消えていく星の流線を

デフォで重め

斉藤壮馬3rdシングル『デート』 勝手に考察&レビュー

 

今回は6/20に発売された、斉藤壮馬さん3rdシングル『デート』の考察&レビューを勝手にやります!

 

なにせ素人なので考察が当たってるとか間違ってるとかもはや関係ない。

 

テーマは

もしかしたら斉藤壮馬さんも気づいてるかもしれないし、気づいてないかもしれない。


本人も気づいてないところまで掘ってやるぜ!って気持ちで自分なりに深読みしてみた。

 

とはいえ、ここでは褒めることしかしません。
なぜならわたしは斉藤壮馬さんのファンだから!てへぺろ

 

と、その前に!

サムネ画像かわいくしようキャンペーン中!なのでかわいい斉藤壮馬さん置いとくね!

 

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はいサムネかわいい。

TS ONEさんありがとう!


それではどうか寛大な心でお読みください。

 

 

 

 

 


1.デート


まずは表題曲『デート』。

 

正直、わたし最初はこのシングル買う気なかったんです。ほんとごめん。茶の間オタクでいようって思ってた。
でも結局、買っちゃった。
というのは、ひとえにこの『デート』が素晴らしく良い曲だったから。

 

ラジオで初めて聴いたとき、斉藤壮馬が作ったうんぬん抜きにして良い曲だったので驚いた。
同時に、シンプルにソングライターとして、なんて才能のある人なのだろうと思った。軽率に好き。

 

 

 

シティ・ポップスについて


イントロの第一印象は「なんかの曲に似てる気がするけど思い出せない……」
つまり、どこか聞き覚えがあるような懐かしさを感じさせるが、ちゃんと新しい曲、というものだった。

 

斉藤さんが「岡村靖幸さん的シティ・ポップスを意識して、結果90'sサウンドになった」と言っていたので、わたしが感じた懐かしさはここから来ていたのだろう。

skream.jp

 

斉藤さんが言ってることほんま難しい……いや、わたしが無知なだけなんだけど……
シティ・ポップスって何…………

 

そんなレベルなので、シティ・ポップスについてググるところから始めた。

シティ・ポップス NOW & THEN | Special | Billboard JAPAN

 

要するに、「街」や「ドライブ」といった爽快感のあるテーマで、都会的サウンドのオシャレな楽曲、というくくり。


それでいくとSuchmosフレンズなんかもシティ・ポップスに入るのでは?と思ったわたしだったが、案の定、ここ最近シティ・ポップスの再ブームが起こっているらしい。
彼らは80〜90年代シティ・ポップスと区別して「ネオ・シティ・ポップス」と呼ばれたりもするらしい。

youtu.be

 

youtu.be

 

フレンズなんかまさに夜の街でMVたくさん撮ってるからね〜
ちなみに斉藤さんがハマってるAwesome City Clubシティ・ポップスに入るみたい。

 

Mr.Childrenも『君がいた夏』〜『CROSS ROAD』あたりの初期はシティ・ポップスと言えそうだ。

「何気なく歩道を歩けば 壁の破れた映画のポスター 君を誘って断られたっけ」(my life)

とか、

「今立ち並ぶ 街の中で口ずさむ Ticket to ride 呆れるくらい 君へのメロディー」(CROSS ROAD

とか出てくるし。

 

『デート』ももちろんこれに当てはまっていて、「終電間際の高田馬場」という街でぼくらは出会っているわけだし、
海まで歩いていこうよ」と言ってふたりは街を歩いて、「コンビニ行って」たり、「信号待ちして」たりする。

 

 

 

で、これを踏まえてわたしなりに考えた結果、
シティ・ポップスがシティ・ポップスたる所以は、曲のテンポにあるのだと思った。

 

どういうことかというと、歩く速さくらいのテンポの曲が多いのだ。クラシック音楽用語で言えば「アンダンテ」。
おそらく、街を歩きながら聴く・歌うイメージで生まれたジャンルだからだろう。
『デート』も、歩きながら聴くととても気持ちいい。

 

 

 

岡村靖幸さんについて


続いて、『デート』を作るにあたり意識したという岡村靖幸さんについて。

 

岡村靖幸さんは『ぶーしゃかLOOP』と、DAOKOとコラボした『ステップアップLOVE』はMV見たことある…………

 

まあそんなレベルなので、とりあえずYoutube岡村靖幸さん関連の曲を上から聴いていった。

 

 

 

そして、『デート』に似ている曲を2つ見つけた。

 

youtu.be

 

youtu.be



 

