消えていく星の流線を

消えていく星の流線を

デフォで重め

【7/7参戦後追記】アイナナライブ 理想のセトリ組んでみた。


アイドリッシュセブン ファーストライブ『Road To Infinity』まで1ヵ月切りましたね!!
ということで\ということで/
理想のナナライセトリを考えてみた。

 

原動力はノリと勢いだけ!どうぞ!

 

 

 

開演前

コールは、「アイナナ!」\ちゃんちゃん/「トリガー!」\ちゃんちゃん/「りばーれ!」\ちゃんちゃん/
でいきましょう(誰)

 

開演前はメンバーによる公演の注意VTRが流れる。

 

陸「うちわやペンライトは胸の高さでお願いしますね!」
一織「あなたが一番高く上げそうですけどね」
陸「ちょ、ちょっといおり〜〜〜!!>_<」

 

天「踏み台などには乗らないで。ちゃんとボク達の姿はみんなに見せる。ボク達もみんなのことちゃんと見てるから」
楽「なんだ?天がシークレットブーツ履いてるって話………イッテ!!(足踏まれる)」
つなし「ちょ、ちょっと二人とも落ち着い………痛い痛い痛い踏んでる!踏んでる!」

 

百「今日は思いっきり騒ごうね!だけど周りの子の迷惑になるほど叫んだり、ぶつからないようにしてね!これを守ってくれたら、みんなも百ちゃんもハッピー!」
千「僕はモモがそこにいるだけでハッピーだよ」
百「ユ、ユキ〜〜〜〜〜〜!><」

 

(やべえ適当すぎる)

 

 

OP
まずは各ユニット入れ替わりで1曲ずつ歌唱。

 

◇MONSTER GENERATiON
やっぱり1曲目はこの曲でしょう
Jump!へい!Jump!へい!あせない!ジェネレーションを!きーみとー!

 

Leopard Eyes
シクナイと迷ったけど、レオパの方がテンポも速いしテンションぶち上がりそうなので!OPからエロエロビーストかましてくれ!

 

◇SILVER SKY
イントロの盛り上がるところ(13〜14秒あたり)で特効入る。バーーーン!先輩だから演出も豪華だよ!

 

 

各ユニットコーナー① 

i7パート

 MEMORiES MELODiES
まずはメモメロでしっかりダンス&歌う。もちろんアニナナ最終話の振り付け。
衣装はダメージデニムに、メンバーカラーのシャツ、肩や腰に羽根とか付いててほしい。

 

◇Joker Flag
イントロ、間奏で煽りあり。「会いたかったよー!」など。思い思いにお手振り、ファンサしてほしい!花道全力ダッシュしてほしい!

 

◇NATSU☆しようぜ!(TRIGGER参加)
TRIGGERも登場して2グループでNATSU☆しようぜ!!
天陸は向かい合わせで歌ってほしいし、つなしさんはMEZZO“と肩組んでほしい。
そのままi7ハケてTRIGGERパートへ。

 

 

TRIGGERパート

 ◇SECRET NIGHT
NATSUとのギャップ魅せてくれ。イントロから吐息多めでお願い。

 

 

Re:valeパート

Dis one.

 

 

ソロ&ユニ曲コーナー

せっかく今年はソロ曲プロジェクトがあるので、ここで全員ソロ歌おうぜコーナー。

 

◇12 Songs Gift(一織〜ナギまでサビメドレー)
すでに発売済みの一織〜ナギまで(時間の関係で)サビのみメドレーで歌唱。


一織くんはキラキラ紺スーツでめっちゃ真剣な顔で歌ってほしい。マイク両手で持ってほしい。
大和さんはめっちゃキュートな振り踊ってほしい。
三月くんは、三日月のオブジェに座りながら歌ってほしい。
環くんは四葉のクローバー持ってて、それを空に掲げる振り付けがある。髪は編み込み。
壮五くんはもちろんエレキギター弾き語り!

 

◇陸ソロ・天ソロ曲披露
このライブ限定で陸・天ソロ1番まるまる初披露!ありがとう!

 

◇U complete〜Riskyな彼女〜幸せでいて(メドレー)
TRIGGERはせっかくみんなソロ曲あるんだから歌わないでどうする。天だけ2曲になってしまうのは許して(筆者、天推し)
だってみんな、「はしゃぎすぎ❤️」\ぎゃあああああ/やりたいでしょやりたいでしょやりたいでしょ、わたしもやりたい

 

◇りばーれ新曲
りばれお兄さんたちはソロコーナー手持ち無沙汰なのでここで新曲発表&初披露しましょう。

 

ピタゴラス☆ファイター
衣装はもちろんあのパーカー。「2×3=6さピタゴラス」のところで、それぞれ2・3・6って手で作ってほしい。

 

◇Fly away!
ファン感謝祭の熱よ再び…!あの振りをもう一度踊りたい!

 

 

MC

「Fly away!めっちゃ盛り上がってたじゃん〜」という三月くんの一言からMCが始まる。
そんで「俺もぐるん!ってところやりたい」とか言い出して一織の腕を持ってぐるん!ってところ(大サビの前)再現する。和泉兄弟尊い

 

江口拓也さんはナギ口調を貫き通すのか否かが見どころ。頑張って!オォ〜ウ!

 

チーム対抗アイナナクイズとか、アイナナイントロクイズとかやっても面白そう。
アイナナクイズ例題:「大和の眼鏡は次のうちどれ?(4択)」
「百くんは『ユキはジェントルだから』を何回言っているか」
「つなしうちなーぐち翻訳クイズ」
など。

 

2日目は陸&天誕生日パーティーやろう。

 

 

MEZZO“パート

MCの最後で「続いてはめっぞコーナー、どうぞ」っていうよくある感じで繋ぐ。
りっくんが「壮五さ〜ん!たまき〜!頑張れ〜!」って言ってくれる。

 

◇miss you...
◇恋のかけら
◇雨
照明でうまい感じに雨が降ってるのを表現してほしい。サビのところでそれぞれ青と紫の傘さして歌ってほしい。

 

 

かっこいい曲メドレー

『雨』でちょっとトーンダウンして、続いては各ユニットかっこいい曲コーナー。

 

◇NO DOUBT(フル)
MVの振り踊ってほしい!!!この曲短い(し個人的に大好きだ)からフルで!!!
衣装はメンバーカラーのキラキララインが入ったロングジャケット。本家に近くして軍服みたいな感じにしてもよし。あの軍帽かぶっててほしい。
ありがとうProduction I.G

 

◇GOOD NIGHT AWESOME
先輩に負けず劣らずかっこいいアイナナぶちかましてくれ
アニナナで着てたスーツ再現してほしい

 

◇DIAMOND FUSION
これもMVの振り完コピで……(要求の高さ)
衣装は全身黒で、Tシャツ黒パンのちょっとラフな感じ。ところどころ銀や緑のヒラヒラが付いてる。
いちばん最後で特効バーーーン!!
余韻の中、「やば…」「やばくない…?」「しぬ…」というオタクのざわめきがあちこちから聞こえる。

 

 

各ユニットコーナー② 

i7パート

◇Perfection Gimmick
イントロめっちゃテンション上がる。
Aメロは、ソロパートのメンバーがセンターに来るように、くるくる回りながらフォーメーションチェンジしてってほしい。嵐の『Believe』のAメロの振りみたいなイメージ。

この振り付けはほんとに神がかってる

(音量注意)

 

 

RESTART POiNTER
パフェギミとリスポは絶対繋げたかった!!
最初のところ、MVと同じ感じで階段を使ったフォーメーションだったら素敵。完璧。
一織は陸の肩に手置いて!「センターはあなたしかいません」の意思表示で肩ポンポンってして!

 

 

TRIGGERパート

◇Last Dimension〜引き金をひくのは誰だ〜
「さあどっちだーーーーーーーー」で高音を出す斉藤壮馬の顔どアップ抜いてください

 

◇In the meantime
ここで少しトーンを落として大人のTRIGGERを見せる。
そして落ち着いた雰囲気のまま、続いてのりばれパートに繋ぐ。

 

 

Re:valeパート

 ◇朗読コーナー
Re:valeって他の2グループに比べて曲数がめっちゃ少ないのね。
でも出番は平等にしたい。ということで、ここで朗読劇が入りますぱちぱちぱち(笑)
内容は、「万理さんが失踪したあとの千と百」。千の絶望とか、百くんが必死で千さんを引き留めるところを詳しく。シリアスなやつです。泣きたい。

 

◇未完成な僕ら(千ソロ)
朗読劇からの流れで『未完成な僕ら』やってほしい。まだストーリー的に百くんとは歌えないから、千さんソロで……!万理さんへの未練タラタラな感じで……!
周りのオタクだいたい泣いてる。

 

◇TO MY DEAREST
一転してハッピーな曲
りばれパイセン、まじで曲数少なくて組み方めっちゃ悩む

 

 

3部エモいメドレー

3部で出てきた曲たちをメドレーで披露。エモい。思い出に浸ろう。
これ、本当に見たい。

 

◇Sakura Message
◇願いはShine On The Sea

 

Happy Days Creation!IDOLiSH7&Re:vale)
TRIGGERの出番中にアイナナ・りばれ衣装替え。いい感じにメンカラが入ったTシャツ。
後半MEZZO“はハケて次の曲の準備へ。

 

◇Dear Butterfly
環くんの手と壮五くんの手を合わせて蝶のかたちを作る振り付け入れてほしい。

 

◇太陽のEsperanza
バックにTRIGGERつけよう!!最高
衣装はあの赤と黒の花のスーツにできるだけ近い感じで。
りばーれは投げキスしてくれそう。客席にバラを投げてもいいね!

 

◇DAYBREAK INTERLUDE
『太陽の〜』から衣装替えの時間ないやん、と思ったけどジャケットをリバーシブルにすることで解決。シンプルに黒のジャケット。
イントロで、楽→つなし→天の順番でピンスポット当ててほしい。

 

◇ナナツイロREALiZE
最後はやっぱりこの曲でしょう。
わたしは最後にバラードを歌う風潮をぶっ壊していきたいので、ミドルテンポのナナツイロはちょうどいい。
3部へのエモさが止まらない。

 

 

あいさつ
1人ずつ最後のごあいさつ

 

 

アンコール


◇WiSH VOYAGE
イントロで巻き起こる大悲鳴
白Tシャツに、MVの衣装イメージの宝石みたいなビジューが付いててほしい。
踊ります!!!安心のクオリティー!!わたしは「いつかその向こう側にある」の半周ターンが好きです。
落ちサビで陸だけがセンターで立ってて他のメンバーが座ってるの再現してほしい。

 

◇Heavenly Visitor
イェイイェイイェイイェイ!まだまだアガってくぜ!!
TRIGGERは黒Tに宝石モチーフのビジュー付いててほしい。アイナナと対になる。

 

◇奇跡
「オイ!オイ!オイ!オイ!」って煽りが入る。
全員でノリノリで終わってほしい!
りばれお兄さんを後輩ズが囲む。百くんはとりあえず誰とでも肩組む。千さんは大和さんに絡みにいく。白井さん最初は逃げるけど最終的にハグしてくれる。いい人だから。

 

 

Wアンコール


◇NATSU☆しようぜ!(12人)
りばーれ特別参加です!!!最高か!!!
もう歌い出しでわたしは楽しすぎて幸せすぎて、笑いながら泣く
もちろん歌詞は「近頃ウワサの Twelve guys」になってる。
「笑顔が似合う季節さ」は百くんに歌ってほしい。いや、笑顔が似合うのはあんたや。
「清純な乙女もそう」は千さん。エロそう。

「また絶対会おうね〜〜〜!」って言ってくれるりっくん。
シゲキテキなNATSUをありがとう!!!!!(まだ始まってもない)

 

 

 

どう?最高のセトリじゃない??

 

TRIGGERのソロ以外、基本的にアプリで聴ける曲から選んでみた。
セトリ落ちした曲には申し訳ない……みんな好きだよ……ただ、TRIGGER・りばーれと比べてアイナナの曲が多すぎて、削るしかないんだ………
りばーれ兄さんの曲の圧倒的少なさにはびびった。新曲出そう。

 

あとね、わたしは本当に本当に『フレフレ青春讃歌』が見たかったよ!!(まだ始まってもない)

 

とはいえアイドリッシュセブンは神コンテンツなので、このセトリなぞ軽く超えてくるだろう

 

上がる期待値

 

溢れる笑顔

 

止めどない涙

 

安心と安全のアイドリッシュセブン

 

 

 

☆7/8追記。 ナナライ7/7行ってきました!

 

ナナライ7/7参戦してきましたー!

雨降らなくて本当に良かった!

 

フレフレやってくれてありがとう。

TRIGGERもろもろ、振り完コピありがとう。

リスポは想像の2000kmくらい上をいく素晴らしいものでした……このリスポを見るために生まれてきたのかもしれない……

 

全体的に衣装が素晴らしかった!

