消えていく星の流線を

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デフォで重め

【アイナナ】「エッダのバルドル」について

 

3部20章2話、巳波が言った「エッダのバルドル」のセリフについて、長くなったので別記しました。

3部20章についてはこちらから。

 

ラビチャ・サイドストーリーほぼ未読の状態で書いてます。矛盾などあるかもしれませんがお手柔らかにお願いします。 

 

 

 

 

「エッダのバルドル」と北欧神話について

巳波「あなたはエッダのバルドルです。バルドルを失ったノースメイアは光を失う。そして桜さんはミスティルテインだ。万物がバルドルを傷つけないと誓った時、若い新芽だったミスティルテインだけが誓いを立て損ねた。それを神々の敵に利用され、ミスティルテインバルドルを絶命させる矢となった」

 

気になってストーリー見返してたら、15章2話で「エッダの詩」の話をナギがしていた。伏線が細かすぎてびっくりしたわ。

ナギ「古ノルド語で書かれた『王の写本』や、『歌謡エッダ』と呼ばれるものが代表的。読書家のリクは、『ヴォルスパー』……『巫女の予言』は知っているかもしれません」

陸「ああ、ラグナロクか!北欧神話だもんな!」

(3部15章2話)

 

北欧神話なんて、ミリしらだぜ………

というわけで知識ゼロからのスタートになるわけだが、北欧神話についてググってみた。

 

 

『エッダ』『王の写本』は実在する北欧神話の書。

『王の写本』という書物の一節に『巫女の予言(ヴォルスパー)』があるらしい。

 

ラグナロク」は世界の終末のことを指す。

 

↓以下、バルドルについてWikiから 引用

バルドルは光の神。神々の中でもっとも美しく万人に愛された。

ある日からバルドル自身が死にかける夢を見るようになり、心配した母は世界中の生物・無生物に彼を傷つけないよう約束させた。そのため、いかなる武器でも彼を傷つけることは出来なくなった。

だがこのとき実は、たった一つ、ヤドリギ【ミスティルテインだけは若すぎて契約が出来ていなかった。

 

傷つかなくなったバルドルを祝い、神々はバルドルに様々なものを投げつけるという娯楽にふけっていた。

だが、ヤドリギのことを知ったロキという神が、バルドルの異母兄弟であり、盲目のために遊戯の輪から外れていた神ヘズを唆し、ヤドリギ【ミスティルテイン】を投げさせた。これによりバルドルは命を落としてしまった。

 

バルドルの死によって光を失った世界は終末ラグナロクを迎える。

 

バルドルを失ったノースメイアは光を失う」と巳波は言った。

光の神であるバルドル(=ナギ)を失ったノースメイアは光を失い、ラグナロク…終末へと向かう。

 

では、ノースメイアは今どういった情勢なのか考えてみる。

 

 

 

ノースメイアの情勢について

以前、大和がノースメイアについて調べた時、「ノースメイアは今政治問題でざわついている」と言っていた(16章4話)。

 

巳波とナギの対談で、こんな会話があった。

巳波「ノースメイアは立憲君主制で王室が発言力を持っている」

ナギ「その発言は誤解を招きます。ノースメイアは民主主義を重んじる高度な社会福祉の整った国家」

巳波「若者を中心に、王政復古を唱える人々もいる。皇太子もそれを匂わせる発言をしている。国内では王室支持者が増えており、いずれ主権は王家に戻るでしょう」

(3部19章4話)

 

この発言を見る限り、巳波ってめちゃくちゃノースメイア右派なんじゃないか?

「主権が王室に戻ってほしい」と思っているようにしか見えない。

 

そしてナギはノースメイア国民の主権を強めたいと考えている(もしくは、ナギがノースメイアの主権を王室から国民へと移行させたのか?)。

 

 

恐らくノースメイアの政治の流れはこう。

 

絶対王政(王室が主権)

ナギによる行政改革

立憲君主制(国民が主権、王室は政治に関与せず)

若者を中心に反政府&王政復古の流れが起きる ←イマココ!

 

大和が言った「ノースメイアは政治問題でざわついている」は、「主権を国民から王室に戻そうとする反政府運動が起きている」ということか。

 

 

現代の世界において、立憲君主制国家が再び絶対王政に戻った例はほとんどないと言っていい。

ここも不勉強ながら少し調べてみたところ、ネパールで2005年に立憲君主制から絶対王政への復古が起きたが、独裁反対!という運動が起こり、たった1年で王室は倒れた。らしい。

これが21世紀に唯一起こった王政復古。

 

この時代に、立憲君主制国家が王政復古するなど、限りなくあり得ないことなのだ。

 

ナギがノースメイアにいた頃から王政復古の流れは起きていた。

しかし、ナギは「モルク宮炎上事件」などの反政府運動を鎮圧するだけの実力を持っていたので、ナギがいた頃はまだ王政に戻るなど、あり得なかった。国際社会と同じように。

 

しかしナギがいなくなってから、その「「「あり得ないはずの」」」王政復古が現実味を帯びている

ナギという光の神がいなくなったノースメイアは今、本当にラグナロク…終末に向かっている。

 

 

巳波「あなたは、自分で思っているよりずっと、憎まれている。同時に利用されようとしている。おかげで桜さんはひどいとばっちりを受けていました。あなたの弱味になってしまったせいで、あなたを利用しようとするいくつもの組織に追われ、穏やかに死ぬことすらままならない」

ナギは王室支持派から憎まれている。あるいは王室の中でも浮いている。ナギいわく、王室は「ワタシの母の血を敬遠した」のだから(3部16章3話)。

しかし、社交的で優秀で語学に長けたナギは、国際社会からは信頼を得て愛された。

 

王室支持派は、ナギをリーダーに擁立することで、国際社会に王政復古の正当性を示そうとしている?

国際社会から見れば、「王政復古なんて今時あり得ないけど、あのナギさんが言うなら大丈夫だろう」となるわけだ。

 

そして桜春樹は、ナギをおびき寄せるための餌にされようとしている。ナギを守るため、春樹は逃げ回っている。

 

 

 

ヘズは誰?

再び北欧神話の話に戻る。

『エッダ』のストーリーでは、

 いたずら好きのロキという神が、バルドルの異母兄弟であるヘズを唆し、ヤドリギ【ミスティルテイン】を投げさせた。これによりバルドルは命を落とした。

となっていた。

 

ここで思い出してほしい。

ナギにはいるではないか。

異母兄弟が。

 

ノースメイア第一王子と第二王子(ナギ)は異母兄弟である。

ナギの母親は日本人だから。

 

この神話に則れば、

桜春樹【ミスティルテイン】を利用してナギ【バルドル】を殺すのは、ナギの兄【ヘズ】

ではないか。

(ただし、ヘズはバルドルの異母弟である)

 

ロキは当てはまる人物が思い浮かばなくて苦戦中です。何か分かったら追記します。

 

 

※ロキについて追記

北欧神話において、神は12柱で調和がとれている、とされた。

12神が宴を催していた際、招かれざる「13番目の客」として乱入したのが、ロキだった。

13 (忌み数) - Wikipedia

 

アイドリッシュセブンにおいて、メインのアイドル「IDOLiSH7」「TRIGGER」「Re:vale」は合わせて12人。

この12人のアイドルを、北欧神話の12神になぞらえているとしたら……?

そう仮定すると、13番目——もう1人のアイドルがロキということになる。

ちなみにゼロには、13ではなく「0」という数字がすでに与えられているので、ロキはゼロではないと思う。

 

ということは、ナギ兄【ヘズ】を唆してナギ【バルドルを殺すアイドル【ロキ】は、

 

・すでに登場しており過去にアイドルだった、アイナナ・TRIGGER・Re:vale以外の人物

・もしかしたらZOOLの誰か

・4部で新たに登場するアイドル

 

以上の可能性が高い。

 

 

 

と、こんな感じで3部には北欧神話の伏線が張られており、4部で重要になってきそうだ。

 

この考察はあくまで「こうだったら辻褄が合うね、こうだったら面白いね」という妄想なので悪しからず。

 

北欧神話なんて出してくるアイドリッシュセブンハイカルチャーすぎて振り落とされそうだけど、頑張ってついてこうな!

 

 

 

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アイナナ3部20章

 

3部20章、同時並行で起こってることが多すぎてごちゃごちゃしたので整理しました。

 

 

 今回は大きく【MOP前/MOP本番】の2部構成になっていた。

さらにMOP前は、5か所で違う出来事が同時並行的に起きているという複雑さ。その5つの出来事は以下。

 

1.MOP前日、九条鷹匡宅、九条と楽

2.MOP前日、路地裏、ナギと巳波

3.MOP前日、街、十と了

4.MOP前日、百宅、殺されかける百

5.MOP当日の昼、ゼロアリーナ前、陸と天

 

3と4のシーンは相互に関係していて、3の十が了に指示し、4の百の家にいた手下に電話する。

 

 

 

MOP前

 

1.MOP前日、九条鷹匡宅、九条と楽の会話。

【「天を自由にしてほしい」楽 VS 「天は僕と一緒にゼロを超える」九条】の図式。

 

九条「あの子は望まないことにただ屈服し続けたりはしない。僕の夢を叶えることが、あの子の夢だ」

九条の夢を叶えることが天の夢…というわけではない。

天が「ゼロを超える」「九条さんの夢を叶える」と言う目的は、九条の夢を終わらせ理や悠のような「犠牲者」をもう出さないため。

天は自分が生贄となって、もう犠牲者が出ないようにするつもりだ。夢なんかじゃない。

九条は、天の本当の気持ちになどまったく気づいていない。自分の都合のいいように「僕の夢を叶えることが天の夢だ」と事実を捻じ曲げ、思い込んでいる。

 

「ゼロは僕を裏切った。春樹はゼロを裏切って、ゼロの歌を世界中にばら撒いてる。だから僕は天と一緒に夢を叶えるんだ」

九条が春樹のことを良く思っていなかったのは、春樹がゼロ以外にも自身の曲を歌うことを許したからだと分かった。

(というか世界中って。春樹の曲が歌われているのは、日本とノースメイアだけじゃないのか?)

つまり、九条が好きだったのは「ゼロ」単体ではなく、「春樹の曲を歌うゼロ」だったわけだ。

「ゼロは僕を裏切って夢を途中で終わらせた。」「春樹は、ゼロのものだったはずの曲を、世界中にばら撒いた。」

九条は、ゼロと春樹、2人に裏切られたと感じている。だからゼロを超えるアイドルを創ることで、その穴を埋めようとしている。

 

「天を縛ったことはない。君たちこそ天につけ込むのはやめてくれ。あの子は優しい子だから、君たちが二流でも見捨てられないんだよ」

「天を縛ったことはない」……本当にそうだろうか?確かに始めは、天自身の意志で九条のもとに来たかもしれない。だが今の天は「九条の夢を終わらせるために」自分を犠牲にしようとしている。

九条の存在そのものが天を縛っている。しかも九条にはその意識がない。

「あの子は優しい子だから」と言いながら、まさに九条自身が一番その優しさに甘えていることには気づいていないのだな。

 

2.MOP前日、路地裏、ナギと巳波の会話。

巳波「元気になるといいなんて、自分でも知らないうちに愛情が芽生えていたんでしょうか。虎於さんもトウマさんを追いかけて行った。なんだかんだ気にかけているんですね」

ZOOLに絆が芽生え始めている。これは4部で大きなポイントになるはず。

 

ナギ「『Sakura Message』を歌うワタシは最高だと言ったそうですね。ならば、本当のメッセージを知っていたはず」

巳波「ようやく意味に気づきましたか。噂で聞いていたあなたらしくない」

ナギ「あの方がここまで悪趣味だとは想像していなかった」

「あの方」は誰なのか。

あの方=『Sakura Message』の歌詞を書いた人物=i7の作詞家に電話した人物、と考えていいだろう。その人物は外国なまりの日本語を話す。

さらに、『Sakura Message』の歌詞に込められた本当のメッセージは、ナギにから見ると悪趣味なものだった。

 

ナギ「ハルキに会いましたね」

巳波「ノースメイアでね。遺言状を預かったのも私。安全のため、日本で投函しました」

ナギ「ハルキに会ったのはいつ?」

ここで巳波は答えを渋る。

巳波は、ナギのせいで春樹は消えたと考えている。そのナギに、「誕生日おめでとう」という春樹の言葉を伝えるのは気が引けた…ということか。

 

巳波「6月です。『誕生日おめでとう、ナギ。残念だけど、来年はもう祝えないだろう』と言っていた」

ここで気になるのは【今、何月なのか?】ということ。

 

4話MOPパフォーマンス前、三月が「デビュー1周年の記念の日にMOPにエントリーできて嬉しいです」とコメントしていた。

つまりこの日はIDOLiSH7デビュー1周年記念日前日。

 

IDOLiSH7は『NATSU☆しようぜ』というサマーソングでデビューする予定だった。結局、この曲は日向アキヒトに盗まれ、ほぼ同じ時期にTRIGGERのシングルとしてリリースされた。このことから、IDOLiSH7のデビュー日は夏であるとおおよそ見当がつく。7/7だったらアイナナらしくていいよね。

 

よってこの日は夏だと考えられる。

ただし20章のキャラクターたちがパーカーやジャケットなど、秋服を着ていることとは矛盾するが……それは一旦置いといて。

今が6月だったとしたら「6月に会いました」ではなく「今月会いました」と言うだろうから6月は除外され、今は7月〜遅くとも9月?

 

※追記です。

月雲了の家で流れていたテレビのニュースで、「秋を感じさせるラブソング特集」が組まれていた(15章5話)。

また、『Friends Day』時の百の「秋の夜長に、こたつを囲んでお届けします」というコーナー紹介から(18章3話)、

3部終盤の季節は秋だと思われる。

訂正。【MOP開催時期、及びIDOLiSH7デビュー日は秋】

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『NATSU☆しようぜ』で夏にデビューする予定だったが、TRIGGERに曲を取られてしまったので予定がずれ込み、秋デビューになった?

と考えると自然。

 

 

【巳波が春樹と会った6月は、ストーリー中のいつ頃なのか?】

6章1話、「外の日差しが眩しいな。もう夏ですね。私たちの1周年ツアーもいよいよ始まります」という一織のセリフがあった。

「もう夏ですね」と言うような時期は、まだ本格的な夏ではないが、暑くなり始めた頃、初夏あたりである。ふつう、日本で夏らしい暑さが始まるのは6月〜7月上旬くらい。

とするとこの6章あたりが6月だったのでは、と考えられる。

 

巳波「あなたのせいで死に急いだ桜さんを、助けてくれるんでしょうね!?ナギ・ヴァルハルト・フォン・ノースメイア殿下!」

巳波が「殿下」とはっきり言った。「殿下」は王族・皇族に用いる敬称。

 

3.MOP前日、街、十と了の会話。

了「モモは酔っ払ってマンションのベランダから落ちて死んだよ」

十は「連絡先を教えろ」と了に掴みかかるが、通行人には「撮影です」と言う。

この「撮影です」っていうの、アイドル基本ルールその2でしたね。10章5話に出てきた。

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十は、手下を百の部屋から引き上げさせるよう、了に電話をかけさせる。

 

4.MOP前日、百宅、19章に続き、百といかつい男たちのやり取り。

千が合鍵で百の部屋まで来る。

了から1回目の電話。千から始末するよう指示。

了から2回目の電話。百の部屋から引き上げるよう指示(十が指示させた)。

 

5.MOP当日の昼、ゼロアリーナ前、天と陸の会話。

【TRIGGERを助けるために歌いたい陸 VS ファンのためだけに歌う天】の図式。

 

天「今は遠いな、ゼロアリーナ」

勘違いしそうだがMOPの会場はゼロアリーナではない。

 

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↑ゼロアリーナのこけら落としの背景

 

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↑MOPの背景

 

明らかに違う会場。

TRIGGERの目標はあくまで「ゼロアリーナでライブ」である。

 

陸「今夜、TRIGGERに勝つ。オレが勝ったら家に帰って」

天「取引みたいなことはやめなさい。ボクらはファンのために歌う。他に意味を持たせるべきじゃない。賭けなんてしないよ。遠くまで来ちゃったね。陸のおねだりが、陸の願いを叶えてあげることが好きだった。誰かを幸せにできることがとても嬉しいことだって、教えてくれたのは陸だった。だけど今のキミのやり方には添えない。『Friends Day』で、陸はファンのことを考えずにTRIGGERのことばかり考えてた。あの歓声を引き起こしたのは陸だ。だけどボクは陸の力を認めない」

天は陸の「訴求力」をはっきり否定した。

14章5話、一織が陸の「訴求力」に初めて気づいた時の説明がわかりやすい。

「何かを必死で訴えようとした時、やろうとした時、痛ましさを見せた時に、人々の感情を支配し引き寄せる陸の訴求力は、天が惜しみなくパフォーマンスや愛情を与えて、ファンの心を満たしていくのとは対極にあるものだ」

 

天が陸の訴求力を否定するのは至極当然のこと。

 

陸「ふざけるなよ!自分はオレのために、全部捨てたくせに…」

天「……?」

楽に「亥清が『あいつは病気の弟を助けるためにあんたの養子になった』と言っていた。本当か?」と訊かれた九条は「ある意味ではね」と、否定しなかった。

 

九条のセリフに言葉を足すとするなら「ある意味ではそうとも言えるが、天は陸のために犠牲になったのではなく、自分の意思で養子になった」という意味になる。

天が陸の治療費と引き換えに九条の養子になったことは事実だろう。

 

陸は「天が陸のために全部捨てた」と認識している。

恐らく陸のこのセリフはめちゃくちゃ小声で、天には聞こえていない。

九条が陸の治療費を肩代わりしていた事実を知った時に、陸は「隠し通してくれた両親と天のために、知らない振りを続ける」としていたからだ(15章3話)。

 

陸「MOPで1位になってブラホワでも勝って、日本一になる。それでオレのコネでTRIGGERをテレビに出しまくってやる。オレはオレのやり方で勝って、二度と天にぃに文句は言わせない」

天「ボクらも負けない。ボクのアイドル人生をかけて、全身全霊でキミのやり方を否定してみせる」

【“TRIGGERのために”歌う陸 VS “ファンのために”歌う天】の構図。

 

 

 

MOP本番

シーンは、3話後半からMOP公演へと移る。

 

IDOLiSH7とTRIGGERが対決し、TRIGGERの勝利に終わった。

 

TRIGGERの勝利のキーポイントは2つ。

 

1つ目は【ファンのために歌ったこと】

TRIGGERはひたすらファンを笑顔にすることだけを考えて歌っていた。

 

それに対してi7、特に陸は「オレのやり方を天に認めさせるため」に歌い、「ここにいるみんな(i7)と、一緒に歌っている自分が大好きだ」と考えている。

 

「ファンのみんなが大好きだ」とは言わないんだなあ。

 

MOPは「Music Of People」——「大衆のための音楽」賞である。

この会場では、ファンのために歌わなければいけなかったはず。

 

2つ目の鍵は【グループが一体となっていたこと】

TRIGGERの一体感を表した、象徴的なセリフがあった。

それが、モブ通行人が言った「TRIGGERが一つの生き物みたい」というもの。

 

『In the meantime』の歌詞に「一つになる気持ち良さは尋常じゃないぜ」という部分があった。

初めて聞いた時は、天くんなんちゅうどエロいこと言うてんねん…て思ってたんだけど、MOPで回収されましたね。

 

一方のi7は、6人が想いを込めながら歌うのに対し、ナギだけは「…………。」である。

 

パフォーマンス前のコメントで、大和が「オレたちが揉めてんのなんか知らないはずのファンに、全部見透かされてたような、あの目がずっと忘れられません」と言っていた。

ファンは全部見抜いている。気づいている。

ナギの心がi7から離れていることも、ファンはどこかできっと感じ取っていたはず。

 

一つの生き物に見えるほど一体化したTRIGGERと、i7を抜けようと思っているナギがいるi7。

 

以上の2つのポイントを押さえると、TRIGGERが勝つことは明白だった。

 

 

 

MOP終了後

ナギ「今夜のリクの歌は最高でした。最高の思い出です。これからもみんなを支えてくださいね。ヤマトが教えてくれたのですが、日本の大字で六弥ナギの六は、リクの陸でした」

陸「そういえばそうだ。陸って六って意味もあるんだよね」

ナギ「だからリクがいれば、ワタシたちは理想の形のまま、永遠に途切れません」

ナギは、「自分はi7を抜けるから、“七”瀬 “陸”、あなたが7と6を兼任しろ」と。そう言っている。

 

 

 

「エッダのバルドル」について

 

別記事に記載。

 

 

  

3部はてっきりブラホワでZOOLと対決して終わるもんだと思ってたので、ここで終わってびっくり。ちょっとスッキリしなかったかな。

4部ではナギの伏線が一気に回収されると思うので楽しみです。

 

 

 

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【アイナナ楽曲考察】IDOLiSH7は空を飛ぶ

 

今回はIDOLiSH7の楽曲の歌詞について考えてみましょう。

まず、メインストーリーから少しセリフを引用するので見ていただこう。

 

「TRIGGERのみなさんは、こんなに素敵なものを見られた自分は幸運だと、見た人に思わせてくれる。を見上げた時みたいに。私の夢は、IDOLiSH7がその虹を越えていくことです。」(1部18章2話)

これはIDOLiSH7のマネージャー、小鳥遊紡のセリフだ。

 

「初めてのステージの上で、7人はのように、のように、きらきらと眩しく輝いていた」(1部2章5話)

初めてのライブを行ったIDOLiSH7に紡が感じたモノローグ。

 

「七色の光が束になってになるように、オレたちのハートが同じものを目指してひとつになっていく。」(1部19章3話)

こちらは、JIMAでのパフォーマンス中の七瀬陸のモノローグ。

 

 

 

IDOLiSH7から見たTRIGGERは虹のような存在。
一方、IDOLiSH7にも虹の比喩がよく用いられている。

 

IDOLiSH7の目標は、TRIGGERという「虹」を超える、さらに大きな虹になること】

 

アイドリッシュセブンのストーリー、特に第1部・2部ではこの目標が根底にある。
3部ではどうなるかということは後述。

 

 

 

 

IDOLiSH7は空を飛ぶ

 

虹を超えるためには、物理的にどうすればいい?

