消えていく星の流線を

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デフォで重め

斉藤壮馬さん 3rdシングル『デート』 勝手に考察&レビュー

 

今回は6/20に発売された、斉藤壮馬さん3rdシングル『デート』の考察&レビューを勝手にやります!

 

なにせ素人なので考察が当たってるとか間違ってるとかもはや関係ない。

 

テーマは

もしかしたら斉藤壮馬さんも気づいてるかもしれないし、気づいてないかもしれない。


本人も気づいてないところまで掘ってやるぜ!って気持ちで自分なりに深読みしてみた。

 

とはいえ、ここでは褒めることしかしません。なぜならわたしは斉藤壮馬さんのファンだから!てへぺろ


それではどうか寛大な心でお読みください。

 

 

 


M.1:デート


まずは表題曲『デート』。

 

正直、わたし最初はこのシングル買う気なかったんです。ほんとごめん。茶の間オタクでいようって思ってた。
でも結局、買っちゃった。
というのは、ひとえにこの『デート』が素晴らしく良い曲だったから。

 

ラジオで初めて聴いたとき、斉藤壮馬が作ったうんぬん抜きにして良い曲だったので驚いた。
同時に、シンプルにソングライターとして、なんて才能のある人なのだろうと思った。軽率に好き。

 

 

 

シティ・ポップスについて


イントロの第一印象は「なんかの曲に似てる気がするけど思い出せない……」
つまり、どこか聞き覚えがあるような懐かしさを感じさせるが、ちゃんと新しい曲、というものだった。

 

斉藤さんが「岡村靖幸さん的シティ・ポップスを意識して、結果90'sサウンドになった」と言っていたので、わたしが感じた懐かしさはここから来ていたのだろう。

skream.jp

 

斉藤さんが言ってることほんま難しい……いや、わたしが無知なだけなんだけど……
シティ・ポップスって何…………

 

そんなレベルなので、シティ・ポップスについてググるところから始めた。

シティ・ポップス NOW & THEN | Special | Billboard JAPAN

 

要するに、「街」や「ドライブ」といった爽快感のあるテーマで、都会的サウンドのオシャレな楽曲、というくくり。


それでいくとSuchmosフレンズなんかもシティ・ポップスに入るのでは?と思ったわたしだったが、案の定、ここ最近シティ・ポップスの再ブームが起こっているらしい。
彼らは80〜90年代シティ・ポップスと区別して「ネオ・シティ・ポップス」と呼ばれたりもするらしい。

youtu.be

 

youtu.be

 

フレンズなんかまさに夜の街でMVたくさん撮ってるからね〜
ちなみに斉藤さんがハマってるAwesome City Clubシティ・ポップスに入るみたい。

 

Mr.Childrenも『君がいた夏』〜『CROSS ROAD』あたりの初期はシティ・ポップスと言えそうだ。

「何気なく歩道を歩けば 壁の破れた映画のポスター 君を誘って断られたっけ」(my life)

とか、

「今立ち並ぶ 街の中で口ずさむ Ticket to ride 呆れるくらい 君へのメロディー」(CROSS ROAD

とか出てくるし。

 

『デート』ももちろんこれに当てはまっていて、「終電間際の高田馬場」という街でぼくらは出会っているわけだし、
海まで歩いていこうよ」と言ってふたりは街を歩いて、「コンビニ行って」たり、「信号待ちして」たりする。

 

 

で、これを踏まえてわたしなりに考えた結果、
シティ・ポップスがシティ・ポップスたる所以は、曲のテンポにあるのだと思った。

 

どういうことかというと、歩く速さくらいのテンポの曲が多いのだ。クラシック音楽用語で言えば「アンダンテ」。
おそらく、街を歩きながら聴く・歌うイメージで生まれたジャンルだからだろう。
『デート』も、歩きながら聴くととても気持ちいい。

 

 

岡村靖幸さんについて


続いて、『デート』を作るにあたり意識したという岡村靖幸さんについて。

 

岡村靖幸さんは『ぶーしゃかLOOP』と、DAOKOとコラボした『ステップアップLOVE』はMV見たことある…………

 

まあそんなレベルなので、とりあえずYoutube岡村靖幸さん関連の曲を上から聴いていった。

 

 

そして、『デート』に似ている曲を2つ見つけた。

 

youtu.be

 

youtu.be

 

『だいすき』は、Bメロで転調する感じも似てるし、

 

『愛はおしゃれじゃない』はイントロのエレキギターの感じとか、イントロが2段構えになってて後半から楽器が増えて盛り上がる感じ(『デート』はベース、『愛は〜』はバスドラが増える)が似てる。

 

 

さらに、それだけではなく、この2曲と『デート』はメロディーが似ている。

 

『デート』のサビ「これってデートみたいだね」の「デ〜ト〜〜」は

ファ♯ミ〜ド♯〜〜

という音なのだが、
実は岡村靖幸のこの2曲にも「ファ♯ミ〜ド♯〜〜」のメロディーが入っているのだ。

(譜面のピンクの部分)

 

音も聴いてみてね!音声データ埋め込むのめっちゃ難しかった……

 

f:id:me_msc_u:20180710222338j:plain

『デート』

 

 

f:id:me_msc_u:20180710212115j:plain

『だいすき』

 

 

f:id:me_msc_u:20180710212203j:plain

『愛はおしゃれじゃない』

  

 

さらにサビを「デート〜〜みたいだね」と続けると、

ファ♯ミ〜ド♯〜〜ド♯シラシド♯

という音になるんだけど、
『愛はおしゃれじゃない』には、この「ド♯〜ド♯〜シラ」という音も入ってる。
(譜面の紫の部分)

 

 

以上のことから、『デート』には十分、岡村靖幸みが含まれていると言えるだろう。

 

ちょっと逸れるけど、『ステップアップLOVE』が血界戦線2期EDだったのを初めて知った。
すでに「岡村靖幸 meets アニメ」は果たされていたわけで、アニメ・声優側から岡村靖幸にアプローチするのは自然なことだったのかもしれない。

 

 

歌詞について


この曲をもう聴いた方はわかるかもしれないが、歌詞でめちゃめちゃ遊んでますね!最高!

http://j-lyric.net/artist/a05cc2e/l04715f.html

 

 

●「デート」の韻


「デート」というタイトルの歌詞が出てくる、サビの一番キャッチーな部分、いわばこの曲の要になっているのが、この韻だ。
「デート」に合わせ、「e・i・o」の音で幾度となく韻を踏んでいる。非常にわかりやすく気持ちいい音遊び。

 

1番サビ

これってデートみたいだね


ウェイト! ね、休憩しよ?

 

2番サビ

やっぱデートにしたいこの夜


冥土の道みたいね

 

大サビ

これってデートだよ 未来はね


レイトショー観にいきませんか?

 

 


また、他にも韻を践んでいる箇所がある。


GPS切って(じーぴーえすきって) 走って 笑って 黙って すきって
なくなって 避けられない停滞」

 

GPS切って」と「すきって」のリンクはわりとサブリミナル的な感じがする。

 

 

●休符と「っ(小さい”つ”)」・「ん」


まず、「GPS切って 走って 笑って 黙って すきって」
の部分のメロディーを譜面に起こしたので、見ていただきたい。

f:id:me_msc_u:20180710222951j:plain

 

 


ピンクで色を付けた部分のように、ここは休符が多用されている。
「タッター」というリズムのフレーズが4回繰り返されるのだ。

 

そしてその休符で音が切れた部分に、「っ(小さい”つ”)」や「ん」の音が当てはめられている。

GPS切って 走って 笑って 黙って すきって


「コンビニ行って 買って 出て スキップしていこうよ」


「このままそっと ぎゅっと もっと あと5センチメンタル」


「未来はね たくさんあんだ 選んだ 先がどんなものでも」


「それならきっと ちゅっと えっと あっそうですかここでばいばい」

 

 

メロディーが途切れる部分で、歌詞の音も切れるようになっている。
つまり、メロディーと歌詞がすごく合っているのだ。
こういうことをするには、相当なリズム感が必要なはずだ。

 


●歌詞の「そまみ」


本人も最近多用する「そまみ」(斉藤壮馬っぽさ)について。ここはめちゃ主観です。

 

終電間際の高田馬場でぼくらは出会って

斉藤さんが好きな駅!高田馬場!母校大好き芸人!愛校心!

 

正直タクシー代はちゃんと持ってるけど

ここ別に、タクシー代ないから始発動くまで帰れないね、でもいいわけじゃん。
だけど「タクシー代はちゃんと持ってる」っていうしっかりしたところが、斉藤壮馬っぽい。

 

レイトショー観にいきませんか?

映画好きな斉藤壮馬っぽい!とても!
映画〜〜わたしも斉藤壮馬とレイトショー観にいきてえ〜〜(心の声)

 

 

曲の終わり方について


音源を持ってる人はこの曲の最後を聴いてみてほしいんだけど、
終わり方が唐突で、尻切れとんぼな感じがすると思う。

 

 

この曲の最後はB♭メジャースケール(変ロ長調)、つまり「シ♭」が主音になった調だ。

 

一番わかりやすい「ド」が主音の、Cメジャースケールで考えてみよう。

わたしたちが「ドレミファソラシド」と聴いたとき、しっくり収まったと感じるのは、これが「ド」の音で終わるからだ。
その証拠に、「ドレミファソラシ」で止めてしまうと、なんか気持ち悪い感じがすると思う。


これは曲になっても同じで、その調の主音(この場合の「ド」)で終わるのがふつうだ。

 

だから『デート』は「シ♭」で終わるのが順当なはず。
しかしこの曲では、トランペットは「ファ」だし、キーボードは「ド」の音で終わる。
で、もし最後にもう一音、じゃ〜〜〜ん(シ♭〜〜〜)っていう音が入ってたとしたら、非常に気持ちよく終われるはずなのだ。

 

でも、それをしていない。
そうすると、リスナーは「いつ終わりの一音が入るかな?」と少し待つ状態になる。だがいつまで経っても、最後の「じゃ〜〜〜ん」は入らない。

 

こういう曲の終わり方は、含みをもたせる・余韻を残す・続きがあるように期待させる、などの効果がある。
最近だとスピッツの『雪風』とか『ヘビーメロウ』がこの曲終わりのタイプ。

 

 

『デート』には
このときを閉じ込めて 永遠に 仕立てあげたい
という歌詞が出てくる。

 

含みをもたせ、続きがあるように思わせる終わり方にすることで、主人公の「このとき(君とのデート)が永遠に続けばいいのに」という気持ちを表しているのではないか。

 

 

 

間奏のギター


2番サビが終わってから「このときを閉じ込めて〜」までの、間奏のギターについて。
これも譜面に起こしたので見てください。

f:id:me_msc_u:20180710222530j:plain

 


色をつけた部分の和音に注目すると、
5度の音程が使われていることがわかる。

 

音程とは、ふたつの音と音の高さの幅のことだ。
すごく簡単にピアノの鍵盤で説明すると、低いほうの音の鍵盤と高いほうの音の鍵盤を含めて、いくつの鍵盤を挟んでいるか、ということを「○度」という風に表す。

 

「ド」と「レ」の音程は2度、
「ド」と「ソ」なら(ドレミファソ、5つの鍵盤を挟むので)5度となる。

 

 

ここでもう一度『デート』間奏のギターの譜面を見てもらうと、執拗なほど5度の音程が出てくることがわかるだろう。
(さらに1小節目の最後の「ミ」と「ラ」の和音も、回転させれば5度になる)

 

 

この間奏の直前、2番のサビの最後に「あと5センチメンタル」という歌詞が出てくる。
「君との物理的な距離があと5センチメートル」ということと
「ぼくのセンチメンタルな気持ち」をかけた歌詞だ。

 

このすぐ後にギターの「5」度の音程が畳み掛けるわけだが、これは単なる偶然なのだろうか?

 

この「5」という数字すらも、歌詞と音を計算してリンクさせているとしたら、なんかもう変態的こだわりだな、と思うわけだ……

 

 

 

M.2:レミニセンス


続いてM2.『レミニセンス』についてです!
表題曲がポップでキャッチーなぶん、カップリング2曲は闇抱えてんな〜という感じ(笑)
落差がすごい。

 

『レミニセンス』はイントロのギターのアルペジオがかっこよくて、
KinKi Kidsの『キミハカルマ』、A.B.C-Zの『Lily White』のイントロみたいな感じ。
アコギのアルペジオって美しくかつ鬱々としてる感じが出るよね……

 

 

「レミニセンス」って初めて聞いたんだけど、ググったら「レミニセンス効果」という心理学用語からきてるみたい。
こういう学術用語をさらっと入れ込む感じ、最高にインテリぶってて好き……いや実際インテリやねん……

 

レミニセンス効果」とは、あることを記憶した直後よりも、一定期間経ったあとのほうがよく思い出せるという事象のこと。
この曲では、「雨」がトリガーとなって「あのひ」のことを鮮明に思い出している。

 

 

この曲では、すごく声帯の上の方を絞る感じで歌っているように聴こえる。
あと裏声きれいすぎ……圧倒的歌のうまさ……すき………………

 

 

 

M.3:C


『C』は『レミニセンス』と反対に、声帯をかなり開いているように感じる。
この歌い方がいちばん地声に近いのかな?


