【随時更新】アイドリッシュセブン メインストーリー第4部まとめ
※筆者多忙のため更新停止中です。かたじけない。
女性向けアイドル育成リズムゲーム『アイドリッシュセブン』のメインストーリー第4部をまとめています。
随時更新予定。頑張る。
ネタバレしかありません。ぜひアプリゲームをプレイしてからこちらをご覧になることをオススメします。
全体の雰囲気を感じていただくもよし。
「あの話何章だっけ?」と索引的に使っていただくもよし。
記事の引用OKです。
プレイ画像など一切ありません。ひたすら文章でまとめています。
自分の言葉でかなり要約しております。
引用部分で考察、ポイントなど書いています。
☆記事内での呼称☆
【アイドルグループ】
・IDOLiSH7(アイドリッシュセブン)→i7
・TRIGGER(トリガー)→TRIGGER
・Re:vale(リバーレ)→Re:vale
・ŹOOĻ(ズール)→ZOOL
【IDOLiSH7メンバー】
・和泉一織(いずみいおり)→一織
・二階堂大和(にかいどうやまと)→大和
・和泉三月(いずみみつき)→三月
・四葉環(よつばたまき)→環
・逢坂壮五(おうさかそうご)→壮五
・六弥ナギ(ろくやなぎ)(ナギ・ヴァルハルト・フォン・ノースメイア)→ナギ
・七瀬陸(ななせりく)→陸
【TRIGGERメンバー】
・八乙女楽(やおとめがく)→楽
・九条天(くじょうてん)→天
・十龍之介(つなしりゅうのすけ)→十
【Re:valeメンバー】
・百(もも)→百
・千(ゆき)→千
【ŹOOĻメンバー】
・亥清悠(いすみはるか)→悠
・狗丸トウマ(いぬまるとうま)→トウマ
・棗巳波(なつめみなみ)→巳波
・御堂虎於(みどうとらお)→虎於
【小鳥遊事務所】
・小鳥遊紡(たかなしつむぎ)→紡
・小鳥遊音晴(たかなしおとはる)→音晴
・大神万理(おおがみばんり)→万理
【八乙女事務所】
・八乙女宗助(やおとめそうすけ)→八乙女、八乙女社長
・姉鷺カオル(あねさぎかおる)→姉鷺
【岡崎事務所】
・岡崎凛人(おかざきりんと)→岡崎
【ツクモプロダクション】
・月雲了(つくもりょう)→了
【その他】
・九条鷹匡(くじょうたかまさ)→九条
・九条理(くじょうあや)→理
・逢坂壮志(おうさかそうし)→壮志
・セト・ランヴァルト・フォン・ノースメイア→セト
アイドリッシュセブン メインストーリー第1部まとめ - 消えていく星の流線を
アイドリッシュセブン メインストーリー第2部まとめ - 消えていく星の流線を
【20章更新】アイドリッシュセブン メインストーリー第3部まとめ - 消えていく星の流線を
1章 はじまり、迷う天、拒否するナギ。
1.春樹・九条の回想。
九条「春樹、すごいよ!この新曲はゼロにぴったりだ!あっ……!」春樹「危ない!まったく、俺のカップをいくつ割る気だ?」九条「ごめん、感激してしまって。僕らの夢の話だよ、春樹。僕と、春樹と、ゼロが世界を変えるんだ。みんなが幸せになれる世界だよ!ゼロほど愛されるアイドルはいない。10年先だって100年先だって、ゼロを超えるアイドルなんていないさ。みんな、ずっと、ゼロだけを愛していくよ」
春樹は話の途中で体調が悪そう。
回想。旧Re:valeのライブ・現Re:valeのブラホワ総合優勝
NO_MADのライブ。トウマ「俺たちがRe:valeを負かしてブラホワの総合優勝になるんだ」
TRIGGERデビュー時のテレビ出演・MEZZO”デビュー時のライブ・ZOOLのライブ・i7ライブ。
紡「i7は……MEZZO”がデビューした時も、センターを交代した時も、すれ違って別の場所で暮らしていた時も、TRIGGERさんと戦った時も、Re:valeさんを助けようとした時も、ZOOLさんに出会った時も7人だった。それは運命だったからだって、私は信じてる。きっとみんなも。私たちが信じた運命だから、私たちは諦めない。何があってもIDOLiSH7は、IDOLiSH7でいる。」
MOP打ち上げ後の寮。でっかいカメラを持ってきて「記念撮影しましょう」と言うナギ。ナギ自らシャッターを押そうとすると、「俺がシャッター押してやるよ」と大和。壮五は打ち上げでケンカしたTRIGGER3人を正座させた。