 

それは「空を飛ぶ」ことだ。

 

虹、つまりTRIGGERを超えるために、IDOLiSH7は彼らの楽曲の中で頻繁に空を飛んでいる。

 

どういうことかというと…

現在発表されているIDOLiSH7の楽曲(ユニット含める)で、「Jump」「Fly」など、「飛ぶこと」に関連する言葉が含まれる曲が11曲もある(2018年3月現在リリースされているものに限る。抜けあると思いますすみません)。

 

特に多かった語の登場回数を簡単に数えてみると以下のようになった。

Fly(Flight):30回
Jump:16回
High(Higher):14回
虹(レインボー):8回
Sky:4回
空(ソラ):3回

 

「Fly」の圧勝だった。
IDOLiSH7の楽曲には「空を飛ぶ」「高く跳ぶ」を表すワードがかなりの頻度で登場する。
これはTRIGGER・Re:vale・ZOOLの曲には見られない、IDOLiSH7の楽曲の特徴である。

 

(少し逸れるが、前回の記事で「IDOLiSH7のHey!Say!JUMPみ」について書いた。歌詞に「Jump」が多く出てくるあたりもHey!Say!JUMPっぽいかもしれない。)

 

話を戻そう。
以下のように、それぞれの楽曲と「空を飛ぶ」関連の語の登場数をまとめた。

 

 

 

MONSTER GENERATiON

「Jump」×8、「High」×9、「Fly」×7、「Sky」×2

Jump!High!Jump!High!) 褪せない GENERATiONを君と
(One, Two, Three, Four, Five, Six, Seven, Jump!!!
・このMelodyがいつかは(Fly! High! Fly!) 世界中 旅をしてくように 響け Fly away
・Making the sky!
Flight! Flight! Flight! Flight!
・Driving to sky!

 

 

Joker Flag

「Fly」×2、「Jump」×1、「空」×1

・さぁ 最上級の夢を見ようよ Let’s fly!
・そう ハイテンションに地面を蹴って Hi jump!!

 

 

MEMORiES MELODiES

「Higher」×3、「Jump」×2、「虹」×1、「空」×1

・さぁ、色に染めよう
・ヨロコビも(キミと)感動も(一緒に) 連れ出して Higher jump!
・吹き荒れたも 追い風に変わるさ

 

 

GOOD NIGHT AWESOME

「Fly」×12

・Ready for Fly,Fly,Fly この夜に So Fly,Fly,Fly 届くように

 

 

RESTART POiNTER

「Fly」×2、「High」×2、「Jump」×1

Fly high! だから信じている 思うままに駆け抜けろ
・躊躇わず Jump! 感じる痛みはかすり傷さ

 

 

THE FUNKY UNIVERSE

「飛ぶ」×1、「Fly」×2、「Jump」×1

・We go! 僕らはきっと、ヒカリよりも遠くまで飛べる
・煌めくミライにエスコート(Let’s fly, Future dream!!)
・ゼロ距離になろう(Everybody jump!)

 

 

THANK YOU FOR YOUR EVERYTHING

「Jump」×2

Jump! Jump! トビラあけるように Dong! Dong! 進めばいいじゃんか

 

 

WiSH VOYAGE

「ソラ」×1、「虹」×3、「Jump」×1、「Sky」×2

・今、遠いソラ眺めて… いつかあの向こう側 を架けろ Next Harmony!
・何が正解かって 分かんないから Try and Jump!
・揺らせ(For Your Sky
・そうして(To My Sky)感じた(To My Heart)苦しみさえ 勇気になる

 

 

Fly away!

この曲に関してはタイトルがもう飛んでる。

「Fly」×5、「飛ぶ」×1

・高みまで さぁ一緒に! Fly away!
・目指す高みへと Fly away さぁ 飛び立てるよ

 

 

ピタゴラス☆ファイター

「飛び乗れ」×2、「レインボー」×2

飛び乗れ運命はレインボー

 

 

Dear Butterfly

「虹」×1、「羽ばたく」×2

・小さなざわめきは ココロが羽ばたく

・涙拭いて見上げたら 見守っているのように

・Maybe Maybe 今羽ばたくんだ

 

 

以上が空関連の語が含まれる曲。

 

 

『GOOD NIGHT AWESOME』『THANK YOU FOR YOUR EVERYTHING』は結城アイラさん作詞。
『Fly away!』はyuzuca*さん作詞。
それ以外は真崎エリカさんによる詞。

 

真崎さんは「IDOLiSH7のターニングポイントとなる楽曲タイトルには小文字の“i”を入れるルールが、自然と出来上がっていた」と言う。*1

 

よって

『MONSTER GENERATiON』

『MEMORiES MELODiES』

『Perfection Gimmick』

『RESTART POiNTER』

『WiSH VOYAGE』

『ナナツイロ REALiZE』

これらの曲は特にIDOLiSH7にとって重要な意味を持つことになる。

 

 

 

『Perfection Gimmick』について

 

上記の小文字の“i”を含む曲(以下、「“i”楽曲」という)の中で、『Perfection Gimmick』だけが表記が異なる。

この中に含むのであれば、『PERFECTiON GiMMiCK』でもよかったはずだからだ。でもなんかクドイねこの表記。

 

というわけで、パフェギミは「“i”楽曲」に含むのか、微妙なところだが…

この曲は、センターを陸から一織に交代したターニングポイントの曲。

重要でないわけはない。

 

で、現在発表されている6曲の「“i”楽曲」のうち、パフェギミ以外には「空を飛ぶ」関連の言葉が含まれていることは、ただの偶然ではないと思うのだ。

(『ナナツイロ REALiZE』はまだリリース前だが、歌詞に「Rainbow」「虹」が確認できる)

 

逆に、パフェギミだけは、「Jump」「Fly」などといった、空を飛ぶ語が含まれていない。

 

この曲は一織がセンターを務めたことが散々ストーリー内で語られる通り、センターが陸以外であった唯一の曲(グッナイは大和センターっぽい感じがするが、そのような記述はない)。

 

よって、「IDOLiSH7を空に飛ばしているのは七瀬陸である」という仮説が立てられる。

 

「あなたは私たちの爆弾だから、最強の爆発力をお見舞いしてください。爆風がこっちに向いたって、今度こそ完璧にフォローします」(1部20章3話)

ブラホワでメモメロを披露する前、一織は陸にこう言っていた。

 

七瀬陸の放つ爆風によって、IDOLiSH7は空を飛ぶことができるのではないか。

 

 

 

『WiSH VOYAGE』について

 

アニメのOP映像は空港が舞台になっている。

 

真崎さんはこの曲の歌詞について、『MONSTER GENERATiON』と対になるようにしてほしいという旨のオーダーがあったという。


モンジェネに「このメロディーがいつかは 世界中旅をしてくように」とあるが、「空を飛び」「世界中を旅する」ための出発点として、空港が選ばれたのだろう。

 

『WiSH VOYAGE』のこのOP映像は、IDOLiSH7は空を飛ぶ存在なんですよ、ということをあまりに直接的に表しているというか、一番わかりやすい例じゃないかと思う。

 

 

 

IDOLiSH7は星になる

 

【TRIGGER=虹を超え、もっと大きな虹になる】というのが1・2部のIDOLiSH7の目標だった。それが3部では少し様子が違ってくる。

 

第3部では、IDOLiSH7は「」に重ね合わされることが多くなる。

 

・陸「音楽の世界で生きることを夢見る人がたくさんいて、ひとつひとつがみたいに輝いて、天の川みたいに歴史になってる。ゼロもオレたちも、九条も桜春樹も、その大きな流れの中にいるんだな」(3部1章5話)


・九条鷹匡「i7は今以上に売れるが長くは続かない。流星のように一瞬で燃え尽きる」(3部2章3話)

 

・陸「オレたちの歌に誰かの楽しい思い出や、誰かが幸せな物語が繋がってるなら、オレたちが歌うたび、楽しい気持ちや幸せな気持ちをリフレインさせることができる。真っ暗な夜空に、流れ星を降らせるみたいに。オレたちは、にも、虹にもなれる」(3部15章2話)


・一織「(陸に対し)流れ星を降らせて、虹を超えてください」(3部18章5話)

 

3部のIDOLiSH7は虹どころか、もっと高くへ飛んで、「星」という宇宙規模の存在になろうとしている。

 

『MONSTER GENERATiON』に
「例えば 星空 見えないそんな夜でも 心配ないのさ この歌が 照らしている」
とある。
星空が見えない夜でも、IDOLiSH7が星になって照らしている。


『WiSH VOYAGE』には

「まだ Want to Stage! 夢があるよ それは消えない One Star どこかで待ってる」

とある。

「消えない星になることがIDOLiSH7の夢だ」と、この曲ではっきり示されている。

 

3部では【IDOLiSH7は星になる】

 

それがよく表れているのが『THE FUNKY UNIVERSE』という曲だと思う。


この曲はIDOLiSH7の中では若干異質な曲。
「飛ぶ」は「飛ぶ」でも、他の曲のように「虹を超える」とは異なり、「宇宙へ行く」内容になっており、歌詞に「宇宙」や「星」に関連する語が含まれている。

 

・果てない(Search light)ミルキーウェイ【=天の川】
・加速してEarthを超えて 巻き起こすGrooveスーパーノヴァ【=超新星 始めよう!THE FUNKY UNIVERSE
・To rise! 乗り込め Star-Ship【=宇宙船】
・ユニゾンでSpark!シューティン・スター【=流れ星】 止まらない!THE FUNKY UNIVERSE
・We are shooting Galaxy【=宇宙】

 

この曲、「天の川」とか「流れ星」とか、3部に出てくるセリフの単語が入ってくるんですよね。

今後のストーリーの鍵になるかもしれない。
で、もしかしてもしかしたら『THE FUNKY UNIVERSE』がこれからのストーリーで出てきたりしたら嬉しいなあ~とか思ったりするんだが。

 

兎にも角にも『THE FUNKY UNIVERSE』のIDOLiSH7は虹の高さをとっくに超え、宇宙まで飛んでいることは明らか。なんたってEarthを超えてるからね。 

 

 

 

虹を超え、2次元を超える

 

前回の記事でも引用したが、『アイドリッシュセブン』統括プロデューサーの下岡聡吉さんは

アイドリッシュセブンのライバルは3次元かもしれない。近年は“2.5次元”という言葉をよく聞くようになった。今まででは三次元からのアプローチだったが、二次元側からのアプローチするのが『アイドリッシュセブン』。シナリオのとある部分で“虹”を超えてというのがあるのですが、“虹”と“二次”をかけているんですよ

と発言していた。*2

 

 

アイドリッシュセブン』プロジェクトにはそもそも、2次元と3次元の壁を超える目的があった。
もちろんキャラクターたちは2次元に生きているわけだが、より3次元アイドルに近い感覚をファンが抱けるようにしたのだ。
だからストーリーの中で彼らは、3次元アイドルと同じように、傷つき、迷い、自身のアイドル人生が終わることを恐れる。

 

その意味合いが含まれる曲が、またしても『THE FUNKY UNIVERSE』なのだ。

 

僕らはずっと、行けるだろう 次元も超えて

ここがまさに【IDOLiSH7が次元の壁を超えて愛される】ことを表している。

 

当然と言ったら当然かもしれない。

『THE FUNKY UNIVERSE』におけるIDOLiSH7は宇宙まで飛び、とっくに虹(=二次)の高さを超えているのだから。

 

ちなみに同じようなメッセージがTRIGGERの『Last Dimension~引き金をひくのは誰だ~』にも含まれている。

・次元も越えて挑め Last own battle
・次元の狭間 挑む Last own battle
・境界線なんて越えて Start own battle

 

 

 

まとめ 

 

IDOLiSH7の楽曲には「Fly」「High」「Sky」などが頻繁に登場する。それはTRIGGERという「虹」を超えようと、空を飛ぼうとしているからである。


・一織センターの『Perfection Gimmick』には空を飛ぶ単語が見られないことから、陸の爆風によってIDOLiSH7は空を飛ぶことができる、と推測できる。


・ストーリー3部以降のIDOLiSH7は虹よりさらに上空の「星」を目指す。


・紡や一織が言った「虹を超える」というセリフには、「2次元を超える」というダブルミーニングが含まれている。それは『THE FUNKY UNIVERSE』の歌詞に表れている。

 

 

 

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ジャニヲタがアイドリッシュセブンの沼に落ちて救われた話でもする?

 

以前、こちらの記事で「2次元アイドルと現実のアイドルの違い」について書いた。

 

 

わたしは結論として

【2次元アイドルは必ず成功する 現実のアイドルは成功するとは限らない】

【2次元アイドルは半永久的な存在である 現実のアイドルはいつか必ず死ぬ】

ことを示した。 

 

 

私は「2次元アイドルと3次元アイドルを比較するには、まず2次元アイドルを知らなければ」という考えに至り、昨年の夏頃から2次元アイドルに手を出した(言い方)。

まずは手っ取り早く曲を覚えたいと思い、男性アイドルのリズムゲームを片っ端からインストールした。

 

正直に言うと、わたしは2次元と3次元を比べて「ほら、現実のアイドルの方が魅力的だろう」と自分の中で確かめたかった。

「訓練された声優さんの完璧な歌より、粗と伸びしろが残った3次元アイドルの歌の方が魅力的だ」と思っていた。全国のプロデューサー・マネージャーなど各位、ごめんなさい。

 

 

こういったリズムゲームは大抵、リズムゲーム機能とストーリー機能を併せ持っている。しかしわたしは曲を覚えることが目的だったため、ほとんどのゲームのストーリーは飛ばし読みしていた。 

 

が、『アイドリッシュセブン』は違った。

楽曲を解放するためにストーリーを飛ばし読みしていたわたしが、アイドリッシュセブンではストーリーを読むために楽曲をプレイした。

そして音速で沼にドボンした。

ちなみにこれはプレイ始めて10日くらいである。

 

わたしの中の2次元アイドル観は、アイドリッシュセブンとの出会いによって135°くらいは変わった。

紀元前/紀元後みたいに、「アイドリッシュセブン/アイドリッシュセブン後」に分けられるくらい。 

 

この記事ではジャニヲタ視点から、『アイドリッシュセブン』のストーリーの何がこんなにもわたしの心を掴んだのか、振り返ってみた。

 

 

  

 

アイドリッシュセブンHey!Say!JUMPみについて

 

アイドリッシュセブン』のストーリーの1番の特徴、それは

【底抜けに明るくない】ことだ。

感覚だが、 明るいパート50/暗雲パート50 くらいの割合で、暗い。

アイドルたちは重い過去を背負い、芸能界の陰謀に飲まれ、挫折し、傷つく。

傷を抱えながら、苦しみながら、トップを目指し続ける。

そんな2次元アイドルを、わたしは見たことがなかった。

 

明るく前向きなアイドルの表面だけでなく、彼らがその背中に何を背負っているのか、何に苦しんでいるのか……そういう裏面を描くことで、よりリアルに感じられる。

だから元々3次元アイドルが好きなわたしは、違和感なくこの物語を受け入れることができた。 

 

 

ぼかしても仕方ないのではっきり言う。

わたしはストーリーを読みながら、アイドリッシュセブンというグループを、Hey!Say!JUMPに重ねていた。

 

わたしは以前、Hey!Say!JUMPの伊野尾慧くんの担当だった。

彼らが今ほど人気が出るまでは、楽しいことと同じくらい波乱もあったグループだと思う。楽しいことも苦しいことも、ファンとHey!Say!JUMPは一緒に感じてきたと、勝手に思っている。

 

そんなHey!Say!JUMPの姿とアイドリッシュセブンが重なってしまう場面が多々あったのだ。

その度にわたしは「ああ、Hey!Say!JUMPもそうだったのだろうか」と、思い返しては涙を流した。

2次元アイドルを見て泣くなんて、『アイドリッシュセブン』に出会う前の自分は思ってもみなかった。

 

以下、その具体的な場面を示していく。 

 

 

空席だらけのライブ

・1部2章4~5話

アイドリッシュセブンは初ライブに臨む。サイトのアクセスは上々で、多くのお客さんが入ると思われていた。

しかし当日、蓋を開けてみれば、お客さんは9人しか入っていなかった。ガラガラの会場でも、全力で歌い踊るアイドリッシュセブン

 

   ◆

 

「ガラガラのライブ」でわたしが思い出したのは、「全国へJUMPツアー2013」東京ドーム公演だった。

このツアーはHey!Say!JUMP史上1番に公演箇所が多く、ファンの数と会場のキャパシティーが見合っていなかった。東京ドーム公演は多くのチケットが余り、急遽Sexy ZoneA.B.C-Zを応援に呼ぶことになった。それでも満席とはいかず、3階席の一部が黒幕と風船で潰された。

その光景を見て、わたしは痛ましさに泣き出しそうになった。 

ライブ最後のあいさつで、中島裕翔くんが言った。
「僕たちから離れないでください」
とても悲痛な叫びに聞こえた。ふつう、ライブのあいさつで聞かれるような言葉ではない。だけど、ファンでさえこの言葉を真剣に受け止めてしまうほど、この頃のHey!Say!JUMPは逼迫していた。

その時の裕翔くんの顔を、わたしは今でも忘れられずにいる。

 

 

 満員になったライブ

・1部6章3~5話

アイドリッシュセブンはガラガラのファーストライブと同じ会場でライブをするが、今回は満員になった。

 

   ◆

 

全国へJUMPツアーの翌年、同じ東京ドームで、Hey!Say!JUMPはコンサートを行った。それがLive with me in 東京ドーム」だ。

このコンサートでは応援グループを呼ぶこともなく、Hey!Say!JUMPのファンだけで席が埋まった。

本当によかった。コール&レスポンスの一体感に鳥肌が立った。

 

 

メンバー2人が別ユニットで活動

・1部7章~9章

四葉環と逢坂壮五の2人の人気が極端に上がり、八乙女事務所という他事務所から引き抜かれそうになる。その対策として、2人は別ユニット「MEZZO”」として、アイドリッシュセブンよりも先にデビューすることになる。

 

   ◆

 

この時わたしは『NYC』というユニットを思い出していた。

Hey!Say!JUMPの山田涼介くん・知念侑李くんに加え、中山優馬くんの3人で、Hey!Say!JUMPとは別にデビューしたユニットだ。

 