『だいすき』は、Bメロで転調する感じも似てるし、

 

『愛はおしゃれじゃない』はイントロのエレキギターの感じとか、イントロが2段構えになってて後半から楽器が増えて盛り上がる感じ(『デート』はベース、『愛は〜』はバスドラが増える)が似てる。

 

 

 

さらに、それだけではなく、この2曲と『デート』はメロディーが似ている。

 

『デート』のサビ「これってデートみたいだね」の「デ〜ト〜〜」は

ファ♯ミ〜ド♯〜〜

という音なのだが、
実は岡村靖幸のこの2曲にも「ファ♯ミ〜ド♯〜〜」のメロディーが入っているのだ。

(譜面のピンクの部分)

 

音も聴いてみてね!

音声データ埋め込むのめっちゃ難しかった……

 

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『デート』

 

 

 

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『だいすき』

 

 

 

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『愛はおしゃれじゃない』

 

 

 

 

さらにサビを「デート〜〜みたいだね」と続けると、

ファ♯ミ〜ド♯〜〜ド♯シラシド♯

という音になるんだけど、
『愛はおしゃれじゃない』には、この「ド♯〜ド♯〜シラ」という音も入ってる。
(譜面の紫の部分)

 

 

以上のことから、『デート』には十分、岡村靖幸みが含まれていると言えるだろう。

 

 

ちょっと逸れるけど、『ステップアップLOVE』が血界戦線2期EDだったのを初めて知った。
すでに「岡村靖幸 meets アニメ」は果たされていたわけで、アニメ・声優側から岡村靖幸にアプローチするのは自然なことだったのかもしれない。

 

 


歌詞について


この曲をもう聴いた方はわかるかもしれないが、歌詞でめちゃめちゃ遊んでますね!最高!

http://j-lyric.net/artist/a05cc2e/l04715f.html

 

 

 

・「デート」の韻


「デート」というタイトルの歌詞が出てくる、サビの一番キャッチーな部分、いわばこの曲の要になっているのが、この韻だ。
「デート」に合わせ、「e・i・o」の音で幾度となく韻を踏んでいる。非常にわかりやすく気持ちいい音遊び。

 

1番サビ

これってデートみたいだね


ウェイト! ね、休憩しよ?

 

2番サビ

やっぱデートにしたいこの夜


冥土の道みたいね

 

大サビ

これってデートだよ 未来はね


レイトショー観にいきませんか?

 

 


また、他にも韻を践んでいる箇所がある。


GPS切って(じーぴーえすきって) 走って 笑って 黙って すきって
なくなって 避けられない停滞」

 

GPS切って」と「すきって」のリンクはわりとサブリミナル的な感じがする。

 

 

 

・休符と「っ(小さい”つ”)」・「ん」


まず、「GPS切って 走って 笑って 黙って すきって」
の部分のメロディーを譜面に起こしたので、見ていただきたい。

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ピンクで色を付けた部分のように、ここは休符が多用されている。
「タッター」というリズムのフレーズが4回繰り返されるのだ。

 

そしてその休符で音が切れた部分に、「っ(小さい”つ”)」や「ん」の音が当てはめられている。

 

GPS切って 走って 笑って 黙って すきって


「コンビニ行って 買って 出て スキップしていこうよ」


「このままそっと ぎゅっと もっと あと5センチメンタル」


「未来はね たくさんあんだ 選んだ 先がどんなものでも」


「それならきっと ちゅっと えっと あっそうですかここでばいばい」

 

 

メロディーが途切れる部分で、歌詞の音も切れるようになっている。
つまり、メロディーと歌詞がすごく合っているのだ。
こういうことをするには、相当なリズム感が必要なはずだ。

 

 


・歌詞の「そまみ」


本人も最近多用する「そまみ」(斉藤壮馬っぽさ)について。ここはめちゃ主観です。

 

終電間際の高田馬場でぼくらは出会って

斉藤さんが好きな駅!高田馬場!母校大好き芸人!愛校心!

 

正直タクシー代はちゃんと持ってるけど

ここ別に、タクシー代ないから始発動くまで帰れないね、でもいいわけじゃん。
だけど「タクシー代はちゃんと持ってる」っていうしっかりしたところが、斉藤壮馬っぽい。

 

レイトショー観にいきませんか?

