『JOYしたいキモチ』にまつわる個人的なハナシ
2018年8月29日、A.B.C-Z結成10周年のその日、シングル『JOYしたいキモチ』が発売された。
突然ですが誰得でもないわたしの『JOYしたいキモチ』実録を聞いてくれ。
その週のわたしは残業パラダイスだった。しかもそれは本当は必要ない残業のはずで、でも下っ端のわたしにはそんなことは口が裂けても言えず、ただただ山積みの仕事をこなす。
そんな1週間でした。
金曜日の夜。
残業上がりの電車で、ウォークマンに入れた『JOYしたいキモチ』を聴いていた。
ジョイポリスやLBTツアーでもこの曲は聴いていて大体の雰囲気は知っていたんだけど、その時は「かわいい曲😆」って、ただそれだけのイメージだった。
だけどヘロヘロに疲れている時に聴くと、ただかわいいだけの曲じゃないと気づいた。
プレイボタンを押すと真っ先に飛び込んできたのは、
今しか出来ないこと 楽しんでこうよ まぁそんなんでOK
という歌詞だった。
思わず自分に問いかけたよ。
今しか出来ないこと、出来てるか?
この仕事は自分で選んだ好きなことだけど、終業は遅くて仕事終わりにコンサートも舞台も行けないし、翌日のことを考えると映画だって厳しい。帰ると疲れて、大好きな漫画を読む時間やアニメを見る時間も取れない。個人的に土日も仕事をしているので、ほぼ休みがない。
「今しか出来ないこと 楽しんでる?」
そう聞かれたわたしは、「うん!」と即答できなかった。
さらに聴いていくと、
辛いこと 不安なこと もう何も気にしないで
とも言ってくれた。
恥ずかしながら電車乗っていて顔が歪んだよ。人が少ない時間帯でよかった。
つらい。つらい。疲れた。そんなわたしのクソネガティブなキモチを、A.B.C-Zはたった1行の歌詞でふわっと包み込んで受け入れて、払拭してくれたのだ。
それから、
昨日あった嫌な出来事だって
笑って話せるから
嫌なこと ひとつや ふたつは 必要なのかな?
この歌詞にすごく救われた気がした。
理不尽なことも、必要ないような仕事も、全部無駄じゃないんだよって、A.B.C-Zは言ってくれた。
まあこの残業が本当に必要だったのかどうかは置いといて、「嫌なことのひとつやふたつ、スパイスとして必要だよ」って、A.B.C-Zは正当化してくれたんだ。この世界の嫌なこと全部を。
就活失敗して、そこからやりたいことを模索して、つらくて1週間で辞めた職場もあってやっと合うと思った仕事を見つけたけどそこでも残業・残業・残業。
毎日床で寝落ちて腰がバキバキにやられる。風邪っぽい。疲れた。
だけどそれ全部無駄じゃないよって、A.B.C-Zが全肯定してくれた。
だからわたしは生きる。
今日もわたしを生きる。
A.B.C-Zがいるから生きられた。
日本人は真面目すぎる。
根を詰めすぎる。
そこから漏れることができないわたしも真面目すぎるんだけどな。
売上やら目標と言うけれど、それよりも大切なのはそれぞれの人生を生きたいように生きることなのでは?
まさに今の日本人に必要なのが『JOYしたいキモチ』精神だと思う。
ちょっとくらい適当にやってもいい。
「まぁ そんなんでOK」
「ムリしないでOK」
「だいたい Be Alright(なんとかなる)」
そのくらいのキモチで生きたほうが絶対にいい。
それを忘れかけていた。
力抜いていいんだって気づかされた。
だから、年甲斐もなく電車で泣きかけた。
A.B.C-Zの担当になって5年半が経った。
結構長い間、A.B.C-Zを見てきたつもりだけど、こんな風に「救われた」と思ったのは初めてだった。
『JOYしたいキモチ』という曲にはそれだけのパワーがあると思うし、
A.B.C-Zには人を救う力がある。それを身をもって知った。わたしが証人じゃ。
わたしは今日も働いています。
だけどちょっとくらい手を抜きます。
ありがとうA.B.C-Z。これからも少しだけ、わたしを救ってください。
どう足掻いてもA.B.C-Zが好きだ。