って思ってたら、アニメイトタイムズのインタビューでおもっきりそう言ってた。

www.animatetimes.com

 

斉藤さんが6月中パーソナリティーを務めたTS ONEのラジオでさ、『C』の弾き語りしてたんだけど、それがべらぼうにアンニュイで良きだった。
Aメロのギターカッティングが良き。ギター抑えるところと思い切り弾くところの抑揚が良き。
ぶっちゃけ元アレンジよりアコギ弾き語りのこっちのほうが個人的に好き。
てかギター上手くてびびった。やっぱり音楽的素養がおありで……好きだわ……

 

 

拍子について

斉藤さん、「3/4拍子なんですけど」って言ってたけど、わたしは6/8拍子じゃないかな??って思った。

3/4だともっとテンポ遅くなるんじゃないかな?あと小節数が増えてものすごいことになりそう。

 

 

音楽の「拍」について基本的な話をすると、一般には4拍子の曲がもっとも多く、それはクラシックもポップスも同じ。
なぜなら、人間は2本の脚で歩くため、「1・2・1・2……」というリズムを心地よく感じるから、という説がある。

 

6/8拍子は3拍×2(1・2・3・1・2・3……)という構造になっており、人間が歩くリズムからは逸脱している。
そして3拍子は「ダンスのリズム」として知られている。3拍子といえばワルツと言っても過言ではない。
そういったイメージから、3拍子は円を描くリズムと言われることもある。

 

 

わたしは『C』というタイトルをラジオで初めて知ったが、その時は「Sea」という表記なのかと思っていた。


本人がそう言っているのを見たことはないが、わたしはこのタイトルに「Sea=海」の意味も含まれているのでは、と思っている。
なぜなら、3拍子のリズム(くるくる回るイメージ)は、水の中を漂っているような感覚を出すことができるからだ。

 

※追記

例えば、ファミコンゲーム『スーパーマリオブラザーズ』では、水中ステージのBGMにワルツ調の3拍子が採用されている。

これにより、水中を漂うクラゲのような優雅さが表現されている。

 

また、ジブリ映画『魔女の宅急便』にて、いわゆる日常パートのBGMとして流れる『晴れた日に』という曲も3拍子。

キキが宅急便を届けるために、ふわ~っと空を飛ぶ浮遊感を表しているのだと思われる。

 

 

 

J-POPで6/8拍子の曲は珍しい。

思い付くだけだと、スキマスイッチ『雫』とか、KinKi Kids『約束』とか、コブクロ『今咲き誇る花たちよ』とかかな〜
フォーク感・民族音楽感が出るし、風とか水とかの質感を表しやすい拍子だと思う。

 

『C』をはじめに聴いたとき、珍しい(=難しい)6/8拍子だったので「斉藤壮馬、なんてチャレンジャーな」と思ったのが第一印象だった。

 

 

歌詞について

 

http://j-lyric.net/artist/a05cc2e/l047161.html
この曲の歌詞はヤバイ。
中二とかメンヘラとか通り越してる。犯罪臭がする。

 

ぼくだけがきみを、そっと、やさしく、くるしめるから 帰っておいで

え?軟禁?

 

知らない街の中で きみのうしろにつける すたすた

え?ストーカー??
「すたすた」とか、わたしはめっちゃゾワッてした……(笑)

 

 

 

シークレットトラック


いやーっ!
これよね!なんと言っても
これね、もう最高

 

まだ聴いてない方はネタバレなのでご注意を。

 

 

この、シークレットトラックの感じ。
ふざけてノリで一曲やっちゃうこの感じ。

 

これは、ほぼほぼ BUMP OF CHICKEN などの影響ではないか。
BUMP OF CHICKENはアルバムの最後に必ずシークレットトラックを入れる。それを楽しみにしているファンも多い)

 

別にこの曲自体になんの意味があるわけでもないけど、本人たちが楽しそうだからそれでいいんだよ。
この自由さが音楽には大事だよね。

 

このトラックはぜひ最後の最後まで聴いてください。

 

ふつうこういうのってだんだん音小さくなっていってフェードアウトとかで終わると思うんだけど、このCDは、あのー、録音停止する「カシャッ」ていう音が入っててですね?
それがもう、変態だなって思ったわけです。

 

 

 

さて、
ここまで斉藤壮馬3rdシングル『デート』考察とレビューを勝手にしてきたわけですが。

 

斉藤さん見てるー!?こんなこと考えて作ってたかな??
ぴーすぴーす!!

 

 

斉藤壮馬さんがよく使う言葉を借りれば、


『デート』は「ポップでキュートで毒がある」
カップリング2曲は「ダークでイノセントかつ中二病


って感じかな(笑)

 

 

3曲のコントラストの違いがすごくて、立体的で陰影の濃いシングルだなあという印象。

 

『デート』は右見て、左見て、後ろ見て、前を見ても、360゜まるっと斉藤壮馬を楽しめるシングルだった。

 

ライブ待ってるよ!!

 

 

 

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欅坂46はなぜ売れた? ~僕らが抱えるいいね!の孤独

 

先日、Billboard Japanの上半期ランキングが発表された。

www.billboard-japan.com

 

今回のランキングは例年のBillboardとは少し違った印象を受ける。

というのも、楽曲・アーティストランキング共に1位に輝いた米津玄師、

そして楽曲2位・アーティスト4位にランクインした欅坂46の存在が大きい。

 

ということで、(米津については後述するとして)今回は欅坂46がここまでヒットした理由について考える。

 

 

 

突然だが、わたしが女子アイドルで一番好きなのは漢字欅坂46だ。

欅坂46が他のアイドルと一線を画す点は、ある種アナーキーとも言える、その楽曲にある。

わたしは、高校の時の保護者面談で親が「お嬢さん、アナーキーですよね」と言われたくらいなので、欅坂が好きなのは自分でもしっくりきている(笑)

 

しかし、あながち世間もわたしと相違なかったようだ。それはこのランキングの結果が物語っている。

 

Billboardには、AKB48乃木坂46をはじめとした48系列のグループもいくつかランクインしているが、その中では欅坂46がトップに立つ結果となった。

(2017年の年間ランキングでも、アーティスト2位・楽曲で『不協和音』4位と、48系・坂道系では欅坂46がトップとなっていた。

ビルボードジャパン 2017年年間チャート発表 | Special | Billboard JAPAN

なお、欅坂46はまだデビューして2年しか経っていない。

 

 

では、なぜ欅坂46はこれほど爆発的に受容されたのか?

(わたしを含めた)欅坂46のファン層はどういった人たちなのか?

 

そこから欅坂46を中心として、今のJ-POP市場の流れを自分なりに読んでみた。

 

 

 

 

サイレントマジョリティー』に見るSNS世代の孤独

 

2016年、欅坂46は『サイレントマジョリティー』で衝撃的なデビューを果たした。

何が衝撃だったかというと、彼女たちは「笑っていなかった」のだ。

平手友梨奈を中心に、軍服を着た少女たちが険しい表情で隊列を組み、マーチを刻む。

 

すげえアイドル出てきたな……と思ったわけだ。

笑わないアイドル。Winkか。

いや、Winkとも違う。あんな上品な「無表情」ではない。欅坂46は無表情なだけでなく、髪を振り乱し、顔がまったく見えないことさえあった。

 

笑わないアイドル。顔が見えないアイドル。

こういったビジュアルの面でも、彼女たちはかなり異端だった。

 

サイレントマジョリティー』は2年経った現在でも、欅坂46の活動の最大の軸となっているように感じる。

つまり、欅坂46が売れた最大の理由がこの曲から読み取れるのだ。

 

 

 

「いいね!」=「共感」とその副産物

 

サイレントマジョリティー』の歌詞に、「大人たちに支配されるな」とある。

ここから、この曲の主人公は「子ども」、恐らく中高生であることがわかる。

 

現代の中高生はSNS世代」だ。彼らの生活にはスマホが欠かせないものとなっている。

この世代にはもはやテレビに代わってYoutubeや動画配信サービスが人気で、それゆえYoutuberに憧れる子どもが増えた。

インスタに載せるために、流行のスイーツやスポットなどの写真を撮る子が増えた。

 

昨年の流行語大賞に「インスタ映え」が選ばれたことは記憶に新しい。

 

彼らはSNSに投稿する際、「いいね!」を求める。

 

いいね!とはつまり「共感」だ。

投稿者が「きれい」と思った写真を投稿し、「きれいだな」と思った人がいいね!する。

「面白い」と思った話をツイートし、「面白い」と思った人がいいね!する。

 

みんなに共感してもらえたものは多くのいいね!が付く。

いいね!が欲しい彼らは、つまり他人からの「共感」が得られるかどうかを意識してSNSに投稿するわけだ。

 

 

 

しかし同時に彼らの心のなかには、相反する感情も生まれているはず……

 

意識的に他人からの共感を求めるということは、言い換えれば「他人に合わせる」ということだ。

だから、SNS世代はみなこぞって同じような流行りのスポットやスイーツ店に足を運び、写真を撮るのだ。その結果、ある種揶揄するような表現として「インスタ映え」という言葉が使われるようになった。

 

しかしそれは同時に、「本当の自分を押し殺している」ことにはなっていないか?

 

例えば、有名なインスタグラマーだって、インスタがなかったら話題のドーナツ屋には行っていなかっただろうし、

本当はモノトーンの服が好きなのに、インスタ映えのためにカラフルな服をわざと選ぶ子だっているかもしれない。

 

それは突き詰めれば、自分らしさを押し殺している、と言うことができるだろう。

 

SNS世代の中高生はいいね!を求め、周りからの共感を得ることを必要以上に意識し、他人に合わせて生きてきた。

そして同時に、本当の自分らしさをさらけ出せずに苦しんできた、とは言えないだろうか。

 

 

欅坂46の登場

 

そんなSNS全盛時代に、欅坂46が現れた。

 まるでメシアか、愚衆を導くモーセのように、平手友梨奈は私たちの前に現れた。

 

サイレントマジョリティー』の歌詞は本当に捨てるところがなくて全部読んでほしいんだけど(http://j-lyric.net/artist/a05b333/l03a3fb.html)、ここではサビだけかいつまんで見ていく。

 

君は君らしく生きて行く自由があるんだ

大人たちに支配されるな

初めから そうあきらめてしまったら

僕らは何のために生まれたのか?

夢を見ることは時には孤独にもなるよ

誰もいない道を進むんだ

この世界は群れていても始まらない

Yesでいいのか?

サイレントマジョリティ

 

君は君らしくやりたいことをやるだけさ

One of themに成り下がるな

ここにいる人の数だけ道はある

自分の夢の方に歩けばいい

見栄やプライドの鎖に繋がれたような

つまらない大人は置いて行け

さあ未来は君たちのためにある

No!と言いなよ!

サイレントマジョリティ

 

SNS世代の中高生はこの歌詞を聴いて、すぐさま自身を投影しただろう。

そして、自らが「サイレントマジョリティー」——物言わぬ多数派だった、と気づいた。そういった意味で、欅坂46は啓蒙的な存在だった。

 

 

欅坂46は現在までの活動全体を通じて、「世間に抗え」「自分らしさを見失うな」と訴え続けていて、

この流れは『不協和音』、『エキセントリック』、そして今回Billboardランキング2位に入った『ガラスを割れ!』へと繋がっている。

 

差出人のない噂の類い

確証ないほど拡散する

 

本人も知らない僕が出来上がって

違う自分 存在するよ

──『エキセントリック』

 

この歌詞なんかまさにSNSトラブルのことを描いていて、本当の自分とSNS上の自分が乖離していることを表している。

 

 

そして中高生たちは、彼らが心の奥底に抱える「本当の自分をすべて出したい」という欲求を、欅坂46の曲を聴くことで解消したというわけだ。

 

先日のMステのインタビューで、「『ガラスを割れ!』に背中を押されて自分の意見を言うことができた」という、高校生の女の子がいた。

この例のように、欅坂46の支持層は、彼女たちの楽曲が訴えるメッセージに共鳴したのだ。

 

  

サイレントマジョリティー』が抱えるジレンマ

 

SNS世代の若者たちは欅坂46から「君は君らしく生きていく自由があるんだ」と学んだわけだが、それでも、急にいいね!が欲しい欲求が消えたり、SNSをやめたりはできないはずだ。

こうして彼らの中には1つのジレンマが生まれる。

 

「多くの人の共感を得て、いいね!が欲しいけど、自分らしくもありたい」

 

 

サイレントマジョリティー』では、振り付けを歌詞と矛盾させることで、このジレンマさえも表現してみせた。

 

・操り人形のような動き

57秒〜1分あたり・2分〜2分07秒あたり。

全員が手を上に引っ張られるような動きをする。そのぎこちなさはまるで操り人形のようだ。

「大人たちに支配されるな」と言いながら、誰かに踊らされているかのような振り付けが矛盾しているように見える。

 

・軍隊の行進

1分〜1分06秒あたり。

サイレントマジョリティー』を代表する振り付けがこの「行進」だ。

初めて見たときすごい混乱したよね。

「アイドルが……?軍服着て……行進してる……?」

 