キャラが着てる衣装を少しアレンジして、忠実に再現してる感じ。ありがとうオサレカンパニー。

斉藤壮馬さんが左耳に金キラのピアス?イヤリング?してたのくそ興奮した。

 

アイナナとりばーれはわりと声優さんがのびのびやってたけど、

TRIGGERは「TRIGGER像を完璧に再現しよう」みたいな気概がめっちゃ伝わってきた。だってあれはTRIGGERだったよ。

ダンスを一番完コピしてたのは、間違いなくTRIGGERだった。

ほんとみんな鬼スケジュールなのに、リハ頑張ってくれてありがとう……

 

 

斉藤壮馬さんは天にぃだった。

斉藤さん、前髪を右に流してるんだけど、左側の触覚短くしてて、右だけ長いアシメになってたのが……九条天としか言えなかった……!

賢章さんのツイートの写真がわかりやすかった

 

それでもたまに天にぃになりきれなくて、照れちゃうところがずるい!かわいい!

 

『Heavenly Visitor』が一番楽しそうだった!唇拭ったりオラオラしてる感じで歌うのめっちゃ楽しそう!

「はしゃぎすぎ❤️」は聞けなかったけど、代わりに「会いたかったよ」がありました。

なんかわたし今まで、ここまで完璧にアイドル!って人の担当をやったことがなかったんだけど、斉藤さんものすごいわ。

斉藤壮馬に撃たれたところが3回くらいあったけど(シクナイとか)、なんかモニター越しに波動が出ててね?もれなく腰が抜けた。後ろの席の人びっくりしたかもしれない。ごめん。その後しばらくキンブレが振れなくなったしね……やられすぎて……

 

あとウインク!!レオパかなんかで斉藤さんウインク連発してて、その度に召された

 

合計8回くらい腰が抜けた。

ライブで腰抜けたの、なんかあったかな……ジャニーズワールドの感謝祭で山田涼介が愛かた歌った時以来かな……(伝わる層が狭い)

 

ひとりで参戦だったのですけどね、もう叫びが抑えきれなくて!!

めっちゃ独り言うるさい人だった……

「しんどい!」「むり、むり、むり」「かわいいッ!!」「あぁ、うぁ、アア〜」

恥ず……心の叫びだだもれ……

 

 

 

今すぐセカンドライブに行きたい。

もうすでに禁断症状が出そうです。お願いします。

「はしゃぎすぎ❤️」はその時にぜひ!

 

 

 

 

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質問・感想など:こちら にいただけるとうれしいです。

 

 

 

【考察&要点整理】 六弥ナギ・桜春樹・ゼロ・棗巳波

 

アイドリッシュセブン4部、待ち遠しいですね!!!
内容としてはかなりヘビーなものが投げつけられる予感がしており、楽しみでもあり、怖くもあるような。

 

第4部では、六弥ナギおよびその周辺人物がメインになりそう。

 

今回は4部開始に備え、ナギ周辺人物の要点を整理します。
さらに、出来る範囲で予想・考察します。

 

拙筆ながら、メインストーリーをまとめた過去記事も参照ください。

 


 

 

 


六弥ナギについて

結論から言うとナギは【ノースメイアの第二王子】でほぼ確定である。
その根拠をメインストーリーから箇条書きでまとめた。

 

 

ナギ=王子の根拠

・ナギは8か国語を話せる(ノースメイア語・英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・ノルウェー語・日本語・中国語)
・ナギはノースメイアにいた頃、月に1度国民の前で定例会見を開いていた。

このへんはいかにも王子様っぽい。「国民の前で」なんて言うのは王室関係者か政治家くらいなものだ。

 

 

・ナギ「ステータス&グロリアス、ワタシの家では最も大事にされています」(1部6章2話)

「ステータス&グロリアス」、日本語で〈地位と名誉〉。
正確には「名誉」は「glory」だが、ここでは語感良く「glorious」としたのだろう。
地位と名誉を最も大事にする家族…それは「王族」である、と容易に想像がつく。

 

 

・i7のゴシップ記事が多く出回った際、ナギは「北欧の小国の王子様」だとスッパ抜かれた。(1部17章1話)

この時大和が大物俳優の隠し子であることも週刊誌に書かれた。大和は否定していたが結局事実だった。
基本的に、この時の記事には100%嘘のものはないと思われる。記者、優秀すぎか。
大和の件も結局は事実だったので、「ナギが北欧の小国の王子様」も当たっている可能性が高い。

 

 

・ソルヴァルドのポケットから、子供の頃からのナギの写真がたくさん落ちてくる。
一織「随分豪華なお屋敷ですね」
ナギ「ソルヴァルド、ワタシの顔写真を床に落とすなど不敬では?」(3部9章4話)

ナギは子供の頃から、豪華な屋敷に住んでいた。
「不敬」は主に〈王室・皇室関係者に対して失礼な行為をすること〉を意味する。

 

 


以上のことから、【六弥ナギはノースメイアの王子である】ということは、想像に難くない。

 


さらに、

・ラビチャで「ナギには兄がおり、兄とは不仲である」ことが明かされている(しかしわたしはこのラビチャを読めていない…)。
・棗巳波による「ノースメイアの第二王子」の話(3部19章4話)

 

これらから、【六弥ナギはノースメイアの第二王子である】と言える。

 

 

ノースメイアでのナギの立場

・ナギの母親は日本人で、千葉志津雄のファン。
・ナギ→ソルヴァルド「ワタシの役目は果たしたはずです。母の血を敬遠したのはそちらでしょう。お前たちのせいで、つかなくていい嘘をつくことになった。友人に嘘はつかないと決めていたのに。全てはただのサプライズで終わっていたはずなのに」(3部16章3話)

ナギは、ノースメイア人の父親(現ノースメイア王)と、日本人の母親の間に生まれたハーフ。純粋なノースメイア人ではないことから、ナギは王室では浮いた存在であり、敬遠されていた。
第二王子であり、かつ日本とのハーフであることから、恐らくナギが王位を継ぐ可能性も低い。
にも拘らず、ソルヴァルドのような王室の手下たちは、ノースメイアにナギを連れ戻そうと必死である。

それはなぜ?

 

 

・ソルヴァルドがナギに会いに来て、ナギをノースメイアに連れて帰ろうとする。
ナギ「ストーカーといえばストーカーですが、先日お話したストーカーとはまた別のストーカー」(3部9章4話)

しかもナギの追手は複数いるようだ。

 

 

・3部に入ってから、ナギはノースメイアに帰ることが増えた。大和「向こうではどんな騒ぎが起きてるんだ?」(3部1章2話)
・大和「ノースメイアは今、政治問題で若い奴らがざわついている。高度な社会制度改革を起こした中心人物が10代の貴族か何かの人」(3部16章4話)

現在、ノースメイアでは政治問題が起きているらしい。
「高度な社会制度改革をした10代の貴族か何かの人」は、まあ恐らくナギのことだろう。
ナギはノースメイアでは政治の実権を握るほどの能力があった。

 

 

・ナギと巳波の対談。
巳波「ノースメイアは王室支持派と穏健派で争っている。穏健派の頼みの綱は、国際社会に愛され社交的で優秀で語学に長けた第二王子」(3部19章4話)

ノースメイアは現在、国民と王室、どちらが主権を持つかで争っているらしい。
「第二王子」はナギのこと。

やはりナギは政治家としてかなり優秀であり、ノースメイアでは国政を動かす立場にいたということが分かる。

 

 

・ソルヴァルド「ナギさん、あまり猶予は残されていませんよ」
ナギ「あなたたちの無能さのおかげで」(3部9章4話)

「あなたたちの無能さのおかげで」「あまり猶予は残されていない」。


つまり、ナギ以外の王室(第一王子=ナギの兄も含む)は無能で、ナギがいなくなったノースメイアは政治がうまく回っていない。
ノースメイアを救うためには、ナギは一刻も早く帰国し、政治をしなければならない。

 

 

・ナギのストーカーは「ワタシが必要になったり、邪魔になったりする一貫性のない人」(3部4章1話)

「ストーカー」はソルヴァルドをはじめとした、王室の手下を指す。
王室は日本人の血が入ったナギを邪険に扱っていた。政治だけはナギに丸投げにしたくせに、純粋な血筋ではないからと差別し、都合よく扱った、といったところだろうか。
しかしナギが日本へ行ってしまうと政治が回らなくなり、掌を返してナギを連れ戻そうとしている。

 

 

まとめると
【ナギはノースメイアでは優秀な政治家だった。ナギ以外に政治が出来る人がいなかったため、ナギが日本に行った後のノースメイアは情勢が不安定になった。そのためノースメイア王室はナギを連れ帰ろうとしている】
と考えられる。長い。全然まとまってないごめん。

 

ノースメイア政治情勢について、もっと具体的には……


ノースメイアは現在、立憲君主制国家国民主権)。
しかし王政復古(主権を王室に戻す)の運動が起こり、立憲君主制が倒れ、絶対王政王室主権)に戻ろうとしている。


ノースメイア王室は絶対王政を正当化するために、ナギの政治の実力を利用したいのでは、と考える。


ノースメイア情勢に関しては長くなるので以下を参照。

 

 

IDOLiSH7を抜けようとするナギ

・ナギのスマホに、壱弐参…などの大字が現れ(恐らくバグ)、ナギは「六弥ナギの六はどの字か」大和に訊く。どの字か分かると「ワタシたちは未来でもパーフェクトのままでいられます」と言った。(3部8章5話)
・ナギ「ヤマトが教えてくれたのですが、日本の大字で六弥ナギの六は、リクの陸でした。だからリクがいれば、ワタシたちは理想の形のまま、永遠に途切れません」(3部20章5話)

ナギは、七瀬陸に「七」と「陸=六」…7と6を兼任させ、自分はIDOLiSH7を抜けようと考えている。

某K○T-TUNかよ、オイ。

 

 

・ナギ「大事なものを捨てる時、ミツキはどうします?」
三月「大事なもんまで捨てなくたっていいけどさ。捨てても、思い出には残ってるからって言い聞かせるかなあ…」
ナギ「わかりました。思い出に残して捨てていきます」と言って泣き出してしまう。(3部19章5話)

この時ナギが捨てようとしているものは「IDOLiSH7」である。
IDOLiSH7を抜け、ノースメイアに帰国し、政治問題を鎮めるためだ。

 

 

 

桜春樹について

 

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・「ハルキとは父の仕事仲間の紹介で出会いました。何度かノースメイアを訪れている日本の音楽家がいると聞いて興味を抱いた。ハルキは彼の親族が経営しているカフェで、ピアノを弾いて暮らしていた」(3部12章1話)

春樹とナギは、ナギの父、つまりノースメイア王の仕事仲間の紹介で出会った。
王の仕事仲間など限られている。ナギに春樹を紹介した人物は、王に近しいところにいる王室関係者だということになる。


つまり、春樹はノースメイア王室とパイプがあったということだ。
さらに、春樹はノースメイアに親族がいるらしい。
これは結構重要な情報では。

 

「桜春樹の親族」について、以下の可能性が考えられる。
 1:春樹はノースメイア人の血を引いている。ハーフ、クォーター、またはもっと遠い血筋かも。
 2:家族(日本人)がノースメイアに移住してきていた。
 3:ノースメイア人の女性と結婚していて、働いていたカフェは妻の親族のカフェ。

 

 

・ナギ「ハルキと会うまで長い間、ワタシは寂しい日々を過ごしてきました。ワタシは彼の歌を聞いて初めて、寂しいと気づきました」(2部16章4話)
・春樹「彼(ゼロ)が消えて、心に決めたことは2つ。俺が失踪する時は必ず友人に置手紙を置いていくこと。正体不明の友人を作ることに、今さら恐怖心を持ったりしないこと。だから、ナギとも友達になれる。どこから来たのとは、聞いてほしくないならもう聞かない」(3部12章2話)

春樹と出会うまで、ナギには友人と呼べる人がいなかった。
ナギと春樹が友人になれたのは、春樹がナギに「どこから来たのと聞かなかった」から。
つまり、春樹はナギが王室の人間であることを気にしなかったから、友人になれたのだ。

 

それまでのナギの周りには、ナギが王室の人間だと知った上で、そのコネクション目当てで付き合いたいと思う人間が集まっていたのだろう。
もちろん純粋にナギと仲良くなりたいという者もいたかもしれない。しかしナギ自身が人間関係において疑心暗鬼になっており、「自分が王族だから近づきたいんだろう」という色眼鏡でしか他人を見られなかったのかもしれない。

 

3部12章で見られる、13歳当時のナギは、口調が刺々しく、笑った表情は描かれていない。当時のナギが今のような明るい性格であったようにはとても見受けられない。
そんな時、春樹だけは「王族のナギ」ではなく、「ナギ自身」を見て友人になった。

