元二宮担が『○○と二宮と』を聴いた。
わたしは元嵐担・二宮担である。
であるからして、二宮さんがカバーアルバムを出したことはもちろん知っていた。しかし買う気はなかった。元担だしな。
そんな折、その中に収録されている「『Pretender』のアレンジがヤバすぎる」とTwitter上でやや話題になっていた。
「速すぎる」「もはや原曲がスローに聞こえる」
さすがに気になった。
Spotifyでちょろっと聴いてみた。
良かった。(チョロ)
そして購入した。
嵐を降りたのは2013年のことで、もう10年ほど前になる。そんなわたしだが、このアルバムを聴いて感じ入るものがあった。
最初は曲ごとの感想を軽く書く程度だろうと思っていた。だけどこのアルバムには、二宮さんの感情があまりにも溢れていた。
10年経ってここまで心を掴まれるとは、わたし自身も全く思っていなかったものだ。
そんなクソ重感想は後に置いといて、まずはアルバムを聴きながら実況したので(実況とは)それを記録しておく。
君と僕の挽歌
いきなりイントロなし歌始まりかよ!?すごい。令和っぽい。米津か?
すごいな。嵐として今歌えない中で、初手から「君へと届く気がするから こうして歌っているよ」って曲出してくるのすごすぎないか。
しかもこれ、さかいゆうが亡くなった友達に宛てた曲なんだよね?
活休した嵐にも当てはめられる歌詞なのがしんどすぎる。『Still...』のような曲。楽曲大賞の言葉を借りれば「無条件降伏曲」。
絶対的に好きしかない曲。どんな場所で聴いても、いつ聴いても、誰と聴いても、現役嵐担も、担降りした人も、嵐を通った人は、イントロだけで胸がいっぱいになる曲。無条件降伏曲。 #a_award
— 嵐楽曲大賞1999-2014 (@a_award14) 2014年11月2日
元が名曲なのはもちろん、「嵐」の二宮和也が歌うことで新しい意味が付与されている。
カバーとして最適解としか言いようのない、名カバー。
Walking with you
EDM~~~~~~!!(EDM好き)
(これ以上の感想がなかった)
Pretender
これがとにかく良いな。わたしがEDM好きなだけなんだけどそれにしてもとにかく良い。永遠に聴ける(笑)
「アレンジやべえ」が半分ネタみたいになってたけどカバー曲はアレンジしてなんぼっしょ。意外性が大事だからね!
総合優勝は『Pretender』です。これ勝てん。これ普段もわたしメチャクチャ聴くと思う。
ブチ上がるもん。Pretenderでブチ上がるって何?君の運命の人は僕じゃない!!つらいけど否めない!!!そんなテンションある?Pretenderとブチ上がるって同居するの?同居しましたねこの度。ほんとすごい。
最後ピアノずるない??
ちなみにこっちの『Pretender』カバーもおすすめ!!(現・声優オタク)
ひまわりの約束
ってアカペラの宣伝したらアカペラ来るのずるない!??!?
え、え?えっ?(聞き返しすぎ)
えっ?ずるいずるすぎる何?ここでアカペラはずるくない???
全体的にずるない?このアルバム??さすが、初代あざとくて何が悪いの?を地で行くジャニーズ二宮和也
そうでした。二宮和也は昔からそうでした。サービス精神のかたまりでした。魂からアイドルなんでした。この人は。
だからこんなさまざまな、さまざますぎるアレンジの曲でリスナーを楽しませてくれる。0から100まで全部盛りのアルバムが出せる。
それにしても二宮和也の声と歌が好きだ。降りても大好きだ。アカペラだと二宮和也の声と歌がよく聴こえる。
Attitude
ミセスを二宮和也が歌っとるのすげえ。
しかもめちゃくちゃ上手え何これwwwwwwww
歌が上手すぎる……Aメロ、地声とファルセットを行き来するのめちゃくちゃ難しいはずなのに軽々と……本当に歌が上手いな
アレンジはシンプルでいいね!ピアノとアコーディオン。
ふとした瞬間に「ア~ティ↓ティ↑ティ~チュードッドッ」って脳内に流れ出してヤバイ。
想うた
CMなのよ。
JTのCMなのよ。すげえ知ってる曲なのよ。
なんか会話始まったんだけどwwwwwwすげえ何これwwwwwwレック始まってますけどwwwwねえwwwwww
「よーしン゙ッン゙ンッ!じゃ、オネシャス」じゃねーから!レックしてるからもう!NOW ON AIRだから!