軍隊には必ず指揮官がいるものだ。この行進をしている瞬間の彼女たちも、指揮官(=大人)に操られているに違いない。

この振り付けも、「大人たちに支配されるな」という歌詞とは大きく乖離している。

 

・全員での群舞

特にサビに顕著だが、サイマジョの振り付けって思いっきり「群舞」なんだよね。

「この世界は群れていても始まらない」と言いながら、めちゃくちゃ全員でぴったり同じ動きをしている。こういった部分も、歌詞と振り付けが著しく矛盾している。

 

 

つまり『サイレントマジョリティー』においては、歌詞と振り付けを併せてひとつのジレンマを表現しているのだ。

 

・歌詞の面では、欅坂46自身は世間に抗おうとしている

・振り付けの面では「物言わぬ多数派」のままである

 

サイレントマジョリティー』が抱える歌詞と振り付けの矛盾は、現実の若者が抱える「みんなに共感されたいけど、自分らしくもありたい」というジレンマをそのまま表しているのだ。

 

 

 

米津玄師『Lemon』について

 

今回のBillboardランキングを例年よりも異質たらしめているのが、各部門を総なめにし楽曲1位となった『Lemon』の存在だ。

 

以前 ミスチルサブスクの記事 でも触れたが、米津玄師は『Lemon』でダウンロード史上初のミリオンセールスを打ち立てた。

 

この曲を端的にいうと、「恋人を失った主人公が、その人との記憶を回顧する歌」。

失恋と孤独と寂寥の歌だ。

http://j-lyric.net/artist/a0579b7/l044ef6.html

 

 

2016年以前のBillboardランキングでは、AKB483代目J Soul Brothers、嵐など軒並みアイドル勢が強かった。

 

そのあと徐々にサブスクリプションサービスやYoutubeの需要が増え、CD以外に強みをもつ星野や米津といった男性シンガーソングライターが台頭していく。

2017年の年間1位だった『恋』(星野源)も、広義に「恋愛を描いた歌」といえば『Lemon』と同じかもしれない。

だが『恋』はアップテンポな王道ラブソングであり、ミドルバラードの失恋ソングである『Lemon』とは一線を画す。

 

つまり、キャッチーなアイドルソングやポップなラブソングが人気だった昨年までと比較して、失恋の孤独を歌った『Lemon』が首位であった今年のランキングは、明らかに異質なのである。

 

そして『Lemon』という曲の世界観は、ある点で欅坂46にも通じるものがある。

次にその共通点について考える。

 

 

 

『Lemon』と欅坂46の共通点

 

2組のアーティストの共通点。

それは「孤独」を歌っているという点だ。

 

欅坂46は、デビュー曲『サイレントマジョリティー』から最新曲『ガラスを割れ!』まで、一貫したメッセージを発信し続けている。

 

「自由に自分らしくいるためには、孤独であれ」というメッセージ。

 

このメッセージについて、「孤独」と「自由な自分らしさ」に分けて実際の歌詞を挙げてみよう。

 

 

・孤独

夢を見ることは時には孤独にもなるよ

誰もいない道を進むんだ

──『サイレントマジョリティー』

 

不協和音を

僕は恐れたりしない

嫌われたって

僕には僕の正義があるんだ

──『不協和音』

 

世間の声に耳を塞いで

生きたいように生きるしかない

だから僕は一人で

心閉ざして交わらないんだ

──『エキセントリック』

 

大人は信じてくれない

こんな孤独でいるのに

僕が絶望の淵にいるって思ってないんだ

──『大人は信じてくれない』

 

闘うなら孤独になれ

群れてるだけじゃ始まらないよ

──『ガラスを割れ!』

 

 

・自由、自分らしさ 

君は君らしく生きて行く自由があるんだ

大人たちに支配されるな

──『サイレントマジョリティー』

 

他人(ひと)の目 気にしない 愛なんて縁を切る

はみ出してしまおう 自由なんてそんなもの

 

I am eccentric 変わり者でいい
普通なんかごめんだ 僕は僕でいさせてくれ

──『エキセントリック』

 

目の前のガラスを割れ

握り締めた拳で Oh!Oh!

やりたいこと やってみせろよ

お前はもっと自由でいい

 

おまえはもっとおまえらしく 生きろ!

──『ガラスを割れ!』

 

 

リスナーは、「自分らしくあるために孤独になれ」と主張したこれらの曲にシンパシーを感じ、自身を重ねた。

 

そして『ガラスを割れ!』が、『Lemon』に追随するかたちで2位となった。

世間が、「孤独」を歌った欅坂46や米津玄師に共鳴したということは、2018年のJ-POP界において特筆すべきことだ。

 

 

 

まとめ

 

今やコミュニケーションツールとして日常的にSNSを使う、中高生を中心とした若者たち。

その利用方法は単なるメッセージの投稿に留まらず、ユーザーは「いいね!」(=自分への共感)を多く求める流れが顕著となった。

その現れとして、2017年の流行語大賞に「インスタ映え」が選ばれたことはご存じだろう。

 

他者からの共感を求めるようになった若者たちは、やがて「みんなに好かれそうなもの」を好み、マジョリティーに同調する傾向を強めた。

それはつまり、「自分らしさを押し殺している」ことに他ならなかった。

 

その時勢に一石を投じたのが 欅坂46 である。

 

欅坂46は「自分らしくあるためには孤独であれ」というメッセージを発信し続けている。

 

欅坂46の登場によって、若者たちは「自分らしさを見失ってはいないか?」「自分たちはサイレントマジョリティーだったのだ」と気づいた。

彼女たちはある種、啓蒙的な存在だったと言ってもいい。

 

だが、SNSユーザーたちはなおいいね!を求め続ける。すぐにはその欲求を断ち切ることはできず、また彼らにとって「SNSをやめること=孤立」を意味するからだ。

「闘うなら孤独になれ」というメッセージに共鳴しつつも、現実世界では孤立したくないというジレンマがここで生まれる。

 

そこで彼らは、現実では解消できない欲求を、欅坂46の曲に自己を投影することで解消しているというわけだ。

 

 

……と、以上がここまでのまとめ。

長いな!!毎度長くてごめんね!! 

 

 

音楽は、時代の流れを示すひとつの指標である。

例えば、2011年の東日本大震災の少し後には、日本の未来をある種、楽観視したような……未来への不安をかき消すような曲を出すアーティストが増えた。

 

未来は そんな悪くないよ

──AKB48恋するフォーチュンクッキー』(2013)

 

夢見てた未来は

それほど離れちゃいない

 

今という時代は

言うほど悪くはない

──Mr.Children『足音 〜Be Strong』(2014)

 

音楽はその時代の人々が何を感じ、何を望んでいるのかを映し出す、鏡のようなものだとわたしは思う。

 

だから、「孤独」をテーマにした『Lemon』や『ガラスを割れ!』がヒットした今年のチャートは、今の日本人の多くが孤独を感じて生きているということの表れなのだ。

 

欅坂46が、そしてJ-POPが、どのように世間の流れを映し出していくのか。

今後、興味深いところだ。

 

 

 

【7/7参戦後追記】アイナナライブ 理想のセトリ組んでみた。


アイドリッシュセブン ファーストライブ『Road To Infinity』まで1ヵ月切りましたね!!
ということで\ということで/
理想のナナライセトリを考えてみた。

 

原動力はノリと勢いだけ!どうぞ!

 

 

 

開演前

コールは、「アイナナ!」\ちゃんちゃん/「トリガー!」\ちゃんちゃん/「りばーれ!」\ちゃんちゃん/
でいきましょう(誰)

 

開演前はメンバーによる公演の注意VTRが流れる。

 

陸「うちわやペンライトは胸の高さでお願いしますね!」
一織「あなたが一番高く上げそうですけどね」
陸「ちょ、ちょっといおり〜〜〜!!>_<」

 

天「踏み台などには乗らないで。ちゃんとボク達の姿はみんなに見せる。ボク達もみんなのことちゃんと見てるから」
楽「なんだ?天がシークレットブーツ履いてるって話………イッテ!!(足踏まれる)」
つなし「ちょ、ちょっと二人とも落ち着い………痛い痛い痛い踏んでる!踏んでる!」

 

百「今日は思いっきり騒ごうね!だけど周りの子の迷惑になるほど叫んだり、ぶつからないようにしてね!これを守ってくれたら、みんなも百ちゃんもハッピー!」
千「僕はモモがそこにいるだけでハッピーだよ」
百「ユ、ユキ〜〜〜〜〜〜!><」

 

(やべえ適当すぎる)

 

 

OP
まずは各ユニット入れ替わりで1曲ずつ歌唱。

 

◇MONSTER GENERATiON
やっぱり1曲目はこの曲でしょう
Jump!へい!Jump!へい!あせない!ジェネレーションを!きーみとー!

 

Leopard Eyes
シクナイと迷ったけど、レオパの方がテンポも速いしテンションぶち上がりそうなので!OPからエロエロビーストかましてくれ!

 

◇SILVER SKY
イントロの盛り上がるところ(13〜14秒あたり)で特効入る。バーーーン!先輩だから演出も豪華だよ!

 

 

各ユニットコーナー① 

i7パート

 MEMORiES MELODiES
まずはメモメロでしっかりダンス&歌う。もちろんアニナナ最終話の振り付け。
衣装はダメージデニムに、メンバーカラーのシャツ、肩や腰に羽根とか付いててほしい。

 

◇Joker Flag
イントロ、間奏で煽りあり。「会いたかったよー!」など。思い思いにお手振り、ファンサしてほしい!花道全力ダッシュしてほしい!

 

◇NATSU☆しようぜ!(TRIGGER参加)
TRIGGERも登場して2グループでNATSU☆しようぜ!!
天陸は向かい合わせで歌ってほしいし、つなしさんはMEZZO“と肩組んでほしい。
そのままi7ハケてTRIGGERパートへ。

 

 

TRIGGERパート

 ◇SECRET NIGHT
NATSUとのギャップ魅せてくれ。イントロから吐息多めでお願い。

 

 

Re:valeパート

Dis one.

 

 

ソロ&ユニ曲コーナー

せっかく今年はソロ曲プロジェクトがあるので、ここで全員ソロ歌おうぜコーナー。

 

◇12 Songs Gift(一織〜ナギまでサビメドレー)
すでに発売済みの一織〜ナギまで(時間の関係で)サビのみメドレーで歌唱。


一織くんはキラキラ紺スーツでめっちゃ真剣な顔で歌ってほしい。マイク両手で持ってほしい。
大和さんはめっちゃキュートな振り踊ってほしい。
三月くんは、三日月のオブジェに座りながら歌ってほしい。
環くんは四葉のクローバー持ってて、それを空に掲げる振り付けがある。髪は編み込み。
壮五くんはもちろんエレキギター弾き語り!

 

◇陸ソロ・天ソロ曲披露
このライブ限定で陸・天ソロ1番まるまる初披露!ありがとう!

 

◇U complete〜Riskyな彼女〜幸せでいて(メドレー)
TRIGGERはせっかくみんなソロ曲あるんだから歌わないでどうする。天だけ2曲になってしまうのは許して(筆者、天推し)
だってみんな、「はしゃぎすぎ❤️」\ぎゃあああああ/やりたいでしょやりたいでしょやりたいでしょ、わたしもやりたい

 

◇りばーれ新曲
りばれお兄さんたちはソロコーナー手持ち無沙汰なのでここで新曲発表&初披露しましょう。

 

ピタゴラス☆ファイター
衣装はもちろんあのパーカー。「2×3=6さピタゴラス」のところで、それぞれ2・3・6って手で作ってほしい。

 

◇Fly away!
ファン感謝祭の熱よ再び…!あの振りをもう一度踊りたい!

 

 

MC

「Fly away!めっちゃ盛り上がってたじゃん〜」という三月くんの一言からMCが始まる。
そんで「俺もぐるん!ってところやりたい」とか言い出して一織の腕を持ってぐるん!ってところ(大サビの前)再現する。和泉兄弟尊い

 

江口拓也さんはナギ口調を貫き通すのか否かが見どころ。頑張って!オォ〜ウ!