Hey!Say!JUMPファンの反応はさまざまだった。彼らの活動を楽しみにする者もいれば、疎む者もいた。NYCの活動によって、Hey!Say!JUMPの活動が制約されることを恐れたからだ。 

確かに、山田くんと知念くんはメンバーの中でも特に人気・知名度が高かった。世間一般的にHey!Say!JUMPは「山田・知念とそれ以外」と認識されることも少なくなかった。

 

一部のメンバーの人気が上がる——メンバー2人が別ユニットとして活動する——そんな状況を、Hey!Say!JUMPと重ねずにいられなかった。

 

 

大人の事情が絡むテレビというメディア

・1部15章3話

八乙女事務所のアイドルグループ、TRIGGERは、社長がテレビ局と揉めたために、音楽番組「サウンドシップ」への出演が取り消しになってしまう。

 

   ◆

 

大人の事情によってアイドルのテレビ出演が制限される。わたしはこの状況を知っていた。

数年前まで、ジャニーズ内部には「派閥」が存在していた(と言われている)。

ジャニーズ所属グループは「藤島ジュリー派」と「飯島派」に大別され、互いの派閥のグループは共演することがほとんどなかった(と言われている)。

アイドルのテレビ出演には、さまざまな大人の事情が絡んでいる。このシーンは、あの頃のゴタゴタしていた(と言われる)ジャニーズの裏側を思い出させ、わたしはなんともやるせない気持ちになった。 

 

 

センター交代

・2部3~4章

アイドリッシュセブンのセンター七瀬陸は、体調悪化により和泉一織とセンターを交代することになった。陸はネットでエゴサーチし、一織センターの評判が良いことに傷つく。一織はのちに、「センターに立つことが怖くてたまらなかった」と吐露している。

2部7章4話、陸と一織のファン同士も言い合いになっていた。

 

   ◆

 

Hey!Say!JUMPにもあった。「センター交代」という出来事が。

彼らのデビュー時、センターは中島裕翔くんだった。

しかしセカンドシングルから突然、センターは山田くんに替わった。このことは結果として、2人を長く苦しめていた。インタビューなどで「当時は仲が良くなかった」と、本人たちは回想している。

また、彼らのファン同士が揉めることもしばしばあった。

山田くんはセンターに立つことに、裕翔くんはセンターに立てなかったことに、外野からは見えないプレッシャーを感じていたのだろう。

 

陸と一織はまさにそうだった。お互いを比べ、劣等感に溺れる。

「ああ、これ、やまゆとだ……」そう言ってわたしはまた泣いた。

 

 

 

アイドルファンが共感できるセリフたち

 

さらにピンポイントに、キャラクターのセリフに注目してみた。

アイドリッシュセブンの劇中には、アイドルファンなら思わず「わかる!」と口に出してしまいそうなリアルなセリフが多数飛び出す。

 

 

プロである以上、どのライブも同じクオリティのものを提供する。レストランで同じ値段を払ってオムライスを食べて、昨日は美味しくて今日はまずかったら嫌でしょう?」(1部4章3話) 

体調不良でライブに出られないはずだった九条天は、しかし病院を抜け出しステージに立った。その時に言ったのがこのセリフ。

 

   ◆

 

これは、堂本光一くんも似たようなことを言っていた記憶がある。「『SHOCK』はどの公演も同じクオリティのものを届ける。どのファンに対しても平等に対応する」というような。

九条天くんのプロ意識はとても光一くんに近いものがある。

 

 

心の底から“頑張ってください”と応援したくなる気持ちと、“もう頑張らなくていいですよ”と泣いてお願いしたくなる気持ちが行ったり来たりする」(2部3章2話) 

体調が優れず、ステージに立つこともままならなくなった陸。それでもセンターであり続けたいと言った陸に、マネージャーである紡がこぼしたモノローグ。

 

   ◆

 

今まさにわたしが、欅坂46の平手さんに抱いているのがこの感情。

昔、山田くんがソロシングル『ミステリーヴァージン』を出した時も、同じような気持ちだった。山田くんはのちに「ソロデビューは、するかしないかずっと迷っていた」と言っていた。

センターに立って頑張る君も素敵だけど、無理をしてまでそこに立たなくていい。センターに立たない君もきっとみんな受け入れてくれる。だから、頑張ってほしいけど、同じくらい頑張らなくていいとも思う。

 

 

アイドルを苦しめるのはいつだって、好きの感情なんだよ。ファンが増えれば増えるほど好きの種類が無限に増えていく。でも全部の期待には応えられない。それが彼らを苦しめる。アイドルは人を幸せにして、愛されるのが好きな奴らだから。期待があるから不満が生まれて、好きがあるから嫌いが生まれる」(2部4章4話)

アイドリッシュセブンの先輩グループ、Re:valeの百が、人気が出たてのアイドリッシュセブンを気にして紡に言ったセリフ。

 

   ◆

 

これはわたし、ああ、本当にそうだなあって思ったんですよ。

伊野尾くんの担当を辞めようとしていた時、茶髪マッシュの髪型や猫好きキャラが嫌で仕方なかった。それ以前の、黒髪で犬を飼っていた伊野尾くんがかき消されてしまうようで。それからわたしはネットなどに、伊野尾くんの批判も書き込むようになった。

だけどわたしは伊野尾くんを嫌いになったわけじゃない。今だってもう担当ではないけど、嫌いではない。好きだったからこそ、「変わらないでいてほしい」「こうだったらもっといいのに」という欲が出てきてしまう。それが結果として、批判のような言葉を生んでしまった。

この百くんのセリフを見て、わたしはハッとした。

 

 

「ファンと交わした約束は絶対に破らない。アイドルなら当然のことだ。(約束とは)コンサートチケットだ。その日必ずそこに行って、笑顔で全力を尽くす約束」(2部5章1話)

九条天くんのセリフ。

 

   ◆

 

これまた、はあ~!ってなった。

「コンサートチケットはその日必ずそこに行って、笑顔で全力を尽くす約束。」

 

リピートアフターミーですよ。

「コンサートチケットはその日必ずそこに行って、笑顔で全力を尽くす約束。」

 

だからわたしたちファンも、そのチケットを買った以上は、彼らに会いに行けるよう努力しよう。そう思った。

 

 

俺たちはスターなんかじゃないけど、見上げてくれる人たちがいるから、体中に精一杯、銀紙貼っ付けて星のフリしてんだ。せめてその人たちの前では笑ってたいから、飛べもしないのに必死で宙に浮かんでるフリしてるんだ」(3部7章4話)

Re:valeの百のセリフ。

 

   ◆

 

このセリフは衝撃だった。

A.B.C-ZHey!Say!JUMPも、全てのアイドルたちだって、少し道が違えば普通の人だったかもしれない。彼らは至って普通の少年で、人並みに怒ったり傷ついたりミスしたりすることも、わたしは知っている。

ひとつだけ違うのは、綺麗な衣装を着て、ステージの上で光ろうと努力していること。

その銀紙を剥いでしまえば、彼らはアイドルじゃない。普通の人間なのだ。その弱い部分も、全然完璧じゃない部分も好きだなあって、改めて思った。

 

 

「(理想のアイドルは)終わらないアイドルよ。夢が終わるところなんて見たくないもの。日本一のトップスターじゃなくたって、顔に傷があったって、声が出なくたって、終わらせないでくれたらそれでいいのよ。だけどその夢を叶えるのが一番難しい」(3部14章2話)

TRIGGERのマネージャー、姉鷺カオルのセリフ。

 

   ◆

 

これぞ、わたしが冒頭の記事で出した結論だ——【3次元アイドルにはいつか必ず終わりが来る】。

Hey!Say!JUMPからメンバーが脱退するなんて。NEWSが4人になるなんて。SMAPが解散するなんて。誰も考えていなかった。だけど彼らのうち、ある者は形を変え、ある者は形そのものを消した。

生身の人間である以上、永遠なんて存在しない。

アイドリッシュセブン劇中では「理想のアイドルは終わらないアイドル」とされているが、それは実現できるのだろうか?彼らの顛末を見守りたい。 

 

 

 

以上、ジャニーズ畑育ちの人間が『アイドリッシュセブン』のジャニーズみについて、考えてみた。

 

アイドリッシュセブンについてのインタビューなどを読んでいるうち、統括プロデューサーの下岡聡吉氏がこんなことを言っている記事を見つけた。

アイドリッシュセブンのライバルは3次元かもしれない。アイドリッシュセブンのコンテンツが2次元を超えることが願望」*1

 

そうらしいです。アイドリッシュセブンは、確実に3次元アイドルを意識して作られていた。

もともとジャニヲタはターゲットど真ん中だったのかもしれない。

 

 

 

アイドリッシュセブンHey!Say!JUMPと重なる」という話をした。

どう表したらいいのか悩ましいが……

Hey!Say!JUMPの担当だった時、苦虫を噛み潰すような思いもした。

しかしアイドリッシュセブンが物語内で困難を乗り越えてくれたおかげで、わたしは「Hey!Say!JUMPもきっともう大丈夫だ」と思うことができた。

 

救われたように感じたんだ。

 

2次元アイドルが、2次元の壁を超えて、3次元アイドルに働きかけた瞬間だった。

まんまと製作の思うツボ。

 

 

 

ちなみに以前、ゲーム中に登場するアイドルグループがそれぞれ、どのジャニーズグループっぽいか当てはめてみていた。異論はめちゃくちゃ認める。

アイドリッシュセブンはHey!Say!JUMPだし、めっぞはやまゆとだし、りばーれはKinKi Kidsだし、ずーるはKAT-TUN

TRIGGERは難しかったが、考えに考え「少年隊だわ」という結論に至った。

 

このような強めのジャニヲタフィルターがかかった記事を読んでいただきありがとうございました。

少しでも共感いただけた方……興味を持っていただけたジャニヲタの方がもし……もしいらっしゃったら、騙されたと思ってアプリをインストールしてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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【20章更新】アイドリッシュセブン メインストーリー第3部まとめ

 

女性向けアイドル育成リズムゲームアイドリッシュセブン』のメインストーリー第3部をまとめています。
随時更新していきます。
ネタバレしかありません。ぜひアプリゲームをプレイしてからこちらをご覧になることをオススメします。

  

プレイ画像など一切ありません。ひたすら文章でまとめています。
自分の言葉でかなり要約しております。

引用部分で考察、ポイントなど書いています。

 

☆記事内での呼称☆
【アイドルグループ】
IDOLiSH7アイドリッシュセブン)→i7
・TRIGGER(トリガー)→TRIGGER
・Re:vale(リバーレ)→Re:vale
・ŹOOĻ(ズール)→ZOOL

 

IDOLiSH7メンバー】
・和泉一織(いずみいおり)→一織
・二階堂大和(にかいどうやまと)→大和
・和泉三月(いずみみつき)→三月
四葉環(よつばたまき)→環
・逢坂壮五(おうさかそうご)→壮五
・六弥ナギ(ろくやなぎ)→ナギ
・七瀬陸(ななせりく)→陸

 

【TRIGGERメンバー】
・八乙女楽(やおとめがく)→楽
・九条天(くじょうてん)→天
・十龍之介(つなしりゅうのすけ)→十

 

【Re:valeメンバー】
・百(もも)→百
・千(ゆき)→千

 

【ŹOOĻメンバー】
・亥清悠(いすみはるか)→悠
・狗丸トウマ(いぬまるとうま)→トウマ
・棗巳波(なつめみなみ)→巳波
・御堂虎於(みどうとらお)→虎於

 

【小鳥遊事務所】
・小鳥遊紡(たかなしつむぎ)→紡
・小鳥遊音晴(たかなしおとはる)→音晴
・大神万理(おおがみばんり)→万理

 

【八乙女事務所】
・八乙女宗助(やおとめそうすけ)→八乙女、八乙女社長
・姉鷺カオル(あねさぎかおる)→姉鷺

 

【岡崎事務所】
・岡崎凛人(おかざきりんと)→岡崎

 

ツクモプロダクション】
・月雲了(つくもりょう)→了

 

【その他】
・九条鷹匡(くじょうたかまさ)→九条
・九条理(くじょうあや)→理
・逢坂壮志(おうさかそうし)→壮志

 

 

 

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1章 ツクモと、星影。

1.OPムービー。大雨の中、街中の小さな野外ステージに上がっているTRIGGER。それは数ヶ月前には誰も想像していないTRIGGERの姿だった。
世の中ではi7・TRIGGER・Re:valeの3グループを中心とした男性アイドルブームが起こっている。i7は1周年ツアーが決まり、チケットを取れないファンもいる人気ぶり。Re:valeは「リヴァーレ」という車のCMに出ている。TRIGGERはラスディメのミュージカルの追加公演が決まり、チケットはかなり高倍率になっている。この3組の仲の良さも人気だ。

 

2.小鳥遊事務所に新人スタッフが9人入ってくる。万理は千に顔バレし、事務所にこもる理由もなくなったのでMEZZO"のマネージャーとして現場に出ることになった。
あけぼのテレビ開局50周年記念パーティー。八乙女社長からの伝言で「i7を突き放しブラホワでRe:valeに勝って総合優勝するためにも、他の事務所のアイドルと馴れ合うな」と言われたTRIGGER。ヒットメーカーの歌手、花巻すみれもブラホワの強敵である。
そう言われたそばから仲良く絡むi7・TRIGGER・Re:valeの3グループ。陸は天の好きそうなケーキを取ってきてあげる。記念写真を撮るi7とTRIGGER。三月・十は百の芸能界運動部に入り、特に百と仲良くなった。
そんな中、大和の姿が見当たらない。ナギは大和が秘密を抱えていることを気にしている。
ナギは最近ノースメイアに帰ることが増えた。この日もノースメイアから帰国したばかり。大和「向こうではどんな騒ぎが起きてるんだ?」

大和は『Mission』の映画では死体コレクターの医師役。
大和はスーツの男性に呼ばれる。

 

3.星影芸能の星野に呼ばれた千、ツクモプロダクションの月雲了に呼ばれた百はそれぞれ挨拶に行く。
星影とツクモは、映画の時代からの二大巨頭プロダクションである。千葉志津雄は星影、ミスター下岡はツクモの所属。昔は星影かツクモじゃないとテレビに出られないほどで、二大帝国と呼ばれていた。

岡崎「うちは事務所が小さいので、星影とツクモとのバランスを取りながらギリギリ最前線でやれている」

紡は「スタッフが増えたぶん、i7を他の人に任せるのが不安で寂しい」と相談。岡崎も、百と千に1人ずつマネージャーが付いた時は寂しかったという。
岡崎「マネージャーは時に、タレント本人よりもタレントのことを考えている。だからこそタレントを完璧にコントロールしようとする事務所が生まれることがある。恩義を売るやり方の星影、タレントを商品のように扱うツクモがその例。ツクモで売れたタレントは、天国と地獄を見ます」

 

4.ツクモプロダクションの次男、月雲了と話す百。了は悪い連中とつるんでいるらしい。
了は「Re:vale・i7・TRIGGERはツクモの所属になる。星影もスキャンダルで身を滅ぼす。芸能界の勢力図は一変する」と話す。
一方、千は星影芸能の関係者から『Mission』で共演する棗巳波を紹介される。巳波は元天才子役として有名で、占いが得意、音楽をやっており最近ノースメイアの留学から帰ってきた。『Mission』は巳波が留学から帰ってから最初の映画出演。
千は星影から「千葉サロンのことは棗くんも知ってる。『Mission』では例の息子さんとうまくやってくれ」と言われ、「彼は暴露したりしない」と返す。話している最中、了と話す百を気にしている。
環と天の会話。環は理のことでまだ天に怒っている。天によると理は今、花嫁修業をしている。天「理は九条さんのことが心配なんだ」

天は「彼も理と同じように、どこかの事務所でデビューさせるんですか?」と言っていた(3部7章5話)。

九条は「理は夢を目指してレッスンに励んでるよ」と言っている(3部12章2話)。

花嫁修業は天がついた嘘。

 

5.「家族が不仲なのは不幸なことだよ。出来る範囲でFSCとの仲を取り持つから、家族と話し合ってみないか」と壮五に持ちかける十。壮五はそれを断る。壮五「十さんはきっとあたたかい家庭で育ってこられたんですね」
紡と楽が話していると、女性が楽に話しかけてきて、紡のことを「その人は八乙女くんの連れ?」と尋ねる。楽は紡との話を切り上げて行ってしまう。
一織と陸の会話。

陸「音楽の世界で生きることを夢見る人がたくさんいて、ひとつひとつが星みたいに輝いて、天の川みたいにあふれて、歴史になってる。ゼロもオレたちも、九条や桜春樹も、その大きな流れの中にいるんだな」

一織・陸は、TRIGGERやRe:valeと勝負するなら、その年で一番支持されたアイドルを決めるMOPがいいと話す。去年はRe:valeとTRIGGERが競ってRe:valeが優勝した。
三月・ナギは大和を探しに行き、関係者らしき男性と大和の会話を聞いてしまう。
大和「今のところ暴露する気はありませんよ、千葉サロンのことはね」男「芸能界に入るとしたら、有名になって千葉サロンの秘密を暴露するって言っていたのが本気じゃなくてよかった」
九条宅の前。天が帰宅すると少年(亥清悠)が立っている。少年は天に「お前の人生は無意味だ。必死に踊ったってトロフィーを獲ったって、いずれお前は移り気なファンや世間に忘れ去られる。お前の弟がそうなったようにな、七瀬天」と言う。

 

2章 大和の、後悔。

1.天は海外にいる九条に電話し、少年が誰なのか訊こうとするが繋がらない。
八乙女事務所。実家と電話している十。2番目の弟が「十龍之介に会わせてくれないなら付き合う意味がない」と彼女にフラれ、末っ子も「お前もエロいのか」とからかわれている。

十はセクシー路線を変更したいと言うが、八乙女社長は「今年こそTRIGGERがRe:valeを超えて日本一になる。そのために伸びしろがあるのは龍之介、お前だ。今年は龍之介のキャラを仕上げる。日本の女は全員抱いてやるくらいのハングリー精神を持て」と、今の路線のまま売り出そうと考えている。
MEZZO"とRe:valeが共演する番組の収録。万理もMEZZO"のマネージャーとして同行。テレビ局の廊下で、万理が「学生時代の千は朝起きれないし、連絡先管理できないし、人の顔覚えないし、生活能力なくて手間がかかった」とRe:valeの裏話をする。
寮。大和が頑なに秘密を話そうとしないのでギクシャクする大和・三月・ナギ。三月は、MCのことで悩んでいた自分と今の大和を重ね、大和が話してくれるまで信じて待とうと考える。

「日本の女は全員抱いてやる」面白すぎる。

 

2.『Mission』撮影初日。
監督は大和の父親に気を遣って、大和に指示を出しづらくやりにくそうである。監督は、千も大和もいい役者だと評価する。千のことは「流れていく川のように孤独で、誰かの元に留まれないし誰かが君の元に留まることもできない。流れが淀めば、水は濁ってしまう。そう知ってるから、君を愛する人こそ惜しまず去っていく。志津雄さんもそういう孤高の輝きだった」と話す。
巳波は大和に「千葉志津雄のことが週刊誌に抜かれたりして、i7の人気が落ちたとしても、二階堂さんは俳優として生き残ればいい」と嫌味まがいなことを言う。
ミスター下岡の番組にi7出演。下岡は三月に「千葉サロンのことで何かあったらフォローする」と言うが、何も知らない様子の三月に驚く。

 

3.一織・陸はクイズ番組のレギュラーになった。その収録で共演した花巻すみれがひどく疲れている様子。花巻は事務所とうまくいっていない。陸は「事務所とうまくいってないないならうちに来たらどうですか?」と声を掛ける。一織は「デリケートな移籍問題に軽い気持ちで口を出すな」と陸を注意する。一織は「自分だって今までプロデュースしてきた七瀬さんが移籍しようとしたら傷つく」と考える。と、ノートを忘れたことに気付き一織はテレビ局に戻る。