ナギ「ヤマトも入ってください」
大和「誰かが欠けた写真は嫌か?お兄さんもだよ。言ってる意味わかるな?」
ナギ「それでも、誰かがシャッターを押さなければ」
そこに紡が入ってきて「私がシャッターを押します」
2.i7は今日は歌番組に出演。1週間後には新曲のMV撮影がある。
「マネージャーも写真に入ってください」と言うナギ。タイマーを使えばいいと提案する一織。一織「どんな問題にも、解決する方法はあるものですよ。何故なら、私がパーフェクト高校生で、私たちがパーフェクトだから」
Re:valeのライブ会場。了が来ている。了「TRIGGERに続いてRe:valeもそのうちテレビで観られなくなるからね」
Re:valeはライブまでに『未完成な僕ら』を仕上げられなかった。今日はユニバーシアードサッカー大会のテーマ曲『永遠性理論』を歌う。千が作曲・百が作詞の新曲だ。
千「すごく良かったよ。モモらしい、優しくて力強い言葉で」
百「サッカーやってる時のどきどきする感じを思い出した。同じように、ユキのメロディーにオレの言葉は上手く乗るかなってどきどきながら考えた。でも、やってみたくて、挑戦したくて、勝ち負けを忘れて全力で自分をぶつけた」
岡崎「千くんの曲も百くんの歌詞も、きっと同じ気持ちでいる人たちの背中を押しますよ。戦わなくても生きられるこの時代に、あえて戦おうとしている人たちの勇気と決意を支えて、より輝かせてくれます。これから寒さも増して、ツクモとも決裂もより決定的になっていきますが……『永遠性理論』を旗印に、加齢に颯爽と冬を超えてやりましょう!最後に笑うのはRe:valeです」
百「行こう。12月の終わりにみんなで笑ってハッピーニューイヤーを言うために」
Re:valeのライブのMC。百「みんなといれば楽しい!なんも怖くない!約束するよ、おじいちゃんになっても、ユキの隣で踊ってるって」
ライブを見ていた了「そんな約束は守れないよ、Re:vale。ピアノ線で宙に吊られたアイドル。次は必ず撃ち落とす」
3.十宅。MOPの打ち上げで楽と天がケンカした。昨夜のことを覚えていない十。
姉鷺が打ち上げの動画を見せる。が、映ったのはアンニュイな表情をしたナギ。
続いて、Re:valeのケンカの動画。やっと楽・天のケンカの動画になり……。
天「九条さんに余計なこと言わないで。ボクはボクの生き方に納得してる」
楽「オレは納得してない。お前は七瀬や九条や、他人のために生きてばかりだ」
天「ボクは自分の意志で、時分の満足と喜びのために2人のことを大事にしてる。それを勝手な基準で憐れまないで。ボクに失礼だと思わないの?」
楽「おまえこそ九条や七瀬に失礼だと思わないのか?自分が何かを我慢して、何かを捨てて、それで幸せになったやつらが自分を恥じないとでも?俺もおまえも同じ理屈だろ。お前は七瀬のために九条と家を出た。俺はおまえのために九条に会いに行った。」
天「……そういう言い方はずるい」
楽「ずるいと思うのは、お前が情に脆いからだ。やっとお前の正体がわかった。龍は先に気付いてたかも。おまえは情に脆く、身内びいきで、身内と思った人間にはとことん甘い。めちゃくちゃ過保護で神経質で心配性なやつだ。七瀬のために家を出て、俺と龍に『NATSU☆しようぜ!』の盗作疑惑を話せなかった。世話になった九条とも手を切れずにいる。身内がしんどい思いをするくらいなら、涼しい顔して毒でも飲む。それが冷血ハリネズミのおまえの正体だ。俺の要求はひとつだ。俺の隣で毒を飲むな。俺も耐えられない」
天「しんどくはないし、幸せでいるよ。だって……改まって言うのは照れくさいけど、キミや龍と一緒に歌ってる。ボクにとってはそのことが何よりの幸せだから……。だから心配ないよ。ありがとう」
だが「今はそんな話してねえ」という楽に、「心の機微がわからない男!」と天。
楽「じゃあなんでTRIGGERを辞めさせるっていう九条を拒絶できないんだ。これ以上自分を誤魔化すな」
楽のズボンに酒をかける天。TRIGGERはこのあと壮五に正座させられる。
十「九条さんと話し合いを重ねるべき」