 

チーム対抗アイナナクイズとか、アイナナイントロクイズとかやっても面白そう。
アイナナクイズ例題:「大和の眼鏡は次のうちどれ?(4択)」
「百くんは『ユキはジェントルだから』を何回言っているか」
「つなしうちなーぐち翻訳クイズ」
など。

 

2日目は陸&天誕生日パーティーやろう。

 

 

MEZZO“パート

MCの最後で「続いてはめっぞコーナー、どうぞ」っていうよくある感じで繋ぐ。
りっくんが「壮五さ〜ん!たまき〜!頑張れ〜!」って言ってくれる。

 

◇miss you...
◇恋のかけら
◇雨
照明でうまい感じに雨が降ってるのを表現してほしい。サビのところでそれぞれ青と紫の傘さして歌ってほしい。

 

 

かっこいい曲メドレー

『雨』でちょっとトーンダウンして、続いては各ユニットかっこいい曲コーナー。

 

◇NO DOUBT(フル)
MVの振り踊ってほしい!!!この曲短い(し個人的に大好きだ)からフルで!!!
衣装はメンバーカラーのキラキララインが入ったロングジャケット。本家に近くして軍服みたいな感じにしてもよし。あの軍帽かぶっててほしい。
ありがとうProduction I.G

 

◇GOOD NIGHT AWESOME
先輩に負けず劣らずかっこいいアイナナぶちかましてくれ
アニナナで着てたスーツ再現してほしい

 

◇DIAMOND FUSION
これもMVの振り完コピで……(要求の高さ)
衣装は全身黒で、Tシャツ黒パンのちょっとラフな感じ。ところどころ銀や緑のヒラヒラが付いてる。
いちばん最後で特効バーーーン!!
余韻の中、「やば…」「やばくない…?」「しぬ…」というオタクのざわめきがあちこちから聞こえる。

 

 

各ユニットコーナー② 

i7パート

◇Perfection Gimmick
イントロめっちゃテンション上がる。
Aメロは、ソロパートのメンバーがセンターに来るように、くるくる回りながらフォーメーションチェンジしてってほしい。嵐の『Believe』のAメロの振りみたいなイメージ。

この振り付けはほんとに神がかってる

(音量注意)

 

 

RESTART POiNTER
パフェギミとリスポは絶対繋げたかった!!
最初のところ、MVと同じ感じで階段を使ったフォーメーションだったら素敵。完璧。
一織は陸の肩に手置いて!「センターはあなたしかいません」の意思表示で肩ポンポンってして!

 

 

TRIGGERパート

◇Last Dimension〜引き金をひくのは誰だ〜
「さあどっちだーーーーーーーー」で高音を出す斉藤壮馬の顔どアップ抜いてください

 

◇In the meantime
ここで少しトーンを落として大人のTRIGGERを見せる。
そして落ち着いた雰囲気のまま、続いてのりばれパートに繋ぐ。

 

 

Re:valeパート

 ◇朗読コーナー
Re:valeって他の2グループに比べて曲数がめっちゃ少ないのね。
でも出番は平等にしたい。ということで、ここで朗読劇が入りますぱちぱちぱち(笑)
内容は、「万理さんが失踪したあとの千と百」。千の絶望とか、百くんが必死で千さんを引き留めるところを詳しく。シリアスなやつです。泣きたい。

 

◇未完成な僕ら(千ソロ)
朗読劇からの流れで『未完成な僕ら』やってほしい。まだストーリー的に百くんとは歌えないから、千さんソロで……!万理さんへの未練タラタラな感じで……!
周りのオタクだいたい泣いてる。

 

◇TO MY DEAREST
一転してハッピーな曲
りばれパイセン、まじで曲数少なくて組み方めっちゃ悩む

 

 

3部エモいメドレー

3部で出てきた曲たちをメドレーで披露。エモい。思い出に浸ろう。
これ、本当に見たい。

 

◇Sakura Message
◇願いはShine On The Sea

 

Happy Days Creation!IDOLiSH7&Re:vale)
TRIGGERの出番中にアイナナ・りばれ衣装替え。いい感じにメンカラが入ったTシャツ。
後半MEZZO“はハケて次の曲の準備へ。

 

◇Dear Butterfly
環くんの手と壮五くんの手を合わせて蝶のかたちを作る振り付け入れてほしい。

 

◇太陽のEsperanza
バックにTRIGGERつけよう!!最高
衣装はあの赤と黒の花のスーツにできるだけ近い感じで。
りばーれは投げキスしてくれそう。客席にバラを投げてもいいね!

 

◇DAYBREAK INTERLUDE
『太陽の〜』から衣装替えの時間ないやん、と思ったけどジャケットをリバーシブルにすることで解決。シンプルに黒のジャケット。
イントロで、楽→つなし→天の順番でピンスポット当ててほしい。

 

◇ナナツイロREALiZE
最後はやっぱりこの曲でしょう。
わたしは最後にバラードを歌う風潮をぶっ壊していきたいので、ミドルテンポのナナツイロはちょうどいい。
3部へのエモさが止まらない。

 

 

あいさつ
1人ずつ最後のごあいさつ

 

 

アンコール


◇WiSH VOYAGE
イントロで巻き起こる大悲鳴
白Tシャツに、MVの衣装イメージの宝石みたいなビジューが付いててほしい。
踊ります!!!安心のクオリティー!!わたしは「いつかその向こう側にある」の半周ターンが好きです。
落ちサビで陸だけがセンターで立ってて他のメンバーが座ってるの再現してほしい。

 

◇Heavenly Visitor
イェイイェイイェイイェイ!まだまだアガってくぜ!!
TRIGGERは黒Tに宝石モチーフのビジュー付いててほしい。アイナナと対になる。

 

◇奇跡
「オイ!オイ!オイ!オイ!」って煽りが入る。
全員でノリノリで終わってほしい!
りばれお兄さんを後輩ズが囲む。百くんはとりあえず誰とでも肩組む。千さんは大和さんに絡みにいく。白井さん最初は逃げるけど最終的にハグしてくれる。いい人だから。

 

 

Wアンコール


◇NATSU☆しようぜ!(12人)
りばーれ特別参加です!!!最高か!!!
もう歌い出しでわたしは楽しすぎて幸せすぎて、笑いながら泣く
もちろん歌詞は「近頃ウワサの Twelve guys」になってる。
「笑顔が似合う季節さ」は百くんに歌ってほしい。いや、笑顔が似合うのはあんたや。
「清純な乙女もそう」は千さん。エロそう。

「また絶対会おうね〜〜〜!」って言ってくれるりっくん。
シゲキテキなNATSUをありがとう!!!!!(まだ始まってもない)

 

 

 

どう?最高のセトリじゃない??

 

TRIGGERのソロ以外、基本的にアプリで聴ける曲から選んでみた。
セトリ落ちした曲には申し訳ない……みんな好きだよ……ただ、TRIGGER・りばーれと比べてアイナナの曲が多すぎて、削るしかないんだ………
りばーれ兄さんの曲の圧倒的少なさにはびびった。新曲出そう。

 

あとね、わたしは本当に本当に『フレフレ青春讃歌』が見たかったよ!!(まだ始まってもない)

 

とはいえアイドリッシュセブンは神コンテンツなので、このセトリなぞ軽く超えてくるだろう

 

上がる期待値

 

溢れる笑顔

 

止めどない涙

 

安心と安全のアイドリッシュセブン

 

 

 

☆7/8追記。 ナナライ7/7行ってきました!

 

ナナライ7/7参戦してきましたー!

雨降らなくて本当に良かった!

 

フレフレやってくれてありがとう。

TRIGGERもろもろ、振り完コピありがとう。

リスポは想像の2000kmくらい上をいく素晴らしいものでした……このリスポを見るために生まれてきたのかもしれない……

 

全体的に衣装が素晴らしかった!

キャラが着てる衣装を少しアレンジして、忠実に再現してる感じ。ありがとうオサレカンパニー。

斉藤壮馬さんが左耳に金キラのピアス?イヤリング?してたのくそ興奮した。

 

アイナナとりばーれはわりと声優さんがのびのびやってたけど、

TRIGGERは「TRIGGER像を完璧に再現しよう」みたいな気概がめっちゃ伝わってきた。だってあれはTRIGGERだったよ。

ダンスを一番完コピしてたのは、間違いなくTRIGGERだった。

ほんとみんな鬼スケジュールなのに、リハ頑張ってくれてありがとう……

 

 

斉藤壮馬さんは天にぃだった。

斉藤さん、前髪を右に流してるんだけど、左側の触覚短くしてて、右だけ長いアシメになってたのが……九条天としか言えなかった……!

賢章さんのツイートの写真がわかりやすかった

 

それでもたまに天にぃになりきれなくて、照れちゃうところがずるい!かわいい!

 

『Heavenly Visitor』が一番楽しそうだった!唇拭ったりオラオラしてる感じで歌うのめっちゃ楽しそう!

「はしゃぎすぎ❤️」は聞けなかったけど、代わりに「会いたかったよ」がありました。

なんかわたし今まで、ここまで完璧にアイドル!って人の担当をやったことがなかったんだけど、斉藤さんものすごいわ。

斉藤壮馬に撃たれたところが3回くらいあったけど(シクナイとか)、なんかモニター越しに波動が出ててね?もれなく腰が抜けた。後ろの席の人びっくりしたかもしれない。ごめん。その後しばらくキンブレが振れなくなったしね……やられすぎて……

 

あとウインク!!レオパかなんかで斉藤さんウインク連発してて、その度に召された

 

合計8回くらい腰が抜けた。

ライブで腰抜けたの、なんかあったかな……ジャニーズワールドの感謝祭で山田涼介が愛かた歌った時以来かな……(伝わる層が狭い)

 

ひとりで参戦だったのですけどね、もう叫びが抑えきれなくて!!

めっちゃ独り言うるさい人だった……

「しんどい!」「むり、むり、むり」「かわいいッ!!」「あぁ、うぁ、アア〜」

恥ず……心の叫びだだもれ……

 

 

 

今すぐセカンドライブに行きたい。

もうすでに禁断症状が出そうです。お願いします。

「はしゃぎすぎ❤️」はその時にぜひ!

 

 

 

 

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【考察&要点整理】 六弥ナギ・桜春樹・ゼロ・棗巳波

 

アイドリッシュセブン4部、待ち遠しいですね!!!
内容としてはかなりヘビーなものが投げつけられる予感がしており、楽しみでもあり、怖くもあるような。

 

第4部では、六弥ナギおよびその周辺人物がメインになりそう。

 

今回は4部開始に備え、ナギ周辺人物の要点を整理します。
さらに、出来る範囲で予想・考察します。

 

拙筆ながら、メインストーリーをまとめた過去記事も参照ください。

 


 

 

 


六弥ナギについて

結論から言うとナギは【ノースメイアの第二王子】でほぼ確定である。
その根拠をメインストーリーから箇条書きでまとめた。

 

 

ナギ=王子の根拠

・ナギは8か国語を話せる(ノースメイア語・英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・ノルウェー語・日本語・中国語)
・ナギはノースメイアにいた頃、月に1度国民の前で定例会見を開いていた。

このへんはいかにも王子様っぽい。「国民の前で」なんて言うのは王室関係者か政治家くらいなものだ。

 

 

・ナギ「ステータス&グロリアス、ワタシの家では最も大事にされています」(1部6章2話)

「ステータス&グロリアス」、日本語で〈地位と名誉〉。
正確には「名誉」は「glory」だが、ここでは語感良く「glorious」としたのだろう。
地位と名誉を最も大事にする家族…それは「王族」である、と容易に想像がつく。

 

 

・i7のゴシップ記事が多く出回った際、ナギは「北欧の小国の王子様」だとスッパ抜かれた。(1部17章1話)

この時大和が大物俳優の隠し子であることも週刊誌に書かれた。大和は否定していたが結局事実だった。
基本的に、この時の記事には100%嘘のものはないと思われる。記者、優秀すぎか。
大和の件も結局は事実だったので、「ナギが北欧の小国の王子様」も当たっている可能性が高い。

 

 

・ソルヴァルドのポケットから、子供の頃からのナギの写真がたくさん落ちてくる。
一織「随分豪華なお屋敷ですね」
ナギ「ソルヴァルド、ワタシの顔写真を床に落とすなど不敬では?」(3部9章4話)

ナギは子供の頃から、豪華な屋敷に住んでいた。
「不敬」は主に〈王室・皇室関係者に対して失礼な行為をすること〉を意味する。

 

 


以上のことから、【六弥ナギはノースメイアの王子である】ということは、想像に難くない。

 


さらに、

・ラビチャで「ナギには兄がおり、兄とは不仲である」ことが明かされている(しかしわたしはこのラビチャを読めていない…)。
・棗巳波による「ノースメイアの第二王子」の話(3部19章4話)

 

これらから、【六弥ナギはノースメイアの第二王子である】と言える。

 

 

ノースメイアでのナギの立場

・ナギの母親は日本人で、千葉志津雄のファン。
・ナギ→ソルヴァルド「ワタシの役目は果たしたはずです。母の血を敬遠したのはそちらでしょう。お前たちのせいで、つかなくていい嘘をつくことになった。友人に嘘はつかないと決めていたのに。全てはただのサプライズで終わっていたはずなのに」(3部16章3話)

ナギは、ノースメイア人の父親(現ノースメイア王)と、日本人の母親の間に生まれたハーフ。純粋なノースメイア人ではないことから、ナギは王室では浮いた存在であり、敬遠されていた。
第二王子であり、かつ日本とのハーフであることから、恐らくナギが王位を継ぐ可能性も低い。
にも拘らず、ソルヴァルドのような王室の手下たちは、ノースメイアにナギを連れ戻そうと必死である。

それはなぜ?