するとスタジオには、一織のプロデュースノートを読む九条鷹匡がいた。ノートには「体調を崩しやすい時期にはまたパフェギミのようにセンターが代わる可能性あり。それまでに七瀬さんの名前を売る。年内か年明けに七瀬さん主演、i7主題歌の連続ドラマが理想。八乙女楽主演ドラマの脇役に七瀬さんがオファーされるが、主演・主題歌以外はあり得ないので断る」と書いてある。
九条は日本に戻ってきているが理は海外でレッスンを続けている。

九条「i7はもっと売れる。七瀬陸がいるからね。天よりもあの子の方がゼロに似ている。だけど悲しい思いはもうこりごりだから七瀬陸のプロデュースはしない。i7は今以上に売れるが長くは続かない。流星のように一瞬で燃え尽きる」

一織「i7は私がいる限り、終わらせたりなどしません」

九条「終わりは晴れたある日に突然降ってくるにわか雨。雨は降り続けて、やがて世界を滅ぼす洪水になる。ノアの方舟は、僕にも君にもないんだよ」


寮。大和が役作りのため集めた、殺人に関する資料がテーブルに並んでいる。大和がこんなに役作りをするのは初めてである。
岡崎事務所。監督が言っていた「川のように孤独だ」という言葉を気にしている千。百は月雲了の家に行くところである。

1~2部ではTRIGGERが虹に例えられ、i7はそれを超える虹になることを目標としていた。しかし3部に入ってからi7は星に例えられることが増える。

・陸「ひとつひとつが星みたいに輝いて、天の川みたいに歴史になってる。ゼロもオレたちも、九条も桜春樹も、その大きな流れの中にいるんだな」(1章5話)

・百「俺たちはスターなんかじゃないけど、見上げてくれる人たちがいるから、体中に銀紙貼っ付けて星のフリしてんだ」(7章4話)

・一織→陸「流れ星を降らせて、虹を超えてください」(18章5話)

 

4.紡が生まれる前、音晴・八乙女・結はツクモプロダクションで同僚だった。よく3人で夢や目標を話した。音晴はタレントを消耗品のように使うツクモのやり方に反発して独立したが、八乙女は今でもツクモのバックアップを受けている。そのおかげで八乙女は歴史のあるツクモには逆らえない。

万理「そう聞くと芸能界は、夢や憧れが入っていく隙のない世界に思えますね」音晴「夢も憧れもあるよ。最後に決めるのはお客さんだ。どんな大手も、ビッグスターも、お客さんがいなければ何も出来ない。ファンや、ファンでない人たちが1番大事だ。i7が見ている夢、見せる夢はどんな強い力にも負けない魔法だよ」

 

月雲宅に来た百。了は百に「僕がツクモの新社長になる」と告げる。百はなんとかして止めさせようとするが、了は聞く耳を持たない。

了「僕はハンサムで賢く情熱的で、ビジネスの勘もあり趣味も豊富。スポーツ万能で教養に溢れている。話術も巧みで社交的、センスもいいし歌もうまい。なのに、両親は僕ではなく兄を愛した。アイドルも同じ。君たちは欠点のある人間なのに人々に愛され金を生む。その秘密を暴きたい。もしくは掻き回したい」
了はそのためにまず、千葉サロンのことで星影を叩いてツクモに吸収するという。了は「これから、とあるビッグネームが千葉サロンのことを暴露する。千葉志津雄の愛人の息子、二階堂大和の告白の音声を百が録ってきたら、Re:valeだけは守ってあげる」と取引を持ち掛ける。


寮。プロデューサーとしての一織に、「もしi7のイメージを汚すネタを俺が持ってるとしたら、俺を辞めさせるか」と訊く大和。一織は「i7にしがみつく覚悟があるなら、どんなことが起きても戦います。その覚悟がないなら、メンバーにどれほど罵られても私があなたを追い出します」と答える。
大和は「しがみつく覚悟なんて、生まれてこの方決めたことない。復讐なんて馬鹿なこと考えるんじゃなかった。オーディションを受けてi7になったあの日からずっと、後悔し続けてる」と呟く。

 

3章 大和と三月、決裂。

1.i7ライブの日。大和は楽屋で『Mission』の役について考え込んでいる。役と自分自身を重ね、「本当の自分の正体を知ったら愛されなくなる。俺もi7メンバーに恨まれるだろう。愛されたいからこそ、愛されないことが壮絶な恐怖になる」と考える。
i7は1周年ライブで『Sakura Message』を披露。一織は、陸の歌で笑顔になるファンを見て、九条の「七瀬陸を見ていると悲しい」という発言が間違いだと再確認する。
『Sakura Message』の売り上げも順調で、さらにi7の人気は上がっている。『Sakura Message』の作詞家から「発売後の様子はどうか」と連絡があった。

『キミと愛なNight!』ではi7が楽器演奏にチャレンジする企画が新しく始まることになった。その番組打ち合わせの帰り、陸は道端でうずくまって泣いている男性(狗丸トウマ)を見つけ声を掛ける。

 

2.男は陸がi7のメンバーだと気づき「i7なんかTRIGGERより歌も踊りも下手なくせに、TRIGGERを負かしたから嫌いだ。TRIGGERも俺たちより下手なくせに、俺たちに勝ったから嫌いだ」と言う。陸は、男が元NO_MADの狗丸トウマだと気づく。NO_MADはブラホワでTRIGGERに負けて以来、テレビで見なくなり解散した。

トウマ「俺達がTRIGGERに負けたのは、人気だとかいう、くだらない、目に見えない魔物のせいだ」
そこに香水のきつい男がぶつかってきて、陸が発作を起こしかける。トウマは陸をおぶって人が少ないところに連れて行き介抱する。


『Mission』撮影現場。「i7のためにこの映画は絶対に成功させないと」と考える大和に千が話しかける。千「君に初めて会った時、真面目で清潔そうな子だと思った。だけど今の君は必死に自分自身を評価されたがってる。このままだと自分を追い詰めていくよ」

千自身も『Mission』の主題歌がなかなか作れず苦しんでいる。「苦しんで生んだものさえ、愛されなかったり笑われたりもする。それでも僕らはそうして生きていく。ここにある何かを、表現し続けていたいから。君も同じだろう?つらくてつらくて、楽しいだろう?」

八乙女事務所。セレブキャラ作りの勉強のため、八乙女社長は十を連れ出し、世界最高クラスの高級ホテルチェーンを運営する一族の御曹司、御堂虎於に会わせる。

十はキャラを作ることに疑問を感じている。「精一杯歌って、精一杯踊ってる。そこにはなんの手抜きもしてない。全力を尽くしてるプライドがある。だけどそれだけじゃ足りないのか。キャラって一体、何なんだろう」

 

3.虎於は、十のセレブが作られたキャラクターであることを見抜いていた。そして「本当の自分を隠しているのは苦しくないか」と十に尋ねる。

 

寮。大和を心配する三月・ナギ。三月は大和から話してくれるのを待っていたが、ナギの言葉で大和と直接話をする。

ナギ「簡単ではない言葉を、置手紙に託して去っていった知り合いが1人います。2人目をヤマトにしたくありません」

夜、三月は大和に、千葉サロンとは何か、なぜ芸能界に知り合いが多いのか訊く。大和は「余計な好奇心だ」と話をはぐらかす。

 

4.また話を誤魔化そうとする大和に、三月は殴りかかってしまう。大声と物音で他のメンバーも起きてきて三月を止める。


十と虎於の会話。

十「セクシーキャラを演じているのは見ている人を喜ばせるため、TRIGGERを大きくするためだ。たくさんの人が最高の仕事をして、俺を盛り立ててくれる。俺自身が、色んな人の知恵や経験で作り上げられたエンタメなんだ。本当の俺のことを仲間たちは知ってて、支えてくれる。その秘密さえも仲間との絆に思える」

別れ際、虎於は十に「今夜の会話、録音してたらどうする?」と言う。

虎於は「花巻すみれが事務所とトラブルになってるらしいから相談に乗ってくれ」と言う。
十と別れた後、虎於は了に電話し「現代の千葉サロンの幹部には見えなかった」と話す。

 

5.大和は映画の撮影が終わるまで寮を出て行ってしまう。壮五「大和さん言ったじゃないですか!僕たちは7人なんだから、1人で抱え込むなって」大和「お前と俺は違う。お前はいつも人のことを考えてる。俺は自分のことしか考えてねえよ」

三月も寮を出ていくと言い出し、「兄さんを1人にできません」と言って一織もついて行ってしまう。
三月は、昔オーディションに落ちまくっていた時、アドバイスをくれた一織に「指図するな、オレのことはオレが決める」と怒鳴ったことを謝る。三月には、一織の心配に気づけず人の話を聞けていなかったこの時の自分と、今の大和が重なって思えた。
終電もなくなった時間で、行先に迷っている一織と三月のところに、車で百が通りかかり声を掛ける。

陸くんのことをブラコン、ブラコンと言っておきながら、一織くんもなかなかのブラコンぶりを発揮している。

 

4章 4人だけの、寮生活。

1.千と大和の過去の会話。千は大和の父親に呼び出され洗車している。そうすれば小遣いがもらえ、百に良い肉を買えると言う千。

千「汗だくになって泥をかぶっても、大事にしたい仲間はいないのか」

大和「必要ない」


大和は『Mission』の撮影が終わるまで寮に戻らないと言う。三月も自分が先に戻ると大和が戻りづらくなるからと、寮に帰ろうとしない。一織は「兄さんの意見を尊重します」と言うばかり。
一織・三月は百の家に泊まっている。大和は「お世話になった志津雄さんや万やマネージャー(紡)のためだ」と千に説得され、千の家に泊まることになる。
寮では環が脳みそみたいなラーメンを作ったり、陸が竹炭みたいなドーナツを作ったり、壮五が激辛ペペロンチーノを作ったりと、ご飯もままならない状態になっていた。寮に残ったメンバーは紡や万理にこれ以上負担をかけたくないため、直接メンバー同士で連絡を取って解決しようとする。
そこに工事業者が来る。ナギが「ストーカー被害に遭っているからセキュリティーを強化する」とリフォームを頼んでいたのだった。ナギいわくそのストーカーは「ワタシが必要になったり、邪魔になったりする一貫性のない人」。

 

2.虎於に会ってからキャラ作りのことが吹っ切れた十。十の調子が上がったことで、TRIGGERの人気も今まで以上に上がっている。『Friends Day』のメインパーソナリティーに決まったRe:valeや調子のいいi7に負けまいと意気込むTRIGGER。
八乙女事務所。百は八乙女に何か取引を持ち掛ける。百は了に「もうすぐ仕掛ける」と電話する。

 

3.百宅。外には芸能記者がいて、百を張っている。売れてくるとゴシップを探されるようになる。
千宅。大和は千に、真夏に洗車していた日のことを話しかけてやめる。

大和「俺がi7にダメージを与える前に、映画でi7に貢献したい」

千「それは問題のすり替えだ。作品が愛されても君自身が愛されたことにはならない。作品が否定されたからって、君が否定されたことにはならない。君は愛されたいのに、愛される努力をしていない」

それが頭に来た大和は、我を忘れて千の首を絞める。


寮。寮に残ったメンバーで唯一成人している壮五は、自分が何とかしなくてはと悩む。そんな壮五に気づいて環は「悩むのはやめろ」と言う。

壮五はやたらと周りと自分の年齢を重んじて行動する傾向がある。

「僕は大人だから、君みたいな振る舞いはできないんだ」(1部9章4話)

「20歳過ぎて人前では泣けないから」(2部8章3話)など。

大企業の会長の父親のもと、厳しい年功序列の環境で育った癖なのだろう。

 

4.陸は一織に電話し、話を試みる。しかし一織は「兄さんが責められる点はありません」と三月を庇う。陸はそれを、天に対して怒っていた自分への当てつけのように感じ、言い合いになってしまう。

『キミと愛なNight!』収録。寮を出て以来初めて顔を合わせた大和と三月だったが、普通に会話しており仲直りできるかと思われた。大和は賃貸情報誌を落とし、1人暮らしを考えていると言う。
トーク収録で大和と三月は、大和「1人焼肉最高」三月「メンバーも連れてけよ」と、何気ないトークに見せかけ大人の喧嘩を繰り広げる。

 

5.壮五は自分が何とかしようと思い、大和、三月をそれぞれ誘い話そうと思うが、2人とも断られてしまう。しかし2人共他のメンバーのことは心配しており、三月からは食事のレシピ、大和からは「出前でも取れ」とお金を受け取る。
大和はi7に迷惑をかける前に辞めようか悩んでいる。そこに百が通り、百宅に来て三月と話し合うように言う。しかし大和はまた我を忘れて百に「あんたらだって真正面から喧嘩できなかったから声が出なくなった。万理さんがうちの事務所にいるのも、本当は知ってて黙ってたんじゃないか」と言ってしまう(百は本当に知らなかった)。明らかに思い詰めている大和を心配する百。「俺は最低な奴だ」と言う大和。

百は「最悪な人なんていない。最悪な状況があって、不幸な人を生むだけだ。それだって風邪みたいなもんだよ。自分のことを否定しないで、自分を慰めてあげて。大和の話をオレも聞きたいからまた今度話そう」と言う。

 

5章 大和の、本音。暴露の陰謀。

1.大和はファンから「大和と三月のコンビが好きだから仲良くしてね」と言われる。三月は、番組で大和と目が合っていなかったことをファンに指摘されているのをSNSで見て、自分が折れて大和と仲直りしようとする。大和に電話する三月だが、大和は電話に出ない。

一織は街でi7の人気に関するデータを集めるため、初めて学校をサボった。楽器演奏に挑戦した回の『キミと愛なNight!』は瞬間最高視聴率が良かった(恐らく陸のシーン)。SNSや街でもトロンボーンを吹いた陸の評判をよく聞く。一織は、今の陸の人気の理由が分からず気持ち悪いと感じる。

 

『Mission』撮影現場。三月と百からの着信に気づいた大和。

そこに千が来て、大和は千と初めて会った日のことを話し出す。「あんたが洗車しに来た日、あんたは汗だくで、すげえダサかった。だけどあんたは、洗車するとお小遣いがもらえるから、一緒に住んでる相方に良い肉が買えると言った。誰かのために一生懸命になれるあんたが羨ましかった。俺も誰かのために一生懸命になりたかった。一生懸命やってるあいつらに申し訳なくて……言えないです。お前ら巻き込んで親父を困らせたかっただけなんて。信用されるほど、合わせる顔がなくなって……言うのが怖い。言えない代わりにあいつらに優しくしてきた。俺は最低の偽善者だ」

千は素直に言った大和を「頑張ったね」と褒め、今ここでメンバーに電話するように言う。大和は三月に電話する。

 

2.翌日、大和と和泉兄弟は寮に帰ることになった。

テレビ局。徹夜で『Mission』主題歌のデモを完成させ、眠そうな千。そこに万理が話しかける。千が「デモを聴くか」と尋ねる。

万理「百くんが気にするからRe:valeの曲作りにはもう口出ししない。でも完成した曲はいつでも星5評価だよ。Re:valeを応援してる。お前や百くんが好きだよ。だけど2人がどんなひどい目に遭っても俺は駆けつけないし、助けられない。もしもi7だったら全力で助けに行く。今はあの子たちを助けるのが俺の仕事だ」

千が「もし僕が川だったら…」と監督に言われたことを万理にも訊くと、万理は「お前が川なんて穏やかなもんか。お前はチョモランマかグランドキャニオンか武陵源かアラスカかサハラ砂漠だろ」と一蹴する。千はそれを聞いて笑い、「チョモランマでいいや」と吹っ切れる。

千は、照明が落ちて万理が怪我をした時に歌っていた『未完成な僕ら』がトラウマで、未だに歌えずにいる。

万理「克服しろよ。百くんは1番好きだって言ってたぞ。初めて貰ったファンレターに書いてあったろ。まだ宝物みたいに取ってあるよ。俺にとってもRe:valeは青春だから」

 

Re:vale楽屋。百と了が千葉サロンの暴露の話をしているところに、千が入ってきて話を聞いてしまう。大和を利用すると了に聞かされた千は百と揉め、百を殴る。百は了を楽屋から追い出す。

 

3.千が百を殴ったのは耳元で「殴って」と百に指示されたからだった。百は了を帰すために揉める振りをしたのだった。

百「大和を売るつもりはないが、千葉サロンの暴露の動きが大規模なのは本当だ。千葉志津雄の妻、朝宮巴もその片棒を担いでいる」

すると楽屋に再び了が入ってきて「星影にはスパイを忍ばせてるからたれ込んでも無駄だ」と言う。

千「モモが本当に計画に乗ったと思った」

百「バンさんなら疑わなかったでしょ」

千「僕が初めて一生懸命をしたのは、万じゃなくモモだったよ」

 

大和が寮に帰るとナギが出迎える。ナギは、「大和の打ち明け話会をする」と言ってi7・TRIGGER・Re:valeを寮に呼ぶ。

 

4.i7の寮に集まった3グループ。大和が話を始めづらそうなので、千が大和に初めて会った時の話をする。

千「僕がとある先輩の別邸に行った時、学ランを着た男の子がいました。その子は『あんた新入り?パチンコですって来いよ』と言って、のし袋に入った札束(お年玉?)を僕に渡してきました」千と百はそれで豪華なおせちを作った。

やがて大和は自分のことを話し始める。「俺は千葉志津雄の愛人の息子で、家には業界の人がたくさん出入りして、タブーな話で溢れていた。みんな親父に心酔してたから、親父をべた褒めだったし俺にも優しかった。親父も馬鹿みたいに俺に甘かった。俺もガキの頃は親父が好きだった。小学校高学年くらいの時に、初めて千葉が本当の奥さんとテレビに映っているのを見て、俺は愛人の息子だと知った。テレビの中が本物だった。俺の家の方が、嘘つきが集まって作ったテレビだった。俺は親父と口を利かなくなって、あいつの口から打ち明けてくれるのを待った。だけどいつまで経っても何も言わず、俺の機嫌をうかがって哀れで苛立たしかった。何度も許そうとしたよ。そのには、人間なんて、家族なんてこんなもんかって思ってた。嘘をついて、気まずくなったら黙って、適当に笑って……今の俺そのものだ」

三月・楽「なんで親父を怒らなかったんだ」

陸「お父さんのことが大好きだったからじゃないですか?裏切られたことが悲しくて、悔しくて、でも嫌いになりたくなくて、許したくて。オレも天にぃが出て行った時そうだった。許したいのに許せないのがつらかった」

大和「そうだな……俺もきっと、親父をもう一度好きになりたかった。けど、親父も自分も好きになれないまま適当にやっていったんだけど、無性に許せなくなる時があった。スカウトされた時がまさにそうだった。全部暴露するつもりでオーディションを受けた。けど、他の奴は一生懸命やってて、俺の動機の不純さが恥ずかしくなった。こいつらの夢を叶えたい、こいつらを守ってやりたいと思うほど、俺の経歴がi7の邪魔になるんじゃないかと怖かった。もし俺のせいでi7がだめになったら、ごめん。ずっと謝りたかった」

そんな大和を受け入れ、許すメンバー。三月「こいつらの夢、あいつらを守りたいじゃないだろ。オレたちの夢、オレたちを守りたいだろ?」

大和「ああ……このまま一緒にやっていきたい。自分を好きになれる場所にいたい。ここにいたい」

Re:valeは千葉サロンの暴露の動きについて話す。

 

5.百は表向きには大和の告白音声を問ってくると言い、実は暴露しようとしているメンツを探っていた。八乙女社長も百に協力していた。それでも説得できない人もいて、千は千葉に頭を下げてくれるようお願いしに行ったが、千葉を怒らせてしまった。そこで大和から千葉に、千葉サロン暴露を止めるために謝ってくれるよう、電話してほしいと頼む。

 

大和と紡の会話。千葉は大和の頼みを飲んでくれた。

大和「結局(千葉は)俺と同じだったんだ。愛されたいのに、愛される努力をしない。優しい誰かが察してくれるのを待ってる。そんな風に生きてきたから敵もいる。マネージャーはおっかない女だと思ったよ。誰かが抜けるなんて想定もしないでIDOLiSH7って名前を付けた。7人を縛る名前、その信頼が重かった時もあるけど、今は誇らしい。終わらせない、i7を」

紡「皆さんの名前に数字が入っていたことに着想を得てつけた名前ですけど、今は運命みたいに思えます」

 