このことがナギの心を開いていった。

 

 

・それから、春樹がノースメイアに来る度にナギと会った。

「ノースメイアに来る度に」ということは、ナギ13歳時~17歳時の間、春樹はノースメイアに住んでいたのではなく、日本とノースメイアを行ったり来たりしていた。

 

 

・ナギ「ワタシが17歳になった頃、春樹の持病が悪化し体調を崩してしまった。ワタシはハルキを家に呼び静養するように言った。1年間彼と共に過ごしたが、ワタシが18歳になった年、冬が来る前に去ってしまった」(3部12章1~2話)

IDOLiSH7結成時のプロフィールで、ナギは19歳なので、春樹がいなくなったのはi7結成の前年の冬が来る前、となる。

 

【春樹は、i7結成前年の秋(9~11月あたり?)に姿を消した】ということだ。
ちなみに、北欧に秋という季節がないわけではない。なぜ「冬が来る前」という表現をしているのかは不明。

 

 

・ナギ「IDOLiSH7の曲、小鳥遊事務所に送ったの、ワタシです。ワタシの年上の友人が曲を作った。友人はずっとある人(ゼロ)のために曲を作っていたが、ある日その人はいなくなってしまい、友人はその人を捜してノースメイアに来た。友人の名前は桜春樹。ゼロの歌う曲を作っていた人です。
その後、ハルキは病気になった。ワタシはハルキに病気を治してほしかったが、ハルキは『迷惑をかけてしまうから』と、手紙と曲を残してどこかにいなくなった。手紙には『この曲を大切に歌ってくれる人に渡してほしい』と書いてあった。ワタシは、ゼロみたいな日本のアイドルに歌ってほしいと思った。だけどゼロみたいなアイドル、日本にいなかった。だから、ハルキが『人と歌を大切にする』と誉めていた社長さんに曲を送った。
送った後で、社長さんの顔が見たくなって日本に来た。そしたらいきなり社長さんにスカウトされました。なんとなく運命を感じて、誘いを受けてアイドルになったんです」(1部18章4話)

ナギは「ハルキが『人と歌を大切にする』と誉めていた社長さんに曲を送った。」


桜春樹は音晴のことを知っていた。
春樹はゼロの作曲家として有名だったので、もちろん音晴は春樹のことを知っていただろうが、春樹もまた音晴のことを知っていたようだ。


2人は面識があったのか、単に芸能関係者同士として知っていただけなのか?
この話を聞いた時のi7がこの辺のことにツッコまなかったのはちょっと不思議だが。

 

 

・ナギ「ハルキの歌、預かったのワタシです。ワタシに責任があります」
音晴「やはりナギくんだったんだね。なんとなく予感はしてたよ。桜春樹氏の作曲した曲だということも」(2部11章1話)

ナギが春樹の曲を送ったことを音晴が知ったのは、「Get Back My Song!」の落書き事件に世間が揺れている最中。
ワイドショーに出ていたコメンテーターによると「同じ作曲家の曲だということは専門家が聞けばわかる」。音晴は芸能事務所社長という専門家なので、曲を聞いてなんとなく春樹の曲だということはわかっていた。
そして九条も同じく専門家(しかも春樹と一番近しく、ゼロと仕事をしていた)であるため、i7の曲を聞いて春樹の曲だとわかったはずである。

 

 

・「桜春樹はゼロを捜してノースメイアに来た。その時、ワタシにゼロのために作った曲を託した」(2部1章2話)

i7の曲はもともと春樹がゼロのために作った曲たちだった。

 

 

・九条「ゼロは僕を裏切った。春樹はゼロを裏切って、ゼロの歌を世界中にばら撒いてる」(3部20章1話)

春樹がゼロのために作った曲をi7が歌ったことで、九条は怒っている。

 

 

・九条鷹匡のもとに桜春樹から生前遺言書が届く。九条「春樹から煩わしい仕事を押し付けられてね。そのために帰国した」(3部7章5話)
・九条「受け取ったのは生前遺言書だった。どこで何をしているのか分からないけど。遺作の曲を僕にくれるらしい」(3部10章2話)

春樹は九条には生前遺言書を送り、ナギには送らなかった。
しかも巳波に「誕生日おめでとう、ナギ。残念だけど来年はもう祝えないだろう」というナギ宛の伝言を頼むくらいなので、春樹はナギにも生前遺言書を送りたかったはず。もし手紙を送れるのであれば、わざわざ巳波に伝言を頼む必要はない。

 

ということは春樹は九条には遺言書を送ることができ、ナギには送れないワケが何かある……と考えるのが順当。

 

しかし、ここで注意したいのは、遺言書を預かったのが、ナギを敵視する巳波であること。
じつは巳波は春樹から、ナギ宛の遺言書も預かっていたが、その中に巳波にとって不利益な情報が含まれていたため、わざとナギに渡していない可能性もある。

 

 

・ナギと巳波の対談。巳波「王子は、寵愛する音楽家が病で宮廷から退いたと思っているようだが、政治利用を恐れて姿を消したとは、一度も思わなかったのでしょうか?」(3部19章4話)

この巳波の発言を受けてナギはハッとした顔になり、思い当たる節があるような感じだ。
ということでこの巳波の発言はほぼ真実なのだろう。

 

 

・巳波「あなたは、自分で思っているよりずっと、憎まれている。同時に利用されようとしている。おかげで桜さんはひどいとばっちりを受けていました」
ナギ「ハルキに会いましたね」
巳波「ノースメイアでね。遺言状を預かったのも私。安全のため、日本で投函しました。桜さんはもう長くない。あなたの弱味になってしまったせいで、あなたを利用しようとするいくつもの組織に追われ、穏やかに死ぬことすらままならない」(3部20章2話)

春樹は「ナギの弱味になってしまったせいで、ナギを利用しようとするいくつもの組織に追われ」ている。
つまり早い話が、その組織たちはナギをおびき寄せるために春樹を人質にしようとしているらしい。
前の章で巳波が言っていた「春樹が政治利用を恐れて姿を消した」とはこういうこと。

 

 

・ナギ「ハルキに会ったのはいつ?」
巳波「6月です。『誕生日おめでとう、ナギ。残念だけど、来年はもう祝えないだろう』と言っていた」(3部20章2話)

作中の時系列について、詳しくは後述するが、【3部20章時点での季節は秋】である。

 

そして6月は作中でいつ頃かというと、3部6章あたりである。
これは、3部6章1話「外の日差しが眩しいな。もう夏ですね」という一織のセリフから。

3部6章あたりが6月で、巳波がノースメイアで春樹に会った、と考えられる。

 

 

 

ゼロについて

・ゼロが消えて15年(2部2章4話の九条、2部6章2話の八乙女)
・一織「ゼロが活躍していたのはたったの3年間ですが、全世界に与えた経済効果は1000億円以上と言われています」(2部1章1話)

ゼロの活動期間は、17年前~15年前の3年間。

 

 

・和泉家にゼロが来た時、一織は赤ちゃんだった。(2部10章5話)

17歳の一織がすでに生まれていたということで、和泉家にゼロが訪れたのは17年前~15年前の間。ゼロの活動期間と一致する。

 

 

・大和「ゼロが消えた理由は色々な説があるみたいだ。芸能界の大物に睨まれたとか、人気を政治に利用されそうになったとか、どこかの国の王室関係者だったから情報が消されたとか」(2部10章5話)
・春樹「俺は彼の名前も生まれた場所も知らない。それでも良かったと思っていた。彼が突然消えてしまうまでは」(3部12章2話)

週刊誌に書かれた大和の隠し子の噂や、ナギの小国の王子の噂が本当であった(仮)ように、アイドリッシュセブンの世界では週刊誌レベルの噂でも本当であることが多い。
このゲームは、噂レベルの伏線をプレイヤーになんとなく把握させて、後から「噂は本当でした」という風に回収するのだ。大和の隠し子疑惑と、ナギの王子疑惑がその前例。

 

よって「ゼロが芸能界の大物に睨まれた・人気を政治に利用されそうになった・どこかの国の王室関係者」の噂は本当だと考えてよさそうだ。もちろん100%真実とはいかなくとも、これらが全くの嘘という可能性は低い。

 

この「王室」については、ゼロは日本で活動していたので日本の王室…?と思ってしまいそうだが、はっきりそうとは言えない。
ゼロは今のところ、国籍も名前も不詳。それはゼロと組んで活動していた春樹ですら知らない情報。どこの国の王室か、今ある手掛かりからは断定できない。


しかし、断定はできないにしても、アイドリッシュセブンのストーリーで「王室」と出てきたら「ノースメイア王室」だろう、という予想はできる。
しかも日本の天皇家のことはふつう、「王室」ではなく「皇室」と呼ぶことから、日本である可能性は低そう。

 

 

・九条「古い歌の生まれたノースメイアでオーロラを見ることが、ゼロの願いだった」(3部12章2話)

この九条の言葉を素直に捉えると、「ゼロはノースメイアに行きたいと願っている、ノースメイアに住んだことがない人物」ということになる。
しかし、ゼロはノースメイア王室関係者である可能性が高いことは、先ほど言った通り。

よって【ゼロはノースメイア王室出身で日本育ちの人物】?

 

 

 

棗巳波について

・巳波「子供の頃に映画の撮影でオーロラを見にノースメイアに行き、素敵なところだと思って留学を決めた」(3部19章4話)
・巳波は去年までノースメイアに留学し、音楽を学んでいた。(3部10章3話)

この「去年」というのは「3部時点での去年」ということだと思われる。
3部のi7は1周年を迎えるので、巳波が帰国した「去年」は「i7がデビューした年」である。

 

 

・i7メンバーはZOOLに良い印象を持っていなかったが、壮五・ナギはこの曲自体は好きだと発言していた。(3部10章3話)

このことから、『Poisonous Gangster』は桜春樹が作ったと予想できる。


i7、特にナギは桜春樹の曲が好きという設定である。わざわざここで「ZOOLの曲は好き」と言わせるということは、ZOOLの曲に春樹が関わっていることに他ならない
それでなければこのセリフは必要がないのだ。

 

 

・巳波「ノースメイアにいた頃から彼と一緒に手掛けていた曲がもうすぐ完成する」(3部5章5話)

この発言と、『Poisonous Gangster』は春樹が作ったという予測から、『Poisonous Gangster』は巳波と春樹の共作であると想像がつく。
そして「ノースメイアにいた頃から」とのことで、巳波は去年以前から春樹と一緒に曲を作っていたようだ。

 

i7デビュー前年の秋頃、春樹は姿を消した。】
【巳波が留学から帰ってきたのはi7デビュー年】であるので、
桜春樹が失踪した時期と、巳波がノースメイア留学していた時期が被っていることに。

 

これと、「巳波は留学中に桜春樹と一緒に曲を作っていた」という情報を合わせて…

 

桜春樹はナギの家から消えた後、ノースメイアで棗巳波と一緒に作曲をしていた】と考えると辻褄が合う。

 

また、これはほぼ妄想に近いが、子役時代に映画の撮影でノースメイアに行った際に春樹に会っている可能性もあり。

 

 

 

時系列について

別記。

 

 

 

『Sakura Message』について

万理が『Sakura Message』の作詞家に確認すると、「『Sakura Message』の歌詞は、外国なまりの人物に脅されて書いた。自分の作品じゃない」という。

 

ナギ「『Sakura Message』を歌うワタシは最高だと言ったそうですね。ならば、本当のメッセージを知っていたはず」
巳波「ようやく意味に気づきましたか。噂で聞いていたあなたらしくない」
ナギ「あの方がここまで悪趣味だとは想像していなかった」(3部20章2話)

 

ナギが「あの」方、と呼んでいるので、『Sakura Message』にメッセージを仕込んだのはナギの知っている人物。
かつ、外国なまりの日本語を話す、外国人である。

 

『Sakura Message』の制作に関わった人物は、
・作詞家
・桜春樹
・音晴など小鳥遊事務所の人間

など、かなり絞られる。

 

しかしこれらの人物は全員日本人で、流暢な日本語を話せる。
作詞家はもちろん日本人であるし、桜春樹も日本に住んでいたため、流暢な日本語を話せると思われる。

 

作詞家を脅して歌詞を書かせたのは、これ以外の、片言の日本語しか話せない人物。
加えて、ナギにとって都合の悪い要求をしている人物。

 

これを満たすのが【ナギの兄=ノースメイア第一王子】ではないかと考える。

 

 

『Sakura Message』歌詞のギミック

ちょっと前に、『Sakura Message』の歌詞に隠されたメッセージを読み解いたツイートが話題になった。

 

それがこちら。

@yuno107さんの伏せ字ツイート | fusetter(ふせったー)

f:id:me_msc_u:20180531213909j:plain

(掲載元のゆのさんより引用許可いただいてます)

 

ぶっちゃけわたしは、これで合ってると思いますwww

いやだってもう、これ以上キレイな解答ないでしょ!?