映画好きな斉藤壮馬っぽい!とても!
映画〜〜わたしも斉藤壮馬とレイトショー観にいきてえ〜〜(心の声)

 

 


曲の終わり方について


音源を持ってる人はこの曲の最後を聴いてみてほしいんだけど、
終わり方が唐突で、尻切れとんぼな感じがすると思う。

 

 

この曲の最後はB♭メジャースケール(変ロ長調)、つまり「シ♭」が主音になった調だ。

 

一番わかりやすい「ド」が主音の、Cメジャースケールで考えてみよう。

わたしたちが「ドレミファソラシド」と聴いたとき、しっくり収まったと感じるのは、これが「ド」の音で終わるからだ。
その証拠に、「ドレミファソラシ」で止めてしまうと、なんか気持ち悪い感じがすると思う。


これは曲になっても同じで、その調の主音(この場合の「ド」)で終わるのがふつうだ。

 

だから『デート』は「シ♭」で終わるのが順当なはず。
しかしこの曲では、トランペットは「ファ」だし、キーボードは「ド」の音で終わる。
で、もし最後にもう一音、じゃ〜〜〜ん(シ♭〜〜〜)っていう音が入ってたとしたら、非常に気持ちよく終われるはずなのだ。

 

でも、それをしていない。
そうすると、リスナーは「いつ終わりの一音が入るかな?」と少し待つ状態になる。だがいつまで経っても、最後の「じゃ〜〜〜ん」は入らない。

 

こういう曲の終わり方は、含みをもたせる・余韻を残す・続きがあるように期待させる、などの効果がある。
最近だとスピッツの『雪風』とか『ヘビーメロウ』がこの曲終わりのタイプ。

 

 

 

『デート』には
このときを閉じ込めて 永遠に 仕立てあげたい
という歌詞が出てくる。

 

含みをもたせ、続きがあるように思わせる終わり方にすることで、主人公の「このとき(君とのデート)が永遠に続けばいいのに」という気持ちを表しているのではないか。

 

 

 

間奏のギター


2番サビが終わってから「このときを閉じ込めて〜」までの、間奏のギターについて。
これも譜面に起こしたので見てください。

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色をつけた部分の和音に注目すると、
5度の音程が使われていることがわかる。

 

音程とは、ふたつの音と音の高さの幅のことだ。
すごく簡単にピアノの鍵盤で説明すると、低いほうの音の鍵盤と高いほうの音の鍵盤を含めて、いくつの鍵盤を挟んでいるか、ということを「○度」という風に表す。

 

「ド」と「レ」の音程は2度、
「ド」と「ソ」なら(ドレミファソ、5つの鍵盤を挟むので)5度となる。

 

 

 

ここでもう一度『デート』間奏のギターの譜面を見てもらうと、執拗なほど5度の音程が出てくることがわかるだろう。
(さらに1小節目の最後の「ミ」と「ラ」の和音も、回転させれば5度になる)

 

 

 

この間奏の直前、2番のサビの最後に「あと5センチメンタル」という歌詞が出てくる。
「君との物理的な距離があと5センチメートル」ということと
「ぼくのセンチメンタルな気持ち」をかけた歌詞だ。

 

このすぐ後にギターの「5」度の音程が畳み掛けるわけだが、これは単なる偶然なのだろうか?

 

この「5」という数字すらも、歌詞と音を計算してリンクさせているとしたら、なんかもう変態的こだわりだな、と思うわけだ……

 

 

 

 

 

2.レミニセンス


続いてM2.『レミニセンス』についてです!
表題曲がポップでキャッチーなぶん、カップリング2曲は闇抱えてんな〜という感じ(笑)
落差がすごい。

 

『レミニセンス』はイントロのギターのアルペジオがかっこよくて、
KinKi Kidsの『キミハカルマ』、A.B.C-Zの『Lily White』のイントロみたいな感じ。
アコギのアルペジオって美しくかつ鬱々としてる感じが出るよね……

 

 

 

「レミニセンス」って初めて聞いたんだけど、ググったら「レミニセンス効果」という心理学用語からきてるみたい。
こういう学術用語をさらっと入れ込む感じ、最高にインテリぶってて好き……いや実際インテリやねん……

 

レミニセンス効果」とは、あることを記憶した直後よりも、一定期間経ったあとのほうがよく思い出せるという事象のこと。
この曲では、「雨」がトリガーとなって「あのひ」のことを鮮明に思い出している。

 

 

 

この曲では、すごく声帯の上の方を絞る感じで歌っているように聴こえる。
あと裏声きれいすぎ……圧倒的歌のうまさ……すき………………

 

 

 

 

 

3.C


『C』は『レミニセンス』と反対に、声帯をかなり開いているように感じる。
この歌い方がいちばん地声に近いのかな?