 

 

・ソルヴァルドがナギに会いに来て、ナギをノースメイアに連れて帰ろうとする。
ナギ「ストーカーといえばストーカーですが、先日お話したストーカーとはまた別のストーカー」(3部9章4話)

しかもナギの追手は複数いるようだ。

 

 

・3部に入ってから、ナギはノースメイアに帰ることが増えた。大和「向こうではどんな騒ぎが起きてるんだ?」(3部1章2話)
・大和「ノースメイアは今、政治問題で若い奴らがざわついている。高度な社会制度改革を起こした中心人物が10代の貴族か何かの人」(3部16章4話)

現在、ノースメイアでは政治問題が起きているらしい。
「高度な社会制度改革をした10代の貴族か何かの人」は、まあ恐らくナギのことだろう。
ナギはノースメイアでは政治の実権を握るほどの能力があった。

 

 

・ナギと巳波の対談。
巳波「ノースメイアは王室支持派と穏健派で争っている。穏健派の頼みの綱は、国際社会に愛され社交的で優秀で語学に長けた第二王子」(3部19章4話)

ノースメイアは現在、国民と王室、どちらが主権を持つかで争っているらしい。
「第二王子」はナギのこと。

やはりナギは政治家としてかなり優秀であり、ノースメイアでは国政を動かす立場にいたということが分かる。

 

 

・ソルヴァルド「ナギさん、あまり猶予は残されていませんよ」
ナギ「あなたたちの無能さのおかげで」(3部9章4話)

「あなたたちの無能さのおかげで」「あまり猶予は残されていない」。


つまり、ナギ以外の王室(第一王子=ナギの兄も含む)は無能で、ナギがいなくなったノースメイアは政治がうまく回っていない。
ノースメイアを救うためには、ナギは一刻も早く帰国し、政治をしなければならない。

 

 

・ナギのストーカーは「ワタシが必要になったり、邪魔になったりする一貫性のない人」(3部4章1話)

「ストーカー」はソルヴァルドをはじめとした、王室の手下を指す。
王室は日本人の血が入ったナギを邪険に扱っていた。政治だけはナギに丸投げにしたくせに、純粋な血筋ではないからと差別し、都合よく扱った、といったところだろうか。
しかしナギが日本へ行ってしまうと政治が回らなくなり、掌を返してナギを連れ戻そうとしている。

 

 

まとめると
【ナギはノースメイアでは優秀な政治家だった。ナギ以外に政治が出来る人がいなかったため、ナギが日本に行った後のノースメイアは情勢が不安定になった。そのためノースメイア王室はナギを連れ帰ろうとしている】
と考えられる。長い。全然まとまってないごめん。

 

ノースメイア政治情勢について、もっと具体的には……


ノースメイアは現在、立憲君主制国家国民主権)。
しかし王政復古(主権を王室に戻す)の運動が起こり、立憲君主制が倒れ、絶対王政王室主権)に戻ろうとしている。


ノースメイア王室は絶対王政を正当化するために、ナギの政治の実力を利用したいのでは、と考える。


ノースメイア情勢に関しては長くなるので以下を参照。

 

 

IDOLiSH7を抜けようとするナギ

・ナギのスマホに、壱弐参…などの大字が現れ(恐らくバグ)、ナギは「六弥ナギの六はどの字か」大和に訊く。どの字か分かると「ワタシたちは未来でもパーフェクトのままでいられます」と言った。(3部8章5話)
・ナギ「ヤマトが教えてくれたのですが、日本の大字で六弥ナギの六は、リクの陸でした。だからリクがいれば、ワタシたちは理想の形のまま、永遠に途切れません」(3部20章5話)

ナギは、七瀬陸に「七」と「陸=六」…7と6を兼任させ、自分はIDOLiSH7を抜けようと考えている。

某K○T-TUNかよ、オイ。

 

 

・ナギ「大事なものを捨てる時、ミツキはどうします?」
三月「大事なもんまで捨てなくたっていいけどさ。捨てても、思い出には残ってるからって言い聞かせるかなあ…」
ナギ「わかりました。思い出に残して捨てていきます」と言って泣き出してしまう。(3部19章5話)

この時ナギが捨てようとしているものは「IDOLiSH7」である。
IDOLiSH7を抜け、ノースメイアに帰国し、政治問題を鎮めるためだ。

 

 

 

桜春樹について

 

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・「ハルキとは父の仕事仲間の紹介で出会いました。何度かノースメイアを訪れている日本の音楽家がいると聞いて興味を抱いた。ハルキは彼の親族が経営しているカフェで、ピアノを弾いて暮らしていた」(3部12章1話)

春樹とナギは、ナギの父、つまりノースメイア王の仕事仲間の紹介で出会った。
王の仕事仲間など限られている。ナギに春樹を紹介した人物は、王に近しいところにいる王室関係者だということになる。


つまり、春樹はノースメイア王室とパイプがあったということだ。
さらに、春樹はノースメイアに親族がいるらしい。
これは結構重要な情報では。

 

「桜春樹の親族」について、以下の可能性が考えられる。
 1:春樹はノースメイア人の血を引いている。ハーフ、クォーター、またはもっと遠い血筋かも。
 2:家族(日本人)がノースメイアに移住してきていた。
 3:ノースメイア人の女性と結婚していて、働いていたカフェは妻の親族のカフェ。

 

 

・ナギ「ハルキと会うまで長い間、ワタシは寂しい日々を過ごしてきました。ワタシは彼の歌を聞いて初めて、寂しいと気づきました」(2部16章4話)
・春樹「彼(ゼロ)が消えて、心に決めたことは2つ。俺が失踪する時は必ず友人に置手紙を置いていくこと。正体不明の友人を作ることに、今さら恐怖心を持ったりしないこと。だから、ナギとも友達になれる。どこから来たのとは、聞いてほしくないならもう聞かない」(3部12章2話)

春樹と出会うまで、ナギには友人と呼べる人がいなかった。
ナギと春樹が友人になれたのは、春樹がナギに「どこから来たのと聞かなかった」から。
つまり、春樹はナギが王室の人間であることを気にしなかったから、友人になれたのだ。

 

それまでのナギの周りには、ナギが王室の人間だと知った上で、そのコネクション目当てで付き合いたいと思う人間が集まっていたのだろう。
もちろん純粋にナギと仲良くなりたいという者もいたかもしれない。しかしナギ自身が人間関係において疑心暗鬼になっており、「自分が王族だから近づきたいんだろう」という色眼鏡でしか他人を見られなかったのかもしれない。

 

3部12章で見られる、13歳当時のナギは、口調が刺々しく、笑った表情は描かれていない。当時のナギが今のような明るい性格であったようにはとても見受けられない。
そんな時、春樹だけは「王族のナギ」ではなく、「ナギ自身」を見て友人になった。

このことがナギの心を開いていった。

 

 

・それから、春樹がノースメイアに来る度にナギと会った。

「ノースメイアに来る度に」ということは、ナギ13歳時~17歳時の間、春樹はノースメイアに住んでいたのではなく、日本とノースメイアを行ったり来たりしていた。

 

 

・ナギ「ワタシが17歳になった頃、春樹の持病が悪化し体調を崩してしまった。ワタシはハルキを家に呼び静養するように言った。1年間彼と共に過ごしたが、ワタシが18歳になった年、冬が来る前に去ってしまった」(3部12章1~2話)

IDOLiSH7結成時のプロフィールで、ナギは19歳なので、春樹がいなくなったのはi7結成の前年の冬が来る前、となる。

 

【春樹は、i7結成前年の秋(9~11月あたり?)に姿を消した】ということだ。
ちなみに、北欧に秋という季節がないわけではない。なぜ「冬が来る前」という表現をしているのかは不明。

 

 

・ナギ「IDOLiSH7の曲、小鳥遊事務所に送ったの、ワタシです。ワタシの年上の友人が曲を作った。友人はずっとある人(ゼロ)のために曲を作っていたが、ある日その人はいなくなってしまい、友人はその人を捜してノースメイアに来た。友人の名前は桜春樹。ゼロの歌う曲を作っていた人です。
その後、ハルキは病気になった。ワタシはハルキに病気を治してほしかったが、ハルキは『迷惑をかけてしまうから』と、手紙と曲を残してどこかにいなくなった。手紙には『この曲を大切に歌ってくれる人に渡してほしい』と書いてあった。ワタシは、ゼロみたいな日本のアイドルに歌ってほしいと思った。だけどゼロみたいなアイドル、日本にいなかった。だから、ハルキが『人と歌を大切にする』と誉めていた社長さんに曲を送った。
送った後で、社長さんの顔が見たくなって日本に来た。そしたらいきなり社長さんにスカウトされました。なんとなく運命を感じて、誘いを受けてアイドルになったんです」(1部18章4話)

ナギは「ハルキが『人と歌を大切にする』と誉めていた社長さんに曲を送った。」


桜春樹は音晴のことを知っていた。
春樹はゼロの作曲家として有名だったので、もちろん音晴は春樹のことを知っていただろうが、春樹もまた音晴のことを知っていたようだ。


2人は面識があったのか、単に芸能関係者同士として知っていただけなのか?
この話を聞いた時のi7がこの辺のことにツッコまなかったのはちょっと不思議だが。

 

 

・ナギ「ハルキの歌、預かったのワタシです。ワタシに責任があります」
音晴「やはりナギくんだったんだね。なんとなく予感はしてたよ。桜春樹氏の作曲した曲だということも」(2部11章1話)

ナギが春樹の曲を送ったことを音晴が知ったのは、「Get Back My Song!」の落書き事件に世間が揺れている最中。
ワイドショーに出ていたコメンテーターによると「同じ作曲家の曲だということは専門家が聞けばわかる」。音晴は芸能事務所社長という専門家なので、曲を聞いてなんとなく春樹の曲だということはわかっていた。
そして九条も同じく専門家(しかも春樹と一番近しく、ゼロと仕事をしていた)であるため、i7の曲を聞いて春樹の曲だとわかったはずである。

 

 

・「桜春樹はゼロを捜してノースメイアに来た。その時、ワタシにゼロのために作った曲を託した」(2部1章2話)

i7の曲はもともと春樹がゼロのために作った曲たちだった。

 

 

・九条「ゼロは僕を裏切った。春樹はゼロを裏切って、ゼロの歌を世界中にばら撒いてる」(3部20章1話)

春樹がゼロのために作った曲をi7が歌ったことで、九条は怒っている。

 

 

・九条鷹匡のもとに桜春樹から生前遺言書が届く。九条「春樹から煩わしい仕事を押し付けられてね。そのために帰国した」(3部7章5話)
・九条「受け取ったのは生前遺言書だった。どこで何をしているのか分からないけど。遺作の曲を僕にくれるらしい」(3部10章2話)

春樹は九条には生前遺言書を送り、ナギには送らなかった。
しかも巳波に「誕生日おめでとう、ナギ。残念だけど来年はもう祝えないだろう」というナギ宛の伝言を頼むくらいなので、春樹はナギにも生前遺言書を送りたかったはず。もし手紙を送れるのであれば、わざわざ巳波に伝言を頼む必要はない。

 

ということは春樹は九条には遺言書を送ることができ、ナギには送れないワケが何かある……と考えるのが順当。

 

しかし、ここで注意したいのは、遺言書を預かったのが、ナギを敵視する巳波であること。
じつは巳波は春樹から、ナギ宛の遺言書も預かっていたが、その中に巳波にとって不利益な情報が含まれていたため、わざとナギに渡していない可能性もある。

 

 

・ナギと巳波の対談。巳波「王子は、寵愛する音楽家が病で宮廷から退いたと思っているようだが、政治利用を恐れて姿を消したとは、一度も思わなかったのでしょうか?」(3部19章4話)

この巳波の発言を受けてナギはハッとした顔になり、思い当たる節があるような感じだ。
ということでこの巳波の発言はほぼ真実なのだろう。

 

 

・巳波「あなたは、自分で思っているよりずっと、憎まれている。同時に利用されようとしている。おかげで桜さんはひどいとばっちりを受けていました」
ナギ「ハルキに会いましたね」
巳波「ノースメイアでね。遺言状を預かったのも私。安全のため、日本で投函しました。桜さんはもう長くない。あなたの弱味になってしまったせいで、あなたを利用しようとするいくつもの組織に追われ、穏やかに死ぬことすらままならない」(3部20章2話)

春樹は「ナギの弱味になってしまったせいで、ナギを利用しようとするいくつもの組織に追われ」ている。
つまり早い話が、その組織たちはナギをおびき寄せるために春樹を人質にしようとしているらしい。
前の章で巳波が言っていた「春樹が政治利用を恐れて姿を消した」とはこういうこと。

 

 

・ナギ「ハルキに会ったのはいつ?」
巳波「6月です。『誕生日おめでとう、ナギ。残念だけど、来年はもう祝えないだろう』と言っていた」(3部20章2話)

作中の時系列について、詳しくは後述するが、【3部20章時点での季節は秋】である。

 

そして6月は作中でいつ頃かというと、3部6章あたりである。
これは、3部6章1話「外の日差しが眩しいな。もう夏ですね」という一織のセリフから。

3部6章あたりが6月で、巳波がノースメイアで春樹に会った、と考えられる。

 

 

 

ゼロについて

・ゼロが消えて15年(2部2章4話の九条、2部6章2話の八乙女)
・一織「ゼロが活躍していたのはたったの3年間ですが、全世界に与えた経済効果は1000億円以上と言われています」(2部1章1話)