これ合ってるよ!!(思考の放棄)

 

ハイ。


で、この通り、『Sakura Message』の本当のメッセージが
桜春樹を人質にしたから言うこと聞け
という、ナギ兄からナギへのメッセージだとすれば、
「あの方がここまで悪趣味だとは」とナギが言ったことも納得できるし、「あなたの弱味になってしまったせいで、あなたを利用しようとするいくつもの組織に追われている」という巳波のセリフとも一致する。

 

また、『Sakura Message』というタイトルには「桜春樹に関するメッセージ」という意味があったのだ、とわかる。

 

この歌詞の仕掛けはすごいですね…
真崎さんもすごいし、気付いた方もすごい…
これは自分で気づきたかったなー!悔しいです!(®ザブングル

 

 

『Sakura Message』リリース時期・春樹の現状

IDOLiSH7が『Sakura Message』を初披露したのは、3部3章1話。
作詞家が「発売後の様子はどうか」と聞いてきたのもこの時。

 

以下は先ほど別記した「時系列まとめ」の記事を参照しながらどうぞ。

アイドリッシュセブン時系列まとめ - 消えていく星の流線を

 

 

 

さて、アイナナの世界線では3部6章あたりからが夏だと思われるので、『Sakura Message』発売は夏よりも前。
桜ソングであることを考えれば、3~4月あたりの春に発表された、と考えるのが妥当。


よって、桜春樹がナギ兄によって人質に取られたのは3~4月あたり。

 

そして、ナギがこのメッセージに気付いた3部終盤の季節は「秋」である。

 

え。そうなると。
桜春樹は約半年も人質として捕らわれている?


しかし、春樹は監禁されていないようである。

それが分かるのは棗巳波の発言から。

「桜さんはもう長くない。病気を抱えたまま、どこにも定住できずにいた。はっきり言ってあなたのせいです。あなたの弱味になってしまったせいで、あなたを利用しようとするいくつもの組織に追われ、穏やかに死ぬことすらままならない」(3部20章2話)

 

春樹は「どこにも定住できず」、「いくつもの組織に追われ」ていた。
これは巳波が6月にノースメイアで春樹に会った時の情報で、『Sakura Message』発表(=桜春樹が人質にされた)よりも後の状況。

 

この発言から、

 

桜春樹はナギ兄によってナギの人質に取られた

脱走し、逃亡生活?

巳波に会い、遺言書を託す

 

という流れが見える。


桜春樹が逃げているのは、ナギの足かせにならないためである。

 

 

 

なんかまた長くなってしまって申し訳ない。

まとめとしては、

 

・六弥ナギはノースメイアの第二王子である

・桜春樹はノースメイア王室関係者

・ゼロはノースメイア王室出身で日本育ちの人物?

桜春樹は失踪後、ノースメイアで棗巳波と一緒に作曲をしていた?

『Sakura Message』の歌詞は、「桜春樹を人質にしたから言うこと聞け」というナギ兄からのメッセージだった

 

といった感じです。

今ある情報を整理して、第4部も楽しみに待とうな!!!!

 

 

 

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アイドリッシュセブン時系列まとめ

 

今回は、3部終了時点までのアイドリッシュセブンの時系列をまとめます。
「ナギ要点整理」の記事に含もうかと思ったのですが、長くなるし、ナギ関連以外の参考にもなるかな~と思い別記にしました。

 

また、拙筆ながらメインストーリーをまとめた過去記事も参照ください。




 

第4部に備えたまとめになるので、六弥ナギ・棗巳波中心になっています。

 

 

 


2部までの時系列

まず、アイドリッシュセブンのストーリーは時系列の手掛かりが複雑で、しかも具体的な年が書かれていないので、どうしても「i7デビュー年」を基準にせざるを得ないことを、事前に断っておきます。

 

しかし、具体的な年号を振らないとどうしても分かりにくくなってしまう。
なのでここでは、IDOLiSH7結成&デビューの年を、仮に【2015年】とします。

以下、【】でくくる年号は、分かりやすくするための、この仮の年号になります。

 


・i7デビュー17年前~15年前【1998~2000(仮)】

ゼロの活動期間
九条「ゼロが消えて15年」(2部2章4話)
一織「ゼロが活躍していたのは3年間」(2部1章1話)

 

 

・i7デビュー6年前(ナギ13歳)【2009(仮)】

ナギ、春樹と初めて会う。春樹は親族が経営するカフェでピアノ弾きとして暮らしていた。春樹は日本からゼロを探してノースメイアに来た。

 

 

・i7デビュー2年前(ナギ17歳)【2013(仮)】

春樹が病気になり、ナギの家で静養。1年間過ごす。

 

 

・i7デビュー1年前(ナギ18歳)【2014(仮)】

冬が来る前に、曲と手紙を残して春樹が失踪。
手紙に「この曲を大切に歌ってくれる人に渡してほしい」とあった。

ナギは、春樹が誉めていた音晴に曲を送った。

 

 

・i7デビュー年(ナギ19歳)【2015(仮)】

ナギ、音晴に会いに日本に行く。スカウトされ、IDOLiSH7としてデビュー。
巳波がノースメイア留学から帰ってくる。

 

 

IDOLiSH7結成~デビュー時期について

IDOLiSH7は、結成からデビューまでいくらかの間がある。この期間を導き出してみたい。

 

i7結成時期

アイドリッシュセブン」公式ホームページにはメンバー全員の年齢が載っているが、
もし結成時とデビュー時で、メンバーの年齢が変わっていたとしたら(結成~デビューの期間に誕生日を迎えるメンバーがいたら)、「ホームページに載ってる年齢は結成時とデビュー時、どっちの年だ?」となり、プレイヤー側からしたら混乱を来してしまう。


そういったゲームの進行上(かなりメタ的視点にはなってしまうが)、結成よりも前にi7メンバー全員の誕生日は過ぎている、と考える。

i7で、1年のうち一番誕生日が遅いのは七瀬陸で、7月9日。


よって【IDOLiSH7結成は7月9日以降】と考える。

 

 

i7デビュー時期

3部20章におけるMOP本番の日、IDOLiSH7はデビュー1周年を迎えた。

三月「デビュー1周年の記念の日にMOPにエントリーできて嬉しいです」(3部20章4話)


よって、i7のデビューはMOPのちょうど1年前。

 

そのMOPは秋に開催された。


3部は15章あたりから秋になる。

・月雲了の家で流れていたテレビのニュースで、「を感じさせるラブソング特集」が組まれていた(15章5話)、
・『Friends Day』での百の「秋の夜長に、こたつを囲んでお届けします」というコーナー紹介(18章3話)

 

よって【IDOLiSH7デビュー時期は秋】。


『NATSU☆しようぜ!』で夏にデビューする予定だったが、TRIGGERに曲を取られてしまったので、デビュー日がずれ込み秋になった……と考えるとしっくりくる。

 


以上を合わせて【IDOLiSH7は7月9日以降に結成~その年の秋にデビュー】とわかる。

 

 

棗巳波の帰国時期

巳波は3部時点で、「去年までノースメイアに留学し、音楽を学んでいた。」(3部10章3話)
3部ではi7が1周年ツアーをしており、20章のMOPでデビュー1周年を迎える。
よって、巳波がノースメイアから帰ってきた「去年」は「i7がデビューした年」と同じだと考えることができる。

 

ここでややこしいのが、「1年前」じゃなく「去年」って言ってるところなんだよな。
なぜややこしいかというと、2018年から見た2017年は、1月~12月、どこを取っても「去年」になってしまうからだ。
例えば、巳波が留学から帰ってきたのが2017年12月だったとして、2018年1月になった途端「去年、留学から帰ってきた」と言えてしまう。
実際は1ヶ月しか経っていないのに!

 

巳波が留学から帰ったのが「i7がデビューした年」ということは分かったが、
i7デビュー後なのかデビュー前なのか、ナギが日本に来る前なのか来た後なのか。
そういった正確な前後関係は分からないようになっている。

 

 


3部の時系列

3部はすべて、i7デビューの翌年【2016年(仮)】の出来事である。

 

・3章1話

春(3~4月?)。i71周年ライブで『Sakura Message』初披露。

 

 

・6章あたり

6月。巳波がノースメイアに行き春樹に会い、生前遺言書を預かる。春樹からナギへの「誕生日おめでとう」というメッセージを預かる。(3部20章2話)
ナギは20歳(になったはず)。

6章1話に、
「外の日差しが眩しいな。もう夏ですね。私たちの1周年ツアーもいよいよ始まります」
という一織のセリフがあった。

 

「もう夏ですね」と言うような時期は、まだ本格的な夏ではないが、暑くなり始めた頃、初夏あたりである。ふつう、日本で夏らしい暑さが始まるのは6月〜7月上旬くらい。
この一織のセリフから、6章あたりが6月頃だとわかる。


この一織のセリフから逆算すれば、『Sakura Message』発表は春頃だろうというおおよその見当もつく。

 


・7章5話

巳波が春樹の生前遺言書を、海外の九条に日本から投函。九条は帰国。
「遺作の曲を九条鷹匡にあげる」という内容のほか、九条は春樹から面倒くさい仕事を押し付けられた。

 

 

・15章以降

秋。月雲了の家のテレビから「秋を感じさせるラブソング特集」が流れていたことから(15章5話)。

 

 

・20章

IDOLiSH7デビュー1周年。

 

 

 

まとめ 

以上の時系列を図にまとめたので参考までに。

 

f:id:me_msc_u:20180531222545j:plain

 

Excelが使えないクソロースペックオタクなので手書きルーズリーフです!汚くてほんとごめん!!

わかるかなこれ!?

 

 

 

とりあえず、デビューから1年経ったことが明言されているので、キャラクターに年取らせてほしい。そうじゃないとあらゆるところが矛盾してしまうので。
4部配信のタイミングで年取らせて。頼む。

 

 

 

 

 

  

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ミスチルサブスク解禁にあたる『SUPERMARKET FANTASY』再考

 

去る2018年5月10日。
Mr.Childrenが、今までリリースした全シングル・アルバムを各音楽ダウンロードサービス、およびサブスクリプションサービスで解禁した。

 

Mr.Childrenの音楽が大量消費される時代が、本格的に到来した。

 

思えば現在の音楽市場はダウンロードが主力になりつつある。
サブスクリプションサービス、いわゆる「定額聴き放題サービス」も急速に浸透してきている。

 

米津玄師の『Lemon』がダウンロード史上初のミリオンセールスを達成したことは、記憶に新しい(集計期間:〜2018年5月6日)。

【オリコン】米津玄師「Lemon」が配信ランキング初のミリオン達成「感無量です」 | ORICON NEWS

 

音楽の消費は、「1000円で買ったCDを大事に」聴く時代から、

250円で買った曲を気軽に」また、「月額1000円で大量に」消費する時代になった。

 

 


Mr.Childrenは、2008年12月にSUPERMARKET FANTASYというアルバムを出した。
最近のイメージだったけどもう10年も前なんですね!びっくり。

 

このアルバムはすごく良い。
何が良いかというと、暗い曲がないのだ。

1.終末のコンフィデンスソング

2.HANABI

3.エソラ

4.声

5.少年

6.旅立ちの唄

7.口がすべって

8.水上バス

9.東京

10.ロックンロール

11.羊、吠える

12.風と星とメビウスの輪

13.GIFT

14.花の匂い

 

これらの収録楽曲はほとんどメジャーキー長調)である。
マイナーキー(短調)は先行シングル曲である『HANABI』のみで、それ以外の曲はメジャー。全部メジャー。

 

メジャーマイナーだけで、明るい暗いといった曲の雰囲気を測るのはナンセンスかもしれないが、このアルバムのメジャーキー率の高さはMr.Childrenのアルバムの中でも異質である。
そしてアルバム全体が、ふんわりしててキラキラしてる。
ただただ純粋に、希望を感じられて、聴いた後に元気になれるアルバムだと思う。 

 


このアルバムが描き出すもの、それは
音楽が大量消費されることの希望」である。

 

Mr.Childrenは、このアルバムと同時期、2008年11月に、初の配信限定シングル『花の匂い』をリリースする。
『花の匂い』以降のミスチルのシングルは配信が中心になっていく。
昨年リリースされた25周年記念のベストアルバムも、配信限定だった。

 

SUPERMARKET FANTASY』リリース時期を境に、Mr.Childrenは、自身の音楽が配信(=大量消費)されることを受け入れていった。

 


このアルバムは「音楽の消費のされ方」それ自体をテーマにしていた。

 

このアルバムの中では、音楽は
「フルボリュームのL-R」で流れてたり(エソラ

「ヘッドフォンのボリュームを上げ」たり(ロックンロール

「この街に溢れてる スピーカーから流れて」たり(

「僕が歌って」たりする。(水上バス

 