姉鷺「TRIGGERを辞めるなんて聞き捨てならない。今あなたに辞められたら困る」
天「TRIGGERを辞めるつもりはありません。でもそれは言えない。九条さんは……九条さんは傷ついてるんだ……。だけど、そのことを本人が理解してない。ゼロを超えるアイドルを育てる。そう言いながら、ゼロを超えるアイドルを認められない。あんなに才能も実績もある人なのに、傷ついて、苦しんで、さまよってる……。これ以上追い詰めるよなことはしたくない」
楽「そういうところが情に脆い下町の女将さんみたいだっつってんだ」
そこに九条が訪ねてきてインターホンを押す。
4.九条は天を連れ帰ろうとしている。居留守を使って逃れようとする天。
楽「おまえはどうしたいんだ。目を逸らさずに現実を見ろ。九条天。俺たちと九条はおまえを取り合ってるんだ!俺たちと一緒にいるのか。九条を選ぶのか」
十「楽も天も、TRIGGERのために一生懸命なだけ。天も今、迷ってるんだよね。もう少し時間が欲しいって言ってみたら?」
意を決してインターホンに出る天。
九条「八乙女の息子と一緒にいるんだろう。彼と一緒にいてほしくない。僕とTRIGGER、どちらが大事なんだ!?」
天「どちらも大事です。九条さんかTRIGGERか、ボクには選べません。どちらも手放したくないし、どちらとも幸福な関係でいたい。TRIGGERもあなたも、ボクが心から尊敬してやまない人たちだから。その術を探すためにボクに時間をください。貴方と一緒にいたらほだされてしまう。ボクはあなたに弱いんです。貴方がボクのファンだから。子供の頃の陸みたいに、誰よりもボクに夢を見て、期待してくれる。貴方の夢を叶えずにいられなくなるんです。ゼロを超えて、ゼロができなかったことを成し遂げれば、貴方は本当に幸せになってくれますか。考えて返事をください。ボクも一生懸命考えますから」
そして九条は帰っていった。
5.i7歌番組収録前。ナギの異変について大和と三月が話している。
ヤマト「あいつは何か隠してる。さんざん隠し事をするなって言ってたナギらしくない」
そこに話しかけてくるスタッフが数人。
三月「最近よく声掛けてもらうようになったよな」
大和「『Friends Day』以降?TRIGGERの歌を俺たちが歌ってスカッとした人は多かったんじゃないの?他にもツクモのやり方に不満を持ってる人はたくさんいるってことさ」
すると「どうしたんですか、ナギさん」という紡の声が楽屋から聞こえる。
今日出演する歌番組のテーマは四季。i7は『Sakura Massage』を歌う予定。だが、ナギは歌いたくないと言っている。
ナギ「出来ません……。大切なアナタたちにあのような歌を歌わせることなど」
迫る出演時間。紡「ナギさんが歌うことを望まないなら、出来る限りの交渉をします。それに『Sakura Massage』の歌詞には妙なことが……。」
三月「ナギは歌う。大丈夫だ。いいから、黙ってオレについて来い」
2章 隠された暗号、ナギの正体と、手紙。
1.歌番組、i7の出番。環はナギが歌うのを止めようとする。
環「だってしんどそうじゃん。じゃあ、無理しなくていいよ。俺たち、基本頑張んなきゃだめだけど、それって幸せになるためだろ?幸せになるため以外に、頑張んなくたっていいんだよ」
三月は「ナギは歌うよ」と言う。「歌えて当然なんだよ。ナギが桜春樹の歌を歌うことが、不幸であってたまるか!あんな歌なんて、誰がお前に言わせた!?部屋にあるのが宝物なら捨てなくていいし、どんな傷がついたって桜春樹の曲は最高のままだ。もし傷ついたとしても、もう一度最高のもんにしてやる。何度だってお前の宝物にしてやる」
大和からナギ「言ったよな、俺の名前は、日本を表す言葉だって。子供の頃は自分の名前が好きだったし誇らしかった。俺の宝物だった。だけど親父の事情を知って大嫌いになった。もう一度好きになれたのは、お前のおかげだ、ナギ。お前が本当の俺を表に引っ張り出してくれた。歌ってくれよ、『Sakura Massage』。俺がそうだったように、本当のお前は歌いたがってるはずだ」
歌う決意を決めるナギ。「信じられない、奇跡の様です……。ワタシを生涯苦しめるはずの棘が、泡のように消えてしまった」