寮。久しぶりに全員でご飯を食べたi7。翌日のライブではめちゃくちゃ仲良くなっており、大和はMCで「三月のひじきご飯が美味しかった」と話す。

 

了宅。百を呼んだ了だったが、代わりに来た千が了と話している。千によると、朝宮巴など数人は暴露から降りたが、まだ残っているメンバーもいる。すると了の携帯に、千葉志津雄が引退するという知らせが入る。引退後の暴露は効果が半減するため了はイラつくが、「まだサプライズは残っている」という。

 

ゼロアリーナ前。悠・巳波・トウマ・虎於が集まっている。虎於はここに来る前に花巻すみれと会っていた。

巳波「ノースメイアにいた頃から彼と一緒に手掛けていた曲がもうすぐ完成する」

悠「九条天、お前をステージから引きずり降ろしてやる」

 

6章 千と万理の、出会い。

1.小鳥遊事務所。千葉の一件で、Re:valeがi7のために尽力してくれたことを知って嬉しそうな万理。万理いわく、千は昔はもっと無口で図々しくて顔だけが取り柄のトラブルメーカーだった。「千さんと万理さんの歌を聞きたい」とi7に言われた万理は、今度CDを持ってくると約束する。万理は「目的が果たせたから小鳥遊プロダクションの事務員をやっている」。

一織「外の日差しが眩しいな。もう夏ですね。私たちの1周年ツアーもいよいよ始まります」

 

Re:vale楽屋。勝手に了に会いにいった千に怒る百と、了とズルズルと付き合い続けた百に怒る千。2人が言い合いになりピリピリしている。千「いいか。2度と僕を騙すな」

万理の目的=千が芸能界デビューし、音楽を続けること

 

2.音楽番組、Re:valeのトーク。一番好きなRe:valeの曲を聞かれる。

千「『NO DOUBT』かな。歌詞もいいし」

百「『未完成な僕ら』…じゃなかった、オレたちのだよね!『SILVER SKY』かな」それを見た千は複雑そうな顔をする。

 

テレビ局の廊下で、虎於が紡を口説こうとする。

MEZZO"は新しく音楽情報ラジオ番組を始める。その話を廊下でしていると、虎於が通りかかり、壮五は環の後ろに隠れる。壮五と虎於は何度かパーティーで会ったことがあり、知り合いである。

虎於「勘当されたって?逢坂は日本の近代化を担った財閥だ。体面に厳しいからな。会長さん、弟とあなたを奪った音楽を憎んで、ぐっと老け込んだ」

壮五は「叔父さんを死なせたのは音楽じゃなくてあなた(父親)たちじゃないか」と呟く。

 

3.一織・環の高校に悠が転入してきた。悠が国際電話で「あっちゃんの馬鹿!俺は絶対にあいつ(天)を見返してやるって決めたんだ!昆布茶?いらない、超まずそう」と言っている。そこに通りかかった一織・環が話しかける。悠は「i7はもうじき終わりだ」と言う。

街では女子高生が『キミと愛なNight!』を見てブラスバンド部に入ったと話している。ライブでも陸のファンが増えた。一織はその理由を考える。環は「楽器やってる時のりっくん、サウンドシップで『NATSU☆しようぜ』歌った時のオレたちみたいな感じ」と言う。

一織「七瀬さんの歌は最高だ。七瀬さんはライブではいつも笑っている。笑顔は魅力的だと思う。でも、楽器コーナーでは真剣にチャレンジしているから、笑顔はあまりない。手のひらからこぼれ落ちていくようで、置き去りにされてしまうようで、不安になる」

3部10章2話、理に電話する九条が言った「昆布茶のマフィンか」から、悠の電話の相手は九条理である。

 

MEZZO"ラジオの打ち合わせ。新番組のタイトルは『MEZZO”のロングヒットアルバム』。壮五が環にオススメの曲を紹介していく形で進める。スタッフはこの番組を5年10年と続けて、MEZZO"のライフワークにしたいと考えている。

 

4.Re:valeの話し合い。岡崎「2人とも何も言わないでもうまくやってこれたせいで、大事な話をするのが少し下手ですよ」

百「言うことを聞いてたのはずっと、千の方だよ。オレたちが始まった時から。最初から今まで、全部オレのエゴだ。それでも千さんにはトップに立っていてほしいんだ」

 

百は、千と岡崎の言うことを聞かずにまた了のところに行き、どうにか機嫌を取って芸能界を辞めてもらおうとする。しかし了は聞く耳を持たない。了「モモは僕との約束を破ったからね」

千はi7・TRIGGER・万理・紡にラビチャで「行かないで、と百に連絡してくれ」と送る。

 

小鳥遊事務所。万理は千との昔話を聞かれ、話し始める。万理は『未完成な僕ら』のCDをかけ「僕らの思い出の曲だ」と言う。

万理が高2、千が高1の時に、万理の中学時代の軽音楽部の友達の紹介で、違う高校で音楽をやっていた千に初めて会った。その時に『未完成な僕ら』を聞かせてもらった。

 

5.千と万理の過去の話。

千は初めて万理に会った時、ずっと何も喋らず窓の外ばかり見ていた。しかし万理の曲を聞くと気に入ったようで、万理の家で他の曲も聞くと言う。千は「折笠千斗(おりかさゆきと)」と名乗る。

万理「千の曲は本当に良かった。聴いてる音楽の趣味も似てたし、俺の曲に千の声が乗るのが嬉しかった」

やがて2人はバンドを組むことにしたが、集めたメンバーを千が片っ端から切ってしまったり、また端整な容姿の千には女性関係のトラブルが絶えず、万理はいつも苦労していた。万理「千は人付き合いが下手で、いい加減でだらしない奴だったけど、曲作りに関しては真摯な努力家だった。全身全霊で思い入れるタイプだった」

万理が千の曲にアドバイスすると、ある時は頑固なのに、ある時は柔軟に変えたりした。千は「『未完成な僕ら』は初めて作った思い入れのある曲だからずっといじって作っていたい」と言う。

「Re:vale」というバンド名は千が考えた。

千は、曲自体よりも自分自身の見た目や性格が評価されてしまうことに悩んでいた。

千「みんな苦しんで曲を作ってるのに、自分の評価のために歌を歌うなんて、傲慢だ。僕は僕が愛されなくたっていいから、僕の歌だけ、神様にも虫にも愛してほしい」

万理「千が否定されたって千の歌が否定されたことにはならない。千が愛されたって千の歌が愛されたことにはならないように」

バンドメンバー探しに腐心し、これでは曲作りに集中できないと考えた万理は、演奏をやめて打ち込みで音楽を流し、踊ろうと提案する。「前に学園祭でやったらウケただろ?」と言う万理。こうしてRe:valeはアイドルになった。

千は「映画で成功してi7に評価されたい」という大和に、「作品が愛されても君自身が愛されたことにはならない」と言っていた(4章3話)。この言葉は実は千自身が万理から言われたことの請け売りだった。

万理一空』では2人が学園祭で踊るところも描かれている。

 

7章 Re:valeが、千と百になるまでの、話。

1.千「『未完成な僕ら』を歌って、もしも隣に何か落ちてきたら、今度こそ無理だ。耐えられない。この曲を歌いたいのか、聴きたいのか、あいつは選べないだろうな」

 

万理がi7にRe:valeの過去を話す一方、百も了に昔のRe:valeのことを話していた。

百は高校生の頃サッカー選手を目指していたが、全国大会の決勝前に怪我をしてしまい、プロになる夢を諦めようとしていた。

そんな落ち込んでいる時に姉に誘われ、百はRe:valeの結成3周年ライブに行く。百の姉は万理のファンで、万理より人気があってファンと喧嘩したことがある千は苦手だった。

ライブで『未完成な僕ら』を聴いた百は泣いてしまう。

百「一瞬で圧倒された。了さんは映画の台詞や、小節の一文や歌のフレーズを聴いて、まるで自分のことみたいだって思ったことない?自分が言葉に出来なかったことが、そうそれ!って感じでそこにある。もどかしくて、はっきりしなくて、目を背けようとしてたものを真正面からぶつけられて、泣き出しそうな感じ」

了「人に共感したことは、あまり」

百「あんたも可哀想な人だな。あんなすごい経験を知らないなんて」

百は「『未完成な僕ら』を聴いて、考えないようにしてた悲しさや悔しさが込み上げて泣いてしまったけど、これから前に進めそうです。この曲を作ってくれてありがとうございます」とRe:valeにファンレターを送る。

万理「俺たちの歌が誰かにきれいに届いて、その人の人生のためになるなんて、奇跡みたいだ。今までの苦労が報われた気がするよ」

千も大切に作った曲を大切に受け止めてもらえて嬉しく思い、泣いてしまった。

万理「自分の歌を喜んでくれる人がいた時、これ以上ほしいものはないって思った。ずっと欲しかったのはお金でも評価でもなく、これだったんだって」

千はなんとなく辞めようかとも考えていたが、このファンレターを読んでから真剣に歌って踊ろうと決めた。千は万理に「僕らは世界一になれる。一緒に死ぬまで歌っていよう」と伝える。

 

2.Re:valeは順調に売れ始めたが、徐々にすれ違いが起きていた。

万理「ひとつは俺自身が、裏方業務の方に興味が出てきたから。今思うと、あの手紙をもらったことで作曲に対する意欲が満たされちゃったんだろうな。もうひとつ目的があった。千を音楽で食っていけるようにしたかった。あいつは一般社会じゃ生きられない。芸能界に入ればあいつらしく自由に生きられる。だからなんとかデビューしたかった」

そんな時、「血のイヴ事件」が起きた。千に女を盗られたと思った男たちが集団でステージに乱入したのだ。その時、百がステージに上がって男たちを倒し、Re:valeを助けた。

その日のライブ後、千と万理に謝りに行った百。百は憧れのスター2人を目の前にかなり緊張していた。それから万理に連絡先を教えてくれないかと頼まれ、万理の手帳に「春原百瀬(すのはらももせ)」と名前を書く。

この時千は百の本名を把握していた。しかし、2部7章4話でRe:valeはお「互いのフルネームを知らない」と言っている。なぜそんなことを言ったのか?テレビ用の設定? 

 

3.万理「Re:valeを結成して5年目に入った頃、九条って男から名刺をもらった。九条は最初から千だけが目当てだったような気がする」

 

千「ゼロを超えるだの、理想のアイドルだの、あの男の中で勝手にプランが決まってる。僕はロボットじゃない」

2人はもっと気の合う事務所からデビューしようと九条の誘いを断った。しかし忘れかけた頃、九条から万理に連絡があった。万理は「お前は二流だから千の足を引っ張るな」と言われた。そんな時に岡崎事務所に声を掛けられた。岡崎事務所は、岡崎凛人の兄が社長を務めている。

大学生になった百はよくRe:valeのライブの手伝いに来ていた。

そして、岡崎が見に来ていた日のライブで、『未完成な僕ら』を歌っている時に照明が落ち、千を庇った万理が顔に怪我をして救急車で運ばれた。それから千は『未完成な僕ら』を歌えずにいる。

万理は千を九条から守るため、黙っていなくなった。千は歌を辞めると言ったが、百は1ヶ月通いつめて、最後には土下座で「歌を辞めないでくれ」と頼み込み、千と百でRe:valeを組むことになった。

(『万理一空』において、九条は「万理の顔の手術代を負担する代わりに、自分の所からデビューしよう」と千に持ち掛けていた。万理は九条のもとでは千が自由にやれないと思ったので黙っていなくなった)

新旧Re:valeの過去を描いたノベライズシリーズの一篇『万理一空』において、九条は「万理の顔の手術代を負担する代わりに、自分の所からデビューしよう」と千に持ち掛けていた。万理は九条のもとでは千が自由にやれないと思ったので、黙っていなくなった。

このことは2部10章1話で百からも語られている。

 

4.千「なんでそこまで?」

百「なんでって、嫌だからです…オレ、ずっと夢見てたことが終わっちゃったんです。Re:valeが同じように終わるのは嫌です。千さんの夢まで終わるのは嫌だ。千さんはまだ歌えるのに」

万理「百くんが相方になったのには驚いたけど、同時にすごくしっくりきた。千は俺とだと俺に任せっきりになっちゃうけど、百くんとだと格好つけたいのか、ちゃんとする。仕事上の相性がぴったりだ」

これで万理の過去の話は終わり。万理「俺の居場所はここだと思ってるよ。昔のことを褒めてもらって嬉しい反面、今の事務所には必要とされてない気がして、少し寂しかったんだよね。俺がここにいないと困るって、みんなに言ってもらえて良かった。今はi7の成功が俺の夢だから」

百は「千は歌われない歌は可哀想だと言ってた。だからいつか…」と『未完成な僕ら』を歌いたいのか聞きたいのか、決められずにいる。了は「元相方に席を譲ればいい」と百をいびる。

百「バンさんに脅かされてるオレはいつよ。だけど同じくらい、ユキさんとバンさんが並んで歌っている姿を見たがってるオレもいる。これは両立しない。だけどオレだけじゃなくTRIGGERやi7も、思い通りにいかないことを抱えても、掴みたい願いがある。俺たちはスターなんかじゃないけど、見上げてくれる人たちがいるから、体中に精一杯、銀紙貼っ付けて星のフリしてんだ。せめてその人たちの前では笑ってたいから、飛べもしないのに必死で宙に浮かんでるフリしてるんだ」

それでも理解を示さない了に、もう2度と来ないと吐き捨てて百は帰る。

 

5.千は百の悲鳴が聞こえたら助けに入ろうと、金属バットを持って了のマンションの下で待っていた。マンションから出てきた百に千は「『未完成な僕ら』をいつかモモと歌いたい。モモのために作ったような歌だから」と言う。

回想。百「バンさんと一緒にRe:valeをしてた5年間だけでいいからです。5年間だけオレと組んでください。バンさんとやってた時間をオレは超えたりしないです。ただのスペアだと思ってください」

そうして千がOKしたのだった。

 

一方、万理は音晴に拾われ小鳥遊事務所で働くことになる。テレビで紹介されるRe:valeを見た万理「ああ、良かった。俺のしたことは間違いじゃなかった。あの歌も、出会いも、さよならも、神様にも虫にも愛されてるよ」

 

寮。陸が夜食を作っているところに一織が来る。

陸「オレは死ぬまでi7って思ってたけど、みんながそうだとは限らないもんな。もし終わりがきても、円満にお別れがいいなとか考えちゃって。終わりって急にやってくるものだから。人の気持ちも、人の体も変わるし……その時がやって来たとして、きっとこれで良かったんだって笑って言えるといいな」

一織「……私は無理です。どんな終わり方をしたって、あなたたち全員が満足してたって、i7の終わりに良かったなんて、絶対に言えません」

 

九条宅。天が悠のことを九条に尋ねる。

九条「亥清悠。天と同じ時期くらいに育てていた子だ。違うやり方でね」

天「彼も理と同じように、どこかの事務所でデビューさせるんですか?」

九条「いや、あれは失敗作なんだ」

九条は「友人——春樹から煩わしい仕事を押し付けられてね。そのために帰国した」と言って眠ってしまう。

i7を「永遠」にしたい一織。

対して陸はi7が終わることに嫌悪感を示さない。陸は「i7は永遠ではない」と考えている。

 

8章 『Friends Day』、テーマソング合宿。

1.チャリティを目的とした24時間番組『Friends Day』の出演オファーがi7に来る。メインパーソナリティーはRe:valeで、百は3回目、千は2回目の出演。TRIGGERもi7と一緒にパーソナリティーを務める予定で、2回目の出演。

一織はこの3グループがごり推しの印象を与えないか密かに危惧している。

八乙女社長も同様に、3グループセット売りの流れを止めたいが、チャリティ番組の出演を断れば拝金主義的なイメージを与えてしまうため、仕方なく受けた。

Re:valeはすっかり仲直りした様子。『Friends Day』にはミスター下岡をはじめとしたツクモ所属タレントは1人も出ず、了は何か企んでいそうだ。

3グループ出席の制作会議。3組は24時間合宿で番組テーマソングを作る企画を急遽知らされ、熱海に向かう。作詞作曲Re:vale、振り付けTRIGGER、衣装デザインi7。

 

2.天はナギに、桜春樹が亡くなったことについて話そうとするが、ナギは何も知らない様子だったので、もう一度九条に確かめてから話そうと考える。

熱海に着いた12人。成人組は酒を飲みながらテレビで使えない話をガンガンし始める。『NATSU☆しようぜ』のこと、千葉志津雄と大和の関係、千が女優に共演NGを出されまくったため恋愛ドラマから硬派系にシフトしたことなど。

十「ナギくん、語学力すごいんだって?うちなーぐち喋れそう?」

十はナギにうちなーぐちを教える。

未成年組はだるまさんがころんだをやり始め、会議は始まりそうにない。

 

3.スタッフからくじ引きで買い出し、夕食作り、お風呂係、お楽しみ係を決めるよう指示される。

買い出しに決まった大和・三月・千だったが、千が女の子の霊を連れて帰ってくる。

お楽しみ係の壮五・陸・十は肝試しを企画し、女の子の霊にも協力してもらう。入院生活が長く、幽霊に慣れている陸が女の子の霊との通訳をする。

夕食係は環・ナギ・百。風呂・布団係は一織・十。天はBGM係。

女の子の霊へのお礼として、天はゼロの歌を歌ってあげる。

天「ボクらは住む世界が違うから、ずっと一緒にはいられないんだ」

陸のモノローグ。「ずっと一緒にはいられない。まるでオレたちのことみたいだった。i7も、TRIGGERも、Re:valeもそれぞれの夢を掲げて違う世界を生きている。今は同じ場所で笑っているけれど、今日みたいな日は二度と来ないかもしれない」

いやはよ曲作れやアイドルご一行!!