実に様々な形で、音楽は日々、私たちの周りで消費されている。

 

桜井さんはこのアルバムの大きなテーマについて

「スーパーマーケットというのは消費文化の象徴」*1

と語った。

 

スーパーマーケットという消費文化のメタファーを通して、Mr.Childrenが「音楽の大量消費」に対する意思表示をしたのが『SUPERMARKET FANTASY』というアルバムだった。

 

 

 


桜井さんはアルバムリリース時、

「売れるってことは、思ったより素敵な形じゃなかった」*2

と発言していた。


スパファン以前、Mr.Childrenの音楽が大量消費されることに、桜井さんは良い印象を持っていなかった。

 

その理由は、「簡単に手に入るものは簡単に手放される」という考えから。*3

 

 

しかし、スパファン以降は

Mr.Childrenの音楽は聴く人が元気に健やかに過ごせるためのちょっとした刺身のつまというか、そうなれるといいなと思っています」*4

「聴いてくれる人が生活の中で、お茶請けにでもしてくれればいい」

「大量に消費されるからこそ起きる奇跡のようなものを信じて音楽をやっている」*5

などと語っている。


つまり、おつまみ感覚で気軽にMr.Childrenの曲を聴いてくれることで、リスナーの生活がちょっとだけ楽しくなればいい、と。

そうして、「音楽の大量消費」をポジティブに捉える志向にMr.Childrenは変わっていった。

 

 

それも、スーパーマーケットで買われる刺身のつまやお茶請けと同じくらい、リスナーの生活の中にMr.Childrenの音楽が溶け込むことを、彼らは望んだ。

 

だから今作の主人公は、Mr.Childrenではなく「聴く人」なのだ。
『東京』も『エソラ』も『水上バス』も、「聴く人」が主人公になっており、誰もが感じたことがあるだろうノスタルジーを描き出した。
そうして 聴く人の人生のBGMとして溶け込み、寄り添う曲を作った。

 


「売れることは思ったより素敵な形じゃなかった」と言って、音楽が大量消費されることで生まれるジレンマを隠さなかった桜井さんが、このアルバムではそれを肯定した。

 

そして大量に消費される対象物として桜井さんが送り出した曲は、全てメジャーキーだった。

それは、世の中を、そして世の中を構成する一人ひとりの人生を、音楽の力で明るく照らしたいというMr.Childrenの思いの表れだったのかもしれない。 

 

 

 

だからMr.Childrenの配信・サブスク解禁はある意味必然だったとも言える。
10年も前から彼らは、音楽の大量消費から生まれる奇跡を信じていたのだから。

 

昨日、iTunesランキングを見てみたら、当然といえば当然かもしれないがMr.Childrenのオンパレードだった。

 

iTunesアルバムランキングトップ100(2018/5/18)

f:id:me_msc_u:20180518161331j:plain

 

 

桜井「多くの人のBGMとしてMr.Childrenの音楽が流れていることが嬉しいし、今はそれが誇り。」(『MUSICA』2009年1月号)


これから、ミスチルの音楽は今までよりもさらに大量に消費され、多くのリスナーの人生のBGMになっていく。
そして多くの人の心を救う。
Mr.Childrenの誇りは廃れない。

 

わたしは確信にも近い自信を持って今、そう言える。

 

 

 

SUPERMARKET FANTASY [通常盤]

SUPERMARKET FANTASY [通常盤]

 

 

SUPERMARKET FANTASY

SUPERMARKET FANTASY

 

 

 

 

【アイナナ】『願いはShine On The Sea』考察

 

『願いはShine On The Sea』は凄い曲だ。

 

この曲はアイドリッシュセブンのストーリーを知っているのと、知らないのとでは意味が全く違って聴こえる。

凄い曲だ。

 

他の多くの曲にも当てはまることだが、アイドリッシュセブンに登場するアイドルたちの曲はストーリーとリンクしており、まるでそのシーンの主題歌のように聴こえる。

これはアイドリッシュセブンというプロジェクトの大きな特徴である。

音楽によって、プレイヤーはよりストーリーに没入させられる。

 

『願いはShine On The Sea』も例に漏れず、TRIGGERを彩る“主題歌”になっている。

 

今回は『願いはShine On The Sea』とTRIGGER周辺のストーリーの関連について考える。

 

 

 

 

ストーリーとの関連

この曲は、アイドリッシュセブンメインストーリー3部11章5話で初めて登場する。

 

プレイ済みの方はご存知だと思うが、アイナナ3部はもう本当に色々、ものすごくて残酷だ。

3部では大手芸能事務所であるツクモプロダクションが登場する。その新社長に、アイドルを目の敵にする月雲了が就任したことから、アイドルたちは茨の道を進むことになる……

 

もうなんか、月雲了は目も当てられないようなことを平気で仕掛けてくるんだけど、11章は特に酷かった。

 

東京国際音楽芸術祭での新曲初披露を控えたTRIGGER。

しかし月雲了はTRIGGERを失脚させるため、悪い人たちのツテを利用してTRIGGERのメンバーを拉致監禁し、東京国際音楽芸術祭の出演をドタキャンさせようとする。

 

は、は……

 

犯罪じゃねえか……

普通に、これ犯罪じゃねえか……

 

TRIGGERは以前、事務所社長とテレビ局が揉めたことから、音楽番組「サウンドシップ」出演をドタキャンしている。

東京国際音楽芸術祭は格式高い、ちゃんとした音楽祭である。そんな舞台を、しかも1度ならず2度までもドタキャンしたとなれば、TRIGGERの信頼は地に堕ちる。

なんて卑怯なんだ、月雲了。

 

TRIGGERに連絡がつかないため、i7とRe:valeはTRIGGER捜索に乗り出す。

無事に全員救出されるが、天と楽はTRIGGERの出番までに会場に着くことができなかった。

かくして、新曲披露のステージには、十龍之介だけが立つことになった…

 

この時、十が1人で歌った新曲が、『願いはShine On The Sea』だった。

 

 

十は舞台袖で月雲と会うが、その時にこんな話をした。

十「俺は漁師の息子です。海では、恵も災いも、神様次第だった。突然の高波や嵐が訪れる恐怖と隣り合わせだった。でも芸能界は人の作った世界。たとえ全て失うことになっても、命まで奪われることはない。裸の俺に戻るだけです。何も怖くない。

ひどい天災に対抗できるものは、いつだってたったひとつ、人の和だった。TRIGGERは俺の胸の中にいる。ここにいる2人はあなたには奪えない。あなたは、ちっぽけで、無力だ」

 

漁師の息子である彼は、芸能界を海に例えた。

大荒れの海のような芸能界を渡るのも、TRIGGERの2人と一緒なら怖くない。十はそう言い切った。

 

 

また、八乙女事務所のTRIGGERとしての、最後のテレビ出演となったミュージックフェスタで披露したのもこの曲だった(12章5話)。

 

この出番直前(12章4話)に、TRIGGERとZOOLが会話するシーンがある。

このシーンのTRIGGERのセリフは『願いはShine On The Sea』の歌詞とダイレクトに繋がっており、歌詞を読むうえでとても重要になる。

以下にもちょくちょくここのTRIGGERのセリフを例示するので、ぜひ気にしてみてほしい。

 

 

『願いはShine On The Sea』はストーリーで2回登場するが、その場面は…

 

・東京国際音楽芸術祭で十が1人で歌った

・八乙女事務所のTRIGGERとしての、最後のテレビ出演で歌った

 

このように、TRIGGERのターニングポイントで歌われたことを押さえておきたい。

 

 

 

タイトルの意味

『願いはShine On The Sea』は直訳すると「願いは海の上の輝き」となる。

先述の十のセリフから、【 Sea =芸能界】を表している。

 

では、「Shine」は何を指しているのか?

 

 

Dメロに

水面を照らしてる太陽のように 誰かを癒す愛を注ぎたい 届いてよ… キミのもとへ

という歌詞が出てくる。

 

TRIGGERが愛を注ぐ対象は「ファン」である。TRIGGERはいつだってファンを喜ばせたい一心で、ファンに誇れるものを作ってきた。

歌詞に出てくる、この「誰か」「キミ」は「ファン」を指すと考えてよい。

 

TRIGGERは海の水面を照らす太陽のように、ファンに愛を注ぎたい……

この歌詞から、【 Shine =ファンを照らすこと】とわかる。

 

「海」=芸能界を指しているわけだが、「(海の)水面を照らしてる太陽のように」という部分は言い換えれば、

「芸能界(=海)の頂点で輝きたい」と、読むことができる。

 

『願いはShine On The Sea』というタイトルは、

 

【芸能界という海の頂点で輝き、再びファンを笑顔にしたい】

 

というTRIGGERの願いを表している。

 

 

 

九条天のアイドル観との関連

この曲は九条天のアイドル観、アイドルとしての意識を多分に反映していると感じる。

(わたし自身が天推しなので、贔屓目になってしまうのかもしれないが笑)

 

以下に考察する九条天のプロ意識は、そのままTRIGGER全体の意識にもなっていると言える。

 

何故かというと、九条天はセンターだから。

「センター次第でグループの路線、カラーが決まる」とは、一織も言っていたこと(1部3章2話)で、センターである天の意識は、そのままTRIGGERというグループ全体の意識として捉えてよい。

 

 

「キミが笑ってくれるとすごく 嬉しくなる感覚」

例のミュージックフェスタの出番の前に、天はこんなことを言っていた。

天「ボクの歌や姿が誰かの目に映って、その人の胸を震わせて笑顔にする瞬間が欲しい。奉仕や献身じゃない。ボクの望みだ」(3部12章4話)

 

さらに、一織は天についてこんな分析をしていた。

「九条さんは、完璧なパフォーマンスと深い愛情を、ファンに惜しみなく与えていく」(3部14章5話)

 

この、「完璧なパフォーマンスと惜しみない愛情を注ぎ、ファンを笑顔にする」ということが、九条天のアイドルとしての信念であり、揺るぎない軸なのである。

 

また、これは「奉仕や献身じゃなくボク自身の望みである」と本人がはっきり口にしている。

ファンを笑顔にすることで、天自身の心も満たされるのだ。

 

これは、曲中の2番の天ソロパート

キミが笑ってくれるとすごく 嬉しくなる感覚

という箇所に表されている。

「キミ」は「ファン」のことを指すので、「ファンが笑ってくれると、天自身も嬉しくなる」という、天のアイドル観と一致する。

 

 

「泳ぎ続けるだろう   どんな時でも」

九条天のプロ意識の高さは並ではないが、とりわけ、「世界が終わる日まで、どんな時も歌って踊る」ということを公言し続けている。

 

天「隕石が落ちて世界が絶望している時にも、笑って歌うのがボクらの仕事。それを九条さんが教えてくれた」(2部5章2話)

 

天「雨に歌って、*1闇に笑って、地獄で踊る。ボクらの仕事は何も変わらない。世界が終わる日まで」(3部14章3話)

 

この、「世界が終わる日までどんな時でも歌い踊る」天の精神が

泳ぎ続けるだろう   どんな時でも

という箇所に表れている。

 

「泳ぎ続ける」は、「(海=芸能界を)泳ぎ続ける」ということ。

 

実際に、八乙女事務所を離れた時にも、TRIGGERの3人には「解散」という選択肢は眼中になかった。

3人は芸能界を泳ぎ続ける決断をしたのだ。

 

 

 

TRIGGERの「プライド」

大事なPrideならば持っているだろう?