三月「消えないものを知ったからだろ。オレ、この歌の歌詞大好き!」
歌番組本番。紡「この歌にどんな悪意が隠されていたとしても、この歌声が、このメロディーが、すべて包み込んで消し去っていく。」
喫茶店。万理と作詞家が話している。
万理「このメッセージを暗号にして隠すように脅されたんですか」
作詞家「配……。家族を監視していると人質に取られて。誰かはわかりませんが、私も作詞家。あの美しい曲を傷つける詞は書きたくなかった。書けなかった。いつでもキミをひそやかに思っている。その心が閉じても変わらずに。あの言葉はメロディーが囁きかけてきたものです。儚く、優しく、そして力強く。大切な誰かを見守りながら、明日に向かって歩き出そうとしている。暗号文なんかよりも、このメロディーが気高いメッセージだと感じた」
万理「わかります。音楽に込められた思いは、何者にも傷つけられないものだから」
2.ZOOL楽屋。巳波がi7の歌番組を見ている。
巳波「恥知らずな人。あの歌の意味を知っているのに、仲間に歌わせて平気な顔で笑っているなんて」
了が来る。デンマークの世界規模のロックフェス『レッドヒル・フェスティバル』への、ZOOLの出演を決めた了。だが新人アイドルが出演したらブーイングを浴びる可能性が高い。
了「いいよ。箔が付くんだから。メディアでZOOLが大絶賛されたと煽れば、そうなんだと思い込む。箔を付けてブラホワでi7に勝つんだ陸は悔しがるだろうね!ないちゃうかもしれないけど、その時は僕が慰めればいい。お前たちはアイドルのステージをめちゃくちゃにするためだけのマネキンだ。そういう話だったじゃないか。お前たちはもって3年のファッド。なんか勘違いしてるんじゃない?」
トウマ「……そうだよ。もっとこいつらと一緒に、本気で歌いたい。俺たちはマネキンじゃない。3年なんかじゃ終わらない。だからロックフェスに出て、本物の喝采を起こしてきてやるよ」
巳波「デンマーク……。ノースメイアに近いですね」
i7歌番組の出番が終わった舞台袖。ナギ「皆さんに打ち明け話します」
3.i7楽屋。ナギ「打ち明け話したことで、皆さんを危険に巻き込むかもしれません。以前のテロリスト爆弾事件の6倍……いや7倍くらい危険かも。ワタシの名前はナギ・ヴァルハルト。フォン・ノースメイア。ノースメイアの第二王子です」
打ち明けたにもかかわらず、メンバーからは「週刊誌のゴシップネタだ」と冗談だと思われてしまう。そこに紡が入ってくる。
ナギ「彼女の前では話せません。マネージャーは若く美しい女性で、アナタを深く愛している父親がいる。続きは寮に戻ってからにしましょう。話す順序を考えるので少し一人にさせてください」
みんなと別ルートで帰るナギ。ゼロアリーナの前で考え込む。ナギ「別れの挨拶のない友人んとの別離ほど、悲しいものはないから……。だから自分の口で告げて行きます。さようなら、を。」
そこに何者かがいて、ナギに近づく。
それからだいぶ時間が経ったが、ナギはまだ寮に戻らない。
万理「パスポートは持ち歩いてた!?ノースメイアに帰ると言っていた。俺。探してきます」
事情を知っていそうな万理と紡。
陸「知ってるなら話して、マネージャー。大丈夫だよ。どんなことがあったって傷ついたりしない。傷ついたとしても、みんながいれば大丈夫。オレたちのハートビートは終わらない。ミューフェスの後ナギが言ってた。何度でも、旭みたいに蘇るって」
4.『Sakura Massage』の暗号について説明する万理。そこには「桜春樹を人質にしたから言うこと聞け」というメッセージが仕組まれていた。
万理「作詞家は外国訛りの人物に脅されたと言っていた。だけどこの曲を嫌いにならないで。桜春樹が曲に込めた思いは変わらない」
大和「棗なら何か知っているかも。共演した時に『この曲を歌うナギは素敵だ』と皮肉を言っていた」
棗と連絡を取ろうとするi7。環がゲームのライフを送りためにラビチャ交換していた悠に連絡する。ひとまず巳波に伝言してくれるという悠。
ナギが王子なのか未だ戸惑うメンバーたち。ナギが王子と言っていたことをここで初めて知った紡・万理。万理・大和・三月・壮五が探しに行くも、ナギはその夜帰って来なかった。