 

4.ようやくテーマソング作りが始まる。曲のテーマは「愛」に決定。

陸「頑張る人を応援するみたいな感じがいいんじゃないかな」

十「応援してくれている人に、エールを返せたらいいよね。みんなが元気になれるような歌とダンス」

三月「自分も勇気づけられるのがいい。自信が持てて、悩みを忘れられるような」

百「ありがとうも大好きもいっぱい込めてハッピーな気分で踊れるような曲」

大和「周りを見渡せば仲間がいる。そんな風に勇気づけられる感じ」

千「一生に一度の記念日のような、楽しい毎日のような歌。スペシャルだけどありふれていて、自分や誰かを力づけたいと願っている。僕らそのものをメッセージにしよう」

3組はそれぞれ作業を進める。

 

環が上手な絵で衣装デザインをホワイトボードに描いていく。

環「みっきーはいつもファンの子のこと考えてる。それってすげー根性がいるんだってわかった。強いなって思った。俺もそうなりたい」

三月「喜んでほしいって頑張ってる時に、反対の結果になるとへこむよな。俺もすげー落ち込んだ。色々悩んだけど、お前らやファンのみんなが大好きだからひと踏ん張りできた。環は強い男だって俺は知ってるから、そうなれるよ」

 

5.壮五が千のところに作曲の見学に来る。

千「壮五くんの叔父さんもやってたんだっけ。作曲やってみたら?桜春樹の曲は有限だろう。i7を無限にするなら、やってみたら」

壮五「音楽は好きですけど、そんな才能は僕にはないです」

千「センスもあるけど、好きが1番大切な才能だよ。リピートを可能にする。好きなことは1日中、取り憑かれたようにできるでしょう。それが才能だよ。やる時間が長いだけ上達するから。普通なら投げ出してしまうことも、情熱があれば何度くじけても再び手にする。逃げたくなっても苦しくなっても嫌になっても、愛してやまないから、繰り返し同じ場所に立ち帰ってくる。途絶えない情熱こそが才能だよ。君の叔父さんもきっとそうだ。踏みにじられるたび、蘇って音楽を愛した」

壮五「うまくいくでしょうか」

千「うまくはいかない。君の情熱は君を不幸にする。だけど、見たこともない景色も連れてくる。音楽が好きなら、他に理由はいらない。最初は下手だし、笑われるかもしれないけど。『上手に音楽を作れる自分』じゃなくて、本当に音楽が好きなら、楽しくて仕方ないはず」

 

大和とナギの会話。ナギに「何か隠しごとがあるなら言ってみろ。俺も皆に話せて楽になったから」と言う大和。すると突然ナギのスマホに、壱弐参…などの大字が現れる(恐らくバグ)。ナギは「六弥ナギの六はどの字か」大和に訊き、どの字か分かると「ワタシたちは未来でもパーフェクトのままでいられます」と言う。

こうして『Friends Day』テーマソングは無事完成した。

しかしTRIGGERがこの曲を歌うことはなかった。

 

了宅。悠・トウマ・巳波・虎於が集められている。

千葉志津雄が抜けた星影芸能は弱体化し、ツクモに業務提携を申し出た。巳波・虎於は星影所属だが、星影が了にこの2人のプロデュースを一任した。

了「チャリティテレソンの頃に全てを仕上げるとして、まず見せしめを決めよう。みんなが一気に戦意を失うように最初に英雄を堕とす。やるならブーム中の彼らが良い。i7はいつでも叩き潰せる。Re:valeかTRIGGERのどちらがいい?」

多数決を取り、悠・トウマはTRIGGER、巳波はRe:vale票を入れ、TRIGGERを見せしめにすることを決めた。

オタク数字ってエヴァのことかな?w

「六」は大字で七瀬陸と同じ「陸」。

 

9章 TRIGGERへの罠の始まり、ナギの追手。

1.花巻すみれは十をバーに呼び出し、「歌手を辞めたい」と相談する。

楽が紡を狙っていると業界で噂になっている。楽と紡を2人にさせ、罠を仕掛けようとするスタッフもいる。

TRIGGERは少しずつCMやレギュラーの仕事が減っている。

突然、八乙女プロダクションに了が来て「TRIGGERをツクモに売れ」と八乙女を挑発する。

八乙女はRe:valeを呼び、了が口にしていた「運動部」について訊く。了は百が作った芸能界運動部を、現代の千葉サロンのような存在だと思っているらしい。八乙女はツクモとの繋がりを断ち、百の人脈も利用してツクモを出し抜こうと考える。

 

2.花巻は十に「ツクモを辞めたいから、その話し合いに同席してくれ」と頼む。

そこにナギが現れ、自分が交渉すると言ってツクモに向かおうとする。花巻は「十さんじゃないとだめなんです」と焦り出し、その場でマネージャーに電話する。花巻は十に電話を代わり交渉させると、あっさりと「契約解除する」と言われる。
そこに金髪の青年が現れ、「約束通り寮に連れて行ってもらいます」と言ってナギを連れて行く。ナギはこの青年から逃げているようだ。
花巻は八乙女事務所に移籍を申し入れるが、八乙女社長は「業界からもファンからも反感を買う」と激怒。しかし花巻は「八乙女プロダクションに移籍が決まりそうです。協力してくれた十龍之介さんに感謝します」とブログで発表してしまう。

ナギは青年から逃げるため、たまたま花巻・十と同じバーに隠れていた?

 

3.テレビ局。紡・陸と会った楽は、「自分と紡を噂させようとする奴がいるから、これからは連絡を控える」と伝える。紡を心配する陸。
寮。ナギが連れてきたソルヴァルドという青年は「この寮の安全性の低さを証明します」と言って停電させ、窓ガラスを割り、あっという間にナギを拘束する。その後2人はナギの部屋に入り、ノースメイア語で何かをすごい勢いで話している。陸は、ソルヴァルドが以前ナギの言っていたストーカーではないかと考える。ナギの部屋から出てきたソルヴァルドは「この寮に監視カメラを設置してもいいか」と言い出す。

 

4.ソルヴァルドはナギをノースメイアに連れて帰ると言う。

ナギ「ストーカーといえばストーカーですが、先日お話したストーカーとはまた別のストーカー」

ソルヴァルドのポケットから、子供の頃からのナギの写真がたくさん落ちてくる。

一織「随分豪華なお屋敷ですね」

ナギ「ソルヴァルド、ワタシの顔写真を床に落とすなど不敬では?」

ソルヴァルド「ナギさん、あまり猶予は残されていませんよ」

ナギ「あなたたちの無能さのおかげで」

 

ソルヴァルドが帰ったあと、テレビから十と花巻すみれの交際報道が流れてくる。世間では、十が花巻を事務所に無断で移籍させた、ブラホワで勝つために十が色仕掛けをしたなどの噂が一人歩きしている。

TRIGGER楽屋。TRIGGERの3人も混乱している。そこにRe:valeが来る。

百「了さんが龍之介を現代の千葉サロンの幹部だと勘違いしてるんだ」と説明する。花巻にはめられたことを証明できる人がいないか訊かれた十は、ナギを思い出す。巻き込めないと、名前を言おうとしない十だったが、結局力づくでナギの名前を言わされた。

・ナギの追手は複数いる

・ナギはソルヴァルドから見て目上の人間。「不敬」は王室や皇室関係者に対し失礼な行為をすること。

 

5.i7の楽屋に来たTRIGGER。

楽はナギに証言を頼むが、十は「巻き込めない、巻き込むくらいならツクモに乗り込む」と言い張る。大和は花巻から話を聞き出そうと提案。意見がまとまらず、ツクモに乗り込む派の三月・ナギ・楽、花巻から聞き出す派の大和・天に分かれて行動することになる。

 

バーで花巻と虎於が話している。花巻は虎於と結婚するつもりで引退を決めた。

 

了のマンションの前で待ち伏せする三月・ナギ・楽。

帰って来た了に、十と花巻の件に関わっているのか訊くと、「八乙女楽の父親は母親を愛していない」「和泉三月の声はうるさいから嫌われている」と話をはぐらかされて行ってしまう。

 

花巻が虎於と別れた後、大和・天が花巻と話しにバーに来る。花巻は「大和が千葉志津雄の愛人の息子だと知ってる」「十さんに誘われて事務所を辞めたのに責任を取ってくれない」など、まともに取り合おうとしない。

メディアでのTRIGGER叩きはますます酷くなっている。十と花巻の結婚を事務所が妨害したという噂まで流れている。

TRIGGERの人気が下がるタイミングに合わせるように、了は新しいアイドルグループ「ZOOL」を世に放つ準備をしていた。

 

10章 ZOOLデビュー、東京国際音楽芸術、了の罠。

1.街で陸とトウマがばったり会う。

陸「あんな噂話でTRIGGERが評判を落として、嬉しいですか?アイドルとしてステージの上で勝ちたかったんじゃないんですか?」

トウマ「卑怯な手を使ったのはあっちの方だろ。実力では俺たちが上だった。あいつらが勝ったのは、プロモーションと人気作りのおかげだ。人気とかいう、得体のしれない化け物の恩恵を受けて、今はそいつに見放された。それだけの話だろ。俺は2度と真剣に歌わない」

 

駅前。悠と天が会う。

悠「この街にいるのは移り気で、馬鹿で、無責任で軽薄な奴らだ。そいつらに振り回されるお前も。失敗作はお前の方だ。馬鹿な連中のために歌って踊って、そんなことを幸せふぁと思い込んでる。お前の手元には何も残らないのに!」

 

駅にプロジェクションマッピングが映し出され、ステージに悠・トウマ・巳波・虎於の4人——ZOOLが登場し、『Poisonous Gangster』を披露。

悠「スポットライトを浴びた瞬間、オレは誰より優しく、誰より明るく笑える。あいつらを騙して浮かれさせて、首ったけにしてやる。オレたちは最高のドラッグ」

駅前の人々はZOOLのパフォーマンスに夢中になる。これがZOOLの華々しいデビューイベントだった。

ここの駅は年中ハロウィーン

 

2.デビューイベント翌日からZOOLは話題になり、すぐに人気が出た。

九条宅。

九条「(ZOOLは)1年、もって3年かな。了はそれでいいと言っていたけど」

理に電話する九条。「昆布茶のマフィンか」

天は再度、悠について訊く。

九条「君と真逆に創っちゃったんだ。ファンに感謝するなと教えた。ファンの反応に一喜一憂して、不安定になるのは馬鹿らしいことだって。ゼロが消えた理由も、ファンのせいかもしれないから。そうしたら退屈で不愉快でつまらない欠陥品が生まれた。だから、もう見ていたくなくなって手放した」

天「それはひどいことです。あなたは1人の一生を振り回した。ボクが必ずあなたの期待に応えます!これ以上、理や彼のような子を増やす必要はありません。今後はボクだけに投資してください。いいですね!?」

また、天は桜春樹が亡くなったのか尋ねる。

九条「受け取ったのは生前遺言書だった。どこで何をしているのか分からないけど。遺作の曲を僕にくれるらしい。春樹の曲は君にあげるよ。君は僕の創った完璧なアイドルだ。ゼロ以上のスターだよ。君だけが最高のアイドルの条件を満たしている。千もそうだと思ったけど、一度ぶれてしまった。君は僕に出会う前から、その素質を持っていた。処女受胎で生まれた救世主みたいに」

天が九条に出会う前にしていたことといえば、陸のために歌い踊ること。百も「天は完璧な奉仕精神を子供の頃から鍛えていたみたい」と言っている(2部4章4話)。九条の最高のアイドルの条件=誰かへの奉仕?


3.ZOOLのメンバーに良い印象を持っていないi7メンバーだったが、壮五・ナギは『Poisonous Gangster』の曲は好きだと言う。大和は、巳波が去年までノースメイアに留学していたことをナギに教える。

紡が『キミと愛なNight!』視聴率が裏のTRIGGERの番組を抜いたことを知らせに来るが、素直に喜べないメンバー。

 

MEZZO”楽屋。

壮五「叔父さんが家で批難されてた時に、僕は何も出来なかった。勇気がなくて、臆病で。優しくしてもらって、大好きだったのに。だからTRIGGERのために何かしたい。僕が気にしすぎるんだ。そのせいで環くんにも口うるさく言ってしまったし…(環が悪く言われるのは)絶対に嫌だよ。悪いところもあるけど、環くんは一生懸命やってるのに。環くんが何か言われて笑顔を失くすたびに、どこかに行ってしまってそのまま帰らなくなってしまいそうで、はらはらするんだ」

環「あんたがなんで、近くにいる俺より目上の人ばっか優先すんのかわかんなくてむかついてたけど、あんた、みんなに俺を褒めてほしいんじゃんな。叔父さんを褒めてほしかったみたいに」

壮五は初めて、「僕はずっと、僕の好きなものをみんなに褒めてほしかったんだ」と気づく。環「あんたがどんなに立派でも、あんたの好きなもん、笑うやつは笑うよ。遠慮しないで好きなものは好きって、大声で言えばいい。いいとか悪いとか、正しいとか間違ってるじゃなくて、あんたが好きなもん好きでいいんだよ」

 

八乙女事務所。花巻は今度は「八乙女社長とホテルの部屋で話したい。1人で来なければ死ぬ」と連絡してくる。「結…」と呟く八乙女。

八乙女は言われた通り1人でホテルに行き、写真を撮られてしまい、花巻と密会していたと報じられる。

花巻は引退して実家に帰ると十にメールする。結局、花巻は何も分からずツクモに利用されただけだった。

TRIGGERの楽屋にi7が元気づけようと訪ねてくる。

天「ボクらが伝えてきたものは、どこにも消えてなんかいない。過去の自分たちに笑われることのないように。今すべきことはそれだけだ」

天が「ありがとう、元気出たよ」と陸に言うと、陸はなぜか泣きそうになった。

i7、特にナギは桜春樹の曲が好きである。わざわざここで「ZOOLの曲は好き」と言わせるということは、ZOOLの曲に春樹が関わっていることに他ならない。それでなければこのセリフは必要がない。

 

4.i7楽屋。陸「天にぃ、つらいだろうな。天にぃはTRIGGERが大好きだから。大事にしてきたから。いつも通りにしてるけど、人一倍こたえてると思う」

ミスター下岡の音楽番組でi7とTRIGGER共演。

今までTRIGGERに好意的だった下岡でさえ、八乙女社長のスキャンダルを匂わせる話題を楽に振る。下岡もツクモ所属だからだ。その場は三月が話を逸らしたため何事もなかった。

冷ややかな客の視線を浴びながらも、TRIGGERはいつも通り堂々と『Last Dimension』を歌う。

 

Re:vale楽屋。Re:valeの番組プロデューサーがTRIGGERを庇ったために地方に左遷され、別れの挨拶に来る。Re:valeもこの一件でさすがに我慢の限界に来ていた。

 

了宅。了は、来る東京国際音楽芸術祭へのTRIGGERの出演を妨害しようと企てている。

了「芸能事務所社長になる前は、危ない連中と貿易業をやっていた。そのツテでTRIGGERを拉致する」

 

5.了は百のスマホのパスワード「1111」を把握して、百のスマホからTRIGGERの連絡先を抜いていた。その番号で悠から天に、トウマから楽に、虎於から十にそれぞれ電話させ、「TRIGGERへの攻撃を止める方法を教えるから、1人で指定した場所に来い」と伝える。

 

東京国際音楽芸術祭当日。TRIGGERは誰も会場に来ておらず、朝から連絡がつかない。

百「了さんは困ってる時に助けてくれたからいい人だと思ったんだよ。貧乏な頃、美味しい有機野菜くれたり」

それを知ったi7・Re:valeは、アイドル基本ルールに則りながらTRIGGERを探しに行く。

アイドル基本ルール1:殴りかかられるまで殴らない

2:一般人に見られたら「撮影です」

3:顔だけは死守

 

11章 TRIGGERの捜索、十1人のステージ。

1.i7・Re:valeはそれぞれTRIGGERを探しに向かうが、一織は指示役としてゼロアリーナに残る。
Re:valeはツクモ本社に乗り込み交渉に向かう。一織は、了が所有する11か所の不動産のどこかにTRIGGERが軟禁されていると踏み、班ごとに探すよう指示する。公演まであと2時間。

年上11人に指示を出す最年少(17)

 

2.ナギは十が捕まっている建物を見つけ出した。ナギと十は沖縄弁(うちなーぐち)で犯人に分からないよう会話し、犯人を倒すことに成功。ゼロアリーナに向かう。
三月・陸は天のいる建物を見つけ出した。公演まであと1時間を切っている。

 

3.Re:valeが了の手下から楽の居場所を聞き出し、大和・環・壮五は向かう。壮五は、味方のふりの芝居をして犯人たちに楽の居場所を移動させるよう指示し、移動の隙に楽を救出する作戦を考える。御曹司の壮五だからこそ思い付く作戦だった。
一方、三月・陸も天のもとに乗り込む。
ゼロアリーナ舞台袖では、無事到着した十に了・虎於が話しかけてくる。了は十と姉鷺に拉致について問い詰められるが、「何もしていない」ととぼける。
間もなくTRIGGERの出番。八乙女社長もゼロアリーナに向かっている。

 

4.大和・環・壮五はバレそうになったものの、何とか楽を助け出すことができた。
三月・陸にはナギが合流し、天を救出。発作が起きた芝居をして犯人を油断させた陸に、「冗談でもこんなことは2度としないで」と怒る天。
楽・天はそれぞれゼロアリーナに向かう。

 

5.楽と天も助け出されたものの、TRIGGERの出番には間に合わず、十は1人でステージに立つことになる。十はステージ袖で了にこう言う。

十「俺は漁師の息子です。海では、恵も災いも、神様次第だった。突然の高波や嵐が訪れる恐怖と隣り合わせだった。でも芸能界は人の作った世界。たとえ全て失うことになっても、命まで奪われることはない。裸の俺に戻るだけです。何も怖くない。ひどい天災に対抗できるものは、いつだってたったひとつ、人の和だった。TRIGGERは俺の胸の中にいる。ここにいる2人はあなたには奪えない。あなたは、ちっぽけで、無力だ」

1人でステージに立った十を冷ややかに見る観客。しかしTRIGGERのファンや、i7・Re:valeのファンは十を応援している。ここにいないにも関わらず楽と天の名前を呼ぶファンもいる。

十は2人のぶんの気持ちも乗せて、『願いはShine On The Sea』を歌い上げる。最後には会場は大きな拍手に包まれた。

袖に戻った十に「良い歌だった」と声を掛ける八乙女社長。八乙女は、話があると了に切り出す。

 

12章 ナギと桜春樹の過去、野良になった、TRIGGER。

1.八乙女と了の会話。

了「TRIGGERをプロデュースしたいんじゃない。今後の仕事をやりやすくするために、皆を怯えさせる事実が欲しいんだ」

八乙女「あなたは芸能界で何がしたいんだ」

了「もちろん、夢を売る仕事さ。あなたの選択はふたつにひとつ。TRIGGERを僕に渡して他のタレントと事務所を守るか、全部失うか」

 

やっと楽・天がゼロアリーナに着いた。

天はナギに「九条さんが桜春樹から生前遺言書を受け取った」と伝える。ナギはとたんに落ち着かない様子で部屋を歩き回り、「どのようにして遺言書を受け取ったのか、消印、仲介人がいるなら誰なのか、桜春樹の居場所、健康状態を九条に確認するよう、天に頼む。

 

Re:valeはツクモに対抗するため、本当に現代の千葉サロン(ツクモに反発する人たちの組織)を作る作戦を立てる。

小鳥遊事務所。i7は紡から、Re:valeは万理から、TRIGGERを助けるためとは言え危険な行動を取ったことを叱られる。

ナギ「何故、ミスタークジョーに連絡をして、ワタシには連絡がなかったのでしょう。ハルキの歌を歌っていれば、世界のどこかにいるハルキが気付いて、会いに来てくれると思っていました」

ナギは桜春樹との出会いを回想する。

ナギ「ハルキとは父の仕事仲間の紹介で出会いました。何度かノースメイアを訪れている日本の音楽家がいると聞いて興味を抱いた。ハルキは彼の親族が経営するカフェで、ピアノを弾いて暮らしていた。なかなか紹介してもらえず、痺れを切らして、自分の足でハルキのいる市街のカフェまで会いに行った。ワタシが13歳の頃です」

13歳のナギ「どこだ、日本人の、母さまと同じ国のピアニスト…」

ナギと桜春樹の回想の会話。

春樹「君はどこから来た天使?」

ナギ「……。日本の歌が弾ける?」

春樹「いくらでも。花の歌も、愛の歌も、別れの歌も。俺が日本を思って弾けば日本の歌になる。だけどノースメイアを思って弾いたら、ノースメイアの歌だと呼んでほしい」

 

2.ナギ「友人を探しにノースメイアに?」

春樹「ああ。見つからないし、そもそもノースメイアにいるのかもわからない」

ナギ「何故ノースメイアで友人探しを?ご友人はノースメイア生まれ?」

春樹「さあ、わからない。俺は彼の名前も生まれた場所も知らない。それでも良かったと思っていた。彼が突然消えてしまうまでは」

ナギ「消えた?煙のように?」

春樹「ああ。夢から醒めるように。とても困ったし悲しかった。ノースメイアは彼が行きたいと言っていた国なんだ。オーロラと吟遊詩人と天使がいる国」

ナギ「日本人は警戒心が強いイメージでした。正体不明の人物を友人呼んで、世界中を探し回るとは」

春樹「君は探さない?友達がいなくなったら」

ナギ「どうでしょうか」

春樹「彼が消えて、心に決めたことは2つ。俺が失踪する時は必ず友人に置手紙を置いていくこと。正体不明の友人を作ることに、今さら恐怖心を持ったりしないこと。だから、ナギとも友達になれる。どこから来たのとは、聞いてほしくないならもう聞かない」

ナギ「ご友人をなんと呼んでいたのですか?」

春樹「ゼロ」

 

それから春樹はノースメイアに来る度にナギに会った。

ナギ「ワタシが17歳になった頃、春樹の持病が悪化し体調を崩してしまった。ワタシはハルキを家に呼び静養するように言った。1年間彼と共に過ごしたが、ワタシが18歳になった年、冬が来る前に去ってしまった」

 

一織・環は学校帰りに悠と出くわす。そこに九条が通りかかり、3人は九条に言いたいことをそれぞれ言う。

悠「九条天が笑い者になって悔しいだろ。あいつの方が失敗作だって教えてやる」

九条「天の価値は本物だ。くだらない流言は一過性のもの。いざとなればTRIGGERを捨てる。試練があの子の価値を問うだろう」

 