という歌詞について。

3部のセリフで、何度か「プライド」という言葉が出てきていた。

 

十「精一杯歌って、精一杯踊ってる。そこにはなんの手抜きもしてない。全力を尽くしてるプライドがある」(3部3章2話)

 

天「ボクは自分の意志で、自分のプライドで、自分のしたいことをしてきた。後悔なんてない」(3部12章4話)

 

TRIGGER「完璧な歌を、ステップを、ボクらをここに置いていく。自分のプライドのために、ファンのために、一緒に戦ってきた仲間のために」(3部20章4話)

 

十のセリフが一番よくわかるが、TRIGGERのプライドとは「ステージに全力を尽くしているプライド」だ。

 

やはりミューフェスでこの曲を歌う前の話になるが、八乙女楽が

「俺たちは包装紙に傷が入っただけで、中身は変わらず一級品だ」(3部12章4話)

と言っていた。

 

「包装紙に傷が入った」は、「八乙女事務所というブランドの箔がなくなった」ということ。

TRIGGERは八乙女事務所を離れても、全力を尽くしてパフォーマンスしてきたという事実は消えないし、それが今のTRIGGERの自信になっている。

TRIGGERのプライドは今までも、これからも、消えることがないだろう。

 

 

さて、次からは歌詞を見ながら読んでいく。

 

 

 

願いはShine On The Sea

作詞:結城アイラ

作曲:藤井亮太

 

(天)願いよ届け たとえ遠くても   Oh

ゆるぎない夢があるから…

 

ウツシダセ モット (Stop light)

カラダ モヤシテ (Feel more live)

ウツシダセ ゼンブ ミセヨウ

ナリヒビケ モット (Music)

カラダ トカセヨ (Feel more life)

ナリヒビケ キミノ ココロヘ

TRIGGER、とりわけ八乙女事務所を辞めてからのTRIGGERは、とにかくライブをしてファンに姿を見せたいと思っている。

また、3人が共通の目標として掲げるのは「ゼロアリーナでのライブ開催」である。

ライブという仕事を、TRIGGERは何よりも重視している。

 

Stop light」で体を「ウツシダ」し、

Music」を「キミ(=ファン)ノココロヘ」「ナリヒビ」かせる場所——

それはライブである。

この歌詞は、「もっとライブをしたい」というTRIGGERの思いを表す。

 

 

(楽)溢れそうな感情を抑え 自分らしさ気付けなかった

(十)キミが教えてくれたね 真っ直ぐになれば良いと

十はセクシー路線のキャラを作ることに違和感を覚え、本当の自分とアイドルの自分との間で苦しんでいた(3部2章1話・3章2話~4章2話あたり)。

ここは恐らく、「自分らしさ」とは何なのか悩んでいた十のことを歌っているのだと思う。

 

 

(天)(明日に…Ah)

(楽)小さな希望があれば

(天)(不安も…超えられる)

(十)痛みも超えられる

(天)大事なPrideならば持っているだろう?

I believe!

TRIGGERは八乙女事務所を離れ、「不安」と「痛み」を抱えている。

しかし、前に解説したような揺るぎない「Pride」を持っているので、不安も痛みも超えることができる。

 

 

願いよ届け たとえ遠くても Oh

簡単に諦めたりしない

(天)(I’ll go my way)

(十)深く冷たい海の底からも

(楽)必ず上がってみせる Shine on the sea

もちろん、ここはサビであり、また「Shine On The Sea」というタイトルの一部が含まれることから、この歌詞が曲の中で一番の核になっていることは明らかである。

 

深く冷たい海(=芸能界)の底」に突き落とされたTRIGGERだったが、彼らは「簡単に諦めたりしない」。

必ず、海を照らす太陽のように芸能界のトップに立ち、再びファンを笑顔にする。

これこそ、3部におけるTRIGGERの決意表明に他ならない。

 

 

ウツシダセ モット (Spot light)

カラダ モヤシテ (Feel more live)

ウツシダセ ゼンブ ミセヨウ

 

(天)キミが笑ってくれるとすごく 嬉しくなる感覚は

(楽)恋にも似てる心地で 真っ直ぐに戻れる不思議

スピンオフストーリー『To the radiant of glory』のなかで、TRIGGERは3人が出会った時の感覚を「恋に落ちた」と言っている。

 

また、TRIGGERのデビュー曲『DIAMOND FUSION』(結城さん作詞)に

「Dance to you like fall in love 初恋のようなトキメキを…」

という歌詞が出てくる。

結城さんは、「『DIAMOND FUSION』はTRIGGERの出会いを描いた歌詞」だと明言している。*2

 

彼らは、3人が出会った時のこの「恋にも似てる」感覚をずっと持っており、初心を忘れずに歌い踊っているのだ。

 

 

(十) (今…Ah)

(天)積み重ねてきた分だけ

(十)(自信に…繋がるよ)

(楽)勇気に繋がるよ

(十)柔なPrideなんて捨てるべきだろう?

I promise!

1番とは違い「捨てるべき」とされている、この「柔なPride」は、1番に出てきた「Pride」とは別のものを指すとわかる。

 

では「柔なPride」は何を指すかというと、「八乙女事務所ブランド」である。

 

TRIGGERは「八乙女事務所」という強力なブランドのもと、デビューしてからすぐに売れた。

しかし月雲の攻撃が始まってからは、この八乙女ブランドがかえって攻撃をエスカレートさせ、悪循環であると考え、事務所を離れる道を選ぶ。

八乙女ブランドは今のTRIGGERにとって必要ないもので、むしろ捨てた方がいいもの。

 

だから、八乙女ブランドへのこだわりなどという、「柔なPride」は「捨てるべき」なのである。

 

楽が「包装紙に傷が入っても中身は変わらず一級品だ」と言っていたように、八乙女事務所というブランドの包装紙を捨てたとしても、TRIGGERの実力、努力、信念、そういった本質はなんら変わりない。

そんな柔なプライドは、TRIGGERにとっては捨てても全く問題ないのである。

 

 

願いよ届け 引き寄せればいいさ

ぼんやりじゃなくハッキリ見える

(楽)(I’ll keep my word)

(天)その映像を 胸に灼きつけて

(十)進むべき道を選べ Shine on the sea

その映像」とは、『願いはShine On The Sea』を歌ったミュージックフェスタで見た、ファンで埋め尽くされた広い会場の光景のこと。

これ以降はいつ、こんな広い会場でライブができるかも、満員にできるかも、分からなかったので、TRIGGERは「その映像」を「胸に灼きつけた」。

 

 

(天)信じてる…

 

(楽)泳ぎ続けるだろう どんな時でも

(十)水面(みなも)を照らしてる太陽の様に

(天)誰かを癒す 愛を注ぎたい

(天)届いてよ…

(楽)キミのもとへ

月雲にどんなに攻撃をされても、どんな逆境にあっても、TRIGGERは「どんな時でも」芸能界(=海)の中を「泳ぎ続けるだろう」。

 

そして「水面を照らしてる太陽の様に 誰かを癒す 愛を注ぎたい」でタイトルの「Shine」の意味を回収。

 

「愛を届けたい」とか「与えたい」とかじゃなくて、この「注ぎたい」というワードチョイスも実は「太陽」と関係している。

「陽が降り注ぐ」とか言いますよね。これはただ太陽が当たっているのではなくて、「たくさんの」陽の光が当たるというようなニュアンス。

 

つまりTRIGGERのファンへの愛は「たくさん」なんだよ!!(語彙の消失)

まさに、一織が天のことを言っていたように、「惜しみない愛情」なんだよ!!

 

泳ぐ」「水面」、海に関連づけた歌詞で統一している、このセンスは本当にすごい。美しい。言葉選びが。

広い芸能界のなかでTRIGGERがもがいてる感じがよく出ていると思う。

 

 

願いよ叶え たとえ遠くても Oh

簡単に諦めたりしない

(十)(I’ll go my way)

(楽)深く冷たい海の底からも

(天)必ず上がってみせる Shine on the sea

(十)(そうI believe…)

 

ウツシダセ モット (Spot light)

カラダ モヤシテ (Feel more live)

ウツシダセ ゼンブ ミセヨウ (Let me show you…)

ナリヒビケ モット (Music)

カラダ トカセヨ (Feel more life)

ナリヒビケ キミノ ココロヘ

 

 

 

はい。以上になります。

 

まとめると、

『願いはShine On The Sea』は、「芸能界のトップに這い上がり、再びファンを笑顔にしたい」というTRIGGERの願いと決意を反映した曲である。

 

書きながら興奮を禁じ得ない、要するに凄い曲(ふりだしに戻る)。

最終的に「TRIGGERは最高」しか言えなくなる。

わたし、TRIGGERが現実のアイドルだとしても絶対にずっとしがみついていくと思う……

 

T R I G G E R は 最 高

 

 

 

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*1:話逸れるんですけど「雨に歌って」ってジーン・ケリーリスペクトですかね。ミュージカルの多大なる貢献者だからね、ジーン・ケリー。ミュージカル方面担当の天らしい。

雨に唄えば』好きなんですよ~、今年の午前十時の映画祭で、夏ごろにスクリーンで見られるから、未見の方はぜひ。一般1000円、学生500円で見られます!オトク!

*2:

entertainmentstation.jp

【アイナナ】『Dear Butterfly』考察 ~逢坂壮五の変化について

 

わたしはMEZZO”の曲が大好きだ。

純粋に曲だけで言えばアイナナ楽曲ワンツースリー独占する勢いで好き。

 

現在リリースされているMEZZO”の楽曲は6曲。

 

・miss you...

・恋のかけら

・Dear Butterfly

・月明りイルミネイト

・雨

・甘さひかえめ

 

である。

MEZZO”の曲はほとんどが恋愛のことを歌っている。

『miss you...』や『恋のかけら』はめちゃくちゃキュンとするし、『雨』は不倫を想起させる、大人の恋愛の歌になっている。

 

 

しかしこの中で唯一、恋愛についての歌詞ではないのが、『Dear Butterfly』という曲だ。

 

この歌詞がどんな内容か端的に言うと、

【壮五は音楽が好き。環は王様プリンが好き。好きなものは好きって、他人の目を気にせず言おうぜ】

です。

 

 

この曲は第3部で登場するが、同時期のMEZZO“、特に逢坂壮五の心情を描いている。

今回は、逢坂壮五のバックグラウンドについて踏まえた上で、『Dear Butterfly』の歌詞を考えていく。

 

 

  

 

ストーリー3部における逢坂壮五の変化

3部の壮五は何が大きく変わったのかというと、【音楽という「好きなもの」に対する意識】である。ここでは順を追って 壮五の変化について見ていく。

 

 

壮五の承認欲求

3部中盤の山場は、壮五の存在が父親に認めてもらえるかどうか、であった。

 

壮五は自分の好きな「音楽」と「叔父である逢坂聡」を逢坂壮志に認めてもらうことで、「自分の存在」そのものを認めてもらおうとした。(16章5話~17章2話)。

 

壮五は【自分の好きなものを他人に認めさせ、自分の存在そのものを肯定させたい】という、ある種の承認欲求を強く持っていた。

 

ナギの言葉を借りれば「好きなものにイエスを求め、ノーと言われれば傷つく。愛するものを否定されれば、傷ついた相手は名誉を守るために戦います。」

壮五は幼い頃、叔父が亡くなった時からずっと、音楽に「ノー」と言われ続け、傷ついていた。だから、逢坂壮志からの「イエス」を求めて、家を飛び出して戦っていた。

 

 

環のメッセージ

壮五が持つ、例のある種の承認欲求に壮五自身が気付いたのは、環との会話の中でのことだった。

環「あんた、みんなに俺を褒めてほしいんじゃんな。叔父さんを褒めてほしかったみたいに」

壮五「初めて気づいた。僕はずっと、自分の好きなものを褒めてほしかったんだ。」

環「あんたがどんなに立派でも、あんたの好きなもん、笑うやつは笑うよ。遠慮しないで好きなものは好きって、大声で言えばいい。いいとか悪いとか、正しいとか間違ってるじゃなくて、あんたが好きなもん好きでいいんだよ。」(10章3話)

 

この「褒めてほしい」っていうのは、「壮志も音楽や聡を好きになる」とか「壮志も音楽をやるようになる」とかのニュアンスが入るのだと思う。

つまり、壮五は他の人にも音楽を好きになってほしくて、音楽を受容させたかった。

環が言ったことはその逆。「皆が皆、音楽を好きだとは限らない。だったら他人の目を気にして、自分の好きなものを抑圧する必要なんてない」と。

 

壮五は、この環の言葉がきっかけとなって、他人の目を気にせず「音楽が好きだ」と、「作曲がしてみたい」と主張できるようになった。

「好きなものを褒めてほしい」という、例の承認欲求に囚われなくなった。

 

 

友人になる努力

この環の言葉以降の壮五は、壮志に音楽を受容させることよりも、壮志と「同じテーブルについて友人になる努力」をすることにシフトしていった。

好きなものを褒めてもらうための戦いなど、意味がないと分かったからだ。

 

では、友人になるということは、具体的にどういうことか?