5.翌日、小鳥遊事務所。社長室にソルヴァルドが来ている。ソルヴァルドは書類や違約金の小切手を音晴に渡す。ナギの部屋の荷物も手下たちに持っていかれてしまう。
ソルヴァルド「ナギさんは帰国されました。ナギさんはi7から脱退します。ナギさんからの伝言をお伝えします。『長い間お世話になりました。皆さんのおかげで楽しいバカンスでした』」
書類のサインもナギの筆跡。そして、社用車の中にナギからの手紙が残されていた。
「親愛なる友人たちへ。手紙で告げることを許してください。とても残念ですが、IDOLiSH7の活動を続けることができなくなりました。ファンにお別れを言えないことが心残りです。ですが皆さんがワタシの代わりに伝えてくれると信じています。皆さんと過ごした日々は忘れません。ワタシの愛したIDOLiSH7を、これからは遠い空の下から見守っています。お元気で。さようなら。」
ノースメイア。<早くノースメイアに帰っておいで。ヴァルハルト。バカンスはもうおしまうだよ>と呟く、立派な服を着た人物。
3章 巳波の知るナギ、6人のステージ。
1.手紙を読んだi7。
大和「めっちゃ腹立ってきた」三月「あいつは誰よりi7が好きだったんだ。ナギに無理矢理こんな手紙書かせたんなら、絶対に許せるもんか」
今すぐ行動したいところだが、今日この後は外せない歌番組の仕事が入っている。ナギはインフルエンザで欠席ということにする。6人用のパート分けを考えるi7。子の番組はZOOLも出演するため、巳波から話を聞くことに。
社長室。音晴が紡を呼び出す。
音晴「ナギくんの脱退は認めない。あの子たちはそう思っていい。だけど僕たちは最悪のことを考えておかないと。もしも脱退がナギくんの意思だった場合、そうするか。想像したくなような未来も考えて、どんな事態にも対応できるようにするのが僕らの仕事。i7のメンバーが失われた時、メンバーを増やすのか、6人のままやるのか、名前を変えて再出発するのか。頭の隅に入れておきなさい。i7が進む道を見つけておくために。君にできないなら、万が一の対策は万理くんに任せる。自分の経験も含めて、メンバーの脱退は2度目。きっと最善の道を探してくれる」
紡「私が考えます……ナギさんが脱退したi7のことを」
紡モノローグ。「ナギさんがいないi7をメンバーにそう受け入れてもらうのか。ファンにどう受け入れてもらうのか。考えても考えても、答えが出ない。答えを出せるようなIDOLiSH7じゃないから、IDOLiSH7はIDOLiSH7だった。いなくなるはずがないとみんなが信じていたからこそ、ゼロが伝説のアイドルだったように」
ZOOL楽屋。歌番組の後に了が急遽入れた仕事は、トウマ・巳波ペアの大食いロケ、虎於・悠のお悩み相談電話。明らかに嫌がらせの仕事。
巳波はi7に連絡しなかった。そこにi7メンバー6人が巳波を訪ねてくる。
2.サクラメの暗号について巳波に聞くi7。拒否する巳波だったが、トウマが陸にほだされて話すよう促し、ナギについて知っていることを話す。トウマはNO_MADが解散した時にメンバーがいなくなるつらさを知っていた。
巳波「ナギさんのノースメイアでの名前はナギ・ヴァルハルト・フォン・ノースメイア。ノースメイアの王室の第二王子です王室関係の権利や資格を、今は返上されていますが。ナギさんの存在が、王位継承者であるセト・ランヴァルト・フォン・ノースメイア殿下のプライドを刺激し続けたからです。争いを避けるために返上したのでしょう。国民の人気や実力では、ナギさんの方が上でした。その語学力や外交力で、幼い頃から国際社会の要人に愛され、小国のノースメイアに注目が集まるきっかけを作った。ですが、王室内ではアジアの血が混ざる六弥さんを良く思わない方も多かったそうです。そんな中、ランヴァルト殿下は唯一の彼の庇護者でした。六弥さんの人気を利用したかっただけだとも伺っていますが。」
三月「そういえばあいつ、仲が悪い兄弟がいるって言ってた」
巳波「ランヴァルト殿下はノースメイアを変革しようとしている。そのために六弥さんの人気が必要なんです。だから桜さんを人質にしたのかも。桜さんはこうなる未来を予想して、ナギさんの元から姿を消した。」