環「理を返せ」

九条「理は夢を目指してレッスンに励んでるよ」

環「夢と仕事を仲間をいっぺんに失って、あんたはかわいそうなんだっててんてんは言ってた。だけど、かわいそうだからってなんでもしていいわけじゃないだろ!」

環「あと桜春樹はどこにいる!?」

九条「春樹の遺言書は日本から国際郵便で届いた。だから日本に来た。手紙を返送したが宛先不明で戻ってきた」

一織「日本にいるんですか?」

九条「知らない。ノースメイアにいるものだと思っていた。古い歌の生まれたノースメイアでオーロラを見ることが、ゼロの願いだったから。笑ってしまうだろう。伝説のアイドルが見上げたかったものは、太陽でも月でも。星でも虹でもなく、儚いオーロラだったんだ」

 

一織「なぜ七瀬さんがアイドルだと悲しいんですか。九条さんは理想のアイドルと呼ぶのに」

九条「天が天使なら、七瀬陸はモンスターだから。i7の軌跡を振り返ればわかるだろう。広告媒体で広い層に受け入れられる子供や動物と同じ」

 

3.寮。一織・環は九条に言われたことを他のメンバーに話す。

壮五「モンスターってわけじゃないけど、ライブの時に凄まじさみたいなものを感じることがあるよ。陸くんを中心に僕らもファンも、みんなひとつにまとまっていくような、あの体験は他にはないから」

テレビ局。万理は百に「俺にも遠慮しないで話して、友達になろう」と言う。そこに了が来て万理から名刺をもらおうとするが、百が渡させないよう阻止する。

了と百の会話。

了「TRIGGER・i7・Re:valeをツクモのものにして、ZOOLを先頭に芸能界史上最大のアイドルチームを作る。そして熱狂する人々を眺めて指を指して笑う」

百「あんた、アイドルに興味なんかない。アイドルが嫌いだろ」

了「好意だけが興味の源とは限らない。それに、嘘つきは君たちの方じゃないか」

 

Re:valeの番組を下ろされ福岡に左遷されたプロデューサーと千が電話している。「フィッシュ&チップスを切らさないで」が合言葉?Re:valeは大きな組織を組み、ツクモと戦おうとしている。

八乙女プロダクション。八乙女が音晴に電話で何か相談している。そこに山村蕎麦から天ぷら蕎麦のサービスが届く。

明日は1年ぶりのミュージックフェスタ。TRIGGERはやっと新曲を3人で歌える機会だ。

八乙女は姉鷺にTRIGGERの契約書を持ってこさせ、TRIGGERを集める。

 

4.TRIGGERを集めた八乙女は「TRIGGERの契約を解除する」と言う。ただし、3人がTRIGGERとして活動すること、既存曲を歌うことを許可した上での解除。八乙女事務所とTRIGGERが互いに負の影響を与え合っているこの連鎖を断ち切り、了に対抗するためだった。

TRIGGERはその夜ゼロアリーナまでドライブし、色々なことを話す。

楽が芸能界に入った理由。楽「父親にレッスンを受けさせられた時に出来なかったのが悔しくて、全部こなしてった。夢だとか、やりたいことだとか、はっきり自覚したのはデビューしてからだ。ステージに立って、ファンの歓声を聞いているうちにこの仕事が好きになっていった」

天「両親がショークラブをやっていたから、子供の頃からの憧れだった。華やかな歌とダンスに毎晩どきどきしていた。病気がちだった陸の前で歌って踊りながら、スターの気分だった。目立ちたいとか、注目を浴びたいとかそういう意味のスターじゃない。誰かを幸せにする存在に変身する、そんな感覚に酔いしれた。その時からボクの気持ちは変わらない。ボクはTRIGGERを終わらせたくない。TRIGGERを望む人がいる限り、ボクらを失って悲しむ人がいる限り歌い続けていたい。歌い続けなきゃ。ボクらを応援してくれたことを後悔させたくない」

十「八乙女プロを出て、ゼロから這い上がって、それでも世間に認められる存在になれたら、八乙女プロの扉を叩いて、1からオーディションを受けよう」

楽「俺たちは最初から一等席を用意されてた。そのおかげでこれだけ成功が続いた。だけど、経験しそびれたものもある。それをこれから、お前らと味わえる。だったら野良も悪くない」

十「ああ。もう一度ここに来よう」

天「自分たちの手で、ゼロアリーナへ」

 

そして、ミュージックフェスタが八乙女事務所のTRIGGERとしての最後のテレビ出演になる。

ミューフェスの日。TRIGGERは廊下でZOOLに会う。十がやっていたビールのCMのオファーが虎於に来た。

トウマ「NO_MADがTRIGGERに負けたのは、お前らが俺たちより上だったわけじゃない。事務所に戦略で、馬鹿な客を騙して人気が出ただけだ」

楽「観客を舐めるんじゃねえよ。俺たちが包装紙だけ金ピカで、スカスカの中身だったらすぐに気づかれる。1度手に取って終わりだ。観客はもっと鋭く、奥まで深く見てる。負けた理由を敵に探すな。自分の中に探せ。俺たちは包装紙に傷が入っただけで、中身は変わらず一級品だ」

悠「ほら見ろ九条天!オレの言った通りになったろ!ファンのために時間を犠牲にしたのに、人はあっさりお前を見捨てた。七瀬陸のために家を出たのに、病気をと背中合わせでステージに立ってる。家族と離れたお前の孤独も、お前の献身も努力も、全部全部無意味だ」

天「ボクは自分の意志で、自分のプライドで、自分のしたいことをしてきた。後悔なんてない。ファンからも陸からも、何か欲しいなんて思ったことはない。誰かを幸せにする歓びを、自分を時間と命を無心で捧げる情熱を、キミは知らないんだね。ボクの歌や姿が誰かの目に映って、その人の胸を震わせて笑顔にする瞬間が欲しい。奉仕や献身じゃない。ボクの望みだ。歓びを教えられなかったキミを気の毒に思ったこともあった。だけどプロを名乗った以上、そんな生ぬるい覚悟でステージを踏まないで」

「完璧な奉仕精神」を持っているとされていた天が、これを「奉仕や献身じゃなくボクの望みでやっていることだ」とはっきり否定した。

 

5.ミューフェス本番前。TRIGGERは照れながらもハイタッチする。

天「気分がいいよ。初めて一緒に踊った夜みたいに」

楽「あの夜、俺たちはTRIGGERに恋をした。その熱はまだ醒めないままだ」

 

TRIGGERの出番、観客も袖で見ているi7も、TRIGGERの『願いはShine On The Sea』に魅了されている。

九条「TRIGGERでブラホワ総合優勝するまではと思っていたが、潮時だな。二流の2人は捨てて、君は生まれ変わる。ゼロを超えるアイドルになって、桜春樹の最後の曲を歌うんだ。大丈夫だよね…君だけは僕を裏切らないよね」

出番が終わったZOOLの楽屋。天に言い負かされいじけて泣いている悠と、女を引っ掛けた虎於はエンディングを待たずに帰ってしまう。トウマは引き留めようとするが聞こうとしない2人。

巳波「了さんが言っていました。私たちがもたらすものは愚かなファッド。熱狂は長くても3年」と言うように、メンバー同士が仲を深めようとする様子はない。『キミと愛なNight!』にゲスト出演する予定のZOOL。

巳波「ようやく間抜けなあの方に会える。自分のしたことも忘れて、よくも友人などと呼べたものですよ。ねえ、桜さん」

歌い終わったTRIGGERはファンに事務所から独立することを発表する。それを見て悔しがる了。「アイドルは期待を裏切るものだ。僕も裏切られた。しかも2人に。ひどいよねえ。胸を躍らせていたのに」

姉鷺も八乙女事務所を辞め、TRIGGERのマネジメントをするつもりである。

紡「不安が胸を揺らすたびに、ステージ上の3人の姿が力強く蘇る。日没を迎えても、長い夜を超えて再び朝を連れてくる太陽みたいに」

TRIGGERの出会いのエピソードは、スピンオフ『アイドリッシュセブン TRIGGER-before The Radiant Glory-』で読むことができる。こちらはYouTubeでアニメも公開中。

・巳波は、ナギが桜春樹に何か悪いことをしたと認識しているが、ナギはそれを忘れている。

・了は過去にアイドル2人に裏切られた。

  

13章 ZOOLのゲスト出演、壮五のやりたいこと。

1.独立直後はメディアでTRIGGERの話題が取り沙汰されたが、ある日からぴたっとTRIGGERの姿を見ることはなくなった。ツクモの圧力のせいだろう。i7・Re:valeはTRIGGERを元気づけようと、パーティーをしたいと考えている。

TRIGGERの穴を埋めるように、i7とRe:valeにはTRIGGERがやるはずだったであろう仕事のオファーが次々入ってきて、ますます忙しくなっていた。i7はこれから1周年ツアーも始まる。陸はCM5本に出演し、タレント好感度ランキング5位にランクイン。陸には連ドラ主演のオファーも来ているが、陸自身はまずは脇役から勉強したいと言って乗り気ではない。

世間ではZOOLの人気が急上昇。ナメているような発言や態度が、優等生なアイドルに飽きたファンにウケたからだ。

巳波「素人の方がお芝居をするので、素人にも歌えるんじゃないかと思って」

 

2『キミと愛なNight!』にZOOL出演。i7に楽屋に挨拶に来たZOOL。ここでナギと巳波は初めて会う。

巳波「ノースメイアでは音楽を学び、ZOOLの曲は私が作りました」

収録ではタブーな発言をぶっ込みまくるZOOL。巳波は大和の父親について、虎於は壮五の家について触れ、悠は陸が天の双子の弟だと暴露しスタッフがざわつく一幕も。スタッフもツクモ所属のZOOLにはあまり注文できない。

ZOOLの苦手なもの。

虎於「オタクが嫌い。理解できない。紙に書かれたものに夢中になるなんて、上流階級の社会では趣味とは呼べないな」

トウマ「甘いもの苦手。プリンとか」

悠「蕎麦」

巳波「兎が苦手。子供の頃に噛まれたことがある」

トークの収拾がつかなくなり、一旦休憩に。陸はトウマから「お前、秘密ばっかだな」と言われる。ナギは巳波から「『Sakura Message』を歌うあなたはとても素敵ですよ。最上級の皮肉です」と言われる。

巳波は「ノースメイアにいた頃から彼と一緒に手掛けていた曲がもうすぐ完成する」と言っていた(5章5話)。この曲は『Poisonous Gangster』ことだと思われる。この曲に桜春樹が関わっているとすれば、桜春樹と巳波が一緒に作ったということになる。

 

3.ZOOLの歌収録。i7はZOOLに圧倒されじっと見ていたが、「睨んでくるのが気分が悪い」と悠が言い、収録を止める。謝った方がいいか、誰が謝りに行くか意見が割れるi7。しかし壮五が「僕はこういうのに慣れているから」と1人で謝りに行く。虎於に会ってからの壮五に、環は違和感を覚える。

小鳥遊事務所。MEZZO”出演CMのタイアップ曲『Dear Butterfly』を音晴に聞かせてもらったMEZZO”は、桜春樹の曲を聞かせて元気づけようとナギの部屋に行く。

ナギ「ノースメイアにいた頃、ハルキの演奏でこの曲を聴きました。ハルキは、好きなものをイメージした曲だと言っていました。好きなものに触れている時、ワタシたちは幸福を覚え、幸福な時間に佇む自分が好きになります。ささやかで大切な幸せに包まれていく歌です。幸せはシンプルなものです。好きなものにイエスを求め、ノーと言われれば傷つく。愛するものを否定されれば、傷ついた相手は名誉を守るために戦います。これは、武器を握らないために、みんなの好きを大切にする歌です」

壮五「僕の家は否定の繰り返しだった。父は叔父を否定して、叔父が好きだった音楽を憎んで…僕は叔父を否定した家族を好きになることができなかった。家族を否定し続けていた」

ナギ「好きなものを否定されても戦わないためには、友人になることです。愛する友人の言葉なら、否定も肯定も、理解しようと努力します。MEZZO”がいい見本です。ワタシたちは生まれた国や性別、言語、愛するもの、憎むものが違っていても、友人になることで解決していける、社会性の高い幸福な生き物です」

壮五は自由な環を、環は注意ばかりする壮五をはじめは理解できなかったが、仲良くなってから、それは愛のあることだったのだと気づいていった。

ナギを元気づけるはずが、逆にナギに励まされたMEZZO”だった。

ナギくん、戦争の話してる。急に世界規模になってびっくりした。

 

4.一織は、陸の人気が上がり続けている理由がわからず焦る。「いつだって七瀬さんの歌いたい意志が私たちを牽引していった。私の知らない力があなたを引き上げていっているんですか?私がスーパースターにすると約束したじゃないですか、七瀬さん。勝手に、ひとりでどこかに行かないで」

陸も、やっていることは今までと変わらないのに、周りの環境が変わっていることを感じていた。

環の部屋。壮五が来て、ある話を切り出す。壮五はものすごく恐縮しながら「いつかMEZZO”の曲を作ってみたい」と相談する。壮五は、すぐに「いいよ」と言った環に驚く。「自分のやりたいことを許してもらえるのが嬉しい」と言う壮五。

 

5.他のメンバーにも作曲したいと考えていることを話す壮五。初めて自分からやりたいことを言った壮五を、メンバーも皆受け入れてくれる。

一織「1周年ツアー前に良いお話が聞けてよかったです。明日から頑張っていきましょう」

 

i71周年ツアー初日。名前の書いていない花が届いており、恐らくTRIGGERからである。

大和の掛け声。「お前たちに出会ってからの1年、今まで生きてきた22年より笑って、泣いて、怒った。何度もだめになりそうになったけど、俺たちは終わらないでここまでやってきた。頑張れとか、上に行こうとかそういうのはやっぱ柄じゃない。だからこう言うよ。お疲れさん!俺らもファンの子たちも1年よくやった!ミューフェスの時泣いたイチが、ぶっ倒れたソウが、スタジオで暴れたタマが、見たかった景色がこの先にある。センターを降りたリクが、トイレで泣いてたミツが、記者会見で俺らを守ったナギが、連れてきてくれた最高のパーティーがある」

ライブ中、天のことを考える陸。「昔はテレビの中の天にぃを見ているだけだった。不思議だよね。今はオレがステージの上に立って天にぃの歌う場所を探してる。だけど、どこにいたって天にぃは永遠にオレのスターだ。オレを呼ぶみんなの声がオレに力をくれる。仲間の歌声がオレの背中を支えてくれる。今ならなんだって出来る気がする。流れ星を降らせて、七色の虹を超えて、ライトの海を泳いで、空だって飛べるよ。願いを叶えてみせる」

九条宅。天は「TRIGGERを抜けて1人で活動しよう」と九条から提案される。

 

14章 雨に唄うTRIGGER、陸の訴求力。

1.九条「これからは僕が直接君のマネージメントをしていくよ。ゼロのようにね」

天「TRIGGERを抜けるつもりはありません」

九条「あんな二流と組む必要はない」

天「ボクは二流だとは思いません」

九条「君は僕とやると約束したじゃないか!約束を破るのか?ゼロのように僕を置いていく気だな!?そうやってどこかへ行ってしまうんだ!僕から逃げないように養子にまでしたのに、あんまりだ」

天「誤解です、こう考えてください。ボクがTRIGGERを抜けないことは、ゼロのように無責任に消えないという証明です。TRIGGERを捨てるボクは、いつかあなたを捨てるかもしれない。そうじゃないことを証明したいんです。いなくなったりしません。あなたの夢を必ず叶えます」

九条「天はそういう子だったな。だから君を選んだのに忘れていた」

天「ゼロがいる時の九条さんに会ってみたかったです。向こうでレッスンしている時に聞いたことがある。純朴で素朴で、たまに抜けたところもあるけれど、夢に溢れた青年だったって」

九条「約束してくれないか?弟やTRIGGERのメンバーや僕が死にかけている時でも、ステージに立っていてくれ。どんな事情があっても絶対にステージを捨てないでくれ」

 

今まで住んでいた高層マンションの部屋を引き払った楽。楽・天と3人で十の部屋に住むことになったため、十は掃除をする。

ツクモと対抗するために動き出したRe:vale。百は三月と揉めているフリをし、それを了に目撃させ、i7とRe:valeの仲が悪いように見せる。Re:valeの番組プロデューサーが誰かに電話で「フィッシュアンドチップスを切らさないで」と言っている。

千は『Friends Day』にZOOLの出演を控えたあけぼのテレビの局長を呼び出し、「ツクモに飲み込まれるな」と言う。

局長「失敗すればTRIGGERのようにRe:valeの芸能生命も終わるぞ」

千「終わってもいいよ。Re:valeは何度だって、最初から始められるんだ」

この千さんのセリフ、ものすごく死亡フラグ立ってませんか?わたしはここですっごい怖くなった。だって「終わってもいいよ」って。Re:valeが一度終わるフラグが立ちまくってる。

 

2.喫茶店で、TRIGGER・姉鷺が再始動のための打ち合わせをしている。姉鷺はMOP(Music Of People)ランクインをTRIGGERの目標に掲げる。MOPの歴史は浅いが、ネットユーザーの参加率が高く、ツクモの圧力の手が届かない。昨年はRe:valeが1位。今年の候補はRe:vale・ZOOL・花巻アゲハ・i7など。

TRIGGERはまずは小規模なライブハウスでコツコツとライブをしていく。

天「姉鷺さん、理想のアイドルってなんだと思いますか?」

姉鷺「決まってるじゃない。終わらないアイドルよ。アイドルは夢なの。夢の終わりなんて誰も見たくない。伝説なんて賞賛よりも、ある日突然姿を消したりしないアイドルの方がいい。日本一のトップスターじゃなくたって、顔に傷があったって、声が出なくたって、終わらせないでくれたらそれでいいのよ。だけどその夢を叶えるのが一番難しい。ゼロは消えて、NO_MADは解散した。百が好きだったRe:valeももういない。それでも精一杯、今をやるしかない。あなたたちがファンに見せた夢を、TRIGGERの名に責任を持って続けていくわよ」

そこで、喫茶店にいたファンに声を掛けられるTRIGGER。天「終わらせ方なんて考えていません。ずっとこれからのことだけ考えています」

 

Re:valeとしてインディーズ時代にライブハウスをよく使っていた万理に色々訊くことに。万理と一緒にライブハウスに見学に来たTRIGGERは、ファンとの距離やライブ開催費用など、万理から色々教わる。

「顔に傷があったって、声が出なくたって」は明らかに万理と百のことを指している。姉鷺はRe:valeのファンもしくは元ファン?