ってつまりガチ一発録りってことだ!これは(気づき)
このハモってる相手がha-jか!友達の!いつもお世話になってました。本当にありがとうha-j。
最後まで宅録でわろた。BAY STORMやってんか?これ。大楠を連れてこい!大楠を!
廊下を走るな
誰が……誰が、日食なつこをWe Will Rock Youにしようと言い出したんだ……?
ほらサビの最後のところ、二宮さんって声張るとちょっと声割れるじゃん。それが大好きだったんだよね……
HONEY BEAT
年越してしまう。ジャニヲタなので……
こんなに真に迫るハニビがあるのか~!!?「笑って 笑って 笑って」がこんなに真に迫るハニビが……頬を叩くあの振り付けがおよそできないほど……
これって嵐の国立でやってたOne Loveとかのストリングスバージョンアレンジした人かな?
3回目の「笑って」だけ「ファらってェ~~」って松陰寺になるのめっちゃ好き
てか、ここでV6の曲を選ぶバランス感覚だよね。
愛される後輩スキル爆発しとん。ヨッ!ジャニーズのサバンナ高橋!!
そうだった……この人はクリント・イーストウッドを「クリント」って呼ぶし倉本聰を「聰ちゃん」って呼ぶ人だった……
ここ、本当なら嵐のセルフカバーとか入れても良かったと思うんだよ。ベイストでも『ファイトソング』とかカバーしてたし。
でもそれはやりたくなかったんだろうね。二宮さんならそう言うと思う。そんな気がするよ。嵐の曲は嵐5人そろってやるべきだって。二宮さんらしいと思う。
聴き終わった!すごい良かった!
相変わらずセンス良い。ちょっと全体的に女々しいけど(言葉)、女々しさも含めて二宮さんらしくて良い。
二宮さんがこういった新しい活動をしてくれるのは、今では外野ながらうれしくなった。
さあここからクソ重感想です。
わたしのウォークマンには、子どもながら試行錯誤してラジオを録音した、BAY STORMのお宝音源(二宮さんが色んな楽曲をカバーしてたまに流してくれた)が今でも入っている。たくさん入っている。
思えば、二宮さんはデビュー当初からカバーの素養があったのかもしれない。
ジャニーズアイドルの中でも、先輩の曲以外でカバー曲を歌う人はあまりいないが、二宮さんはそれをやっていた。自分で選んだ曲を。それも(失礼だけど)全く有名ではない曲を。柴田淳なんてどこから知るんだよ。
そして、二宮さんはたびたびカバー曲を通じて、自身の気持ちを表現していたように思う。
それは今回のアルバムにも通じていた。半分は知っていて、半分は知らなかった(あるいは聞いたことはあるけど曲名を知らなかった)曲。
同じジャニーズなら、堂本剛くんが『カバ』を出していたが、あれは誰もが知る大御所たちの曲をセレクトした、剛くんのファンとカバー元アーティストのファン、双方に向けたファンサービスのようなアルバムだったと思う。
しかし、二宮さんはわざわざ有名ではない曲を多く選んだ。シンプルに二宮さんが好きな曲を選んだ、もちろんそう考えることもできる。だが、わたしはこの選曲たちから何かのメッセージを感じずにいられなかった。
自分は歌い続けていくよ。
そういった意味合いのことを、二宮さんは伝えたかったのかもしれない。嵐の力を借りずに。しかし音楽の力を借りて。
この人は、素直じゃない人だ。
だけど1枚皮を剥げば、とても素直な人だ。
それはよく知っている。なぜなら元担だからね。ずっと大好きで、ずっと見ていたし、ずっとその言葉を聞いてきたのだから、よく知っている。
他にも知っていることはたくさんあるよ。
この人が歌うのも踊るのも大好きだってことも。根っからのアイドルだってことも。嵐の一番のファンだってことも。
そんな想いをオブラートに包みつつ、二宮さんらしく表現する方法が、カバーアルバムだったのではないか。
「君へと届く気がするから こうして歌っているよ」
この言葉を1曲目に持ってきたこと。
これを最初に伝えたこと。
それは、二宮さんがこの言葉を最も伝えたかったからなのではないか。わたしはそう感じた。
二宮さんとわたしたちは、素直じゃない想いと想いを、昔からこんな風に呼応し合ってきた気がする。
嵐がいなくなった淋しさは続くだろう。この先も。
それでも、二宮和也は歌い続けていく。そんな確信を感じたアルバムだった。
元二宮担が『○○と二宮と』を聴いた。
さようならをした後も、彼に想うことはただ一つ。
願わくば、あなたがずっと幸せでありますように。
いつだって、ずっと、ただそれだけなのだ。
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