 

先述のナギの「好きなものにイエスを求め、ノーと言われれば傷つく。愛するものを否定されれば、傷ついた相手は名誉を守るために戦います」というセリフは、こう続く。

「好きなものを否定されても戦わないためには、友人になることです。愛する友人の言葉なら、否定も肯定も、理解しようと努力します。ワタシたちは生まれた国や性別、言語、愛するもの、憎むものが違っていても、友人になることで解決していける、社会性の高い幸福な生き物です。」

 

友人になるということは、相手と同じものを好きになり、同じものを憎むことではない。

それは友情ではなく、宗教や洗脳という。

友人になるということは、相手のありのままを認め、違う人間として受け入れることだ。

違う人間とは当然、完全に理解し、分かり合うことはできない。

だが、分かり合うことはできなくても、認め合うことはできる。

つまり、「わたしはこう思うけど、あなたはこう思うんだね。違う考え方だけど否定しないよ」ということ。

 

友人になるということとは、完全に分かり合おうとすることではなく、「分かり合えない」ことを受け入れ、ありのままの相手を認めることだ。

 

環も壮志に言っていた。

「なんで違う人間を認めてやらねーんだ」って。

これは「壮五と友人になってやれ」と同義。

 

 

壮五の意識の変化をまとめると

・「好きなもの(=音楽と叔父)を褒めてもらいたい」という承認欲求を満たすため、家を出て家族と戦っていた。

・環からの「いいとか悪いとか、正しいとか間違ってるじゃなくて、あんたが好きなもん好きでいいんだよ」という言葉で、例の承認欲求から解放された。

・そして、壮志と同じテーブルについて話し合い、「友人になる」努力をした。

 

壮志が壮五という人間を認めたかというと……微妙である。

結果として、TRIGGERのライブのためにFSCホールと7000万円という費用を貸してはくれたが、壮五の勘当が解けたわけではない。

しかしここから分かるのは、壮志が「音楽を否定しなくなった」ことだ。

 

壮志が、壮五の好きなものを認めた…とまでは行かないまでも、否定はしなくなった。

これから逢坂家は話し合いを重ねていき、(音楽を手放しで肯定まではしないが)壮五自身を認める、という風になっていくだろう。

 

  

壮五が自分を好きになるために

父親である逢坂壮志の策略により、1人でラジオに出演した壮五はこう語った。

「自分のことも、自分がいる環境も、自分の性格も、僕は好きじゃなかった。間違えるのが怖くて、いつも不安で、人の顔色を窺って……だけど好きな音楽を聴いている時は自分を好きでいられたし、好きなアーティストを応援している時は自分に自信を持っていられた。僕はずっと、自分のことが好きになりたかった」(17章1話)

 

壮五が自分を好きになれなかった原因は、壮五の家庭にあることは、言わずもがな。

壮五「僕の家は否定の繰り返しだった。父は叔父を否定して、叔父が好きだった音楽を憎んで…僕は叔父を否定した家族を好きになることができなかった。家族を否定し続けていた。」(13章3話)

 

壮五は、家族を否定し続けた自分自身も、好きになることができなかった。

それは家族が壮五の好きな音楽を否定したのと、同じことだったから。

 

壮五は「ずっと自分を好きになりたかった」。

そのためには次のような段階を踏む必要があった。

 

父親に音楽、逢坂聡、壮五自身の存在を認めさせる

壮五が父親をはじめとする家族を許す

壮五が家族を否定していた自分自身を許す

壮五が自分を好きになる

 

壮五が自分を許し、自分を好きになる。

そのための段階として、壮志に「音楽」を認めさせる必要があった。

 

 

 『Dear Butterfly』は、ナギの解説によれば「みんなの好きを大切にする歌」。

壮五は音楽が好きで、環は王様プリンが好き。それを理解してくれる人も否定する人もいる。

だが、たとえ理解できなくても、愛するもの、憎むものが違っていても、お互いが友人になり、相手を理解しようと努力することで解決できる。

 

『Dear Butterfly』に表されるメッセージは、この

【人それぞれの「好きなモノ」を否定せず認める】

ということだ。

誰が認めようが、けなそうが、他人の目なんて気にせず、好きなもんは好きだと大声で言えばいい。

 

「遠慮しないで好きなものは好きって、大声で言えばいい。いいとか悪いとか、正しいとか間違ってるじゃなくて、あんたが好きなもん好きでいいんだよ。」

この環の言葉が『Dear Butterfly』のテーマだ。

 

 

 

『Dear Butterfly』歌詞について

以上、逢坂壮五というキャラクター……特に「音楽」という、好きなものに対する意識をよく把握した上で、歌詞を読んでいく。

歌詞からの引用は赤字で示す。辞書的な言葉の意味は〈〉でくくる。

 

Dear Butterfly

作詞:真崎エリカ

作曲:渡邊俊彦

 

(環)そんな眉寄せた 顔をしないでさ

(環)心配するよりも 目と耳 澄ましてみようよ

(壮五)ほら流れ出す Music スピーカーから

(壮五)憧憬 あの頃と変わらない 恋したメロディ

1番は「壮五と音楽」の歌詞。

憧憬=〈憧れる気持ち〉。叔父の音楽に憧れたあの頃と変わらずに、壮五は音楽に恋している。

 

(環)小さなざわめきは

(壮五)ココロが羽ばたく音

Ah いつも僕らのなかにいるよ

この曲では「ざわめき」は何か嬉しいことが起きた時に心が揺れることを表す。

この「ざわめき」は、壮五が「作曲をしたい」と初めてやりたいことを言った時のものじゃないかな。やりたいことを言えた壮五の「ココロ」は、嬉しくて「羽ばたこう」としている。

また、「」という「壮五と音楽」を表す語が入る。

 

Maybe Maybe 今気付いたんだ

大切にしたいモノって

当たり前で かけがえない形をしてるね(Only)

Maybe Maybe 今伝えようよ

好きなモノを好きだよって

「遠慮しないで好きなものは好きって、大声で言えばいい」という環から壮五へのメッセージそのまま。

 

その瞬間こぼれてく

笑顔をシアワセと呼ぶから

(環)Understand?

(壮五)Very Good!

環「好きなモノは好きって伝えようよ」

環「わかった?」

壮五「いいね!」

環のメッセージを壮五が受け入れた瞬間がここ。

 

(壮五)なんか憂鬱で 倒れそうでもね

(壮五)結構浮上する理由は 些細なことだよ

(環)ほら舌先で Happy 溶けたとき

(環)単純かもだけど 嬉しい そんな出来事とか

2番は「環と王様プリン」の歌詞。舌先で溶けたものはプリンである。

 

(壮五)小さなざわめきは

(環)日常の隅っこで

Ah 目立たないけどそこにいるよ

ざわめき」=嬉しいことは、僕らの日常のどこか隅っこの方にあって、とても些細で目立たない。あまりにありふれていて、当たり前すぎて、気付かないかもしれない。

そんな「当たり前」にある「好きなモノ」に気付けることこそ、「シアワセ」なのだ。

失くなって初めてその大切さに気付く…とはよく言ったものだが、失くす前にちゃんと気付けたMEZZO“は偉い!偉いよ!

 

Daily Daily 素直になって

大切にしたい人と

気持ち語り 笑いあえる そんな今日がいいな(We Wish)

Daily Daily 素敵なことさ

ありふれた日々愛しいって

痛みを知るからこそ

尊いと分かっているんだ

ここは、最初は理解し合えず掴み合いになったMEZZO“だからこそ、痛みを知っているからこそ、歌えるんじゃないかな。

 

(壮五)Understand?

(環)Dear Friends.

Friends」が複数形である。MEZZO”がお互いに向けて言うだけなら「Dear Friend」でいいはず。

この歌詞は実はMEZZO”がお互いに歌っているだけではなく、i7メンバー全員に向けた歌なのだと気付くことができる。

 

(壮五)笑顔という (環)Butterfly Effect

(壮五)起こしてみよう (環)君と

(壮五)ここで (環)いつか

(壮五)願おう (環)いつか

大きな未来を――

バタフライエフェクトとは、〈非常に小さな事象が様々な影響の末、大きな結果に繋がるという考え方〉。蝶の羽ばたきが遠くの竜巻発生に影響しているのか?という、気象学での議論が元になっている。

ここでは(誰かの)笑顔が(誰かの)大きな未来に影響を及ぼす、と言っている。

歌詞中で、笑顔は「好きなモノを好きだよって伝えた瞬間にこぼれるもの」。

さらに歌詞中で、環からのメッセージにより「好きなモノを好きだよって」伝えることができるようになったのは、壮五である。

壮五は環の言葉によって、笑顔を獲得した。

ということで、この「笑顔」とは「壮五の笑顔」である、と考えられる。

 

では、誰の未来に影響を及ぼすのかと言うと、直前の箇所でこの歌詞はi7メンバー全員に向けたものだと分かったので、シンプルに「i7の未来」だろう。

【壮五の笑顔がバタフライエフェクトとなり、i7の大きな未来に繋がる。】

 

壮五が堂々と「音楽を好きだ」と言えるようになったこと……イコール「作曲をしたい」と言えたことが、i7の未来を大きくする。

(この考えは今後の物語展開でも重要になってきそう。千が壮五に作曲を勧めた理由が「桜春樹の曲は有限だから」だったからだ。【桜春樹を失った後のi7に未来を与えるのは、壮五の曲】ということになる。)

 

(壮五)涙拭いて見上げたら

(環)見守っている虹のように

(壮五)当たり前で (環)かけがえない

ピースを集めて…(Ah…)

=【i7の7人】を指す。*1

 

MEZZO”にとってi7は「当たり前でかけがえない」「大切にしたいモノ」なのだ。

 

Maybe Maybe 今羽ばたくんだ

ささやかに 日々を 謳って

そして大事な人たちと 分かち合いたいな(Future)

「大事な人」ではなく「大事な人たち」と複数形になっている。「Friends」が複数形だったのと同じ。

MEZZO”は相方だけではなく、i7全員と未来を分かち合いたいと思っている。

 

Maybe Maybe 今伝えたいよ

好きなモノを好きだよって

この瞬間こぼれてく

笑顔をシアワセと呼ぼうよ

Understand?

Very Good!

 

 

考察というより、萌えポイントを書き連ねただけになってしまった感が否めない。

 

が、もう少し萌えポイントを語らせてくれ。

 

 

IDOLiSH7前提のMEZZO

MEZZO“はご存知の通り、やむを得ない理由によってi7よりも先に、しかも、もう7人ではデビューできないかもしれないという状況の中、デビューした。

 

その2人が「7人で未来を分かち合いたい」と歌っているのだ。

MEZZO”2人だけの未来など考えていない。

あくまでIDOLiSH7の7人が前提としてあってこそ成立する、それがMEZZO“の2人なのだ。

 

 

これは実は「MEZZO“」という名前にも言えることだ。

 

音楽用語で「mezzo」は「少し」という意味。

「mp(メッゾピアノ)は「少し弱く」。「mf(メッゾフォルテ)」は「少し強く」である。

 

あるものの量が「少し」だと分かるためには比較対象が必要だ。

つまり、何と比べて「少し」なのか?

 

それは「IDOLiSH7の7人」と比べて、である。

2人だと少しのパワー。7人なら大きなパワー。

 

IDOLiSH7という7人グループが大前提として先にあるからこそ、MEZZO”は活動できる。

IDOLiSH7が無ければ成立しない。

MEZZO“」はそういうユニット名なのだ。

 

とわたしは考えているんですが、本当にこうだったら熱いよね。泣ける。

  

 

 

 


 

 

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【アイナナ】『Fly away!』とフラウェコンビ考察

 

一織・陸コンビ最高ですよね。

というわけで今回は考察と言う名の『Fly away!』萌えポイント書き殴りです。

 

  

以前、【IDOLiSH7はTRIGGER=虹を超えるために空を飛ぶ】と書いた。

 

『Fly away!』はまさにそういう曲。

 

陸というセンターがいて、センターを戦略的にマネージメントする一織がいて。

この2人でIDOLiSH7を引っ張って、虹を超えられるくらい高く飛ぼうぜ、っていう曲だ。

 

タイトルでまず、『MONSTER GENERATiON』のサビ前の歌詞「響け Fly away」を思い出す。『Fly away!』というタイトルはここから取られたんじゃないかと思う。

 

 

 

フラウェコンビの歩み

『Fly away!』では、ストーリー中の一織と陸の関係性がとてもよく表現されている。

ということで、楽曲考察の前にまず一織・陸コンビの歩みをまとめたのでご参照ください。

ちなみにわたしは本当は「いおりく」って呼びたくて仕方がない。 

 

 

一織から見た陸は「典型的な甘ったれの弟気質」(1部3章5話)

そういう一織も三月大好きなブラコン。

三月のために自ら芸能界に入ったからね。大和と三月が喧嘩して寮を出て行った時「兄さんを一人にできません」って言ってついて行ったからね。ハイパーブラコン以外のなんでもない。

 

 

・陸の呼吸器系の病気に一織だけが気付く。

一織「あなたのボーカルはi7の最大の武器と言ってもいい。あなたさえいればi7はいつか必ず日の当たる場所に出られる。それゆえ、グループ最大の爆弾にもなりかねない」(1部5章4話)」

【七瀬陸はi7の爆弾である】

七瀬陸はi7の爆弾です。爆発する時には爆風が起こる。陸の放つ爆風によって、i7は高く浮上し、虹を超えることができる。

しかしそれ故、グループを破壊してしまうリスクも負っている。

 

 

・初めてi7がミュージックフェスタに出演が決まり、この結果で7人でデビューできるか決まろうとしていた。

「九条天の影はもう追わないで。七瀬さんは七瀬さんの歌を歌ってください。私が必ずあなたをスーパースターにします」(1部8章2話)

