消えていく星の流線を

デフォで重め

【アイナナ】「エッダのバルドル」について

 

3部20章2話、巳波が言った「エッダのバルドル」のセリフについて、長くなったので別記しました。

3部20章についてはこちらから。

me-msc-u.hatenablog.com

 

ラビチャ・サイドストーリーほぼ未読の状態で書いてます。矛盾などあるかもしれませんがお手柔らかにお願いします。 

 

 

 

 

「エッダのバルドル」と北欧神話について

巳波「あなたはエッダのバルドルです。バルドルを失ったノースメイアは光を失う。そして桜さんはミスティルテインだ。万物がバルドルを傷つけないと誓った時、若い新芽だったミスティルテインだけが誓いを立て損ねた。それを神々の敵に利用され、ミスティルテインバルドルを絶命させる矢となった」

 

気になってストーリー見返してたら、15章2話で「エッダの詩」の話をナギがしていた。伏線が細かすぎてびっくりしたわ。

ナギ「古ノルド語で書かれた『王の写本』や、『歌謡エッダ』と呼ばれるものが代表的。読書家のリクは、『ヴォルスパー』……『巫女の予言』は知っているかもしれません」

陸「ああ、ラグナロクか!北欧神話だもんな!」

(3部15章2話)

 

北欧神話なんて、ミリしらだぜ………

というわけで知識ゼロからのスタートになるわけだが、北欧神話についてググってみた。

 

 

 

『エッダ』『王の写本』は実在する北欧神話の書。

『王の写本』という書物の一節に『巫女の予言(ヴォルスパー)』があるらしい。

 

ラグナロク」は世界の終末のことを指す。

 

↓以下、バルドルについてWikiから 引用

バルドルは光の神。神々の中でもっとも美しく万人に愛された。

ある日からバルドル自身が死にかける夢を見るようになり、心配した母は世界中の生物・無生物に彼を傷つけないよう約束させた。そのため、いかなる武器でも彼を傷つけることは出来なくなった。

だがこのとき実は、たった一つ、ヤドリギ【ミスティルテインだけは若すぎて契約が出来ていなかった。

 

傷つかなくなったバルドルを祝い、神々はバルドルに様々なものを投げつけるという娯楽にふけっていた。

だが、ヤドリギのことを知ったロキという神が、バルドルの異母兄弟であり、盲目のために遊戯の輪から外れていた神ヘズを唆し、ヤドリギ【ミスティルテイン】を投げさせた。これによりバルドルは命を落としてしまった。

 

バルドルの死によって光を失った世界は終末ラグナロクを迎える。

 

バルドルを失ったノースメイアは光を失う」と巳波は言った。

光の神であるバルドル(=ナギ)を失ったノースメイアは光を失い、ラグナロク…終末へと向かう。

 

では、ノースメイアは今どういった情勢なのか考えてみる。

 

 

 

ノースメイアの情勢について

以前、大和がノースメイアについて調べた時、「ノースメイアは今政治問題でざわついている」と言っていた(16章4話)。

 

巳波とナギの対談で、こんな会話があった。

巳波「ノースメイアは立憲君主制で王室が発言力を持っている」

ナギ「その発言は誤解を招きます。ノースメイアは民主主義を重んじる高度な社会福祉の整った国家」

巳波「若者を中心に、王政復古を唱える人々もいる。皇太子もそれを匂わせる発言をしている。国内では王室支持者が増えており、いずれ主権は王家に戻るでしょう」

(3部19章4話)

 

この発言を見る限り、巳波ってめちゃくちゃノースメイア右派なんじゃないか?

「主権が王室に戻ってほしい」と思っているようにしか見えない。

 

そしてナギはノースメイア国民の主権を強めたいと考えている(もしくは、ナギがノースメイアの主権を王室から国民へと移行させたのか?)。

 

 

 

恐らくノースメイアの政治の流れはこう。

 

絶対王政(王室が主権)

ナギによる行政改革

立憲君主制(国民が主権、王室は政治に関与せず)

若者を中心に反政府&王政復古の流れが起きる ←イマココ!

 

大和が言った「ノースメイアは政治問題でざわついている」は、「主権を国民から王室に戻そうとする反政府運動が起きている」ということか。

 

 

 

現代の世界において、立憲君主制国家が再び絶対王政に戻った例はほとんどないと言っていい。

ここも不勉強ながら少し調べてみたところ、ネパールで2005年に立憲君主制から絶対王政への復古が起きたが、独裁反対!という運動が起こり、たった1年で王室は倒れた。らしい。

これが21世紀に唯一起こった王政復古

 

この時代に、立憲君主制国家が王政復古するなど、限りなくあり得ないことなのだ。

 

ナギがノースメイアにいた頃から王政復古の流れは起きていた。

しかし、ナギは「モルク宮炎上事件」などの反政府運動を鎮圧するだけの実力を持っていたので、ナギがいた頃はまだ王政に戻るなど、あり得なかった。国際社会と同じように。

 

しかしナギがいなくなってから、その「「「あり得ないはずの」」」王政復古が現実味を帯びている

ナギという光の神がいなくなったノースメイアは今、本当にラグナロク…終末に向かっている。

 

 

 

巳波「あなたは、自分で思っているよりずっと、憎まれている。同時に利用されようとしている。おかげで桜さんはひどいとばっちりを受けていました。あなたの弱味になってしまったせいで、あなたを利用しようとするいくつもの組織に追われ、穏やかに死ぬことすらままならない」

ナギは王室支持派から憎まれている。あるいは王室の中でも浮いている。ナギいわく、王室は「ワタシの母の血を敬遠した」のだから(3部16章3話)。

しかし、社交的で優秀で語学に長けたナギは、国際社会からは信頼を得て愛された。

 

王室支持派は、ナギをリーダーに擁立することで、国際社会に王政復古の正当性を示そうとしている?

国際社会から見れば、「王政復古なんて今時あり得ないけど、あのナギさんが言うなら大丈夫だろう」となるわけだ。

 

そして桜春樹は、ナギをおびき寄せるための餌にされようとしている。ナギを守るため、春樹は逃げ回っている。

 

 

 

ヘズは誰?

再び北欧神話の話に戻る。

『エッダ』のストーリーでは、

 いたずら好きのロキという神が、バルドルの異母兄弟であるヘズを唆し、ヤドリギ【ミスティルテイン】を投げさせた。これによりバルドルは命を落とした。

となっていた。

 

ここで思い出してほしい。

ナギにはいるではないか。

異母兄弟が。

 

ノースメイア第一王子と第二王子(ナギ)は異母兄弟である。

ナギの母親は日本人だから。

 

この神話に則れば、

桜春樹【ミスティルテイン】を利用してナギ【バルドル】を殺すのは、ナギの兄【ヘズ】

ではないか。

(ただし、ヘズはバルドルの異母弟である)

 

ロキは当てはまる人物が思い浮かばなくて苦戦中です。何か分かったら追記します。

 

 

 

と、こんな感じで3部には北欧神話の伏線が張られており、4部で重要になってきそうだ。

 

この考察はあくまで「こうだったら辻褄が合うね、こうだったら面白いね」という妄想なので悪しからず。

 

北欧神話なんて出してくるアイドリッシュセブンハイカルチャーすぎて振り落とされそうだけど、頑張ってついてこうな!