ゼロの活動期間は、17年前~15年前の3年間。

 

 

・和泉家にゼロが来た時、一織は赤ちゃんだった。(2部10章5話)

17歳の一織がすでに生まれていたということで、和泉家にゼロが訪れたのは17年前~15年前の間。ゼロの活動期間と一致する。

 

 

・大和「ゼロが消えた理由は色々な説があるみたいだ。芸能界の大物に睨まれたとか、人気を政治に利用されそうになったとか、どこかの国の王室関係者だったから情報が消されたとか」(2部10章5話)
・春樹「俺は彼の名前も生まれた場所も知らない。それでも良かったと思っていた。彼が突然消えてしまうまでは」(3部12章2話)

週刊誌に書かれた大和の隠し子の噂や、ナギの小国の王子の噂が本当であった(仮)ように、アイドリッシュセブンの世界では週刊誌レベルの噂でも本当であることが多い。
このゲームは、噂レベルの伏線をプレイヤーになんとなく把握させて、後から「噂は本当でした」という風に回収するのだ。大和の隠し子疑惑と、ナギの王子疑惑がその前例。

 

よって「ゼロが芸能界の大物に睨まれた・人気を政治に利用されそうになった・どこかの国の王室関係者」の噂は本当だと考えてよさそうだ。もちろん100%真実とはいかなくとも、これらが全くの嘘という可能性は低い。

 

この「王室」については、ゼロは日本で活動していたので日本の王室…?と思ってしまいそうだが、はっきりそうとは言えない。
ゼロは今のところ、国籍も名前も不詳。それはゼロと組んで活動していた春樹ですら知らない情報。どこの国の王室か、今ある手掛かりからは断定できない。


しかし、断定はできないにしても、アイドリッシュセブンのストーリーで「王室」と出てきたら「ノースメイア王室」だろう、という予想はできる。
しかも日本の天皇家のことはふつう、「王室」ではなく「皇室」と呼ぶことから、日本である可能性は低そう。

 

 

・九条「古い歌の生まれたノースメイアでオーロラを見ることが、ゼロの願いだった」(3部12章2話)

この九条の言葉を素直に捉えると、「ゼロはノースメイアに行きたいと願っている、ノースメイアに住んだことがない人物」ということになる。
しかし、ゼロはノースメイア王室関係者である可能性が高いことは、先ほど言った通り。

よって【ゼロはノースメイア王室出身で日本育ちの人物】?

 

 

 

棗巳波について

・巳波「子供の頃に映画の撮影でオーロラを見にノースメイアに行き、素敵なところだと思って留学を決めた」(3部19章4話)
・巳波は去年までノースメイアに留学し、音楽を学んでいた。(3部10章3話)

この「去年」というのは「3部時点での去年」ということだと思われる。
3部のi7は1周年を迎えるので、巳波が帰国した「去年」は「i7がデビューした年」である。

 

 

・i7メンバーはZOOLに良い印象を持っていなかったが、壮五・ナギはこの曲自体は好きだと発言していた。(3部10章3話)

このことから、『Poisonous Gangster』は桜春樹が作ったと予想できる。


i7、特にナギは桜春樹の曲が好きという設定である。わざわざここで「ZOOLの曲は好き」と言わせるということは、ZOOLの曲に春樹が関わっていることに他ならない
それでなければこのセリフは必要がないのだ。

 

 

・巳波「ノースメイアにいた頃から彼と一緒に手掛けていた曲がもうすぐ完成する」(3部5章5話)

この発言と、『Poisonous Gangster』は春樹が作ったという予測から、『Poisonous Gangster』は巳波と春樹の共作であると想像がつく。
そして「ノースメイアにいた頃から」とのことで、巳波は去年以前から春樹と一緒に曲を作っていたようだ。

 

i7デビュー前年の秋頃、春樹は姿を消した。】
【巳波が留学から帰ってきたのはi7デビュー年】であるので、
桜春樹が失踪した時期と、巳波がノースメイア留学していた時期が被っていることに。

 

これと、「巳波は留学中に桜春樹と一緒に曲を作っていた」という情報を合わせて…

 

桜春樹はナギの家から消えた後、ノースメイアで棗巳波と一緒に作曲をしていた】と考えると辻褄が合う。

 

また、これはほぼ妄想に近いが、子役時代に映画の撮影でノースメイアに行った際に春樹に会っている可能性もあり。

 

 

 

時系列について

別記。

 

 

 

『Sakura Message』について

万理が『Sakura Message』の作詞家に確認すると、「『Sakura Message』の歌詞は、外国なまりの人物に脅されて書いた。自分の作品じゃない」という。

 

ナギ「『Sakura Message』を歌うワタシは最高だと言ったそうですね。ならば、本当のメッセージを知っていたはず」
巳波「ようやく意味に気づきましたか。噂で聞いていたあなたらしくない」
ナギ「あの方がここまで悪趣味だとは想像していなかった」(3部20章2話)

 

ナギが「あの」方、と呼んでいるので、『Sakura Message』にメッセージを仕込んだのはナギの知っている人物。
かつ、外国なまりの日本語を話す、外国人である。

 

『Sakura Message』の制作に関わった人物は、
・作詞家
・桜春樹
・音晴など小鳥遊事務所の人間

など、かなり絞られる。

 

しかしこれらの人物は全員日本人で、流暢な日本語を話せる。
作詞家はもちろん日本人であるし、桜春樹も日本に住んでいたため、流暢な日本語を話せると思われる。

 

作詞家を脅して歌詞を書かせたのは、これ以外の、片言の日本語しか話せない人物。
加えて、ナギにとって都合の悪い要求をしている人物。

 

これを満たすのが【ナギの兄=ノースメイア第一王子】ではないかと考える。

 

 

『Sakura Message』歌詞のギミック

ちょっと前に、『Sakura Message』の歌詞に隠されたメッセージを読み解いたツイートが話題になった。

 

それがこちら。

@yuno107さんの伏せ字ツイート | fusetter(ふせったー)

f:id:me_msc_u:20180531213909j:plain

(掲載元のゆのさんより引用許可いただいてます)

 

ぶっちゃけわたしは、これで合ってると思いますwww

いやだってもう、これ以上キレイな解答ないでしょ!?

これ合ってるよ!!(思考の放棄)

 

ハイ。


で、この通り、『Sakura Message』の本当のメッセージが
桜春樹を人質にしたから言うこと聞け
という、ナギ兄からナギへのメッセージだとすれば、
「あの方がここまで悪趣味だとは」とナギが言ったことも納得できるし、「あなたの弱味になってしまったせいで、あなたを利用しようとするいくつもの組織に追われている」という巳波のセリフとも一致する。

 

また、『Sakura Message』というタイトルには「桜春樹に関するメッセージ」という意味があったのだ、とわかる。

 

この歌詞の仕掛けはすごいですね…
真崎さんもすごいし、気付いた方もすごい…
これは自分で気づきたかったなー!悔しいです!(®ザブングル

 

 

『Sakura Message』リリース時期・春樹の現状

IDOLiSH7が『Sakura Message』を初披露したのは、3部3章1話。
作詞家が「発売後の様子はどうか」と聞いてきたのもこの時。

 

以下は先ほど別記した「時系列まとめ」の記事を参照しながらどうぞ。

アイドリッシュセブン時系列まとめ - 消えていく星の流線を

 

 

 

さて、アイナナの世界線では3部6章あたりからが夏だと思われるので、『Sakura Message』発売は夏よりも前。
桜ソングであることを考えれば、3~4月あたりの春に発表された、と考えるのが妥当。


よって、桜春樹がナギ兄によって人質に取られたのは3~4月あたり。

 

そして、ナギがこのメッセージに気付いた3部終盤の季節は「秋」である。

 

え。そうなると。
桜春樹は約半年も人質として捕らわれている?


しかし、春樹は監禁されていないようである。

それが分かるのは棗巳波の発言から。

「桜さんはもう長くない。病気を抱えたまま、どこにも定住できずにいた。はっきり言ってあなたのせいです。あなたの弱味になってしまったせいで、あなたを利用しようとするいくつもの組織に追われ、穏やかに死ぬことすらままならない」(3部20章2話)

 

春樹は「どこにも定住できず」、「いくつもの組織に追われ」ていた。
これは巳波が6月にノースメイアで春樹に会った時の情報で、『Sakura Message』発表(=桜春樹が人質にされた)よりも後の状況。

 

この発言から、

 

桜春樹はナギ兄によってナギの人質に取られた

脱走し、逃亡生活?

巳波に会い、遺言書を託す

 

という流れが見える。


桜春樹が逃げているのは、ナギの足かせにならないためである。

 

 

 

なんかまた長くなってしまって申し訳ない。

まとめとしては、

 

・六弥ナギはノースメイアの第二王子である

・桜春樹はノースメイア王室関係者

・ゼロはノースメイア王室出身で日本育ちの人物?

桜春樹は失踪後、ノースメイアで棗巳波と一緒に作曲をしていた?

『Sakura Message』の歌詞は、「桜春樹を人質にしたから言うこと聞け」というナギ兄からのメッセージだった

 

といった感じです。

今ある情報を整理して、第4部も楽しみに待とうな!!!!

 

 

 

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アイドリッシュセブン時系列まとめ

 

今回は、3部終了時点までのアイドリッシュセブンの時系列をまとめます。
「ナギ要点整理」の記事に含もうかと思ったのですが、長くなるし、ナギ関連以外の参考にもなるかな~と思い別記にしました。

 

また、拙筆ながらメインストーリーをまとめた過去記事も参照ください。




 

第4部に備えたまとめになるので、六弥ナギ・棗巳波中心になっています。

 

 

 


2部までの時系列

まず、アイドリッシュセブンのストーリーは時系列の手掛かりが複雑で、しかも具体的な年が書かれていないので、どうしても「i7デビュー年」を基準にせざるを得ないことを、事前に断っておきます。

 

しかし、具体的な年号を振らないとどうしても分かりにくくなってしまう。
なのでここでは、IDOLiSH7結成&デビューの年を、仮に【2015年】とします。

以下、【】でくくる年号は、分かりやすくするための、この仮の年号になります。

 


・i7デビュー17年前~15年前【1998~2000(仮)】

ゼロの活動期間
九条「ゼロが消えて15年」(2部2章4話)
一織「ゼロが活躍していたのは3年間」(2部1章1話)

 

 

・i7デビュー6年前(ナギ13歳)【2009(仮)】

ナギ、春樹と初めて会う。春樹は親族が経営するカフェでピアノ弾きとして暮らしていた。春樹は日本からゼロを探してノースメイアに来た。

 

 

・i7デビュー2年前(ナギ17歳)【2013(仮)】

春樹が病気になり、ナギの家で静養。1年間過ごす。

 

 

・i7デビュー1年前(ナギ18歳)【2014(仮)】

冬が来る前に、曲と手紙を残して春樹が失踪。
手紙に「この曲を大切に歌ってくれる人に渡してほしい」とあった。

ナギは、春樹が誉めていた音晴に曲を送った。

 

 

・i7デビュー年(ナギ19歳)【2015(仮)】

ナギ、音晴に会いに日本に行く。スカウトされ、IDOLiSH7としてデビュー。
巳波がノースメイア留学から帰ってくる。

 

 

IDOLiSH7結成~デビュー時期について

IDOLiSH7は、結成からデビューまでいくらかの間がある。この期間を導き出してみたい。

 

i7結成時期

アイドリッシュセブン」公式ホームページにはメンバー全員の年齢が載っているが、
もし結成時とデビュー時で、メンバーの年齢が変わっていたとしたら(結成~デビューの期間に誕生日を迎えるメンバーがいたら)、「ホームページに載ってる年齢は結成時とデビュー時、どっちの年だ?」となり、プレイヤー側からしたら混乱を来してしまう。


そういったゲームの進行上(かなりメタ的視点にはなってしまうが)、結成よりも前にi7メンバー全員の誕生日は過ぎている、と考える。

i7で、1年のうち一番誕生日が遅いのは七瀬陸で、7月9日。


よって【IDOLiSH7結成は7月9日以降】と考える。

 

 

i7デビュー時期

3部20章におけるMOP本番の日、IDOLiSH7はデビュー1周年を迎えた。

三月「デビュー1周年の記念の日にMOPにエントリーできて嬉しいです」(3部20章4話)


よって、i7のデビューはMOPのちょうど1年前。

 

そのMOPは秋に開催された。


3部は15章あたりから秋になる。

・月雲了の家で流れていたテレビのニュースで、「を感じさせるラブソング特集」が組まれていた(15章5話)、
・『Friends Day』での百の「秋の夜長に、こたつを囲んでお届けします」というコーナー紹介(18章3話)

 

よって【IDOLiSH7デビュー時期は秋】。


『NATSU☆しようぜ!』で夏にデビューする予定だったが、TRIGGERに曲を取られてしまったので、デビュー日がずれ込み秋になった……と考えるとしっくりくる。

 


以上を合わせて【IDOLiSH7は7月9日以降に結成~その年の秋にデビュー】とわかる。

 

 

棗巳波の帰国時期

巳波は3部時点で、「去年までノースメイアに留学し、音楽を学んでいた。」(3部10章3話)
3部ではi7が1周年ツアーをしており、20章のMOPでデビュー1周年を迎える。
よって、巳波がノースメイアから帰ってきた「去年」は「i7がデビューした年」と同じだと考えることができる。

 

ここでややこしいのが、「1年前」じゃなく「去年」って言ってるところなんだよな。
なぜややこしいかというと、2018年から見た2017年は、1月~12月、どこを取っても「去年」になってしまうからだ。
例えば、巳波が留学から帰ってきたのが2017年12月だったとして、2018年1月になった途端「去年、留学から帰ってきた」と言えてしまう。
実際は1ヶ月しか経っていないのに!