悠「巳波はなんでそんなこと知ってんだ?ノースメイアでは有名なの?」
巳波「いいえ、ノースメイアの方々は、王室は愛に満ちた理想の家族だと思っています。桜さんから聞いたんです。私は一時期。桜さんと一緒に暮らしていました。ですが今の居場所は私にもわかりません。ノースメイア王室の管理下ですよ。申し訳ありませんが私はこうなって安心しています。六弥さんを脅すために、ランヴァルト殿下は桜さんに延命治療を受けさせるでしょうから。六弥さんは桜さんが生きている限り、日本には戻ってこない。友人の最期は看取りたいでしょうし、ノースメイアは今、いろいろと問題が起きている。愛する祖国を守るため、友人のために、六弥さんはi7を抜けるしかない」
3.肩を落とすi7メンバーたち。
壮五「家に戻りたくなかった僕と違って、ナギくんがノースメイアも桜さんも好きだった。もしかしたら……(抜けたいとおもっているのかも)。僕らが戻ってきて当然という態度でいたら、逆にナギくんを困らせてしまうかも。ナギくんは愛情深い子だから」
ナギの欠席理由はとりあえずインフルエンザということにしたが、もって1週間。
歌番組のトークが始まった。
下岡「ナギくんがいない間に、ナギくんのパートが得意になっちゃったりして」
三月「でも、あいつの歌やダンスはあいつじゃなきゃだめっていうか。あいつにしか、できないと思うから」
そして6人で『ナナツイロREALiZE』を歌う。
陸「お客さんが笑顔になってくれるのにほっとした。その後変な気持ちになった。6人でも大丈夫なオレたちになりたくない。みんなに笑ってほしいのに、笑ってほしくなかった。笑ってほしくないのに、オレたちはナギの分までにこにこ笑ってる。なんだかめちゃくちゃだ。こんなオレたちは初めてだった。なあナギ、完璧なんかじゃない。陸が6の意味だって完璧に繋がらないよ。ナギがいなくちゃだめなんだよ。」
歌い終わって、i7は皆うつむいてしまった。
舞台袖のZOOL。巳波に、デンマークのフェスの後、桜春樹に会いに行くようすすめるメンバー。
巳波「桜さんと友人だったのは一時のことです。あの人は私の忠告を聞かなかった。すべて終わったことです。これは私が1年近く考えて決めたこと。無関係な人が、知った口を出さないでください」
4.音楽番組を見ていたRe:vale。岡崎がマッチョメンな外国人・ボブを紹介する。
岡崎「ふたりのSPです。豊富な経験のある方なので安心してください。アメリカやイギリス、中国、ノースメイアでも活躍された方です」
千は千葉志津雄に連絡を取り、反ツクモ組織の名前を「レッドフラッグ」から「ハッピーアワー」に改名。
虎於・悠のお悩み相談電話の番組を見ているトウマ・巳波。
巳波「燃えて、灰だけ残って終わりですよ。どんなに大事にしていたって、大事にしてもらえるとは限らない。メンバーだろうと友人だろうと、他人です。同じ熱量で何かを愛したりしない」
トウマ「同じ熱量じゃなくたって、お前らに振り向いてもらえなくたって、俺はZOOLが好きだ」
「先輩が偉そうで仕事を辞めたいくらい嫌だ」という相談者に、「嫌なら仕事を辞めろ」と言う虎於。場の空気は最悪に。
5.虎於「あんたの仕事で、あんたの人生だろ。あんたが責任持たなきゃ誰ももつわけない。誰もメンテナンスしないし、アップデートしないんだよ。その先輩に言いたいこと言えばいい。不愉快な奴の言うことなんか気にするな」
一変、虎於の好感度は上がっていった。
街では、i7からZOOLに担降りするファンや、TRIGGERからi7に担降りするファンの姿が。
紡「変わっていくものを、形を変えるものを……私たちは許せるんだろうか?受け入れられるんだろうか?変わってしまったi7を受け入れるのは、自分の形を無理矢理変えるくらいつらくて悲しい。こんな思いを、ファンの人たちにさせたくない」
事務所のSNSアカウントにも、ナギ宛のメッセージがたくさん届いていた。黄色の鶴を折ってアップするお見舞い企画も。万理はノースメイアの宮内庁に英語で連絡を取ってみた。
大和が紡を外に連れ出す。大和「i7の未来のことを話したい。このグループのリーダーとして」