って思ってたら、アニメイトタイムズのインタビューでおもっきりそう言ってた。

www.animatetimes.com

 

斉藤さんが6月中パーソナリティーを務めたTS ONEのラジオでさ、『C』の弾き語りしてたんだけど、
それがべらぼうにアンニュイで良きだった。
Aメロのギターカッティングが良き。ギター抑えるところと思い切り弾くところの抑揚が良き。
ぶっちゃけ元アレンジよりアコギ弾き語りのこっちのほうが個人的に好き。
てかギター上手くてびびった。やっぱり音楽的素養がおありで……好きだわ……

 

 

 

拍子について


斉藤さん、「3/4拍子なんですけど」って言ってたけど、わたしは6/8拍子じゃないかな??って思った。

3/4だともっとテンポ遅くなるんじゃないかな?あと小節数が増えてものすごいことになりそう。

 

 

 

音楽の「拍」について基本的な話をすると、一般には4拍子の曲がもっとも多く、それはクラシックもポップスも同じ。
なぜなら、人間は2本の脚で歩くため、「1・2・1・2……」というリズムを心地よく感じるから、という説がある。

 

6/8拍子は3拍×2(1・2・3・1・2・3……)という構造になっており、人間が歩くリズムからは逸脱している。
そして3拍子は「ダンスのリズム」として知られている。3拍子といえばワルツと言っても過言ではない。
そういったイメージから、3拍子は円を描くリズムと言われることもある。

 

 

 

わたしは『C』というタイトルをラジオで初めて知ったが、その時は「Sea」という表記なのかと思っていた。


本人がそう言っているのを見たことはないが、わたしはこのタイトルに「Sea=海」の意味も含まれているのでは、と思っている。
なぜなら、3拍子のリズム(くるくる回るイメージ)は、水の中を漂っているような感覚を出すことができるからだ。

 

J-POPで6/8拍子の曲は珍しい。


思い付くだけだと、スキマスイッチ『雫』とか、KinKi Kids『約束』とか、コブクロ『今咲き誇る花たちよ』とかかな〜
フォーク感・民族音楽感が出るし、風とか水とかの質感を表しやすい拍子だと思う。

 

『C』をはじめに聴いたとき、珍しい(=難しい)6/8拍子だったので「斉藤壮馬、なんてチャレンジャーな」と思ったのが第一印象だった。

 

 

 

歌詞について

 

http://j-lyric.net/artist/a05cc2e/l047161.html
この曲の歌詞はヤバイ。
中二とかメンヘラとか通り越してる。犯罪臭がする。

 

ぼくだけがきみを、そっと、やさしく、くるしめるから 帰っておいで

え?軟禁?

 

知らない街の中で きみのうしろにつける すたすた

え?ストーカー??
「すたすた」とか、わたしはめっちゃゾワッてした……(笑)

 

 

 

 

 

シークレットトラック


いやーっ!
これよね!なんと言っても
これね、もう最高

 

まだ聴いてない方はネタバレなのでご注意を。

 

 

 

 

この、シークレットトラックの感じ。
ふざけてノリで一曲やっちゃうこの感じ。

 

これは、ほぼほぼ BUMP OF CHICKEN の影響なのではないか。


BUMP OF CHICKENはアルバムの最後に必ずシークレットトラックを入れる。それを楽しみにしているファンも多い)

 

別にこの曲自体になんの意味があるわけでもないけど、本人たちが楽しそうだからそれでいいんだよ。
この自由さが音楽には大事だよね。

 

このトラックはぜひ最後の最後まで聴いてください。

 

ふつうこういうのってだんだん音小さくなっていってフェードアウトとかで終わると思うんだけど、このCDは、あのー、録音停止する「カシャッ」ていう音が入っててですね?
それがもう、変態だなって思ったわけです。

 

 

 

 

 

 

さて、
ここまで斉藤壮馬3rdシングル『デート』考察とレビューを勝手にしてきたわけですが。

 

斉藤さん見てるー!?こんなこと考えて作ってたかな??
ぴーすぴーす!!

 

 

斉藤壮馬がよく使う言葉を借りれば、


『デート』は「ポップでキュートで毒がある」
カップリング2曲は「ダークでイノセントかつ中二病


って感じかな(笑)

 

 

3曲のコントラストの違いがすごくて、立体的で陰影の濃いシングルだなあという印象。

 

『デート』は右見て、左見て、後ろ見て、前を見ても、360゜まるっと斉藤壮馬を楽しめるシングルだった。

 

ライブ待ってるよ!!