 

巳波が留学から帰ったのが「i7がデビューした年」ということは分かったが、
i7デビュー後なのかデビュー前なのか、ナギが日本に来る前なのか来た後なのか。
そういった正確な前後関係は分からないようになっている。

 

 


3部の時系列

3部はすべて、i7デビューの翌年【2016年(仮)】の出来事である。

 

・3章1話

春(3~4月?)。i71周年ライブで『Sakura Message』初披露。

 

 

・6章あたり

6月。巳波がノースメイアに行き春樹に会い、生前遺言書を預かる。春樹からナギへの「誕生日おめでとう」というメッセージを預かる。(3部20章2話)
ナギは20歳(になったはず)。

6章1話に、
「外の日差しが眩しいな。もう夏ですね。私たちの1周年ツアーもいよいよ始まります」
という一織のセリフがあった。

 

「もう夏ですね」と言うような時期は、まだ本格的な夏ではないが、暑くなり始めた頃、初夏あたりである。ふつう、日本で夏らしい暑さが始まるのは6月〜7月上旬くらい。
この一織のセリフから、6章あたりが6月頃だとわかる。


この一織のセリフから逆算すれば、『Sakura Message』発表は春頃だろうというおおよその見当もつく。

 


・7章5話

巳波が春樹の生前遺言書を、海外の九条に日本から投函。九条は帰国。
「遺作の曲を九条鷹匡にあげる」という内容のほか、九条は春樹から面倒くさい仕事を押し付けられた。

 

 

・15章以降

秋。月雲了の家のテレビから「秋を感じさせるラブソング特集」が流れていたことから(15章5話)。

 

 

・20章

IDOLiSH7デビュー1周年。

 

 

 

まとめ 

以上の時系列を図にまとめたので参考までに。

 

f:id:me_msc_u:20180531222545j:plain

 

Excelが使えないクソロースペックオタクなので手書きルーズリーフです!汚くてほんとごめん!!

わかるかなこれ!?

 

 

 

とりあえず、デビューから1年経ったことが明言されているので、キャラクターに年取らせてほしい。そうじゃないとあらゆるところが矛盾してしまうので。
4部配信のタイミングで年取らせて。頼む。

 

 

 

 

 

  

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ミスチルサブスク解禁にあたる『SUPERMARKET FANTASY』再考

 

去る2018年5月10日。
Mr.Childrenが、今までリリースした全シングル・アルバムを各音楽ダウンロードサービス、およびサブスクリプションサービスで解禁した。

 

Mr.Childrenの音楽が大量消費される時代が、本格的に到来した。

 

思えば現在の音楽市場はダウンロードが主力になりつつある。
サブスクリプションサービス、いわゆる「定額聴き放題サービス」も急速に浸透してきている。

 

米津玄師の『Lemon』がダウンロード史上初のミリオンセールスを達成したことは、記憶に新しい(集計期間:〜2018年5月6日)。

【オリコン】米津玄師「Lemon」が配信ランキング初のミリオン達成「感無量です」 | ORICON NEWS

 

音楽の消費は、「1000円で買ったCDを大事に」聴く時代から、

250円で買った曲を気軽に」また、「月額1000円で大量に」消費する時代になった。

 

 


Mr.Childrenは、2008年12月にSUPERMARKET FANTASYというアルバムを出した。
最近のイメージだったけどもう10年も前なんですね!びっくり。

 

このアルバムはすごく良い。
何が良いかというと、暗い曲がないのだ。

1.終末のコンフィデンスソング

2.HANABI

3.エソラ

4.声

5.少年

6.旅立ちの唄

7.口がすべって

8.水上バス

9.東京

10.ロックンロール

11.羊、吠える

12.風と星とメビウスの輪

13.GIFT

14.花の匂い

 

これらの収録楽曲はほとんどメジャーキー長調)である。
マイナーキー(短調)は先行シングル曲である『HANABI』のみで、それ以外の曲はメジャー。全部メジャー。

 

メジャーマイナーだけで、明るい暗いといった曲の雰囲気を測るのはナンセンスかもしれないが、このアルバムのメジャーキー率の高さはMr.Childrenのアルバムの中でも異質である。
そしてアルバム全体が、ふんわりしててキラキラしてる。
ただただ純粋に、希望を感じられて、聴いた後に元気になれるアルバムだと思う。 

 


このアルバムが描き出すもの、それは
音楽が大量消費されることの希望」である。

 

Mr.Childrenは、このアルバムと同時期、2008年11月に、初の配信限定シングル『花の匂い』をリリースする。
『花の匂い』以降のミスチルのシングルは配信が中心になっていく。
昨年リリースされた25周年記念のベストアルバムも、配信限定だった。

 

SUPERMARKET FANTASY』リリース時期を境に、Mr.Childrenは、自身の音楽が配信(=大量消費)されることを受け入れていった。

 


このアルバムは「音楽の消費のされ方」それ自体をテーマにしていた。

 

このアルバムの中では、音楽は
「フルボリュームのL-R」で流れてたり(エソラ

「ヘッドフォンのボリュームを上げ」たり(ロックンロール

「この街に溢れてる スピーカーから流れて」たり(

「僕が歌って」たりする。(水上バス

 

実に様々な形で、音楽は日々、私たちの周りで消費されている。

 

桜井さんはこのアルバムの大きなテーマについて

「スーパーマーケットというのは消費文化の象徴」*1

と語った。

 

スーパーマーケットという消費文化のメタファーを通して、Mr.Childrenが「音楽の大量消費」に対する意思表示をしたのが『SUPERMARKET FANTASY』というアルバムだった。

 

 

 


桜井さんはアルバムリリース時、

「売れるってことは、思ったより素敵な形じゃなかった」*2

と発言していた。


スパファン以前、Mr.Childrenの音楽が大量消費されることに、桜井さんは良い印象を持っていなかった。

 

その理由は、「簡単に手に入るものは簡単に手放される」という考えから。*3

 

 

しかし、スパファン以降は

Mr.Childrenの音楽は聴く人が元気に健やかに過ごせるためのちょっとした刺身のつまというか、そうなれるといいなと思っています」*4

「聴いてくれる人が生活の中で、お茶請けにでもしてくれればいい」

「大量に消費されるからこそ起きる奇跡のようなものを信じて音楽をやっている」*5

などと語っている。


つまり、おつまみ感覚で気軽にMr.Childrenの曲を聴いてくれることで、リスナーの生活がちょっとだけ楽しくなればいい、と。

そうして、「音楽の大量消費」をポジティブに捉える志向にMr.Childrenは変わっていった。

 

 

それも、スーパーマーケットで買われる刺身のつまやお茶請けと同じくらい、リスナーの生活の中にMr.Childrenの音楽が溶け込むことを、彼らは望んだ。

 

だから今作の主人公は、Mr.Childrenではなく「聴く人」なのだ。
『東京』も『エソラ』も『水上バス』も、「聴く人」が主人公になっており、誰もが感じたことがあるだろうノスタルジーを描き出した。
そうして 聴く人の人生のBGMとして溶け込み、寄り添う曲を作った。

 


「売れることは思ったより素敵な形じゃなかった」と言って、音楽が大量消費されることで生まれるジレンマを隠さなかった桜井さんが、このアルバムではそれを肯定した。

 

そして大量に消費される対象物として桜井さんが送り出した曲は、全てメジャーキーだった。

それは、世の中を、そして世の中を構成する一人ひとりの人生を、音楽の力で明るく照らしたいというMr.Childrenの思いの表れだったのかもしれない。 

 

 

 

だからMr.Childrenの配信・サブスク解禁はある意味必然だったとも言える。
10年も前から彼らは、音楽の大量消費から生まれる奇跡を信じていたのだから。

 

昨日、iTunesランキングを見てみたら、当然といえば当然かもしれないがMr.Childrenのオンパレードだった。

 

iTunesアルバムランキングトップ100(2018/5/18)

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桜井「多くの人のBGMとしてMr.Childrenの音楽が流れていることが嬉しいし、今はそれが誇り。」(『MUSICA』2009年1月号)


これから、ミスチルの音楽は今までよりもさらに大量に消費され、多くのリスナーの人生のBGMになっていく。
そして多くの人の心を救う。
Mr.Childrenの誇りは廃れない。

 

わたしは確信にも近い自信を持って今、そう言える。

 

 

 

SUPERMARKET FANTASY [通常盤]

SUPERMARKET FANTASY [通常盤]

 

 

SUPERMARKET FANTASY

SUPERMARKET FANTASY

 

 

 

 

【アイナナ】『願いはShine On The Sea』考察

 

『願いはShine On The Sea』は凄い曲だ。

 

この曲はアイドリッシュセブンのストーリーを知っているのと、知らないのとでは意味が全く違って聴こえる。

凄い曲だ。

 

他の多くの曲にも当てはまることだが、アイドリッシュセブンに登場するアイドルたちの曲はストーリーとリンクしており、まるでそのシーンの主題歌のように聴こえる。

これはアイドリッシュセブンというプロジェクトの大きな特徴である。

音楽によって、プレイヤーはよりストーリーに没入させられる。

 

『願いはShine On The Sea』も例に漏れず、TRIGGERを彩る“主題歌”になっている。

 

今回は『願いはShine On The Sea』とTRIGGER周辺のストーリーの関連について考える。

 

 

 

 

ストーリーとの関連

この曲は、アイドリッシュセブンメインストーリー3部11章5話で初めて登場する。

 

プレイ済みの方はご存知だと思うが、アイナナ3部はもう本当に色々、ものすごくて残酷だ。

3部では大手芸能事務所であるツクモプロダクションが登場する。その新社長に、アイドルを目の敵にする月雲了が就任したことから、アイドルたちは茨の道を進むことになる……

 

もうなんか、月雲了は目も当てられないようなことを平気で仕掛けてくるんだけど、11章は特に酷かった。

 

東京国際音楽芸術祭での新曲初披露を控えたTRIGGER。

しかし月雲了はTRIGGERを失脚させるため、悪い人たちのツテを利用してTRIGGERのメンバーを拉致監禁し、東京国際音楽芸術祭の出演をドタキャンさせようとする。

 

は、は……

 

犯罪じゃねえか……

普通に、これ犯罪じゃねえか……

 

TRIGGERは以前、事務所社長とテレビ局が揉めたことから、音楽番組「サウンドシップ」出演をドタキャンしている。

東京国際音楽芸術祭は格式高い、ちゃんとした音楽祭である。そんな舞台を、しかも1度ならず2度までもドタキャンしたとなれば、TRIGGERの信頼は地に堕ちる。

なんて卑怯なんだ、月雲了。

 

TRIGGERに連絡がつかないため、i7とRe:valeはTRIGGER捜索に乗り出す。

無事に全員救出されるが、天と楽はTRIGGERの出番までに会場に着くことができなかった。

かくして、新曲披露のステージには、十龍之介だけが立つことになった…

 

この時、十が1人で歌った新曲が、『願いはShine On The Sea』だった。

 

 

十は舞台袖で月雲と会うが、その時にこんな話をした。

十「俺は漁師の息子です。海では、恵も災いも、神様次第だった。突然の高波や嵐が訪れる恐怖と隣り合わせだった。でも芸能界は人の作った世界。たとえ全て失うことになっても、命まで奪われることはない。裸の俺に戻るだけです。何も怖くない。

ひどい天災に対抗できるものは、いつだってたったひとつ、人の和だった。TRIGGERは俺の胸の中にいる。ここにいる2人はあなたには奪えない。あなたは、ちっぽけで、無力だ」

 

漁師の息子である彼は、芸能界を海に例えた。

大荒れの海のような芸能界を渡るのも、TRIGGERの2人と一緒なら怖くない。十はそう言い切った。

 

 

また、八乙女事務所のTRIGGERとしての、最後のテレビ出演となったミュージックフェスタで披露したのもこの曲だった(12章5話)。

 

この出番直前(12章4話)に、TRIGGERとZOOLが会話するシーンがある。

このシーンのTRIGGERのセリフは『願いはShine On The Sea』の歌詞とダイレクトに繋がっており、歌詞を読むうえでとても重要になる。

以下にもちょくちょくここのTRIGGERのセリフを例示するので、ぜひ気にしてみてほしい。

 

 

『願いはShine On The Sea』はストーリーで2回登場するが、その場面は…

 

・東京国際音楽芸術祭で十が1人で歌った

・八乙女事務所のTRIGGERとしての、最後のテレビ出演で歌った

 

このように、TRIGGERのターニングポイントで歌われたことを押さえておきたい。

 

 

 

タイトルの意味

『願いはShine On The Sea』は直訳すると「願いは海の上の輝き」となる。

先述の十のセリフから、【 Sea =芸能界】を表している。

 

では、「Shine」は何を指しているのか?