「一織が陸をスーパースターにする」のちのちまで続く、この約束が初めて出てきたのがここ。

 

 

・JIMA本番前

陸「一織、オレをスーパースターにしてくれるって言ったの、今でも思ってる?」

一織「もちろん。あなたは私たちの爆弾だから、最強の爆発力をお見舞いしてください。爆風がこっちに向いたって、今度こそ完璧にフォローします」

陸「頼りにしてる」(1部20章3話)

ミューフェスでは陸の爆風に負け、フォローできなかった一織。

だがこの時には【七瀬陸は爆弾である】ことを踏まえた上で、陸の弱点も完璧にフォローすると言い切った。

 

 

・陸の体調が悪化。紡は、陸とセンターを代わるよう一織に提案するが、一織は反対する。

一織「七瀬さんは必ず歌ってくれます」

陸「ちゃんと、みんなを引っ張っていくスーパースターになる」

一織「期待しています」(2部3章3話)

この、一織が陸に寄せる過度なまでの「期待」。

この「期待」が陸にとっては重要なのは後述する。

 

 

・陸と一織のセンター交代が決まる。

一織は「センター交代はただの仕事分担。私たちは7人いるんですから、弱点はカバーし合っていけばいい」(2部4章1話)

そう。そうなんだよ。三月の言葉を借りるなら、「IDOLiSH7は完璧な人間が7人じゃなくてもいい。7人で完璧でいい」。

それはまるで、パズルのピースの凹凸を合わせる作業と似ている。

 

 

・センター交代後、一織と陸はギクシャクし始めるが、その理由は…

陸「一織センターの方が売り上げもファンの反応も良くて、自分を否定されたような気持ちになった」

一織「i7随一の歌唱力のあなたの代わりにセンターで歌う私の気持ちがわかりますか?怖くて怖くてたまらなかった。けど皆を、あなたを助けるためにセンターに立った」

陸「オレが一織に嫉妬してるって気づかれたら、呆れられると思った」

一織「馬鹿な人」(2部9章3話)

ただの仲良しコンビじゃないんだよな。一織と陸は。

センター交代で生じた亀裂と、その修復を経て、2人はより強い信頼で結ばれた。

 

 

・陸がセンターに戻った『RESTART POiNTER』初披露。

「自分でセンターに立ってみて、七瀬さんはすごい人だと改めて思いました。皆さんと同じように…いえ、この会場で私が一番七瀬さんのボーカルが好きです」(2部10章4話)

出たッ!必殺!一織の独占欲!

一織は陸への独占欲が半端ない発言をたまにする。

 

 

・夏ノ島音楽祭にて、誰もがTRIGGERに『NATSU☆しようぜ』を歌ってほしいと思っていた。

陸「オレたちがTRIGGERに期待していることを、オレも一織に期待されて、胸が震えるくらい嬉しかった。体が弱かったからみんな優しくしてくれて、それも嬉しかったけど、言われてみたかった。『オレならできるはず、オレにしかできない、オレだから無茶を承知で望んでるんだ、傷だらけになっても頑張ってくれ』って。怖い時も、プレッシャーに負けそうな時もある。だけど、オレに期待する声がオレの背筋を伸ばしてくれる。一織のおかげでかけがえのない自信をもらえた。守られてるだけの自分から変われた。だからずっと期待してて。オレがどんなにボロボロでしんどい時も、一織だけはオレを叱ってよ」(2部16章4話)

ブラホワでTRIGGERと対決した際、「自分には何も出来ないと思ってた。だけどちっぽけなオレにも、出来ることがあるんじゃないかって」考えていた陸(1部20章3話)。

陸は病気を持っているため、人から何かを期待されるという経験がなかった。期待されたことがなかったから、陸自身も「自分は何も出来ない」と自己暗示をかけてしまっていた。

(これを心理学で「ラベリング効果」と言う。)

 

しかし一織は「最強の爆発力をお見舞いしてください」(JIMA時)と言って、「七瀬さんは必ず歌ってくれます」(センター交代直前)と言って、陸に期待を寄せた。

「誰かから期待される」ということを、i7になって初めて経験した陸。

【自信がなかった陸を変えたのは一織】

めっちゃ尊い

 

 

・九条鷹匡が陸の力について、一織に語る。

「天よりもあの子の方がゼロに似ている。だけど悲しい思いはもうこりごりだから七瀬陸のプロデュースはしない。i7は今以上に売れるが長くは続かない。流星のように一瞬で燃え尽きる」(3部2章3話)

 

 

・九条の予言通り、陸の人気は急上昇していったが、一織はその理由がわからず焦る。

「私の知らない力があなたを引き上げていっているんですか?私がスーパースターにすると約束したじゃないですか、七瀬さん。勝手に、ひとりでどこかに行かないで」(3部13章4話)

一織の不安の理由は、陸の人気の原因(=訴求力)が分からなかったからだ。

一織は理論型の策士なので、この原因さえ分かれば、どんな手を打つべきかいくらでも考えることができる。

 

 

・陸がライブ中に泣いたことで、一織が陸の持つ訴求力にはじめて気づく。

「何かを必死で訴えよう、やり遂げようとした時に、見る者の感情を一気に引きずり込み、屈服させ、彼の意思に共感させる。七瀬さんの真価は与えることじゃない。訴えて、求めて、心を支配して、人々の感情を自分の心の傍に引き寄せる。ファンは切実な衝動に駆られる。七瀬陸の願いを叶えなければ。彼の幸せのために何かしなければ。人の心を鷲掴みにし、引きずり込み、掻き集めるブラックホール。それが七瀬陸です」(3部14章5話)

 

 

・陸の悲しい表情に胸を打たれた多くのファンが陸に尽くそうと動けば、ストレスに弱い陸は潰れてしまうと考えた一織。

「七瀬さんはずっと幸せでいてください。私が幸せな環境をキープします」(3部15章1話)

そして、原因が分かった一織が立てた策が「陸にとって幸せな環境をキープすること」だった。

 

 

一織は、i7のメンバーカラーと同じ7色の音符が付いたキーホルダーをお守り代わりに、陸にプレゼントする。(3部16章4話)

陸の幸せをキープするために、まず一織が取った行動が「お守りになるものをあげる」こと。

さあこのお守りが今後どういう役割を果たすのか。

 

 

・『Friends Day』にて、TRIGGERの『SECRET NIGHT』を歌うことが決まった。

一織「私にあなたをコントロールさせてください。私を指針にして、私の顔色を窺っていいか悪いかを判断して。私のどんな要求にも従って。私以上にあなたの成功を考え、あなたを導ける人間はいない。私を嫌って、憎んでも構いません。だけど私を疑わないでください。あなたの願いを叶えるために」

「オレを置いていかないで。オレも置いていかないから。天国でも地獄でも、オレは先に行かないし、一織も先に行かせない」(3部18章5話)

必殺!独占欲ッ!!

「私以上にあなたの成功を考え、あなたを導ける人間はいない」なんてものすごい自信。

一方の陸も「勝手に、ひとりでどこかに行かないで」という一織の不安に気づいていたようだ。

センターである陸と、陸の舵を握る一織。

【一織と陸は2人で1セット】だということが、ここでより強固になった。

 

 

・『Friends Day』で『SECRET NIGHT』を歌いながら

「七瀬さん、あなたをスーパースターにすると約束した。恐らく今夜、その約束が果たせる。その先に何が待つかは分からない。ノアの洪水の始まりの雨かもしれないし、伝説の始まりかもしれない。恐ろしさも不安もある。それでも私はこの先が見たい。大丈夫。私が全てコントロールしてみせる」(3部19章1話)

一織は分かっている。陸の訴求力がもたらすものが悲劇である可能性を。「ノアの洪水」のように、世界の全てが滅びてしまうような、悲惨な結末をもたらす可能性を。

それでも一織は「全てコントロールできる」と考えている。

 

しかし九条が言うところによると「ファンをコントロールすることはできない。本当は大衆がアイドルをコントロールしている」。

 

 

一織は陸のファンをコントロールできるのか。

それとも九条の予想通り、陸のファンは暴走し、i7を滅ぼしてしまうのか。

九条と一織、どちらが正しいのか。

 

今後の一織・陸コンビの動向のポイントはこうなるだろう。

・一織は陸のファンをコントロールし、陸とi7を守り、最悪の悲劇(=IDOLiSH7の崩壊)を防ぐことができるのか?

・陸の願いとは?

 

 

以上、フラウェコンビの歩みでした。

これらを踏まえた上で『Fly away!』の歌詞を見ていくと、ムネアツしか詰まってないから。

 

 

 

 『Fly away!』歌詞について

Fly away!

作詞:yuzuca*

作曲:Shinnosuke

 

You feel it

甘えたキモチは

I feel it

捨てて始めよう

2人とも甘ったれのブラコンなのに、「甘えたキモチは捨てて」いく。それはもう相当な決意の表れ。

 

さぁ一緒に! Fly away!

一緒に」です。「一緒にFly away!」です。これめちゃくちゃ重要。

「勝手にひとりでどこかへ行かないで」と言った一織に対し、「天国でも地獄でも、オレは先に行かないし、一織も先に行かせない」と言った陸。

一織と陸は2人で1セット。

2人は「一緒に」飛ばないと意味がないのだ。

 

(陸)証明しよう!オレにしか出来ない何かがあると!

陸は「『オレならできるはず、オレにしかできない』って言われてみたかった。一織に期待されて、胸が震えるくらい嬉しかった」。

「陸にしか出来ない何かがある」と証明したのは、一織だった。

 

(一織)遠慮なんて要りませんよ? さぁどうぞ!見せてくれますか?

「あなたは私たちの爆弾だから、最強の爆発力をお見舞いしてください」と言って、陸に期待した一織。それは陸にとって初めての経験だった。

 

(陸)相変わらず生意気 いつだって可愛げがない

(一織)あなたに可愛いなんて 思われなくてもいい

 

You feel it

甘えたキモチは もうどっかに捨てて行こう!

(さよなら weak point)

こんなに厳しい世界じゃ潰されてしまうだけだから

病気という「weak point(弱点)」を抱え、「厳しい世界」で「潰されてしまい」そうになっていた陸。

しかし一織のフォローのおかげで、弱点に「さよなら」できる。

 

I feel it

足りないパズルのピースのようになれる!

(フォローするよ!)

こっから見せつけて行くよ!

高みまで さぁ一緒に Fly away!

「私たちは7人いるんですから、弱点はカバーし合っていけばいい」と言った一織。

まるで「パズルのピースのように」互いの弱点を補い合って「フォローするよ」。それがIDOLiSH7のやり方なのだ。

 

(一織)あなたには弱音など 吐いて欲しくないですね

(陸)分かってるよ だからこそひとりで向き合っていたんだよ

 

(一織)頼りなくてなんだか 見てると笑えますけど?

(陸)その自信はどこからくるのか 教えて欲しい

このあたりはそのまんま。

完璧で自信家の一織と、対照的に、病気という弱点を抱え自信がなかった陸。

 

You feel it

誰もが不安と戦い続けている

(コンプレックス)

3倍努力して丁度人並みになれる気がするよ

センター交代が決まる直前、「オレは人より弱いぶん、人の倍頑張るから」と紡に言っていた陸(2部3章2話)。

 

I feel it

チャンスの前では強気で向かって行こう!

(ハッタリでも)

こっから華を咲かせるよ!

高みまで さぁ一緒にFly away!

 

(陸)ムカツク時も正直あるけど その奥の優しさ I feel I feel 

(一織)あなたなら出来る気がして・・・つい・・・

JIMAでも、センター交代の時も、『Friends Day』でシクナイを歌った時も……

一織は常に陸に期待していた。

一織は「あなたなら出来る気がして…つい」陸にいつも期待をかけている。

 

(一織)や・・・やっ・・・ぱ・・・違う!

(陸)違う?

(一織)ち、違う!

(陸)違う?

(一織)もう、どっちだっていい!

うわぁ あぁ!!!

一織のツンデレ具合がとても一織らしくてかわいい。

 

You feel it

甘えたキモチは もうどっかに捨てて行こう!

(さよなら weak point)

こんなに厳しい世界じゃ潰されてしまうだけだから

I feel it

足りないパズルのピースのようになれる!

(フォローするよ!)

こっから共に突き進もう!

高みへと さぁ一緒に Fly away!

 

I feel it

見せつけて行こう

I feel it

華を咲かせよう

I feel it

目指す 高みへと

Fly away

さぁ飛び立てるよ

 

 

 

『Fly away!』は、2人の関係性を映す鏡のような曲。

この2人が引っ張っているから、IDOLiSH7はもっと高みまで「Fly away!」できる。

2人の今までのストーリーを踏まえて聴くと『Fly away!』をより楽しめると思います。

 

 

別所監督も「いおりく」って呼んだのでわたしもCP名じゃない感じで「いおりく」って呼びたい。

 

 

 

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