 

 

Dメロに

水面を照らしてる太陽のように 誰かを癒す愛を注ぎたい 届いてよ… キミのもとへ

という歌詞が出てくる。

 

TRIGGERが愛を注ぐ対象は「ファン」である。TRIGGERはいつだってファンを喜ばせたい一心で、ファンに誇れるものを作ってきた。

歌詞に出てくる、この「誰か」「キミ」は「ファン」を指すと考えてよい。

 

TRIGGERは海の水面を照らす太陽のように、ファンに愛を注ぎたい……

この歌詞から、【 Shine =ファンを照らすこと】とわかる。

 

「海」=芸能界を指しているわけだが、「(海の)水面を照らしてる太陽のように」という部分は言い換えれば、

「芸能界(=海)の頂点で輝きたい」と、読むことができる。

 

『願いはShine On The Sea』というタイトルは、

 

【芸能界という海の頂点で輝き、再びファンを笑顔にしたい】

 

というTRIGGERの願いを表している。

 

 

 

九条天のアイドル観との関連

この曲は九条天のアイドル観、アイドルとしての意識を多分に反映していると感じる。

(わたし自身が天推しなので、贔屓目になってしまうのかもしれないが笑)

 

以下に考察する九条天のプロ意識は、そのままTRIGGER全体の意識にもなっていると言える。

 

何故かというと、九条天はセンターだから。

「センター次第でグループの路線、カラーが決まる」とは、一織も言っていたこと(1部3章2話)で、センターである天の意識は、そのままTRIGGERというグループ全体の意識として捉えてよい。

 

 

「キミが笑ってくれるとすごく 嬉しくなる感覚」

例のミュージックフェスタの出番の前に、天はこんなことを言っていた。

天「ボクの歌や姿が誰かの目に映って、その人の胸を震わせて笑顔にする瞬間が欲しい。奉仕や献身じゃない。ボクの望みだ」(3部12章4話)

 

さらに、一織は天についてこんな分析をしていた。

「九条さんは、完璧なパフォーマンスと深い愛情を、ファンに惜しみなく与えていく」(3部14章5話)

 

この、「完璧なパフォーマンスと惜しみない愛情を注ぎ、ファンを笑顔にする」ということが、九条天のアイドルとしての信念であり、揺るぎない軸なのである。

 

また、これは「奉仕や献身じゃなくボク自身の望みである」と本人がはっきり口にしている。

ファンを笑顔にすることで、天自身の心も満たされるのだ。

 

これは、曲中の2番の天ソロパート

キミが笑ってくれるとすごく 嬉しくなる感覚

という箇所に表されている。

「キミ」は「ファン」のことを指すので、「ファンが笑ってくれると、天自身も嬉しくなる」という、天のアイドル観と一致する。

 

 

「泳ぎ続けるだろう   どんな時でも」

九条天のプロ意識の高さは並ではないが、とりわけ、「世界が終わる日まで、どんな時も歌って踊る」ということを公言し続けている。

 

天「隕石が落ちて世界が絶望している時にも、笑って歌うのがボクらの仕事。それを九条さんが教えてくれた」(2部5章2話)

 

天「雨に歌って、*1闇に笑って、地獄で踊る。ボクらの仕事は何も変わらない。世界が終わる日まで」(3部14章3話)

 

この、「世界が終わる日までどんな時でも歌い踊る」天の精神が

泳ぎ続けるだろう   どんな時でも

という箇所に表れている。

 

「泳ぎ続ける」は、「(海=芸能界を)泳ぎ続ける」ということ。

 

実際に、八乙女事務所を離れた時にも、TRIGGERの3人には「解散」という選択肢は眼中になかった。

3人は芸能界を泳ぎ続ける決断をしたのだ。

 

 

 

TRIGGERの「プライド」

大事なPrideならば持っているだろう?

という歌詞について。

3部のセリフで、何度か「プライド」という言葉が出てきていた。

 

十「精一杯歌って、精一杯踊ってる。そこにはなんの手抜きもしてない。全力を尽くしてるプライドがある」(3部3章2話)

 

天「ボクは自分の意志で、自分のプライドで、自分のしたいことをしてきた。後悔なんてない」(3部12章4話)

 

TRIGGER「完璧な歌を、ステップを、ボクらをここに置いていく。自分のプライドのために、ファンのために、一緒に戦ってきた仲間のために」(3部20章4話)

 

十のセリフが一番よくわかるが、TRIGGERのプライドとは「ステージに全力を尽くしているプライド」だ。

 

やはりミューフェスでこの曲を歌う前の話になるが、八乙女楽が

「俺たちは包装紙に傷が入っただけで、中身は変わらず一級品だ」(3部12章4話)

と言っていた。

 

「包装紙に傷が入った」は、「八乙女事務所というブランドの箔がなくなった」ということ。

TRIGGERは八乙女事務所を離れても、全力を尽くしてパフォーマンスしてきたという事実は消えないし、それが今のTRIGGERの自信になっている。

TRIGGERのプライドは今までも、これからも、消えることがないだろう。

 

 

さて、次からは歌詞を見ながら読んでいく。

 

 

 

願いはShine On The Sea

作詞:結城アイラ

作曲:藤井亮太

 

(天)願いよ届け たとえ遠くても   Oh

ゆるぎない夢があるから…

 

ウツシダセ モット (Stop light)

カラダ モヤシテ (Feel more live)

ウツシダセ ゼンブ ミセヨウ

ナリヒビケ モット (Music)

カラダ トカセヨ (Feel more life)

ナリヒビケ キミノ ココロヘ

TRIGGER、とりわけ八乙女事務所を辞めてからのTRIGGERは、とにかくライブをしてファンに姿を見せたいと思っている。

また、3人が共通の目標として掲げるのは「ゼロアリーナでのライブ開催」である。

ライブという仕事を、TRIGGERは何よりも重視している。

 

Stop light」で体を「ウツシダ」し、

Music」を「キミ(=ファン)ノココロヘ」「ナリヒビ」かせる場所——

それはライブである。

この歌詞は、「もっとライブをしたい」というTRIGGERの思いを表す。

 

 

(楽)溢れそうな感情を抑え 自分らしさ気付けなかった

(十)キミが教えてくれたね 真っ直ぐになれば良いと

十はセクシー路線のキャラを作ることに違和感を覚え、本当の自分とアイドルの自分との間で苦しんでいた(3部2章1話・3章2話~4章2話あたり)。

ここは恐らく、「自分らしさ」とは何なのか悩んでいた十のことを歌っているのだと思う。

 

 

(天)(明日に…Ah)

(楽)小さな希望があれば

(天)(不安も…超えられる)

(十)痛みも超えられる

(天)大事なPrideならば持っているだろう?

I believe!

TRIGGERは八乙女事務所を離れ、「不安」と「痛み」を抱えている。

しかし、前に解説したような揺るぎない「Pride」を持っているので、不安も痛みも超えることができる。

 

 

願いよ届け たとえ遠くても Oh

簡単に諦めたりしない

(天)(I’ll go my way)

(十)深く冷たい海の底からも

(楽)必ず上がってみせる Shine on the sea

もちろん、ここはサビであり、また「Shine On The Sea」というタイトルの一部が含まれることから、この歌詞が曲の中で一番の核になっていることは明らかである。

 

深く冷たい海(=芸能界)の底」に突き落とされたTRIGGERだったが、彼らは「簡単に諦めたりしない」。

必ず、海を照らす太陽のように芸能界のトップに立ち、再びファンを笑顔にする。

これこそ、3部におけるTRIGGERの決意表明に他ならない。

 

 

ウツシダセ モット (Spot light)

カラダ モヤシテ (Feel more live)

ウツシダセ ゼンブ ミセヨウ

 

(天)キミが笑ってくれるとすごく 嬉しくなる感覚は

(楽)恋にも似てる心地で 真っ直ぐに戻れる不思議

スピンオフストーリー『To the radiant of glory』のなかで、TRIGGERは3人が出会った時の感覚を「恋に落ちた」と言っている。

 

また、TRIGGERのデビュー曲『DIAMOND FUSION』(結城さん作詞)に

「Dance to you like fall in love 初恋のようなトキメキを…」

という歌詞が出てくる。

結城さんは、「『DIAMOND FUSION』はTRIGGERの出会いを描いた歌詞」だと明言している。*2

 

彼らは、3人が出会った時のこの「恋にも似てる」感覚をずっと持っており、初心を忘れずに歌い踊っているのだ。

 

 

(十) (今…Ah)

(天)積み重ねてきた分だけ

(十)(自信に…繋がるよ)

(楽)勇気に繋がるよ

(十)柔なPrideなんて捨てるべきだろう?

I promise!

1番とは違い「捨てるべき」とされている、この「柔なPride」は、1番に出てきた「Pride」とは別のものを指すとわかる。

 

では「柔なPride」は何を指すかというと、「八乙女事務所ブランド」である。

 

TRIGGERは「八乙女事務所」という強力なブランドのもと、デビューしてからすぐに売れた。

しかし月雲の攻撃が始まってからは、この八乙女ブランドがかえって攻撃をエスカレートさせ、悪循環であると考え、事務所を離れる道を選ぶ。

八乙女ブランドは今のTRIGGERにとって必要ないもので、むしろ捨てた方がいいもの。

 

だから、八乙女ブランドへのこだわりなどという、「柔なPride」は「捨てるべき」なのである。

 

楽が「包装紙に傷が入っても中身は変わらず一級品だ」と言っていたように、八乙女事務所というブランドの包装紙を捨てたとしても、TRIGGERの実力、努力、信念、そういった本質はなんら変わりない。

そんな柔なプライドは、TRIGGERにとっては捨てても全く問題ないのである。

 

 

願いよ届け 引き寄せればいいさ

ぼんやりじゃなくハッキリ見える

(楽)(I’ll keep my word)

(天)その映像を 胸に灼きつけて

(十)進むべき道を選べ Shine on the sea

その映像」とは、『願いはShine On The Sea』を歌ったミュージックフェスタで見た、ファンで埋め尽くされた広い会場の光景のこと。

これ以降はいつ、こんな広い会場でライブができるかも、満員にできるかも、分からなかったので、TRIGGERは「その映像」を「胸に灼きつけた」。

 

 

(天)信じてる…

 

(楽)泳ぎ続けるだろう どんな時でも

(十)水面(みなも)を照らしてる太陽の様に

(天)誰かを癒す 愛を注ぎたい

(天)届いてよ…

(楽)キミのもとへ

月雲にどんなに攻撃をされても、どんな逆境にあっても、TRIGGERは「どんな時でも」芸能界(=海)の中を「泳ぎ続けるだろう」。

 

そして「水面を照らしてる太陽の様に 誰かを癒す 愛を注ぎたい」でタイトルの「Shine」の意味を回収。

 

「愛を届けたい」とか「与えたい」とかじゃなくて、この「注ぎたい」というワードチョイスも実は「太陽」と関係している。

「陽が降り注ぐ」とか言いますよね。これはただ太陽が当たっているのではなくて、「たくさんの」陽の光が当たるというようなニュアンス。

 

つまりTRIGGERのファンへの愛は「たくさん」なんだよ!!(語彙の消失)

まさに、一織が天のことを言っていたように、「惜しみない愛情」なんだよ!!

 

泳ぐ」「水面」、海に関連づけた歌詞で統一している、このセンスは本当にすごい。美しい。言葉選びが。

広い芸能界のなかでTRIGGERがもがいてる感じがよく出ていると思う。

 

 

願いよ叶え たとえ遠くても Oh

簡単に諦めたりしない

(十)(I’ll go my way)

(楽)深く冷たい海の底からも

(天)必ず上がってみせる Shine on the sea

(十)(そうI believe…)

 

ウツシダセ モット (Spot light)

カラダ モヤシテ (Feel more live)

ウツシダセ ゼンブ ミセヨウ (Let me show you…)

ナリヒビケ モット (Music)

カラダ トカセヨ (Feel more life)

ナリヒビケ キミノ ココロヘ

 

 

 

はい。以上になります。

 

まとめると、

『願いはShine On The Sea』は、「芸能界のトップに這い上がり、再びファンを笑顔にしたい」というTRIGGERの願いと決意を反映した曲である。

 

書きながら興奮を禁じ得ない、要するに凄い曲(ふりだしに戻る)。

最終的に「TRIGGERは最高」しか言えなくなる。

わたし、TRIGGERが現実のアイドルだとしても絶対にずっとしがみついていくと思う……

 

T R I G G E R は 最 高

 

 

 

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*1:話逸れるんですけど「雨に歌って」ってジーン・ケリーリスペクトですかね。ミュージカルの多大なる貢献者だからね、ジーン・ケリー。ミュージカル方面担当の天らしい。

雨に唄えば』好きなんですよ~、今年の午前十時の映画祭で、夏ごろにスクリーンで見られるから、未見の方はぜひ。一般1000円、学生500円で見られます!オトク!

*2:

entertainmentstation.jp