 

3.万理が「i7は路上でもライブしていた」と言ったことから、姉鷺はTRIGGERも路上ライブをすることを思い付く。一刻も早くTRIGGERが活動していることをファンに伝えるためだ。

了宅。了はパソコンから百のラビチャにログインし、監視している。

TRIGGER路上ライブの決行日。

姉鷺「覚えておきなさい。あなたたちはもう、高級ブランドのTRIGGERじゃない。軽率さ嘘を重ね、人々に愛想を尽かされ、事務所を捨てて路上で歌う、笑いものよ」

天「大丈夫です。誰が笑っても、ボクは楽と龍を笑いません」

3人が待機していると雨が降り出す。

十「雨は天からの恵みだ。いつか大きな花を咲かせるために、俺たちに力を与えてくれる」

天「昔ボクのライバルに言われたことがある。仲間といて、武器がある限り歌い続けていくって(陸の言葉)。雨に歌って、闇に笑って、地獄で踊る。ボクらの仕事は何も変わらない。世界が終わる日まで」

楽「あいつ(紡)に見られたくないと思ったんだ。俺たちを虹だって言ってくれたから。虹が落ちたところを見せたくなかった。だけど、びしょ濡れで歌ってたとしても、俺たちは虹と同じだって言ってくれるように。i7がもう一度挑みたいって言ってくれるように。Re:valeを超えて日本一になるって言葉が嘘にならないように。最高の俺たちを、今見せよう」

・陸のセリフは、ブラホワ対決前に天にライバル宣言した時のもの(1部18章3話)。

・九条は「弟やTRIGGERのメンバーや僕が死にかけている時でも、ステージに立っていてくれ」と天に言った(14章1話)。また、天は「隕石が落ちて世界が絶望している時にも笑って歌うのがボクらの仕事。それを九条さんが教えてくれた」と言っている(2部5章2話)。世界が終わるまでどんな場所でも踊る、この天のアイドル精神は九条が教えたもの。

 

4.ムービー。『RESTART POiNTER』のMVが流れる街頭ビジョンの前に組まれたステージにTRIGGERが登場する。たまたま移動中で車で通った陸・紡もそのステージを見ていた。

TRIGGERは『In the meantime』を歌う。TRIGGERの姿はSNSであっという間に拡散され、TRIGGERのファンたちは皆、泣きながら喜ぶ。

寮。三月「見ろよナギ!みんな歌ってる。歌える限り、歌い続けてんだ。桜春樹もきっとそうしてる。お前も、春樹が来るまで歌い続けりゃいいんだよ!神様はオレたちを見てるはずだから!願い事は必ず叶うから!」

大和「お前は神様に愛されてる。自分で言ってたじゃないか。ハッピーエンドを用意してくれてるよ。もし準備の悪い神様だったとしても、俺たちが用意してやる。だってお前はいつも、俺たちに幸せを教えてくれたんだから」

 

TRIGGERのステージを見る陸のモノローグ。「ずっと考えてた。ファンの子たちもきっと同じことを考えてたと思う。TRIGGERの九条天は今、何を思うんだろう?って。だけど、悔しさとか悲しさとか、不甲斐なさとかを天にぃの名前にくっつけるのはためらわれた。オレは、ここで歌うことにした天にぃの覚悟を知らないから」

天はステージ上で嗚咽を漏らし、泣き出してしまう。

陸「オレがファンの声を聞いて傷ついたみたいに、天にぃも傷ついてしまったのかな?誰かに言われた。ファンの感想を探して傷つくなんて馬鹿だよって。だけどファンのために歌うのに、ファンの声を気にしないなら、オレはどこに答えを探せばいいんだろう?泣いてる天にぃがファンに笑いかける。この人はオレを一度も嫌わなかったように、誰も憎まないんだろうな。ファンのことが本当に好きなんだろうな」

天「何かを欲しいと思って歌ったことは、1度もありませんでした。報われたいと思ったことも…だけど今夜。本当にたくさんのものをもらった気がします。皆さんの気持ちが嬉しかった。ありがとう…うた、歌ってて良かった…」

陸「天にぃはファンの子を傷つけてしまったことを、ずっと申し訳なく思っていたんだろう。どんな風に責められることも覚悟していたんだろう。なのに返ってきたのは、あたたかく力強い言葉だった。だから、みんなの優しさが嬉しくて、天にぃは泣いてるんだ。みんなに愛されて幸せなんだ」

陸も紡も、自然とTRIGGERに声援を送っていた。

楽「もう一度、お前らをゼロアリーナに連れて行くからな!」

やがて人が集まり出し、混乱を避けるためにTRIGGERはライブを終了する。

あーーーーーー泣き出しちゃう天くんかわいいねーーーーーー

 

5.i71周年ツアー。陸はステージ上で色んな思いが胸に押し寄せ、感情がまとまらないままに泣き出してしまった。

陸「1周年のオレたちとか、天にぃの誠意とか、泣き笑いの顔とか、ファンの子の笑顔とか、全部胸に押し寄せてきて。ステージと客席を繋ぐ絆の、儚さと強さが、いとおしくて」

それにつられて会場にいた2万人が一斉に涙を流し、それから陸の名前を呼び始めた。

一織「ようやく謎が解けた。七瀬さんが人を惹きつけ、九条に陸をモンスターと呼ばれた理由——訴求力だ」

 

一織「私たちは何も仕掛けていないのに七瀬さんの人気は上がっている。センターなのに1番人気ではなかったのが、1番になった。理由はセンター以外にあります。きっかけは冠番組で始まった楽器演奏コーナー。七瀬さんとみんなは何が違うのか?」

「それは訴求力です。子供や動物は共感を生みやすく、ポスターなどで見たことがあるでしょう。ですがこれらが真の訴求力を発揮するのは、愛らしさよりも痛ましさです。悲しい瞳をした子供や、ぐったりした動物の写真に心を痛めたことはあるはずだ。何かしなければと、使命感を覚えさせる。七瀬さんも同じです。普通のライブの時は爪を隠している。ですが何かを必死で訴えよう、やり遂げようとした時に、見る者の感情を一気に引きずり込み、屈服させ、彼の意思に共感させる。サウンドシップやセンター交代、ブラホワの時…私たちはその例を目にしてきました。人々が抱え続けていた感情を、七瀬さんは一瞬で覆してきたんですよ!」

「九条さんは、完璧なパフォーマンスと、深い愛情を、ファンに惜しみなく与えていく。七瀬さんの真価は与えることじゃない。訴えて、求めて、心を支配して、人々の感情を自分の心の傍に引き寄せる。ファンは切実な衝動に駆られる。七瀬陸の願いを叶えなければ。彼の幸せのために何かしなければ。人の心を鷲掴みにし、引きずり込み、掻き集めるブラックホール。それが七瀬陸です」

「今までは狭い箱の中で起こっていた。番組のコーナーでの訴求力も、ステージで感じるほどじゃない。もしも日本中に放映されるテレビの中であの人何かを切実に訴えかけたら、私たちにはもう、コントロールできなくなるかもしれない。それでも、私はあの人と約束したんです」

 

九条宅。九条「七瀬陸が人の心を食い荒らした先には、悲劇しか待っていない。だってそれは、魔王を呼び出す呪文だもの。エロイムエッサイム、我は求め訴えたり。お前の願いを叶えるために、1番最初に現れた魔王は誰?」

九条は「天よりも陸の方がゼロに似ている」と発言している(2章3話)。九条は、ゼロが人の心を食い荒らした末、悲劇を呼んだと思っており、ゼロに似ている陸もそうなると考えている。

 

15章 TRIGGER3人暮らし、陸が知った真実。

1.TRIGGERは3人で十の家で暮らし始めた。

 

一織は陸の何がそこまで人の心を動かすのかさらに確かめるため、陸を部屋に呼ぶ。陸に色々な表情をしてみるよう指示し、陸の悲しい顔が心に迫るのだと気づく。

「私がこの爆弾男をコントロールしなければ。これはこれでi7の武器になる。でも何かの弾みで狂っていくかもしれない。誰かのために何かするというのは基本的に多幸感があるものだ。七瀬さんに共感した人たちが同じ多幸感を七瀬さんに求め始めたら…ストレスに弱いこの人には扱いきれない」

そう考えた一織は、陸にこの表情をさせないよう、「七瀬さんはずっと幸せでいてください。私が幸せな環境をキープします」と言う

 

2.ライブハウスでのTRIGGERライブ。会場には入れないファンが外まで殺到し、TRIGGERはライブハウス側から今後の使用を断られてしまう。

陸の好きな食べ物はオムライス。

陸にラジオ番組のオファーが来て、ナギと2人で出演。MEZZO”の落ち着いたラジオとは反対に破天荒で賑やかな雰囲気が好評だった。

 

寮。メンバー皆で旅行に行きたいと話すi7。そこからナギはノースメイアについて話し始める。

「真冬のノースメイアは寒さが厳しく、夜が長く太陽は数時間しか昇りません。ノースメイアの先祖はヴァイキングで、夏は近隣から食料や財宝を奪っていましたが、冬の間は安全な場所に閉じこもり、吟遊詩人たちが歌う物語を聞いていました。その昔、ノースメイアys近隣諸国では、物語は歌でした。古ノルド語で書かれた王の写本や、歌謡エッダと呼ばれるものが代表的。読書家のリクはヴォルスパー…巫女の予言…世界創造から神々の黄昏までが語られた神話詩は知っているかも」

陸「ああ、ラグナロクか!北欧神話だもんな!」

歌に物語が宿るのは今も昔も変わらない。

三月「オレたちのファンもそうなのかな。オレたちの歌に、聴いた人の数だけ物語があって、オレたちの歌を聴くたびに、昨日のことみたいに思い出が蘇る。そんな風に繋がっていられたらいいな」

それぞれ曲にまつわる思い出を話すメンバー。一織はミューフェスの後、しばらく『miss you…』を聞けなかった。大和は『Mission』の映画主題歌だったRe:valeの『NO DOUBT』を聞くと、悩んでいた時のことを思い出す。

陸「『MONSTER GENERATiON』でセンターにしてもらえてすっごく嬉しくて。自分を認めてもらえた気がしたけど、色々あって自信を失ったりして…でも『RESTART POiNTER』を歌った時は自分が少し大きくなれた気がした。自分を許せるような気がした。メンバーやファンの子が大好きだって迷わずに思った気持ち、歌うたび、聴くたびに思い出すよ。天にぃが言ってた、世界が滅びる時にも歌っているのがオレたちの仕事だって。今ならわかるよ。オレたちの歌に誰かの楽しい思い出や、誰かが幸せな物語が繋がってるなら、オレたちが歌うたび、楽しい気持ちや幸せな気持ちをリフレインさせることができる。真っ暗な夜空に、流れ星を降らせるみたいに。オレたちは、星にも、虹にもなれる」

 

3.テレビ局。了・トウマと陸・紡が会う。

陸は了に「悠から聞いてるよ。君の治療費のために、あの子は九条鷹匡に買われたんだって?なのに君は随分と楽しそうに踊るね」と言われる。突然言われたことにショックを受ける陸。

陸「家族はいつも、大事なことはオレ抜きで話す」

了「君も?」

陸は今まで何も知らず、天に文句を言っていたことを後悔する。「オレを傷つけないように、家族はみんな隠してくれてたんだ。知らないふりを続けることが、何も気づけなかったオレの罰だ…絶対に天にぃを助ける覚悟ができた。オレの足元には、家族と過ごせなかった天にぃがいる。その上でオレはステップを踏んでたんだ。命がけで踊り続ける。TRIGGERと、TRIGGERを好きになった人たちの物語を終わらせたりしない」

天と引き替えに、陸の治療費を九条が負担していた。

これは2部9章2話で天からも語られる。

 

九条はお金を負担し、アイドルの卵を引き取るのが常套手段。

・理は養父の会社が倒産し、九条が借金を肩代わりした。

・旧Re:valeには、万理の顔の傷の手術代を払うと持ち掛けた。 

 

4.百・千・万理がバーで飲んでいる。万理はなかなか距離を縮めてくれない百に「百くんは、Re:valeじゃなくなった俺に申し訳なさを感じてしまうんだろ?だから俺と百くんで、プライベートで5年間何か一緒にやろう」と提案する。万理は「今は小鳥遊プロダクションの事務員として幸せなんだ」と再度、百に言う。
十宅に遊びに来た大和・三月・環・壮五。TRIGGER3人での生活は思った以上に賑やかだと言う十。天は換気扇の強さを「よわ、つよ」と言う。陸も「よわ、つよ」と言う。楽は追い焚きのことを「風呂燃す」と言う。

 

5.大和は千葉からお金を預かって来ており、「会場を借りるか何かの足しにしてくれ」とTRIGGERに渡す。しかしTRIGGERはもらえない、と断る。TRIGGERがライブをするには、宣伝費抜きで最低でも7000万円必要になる。壮五は「これを僕に預けてくれれば、これを元手に資金運用して大きなホールを借りられるくらいには増やせるかもしれない」と言う。壮五は小学生の頃から資金運用の練習をさせられていた。

十「それよりも、年内に唯一空きがある京都のFSCホールを借りられないか口添えしてくれないか?でも本当に言いたいことは別なんだ。君は、俺にはわからないと言ったけど、やっぱり家族は分かり合えると思う。勘当されてこのままでいいの?本当は壮五くんだって、ちゃんと家族と話し合いたいんじゃないのか?」

すると環がそれに対し怒り出してしまう。「そーちゃんちは、そーちゃんのひどいことしたんだぞ!なんで話し合わなきゃいけねえんだよ!子供のためにならない親なんていくらでもいるよ。リュウ兄貴も他の奴らも、そういうこと知らないから、家族仲良しが一番みたいに言うんだよ」

壮五「僕は今まで、両親と向き合ってこなかったから…否定され続けて、話しても分かってもらえないと思って、分かり合う努力をしなかったかもしれない」

環「なんで努力しなきゃならないんだよ。俺たちじゃなくて向こうがするべきだろ!?」

天が環を外に連れ出す。

環「そーちゃんだけ家族と仲良くしたらずるいとか思ってねえからな。やっと見つけた理だって、俺じゃなくて九条のとこ行ったんだ。話せば分かるなんて、ねーよ!あんたも、理も、桜春樹もおふくろも、なんでいなくなるんだよ。どうしてじっとしてらんねえの?どんだけ寂しかったと思ってんだよ…」

天「ボクがちゃんと終わりにする。キミに理を返す。あの人の夢は終わらせなきゃいけない。次の夏までにボクがゼロになって、九条さんの夢を終わらせる」

 

了宅。

テレビから「秋を感じさせるラブソング特集」が流れる。

了は、陸が番組で吹いているのを見てトロンボーンを始めた。

 

16章 Re:vale 対 ZOOL、壮五と、父親。

1.壮五は環の部屋に行き、「家に帰って両親と話し合いたい」と環に話す。壮五はそのメリットとデメリットを書いた資料を環に見せる。

・メリットは「妨害を受けることがなくなること・心的負担が軽減すること・FSCホールでTRIGGERのライブができるかもしれないこと」。

・デメリットは「壮五が顔を見せた時点で両親を怒らせるかもしれないこと・環が嫌な思いをするかもしれないこと」。

壮五「君が怒っていた理由はわからない。君は僕に、好きなことをしたらいいと言ってくれただろう?作曲したいと言った時も認めてくれた。だけど実家に帰ると言ったら猛反対した。そこが矛盾していると思った。その理由を知って、リスクを取り除きたい」

「あんたが倒れて、あんたが家を出てきたって聞いて、あんたのこと分かった気がしたじゃん。俺もずっと、寂しかったから…だからやってこれたのに、金持ちに戻ったら、俺のこと知らないすりするじゃん。やっと会えた理に逃げられて、なんであんたまで似たようなこと始めんだよ」

壮五「君は全然資料を読んでくれてない!この問題について、君が一番大事だ!TRIGGERに協力したいし、両親との和解もしたい。だけど君を傷つけるならしない」

泣き出してしまう環。「そーちゃんが寂しくさせるようなこと言うからじゃんか…」

壮五「僕はだめな人間だな…環くんはあんなに優しい言葉で、僕を喜ばせてくれたのに。病気を治すみたいに救ってくれたのに。君を喜ばせる言葉が言えない」

環「次からは王様プリン持ってきて。俺はそれで元気になんの」

環は「家に帰ってもいいけど、一緒について行きたい」と頼む。

 

ZOOLがRe:valeの番組にゲスト出演する。Re:valeがZOOLの勢いに飲まれないよう、八乙女に相談する岡崎。ZOOLとツクモの流れを止めるためには、この番組でRe:valeのペースに持ち込むこと、ブラホワで挑戦者として勝ち上がってくるであろうZOOLに、前年の勝者のi7が勝つことが必須である。

『NEXT Re:vale』にZOOLがゲスト出演する当日。悠は一織・三月の実家のケーキを食べたいと思っている。現在、抱かれたい男ランキングは1位が虎於、2位が巳波である。

 

2.『NEXT Re:vale』本番。今回は生放送。
百が話を振ってもZOOLは無視し、ほとんど放送事故のような状態。Re:valeは夫婦漫才ネタで乗り切る。CM中に百が「君たちのファンが楽しみに見てるんだよ」と注意し、CM明けからZOOLは喋るようになる。
虎於は「俺の前に抱かれたい男1位2位だったのはたいしたことなかった」と、楽・十を馬鹿にする発言。すると千が「僕はどうだ?大した男じゃないか?」と虎於に迫り、Re:valeのペースに持ち込む。

 

3.虎於はさらに、先端恐怖症の千にボールペンの先を向ける。百はそれを虎於の太ももに刺すフリをし、怯むZOOLメンバー。それ以降は番組は普通に続き、Re:valeの勝利の形に終わる。あとはi7がブラホワでZOOLに勝てれば、ツクモの権力は弱まる、と考えるi7。
百は何かあった時のためにZOOLに連絡先を渡す。しかしトウマだけがそれを受け取り、他のメンバーは興味がない。

 

秋葉原。TRIGGERが家電を買いに来ている。

ナギとソルヴァルドもここなの限定グッズを買いに来たが、売り切れてしまっていた。

ナギ「ワタシの役目は果たしたはずです。母の血を敬遠したのはそちらでしょう。お前たちのせいで、吐かなくていい嘘をつくことになった。友人に嘘は吐かないと決めていたのに。全てはただのサプライズで終わっていたはずなのに」

ナギの母親は日本人である(1部9章3話・3部12章1話)。

 

4.大和・三月・陸も秋葉原に来ており、ナギが買えなかったここなグッズを買うことができた。3人はそれをプレゼントし、桜春樹の生死が分からず落ち込んでいるナギを元気づけようと考えていた。

大和によると「ノースメイアは今、政治問題で若い奴らがざわついている。貴重な資源がたくさんあるのに、人口が少ないから財政が豊かなんだって。高度な社会制度改革を起こした中心人物が10代の貴族か何かの人」。

 

同じく秋葉原執事喫茶で、最近元気のない紡を元気づけようと、万理・姉鷺・岡崎と紡の4人が集まっている。

 

同じ店では、トウマがZOOLの親睦を深めようとメンバーを連れてきたが、大した用件はないと分かった途端、虎於・巳波は帰ってしまう。トウマは了やメンバーが「どうせ数年で終わるグループなんだから」と言う今のZOOLの在り方に疑問を感じていた。

トウマ「ハルはなんでアイドルになった?」

悠「むかつく奴にぎゃふんと言わせるため。目的は半分叶った。あと半分は、ゼロを超える人気スターになって、ゼロも、九条も、九条天もあざ笑う」

トウマ「その後は?」

悠「その後?オレのファンも笑ってやる。お前らなんか全然好きじゃないって」

トウマ「その後は?」

悠「その後は…考えてないよ。そこまでやったら十分だろ」

トウマ「お前の人生はそこで終わりじゃないんだぞ。まだ続いてくんだぞ。その先にお前は何をしたい?」

 

一織は環・壮五を連れ、お守りになるものを陸にプレゼントしようとショッピングモールに来ている。一織はi7のメンバーカラーと同じ7色の音符が付いたキーホルダーを選ぶ。

寮。大和・三月・陸は、ナギにここなの限定抱き枕をプレゼントする。一織は陸にキーホルダーをプレゼントする。壮五は翌日、実家に行くことになっている。

 

5.逢坂家に来た壮五・環。壮五はどこか浮足立ち、「i7メンバーに作曲を認めてもらえたように、この話し合いも上手くいくはずだ」と思っている。環はそんな壮五を冷静に見て、「壮五を抑圧し続けてきた家族相手に、そんなに上手くはいかない」と考えている。

家に入れてもらい、父親である逢坂壮志に会うことができた壮五。

壮志は芸能人のことを「流れ者を相手にする水商売。恥知らずのする仕事だ」と罵る。壮五が「FSCホールとTRIGGERの公演費用7000万円を貸してほしい」と頼むと、壮志は「貸す代わりに、逢坂の外聞を守るために、芸能活動を辞めて一生海外の別荘に住め」と壮五に言う。

環「そーちゃんが作曲したいって俺に言いに来た時、悪いことするみたいな顔してた。やりたいこと言うだけで、自分の子供にそんな顔させるようにしたのはあんただよ。いい服着てごまかしてたってあんたは最低だよ」

環は壮五を連れ帰ろうとする。

しかし壮五は食い下がる。「叔父さんも僕も、音楽をやっていて幸せなんです。家名に誓って恥じることはしません。僕のせいで父さんが笑われているならすみません!だけどいつか、笑われないような存在になって見せます!だからどうか認めてください…僕を、叔父さんを。叔父さんが愛したものを!」

しかし壮志は聞こうとせず、使用人に2人をつまみ出させる。その時、抵抗した壮五の腕が使用人に当たってしまう。壮志は「その少年(環)が暴力を振るったと言って警察に突き出す。彼を前科者にしたくなければ芸能界から足を洗え」と言って環を人質に取り、壮五を脅す。

壮志は今日は仕事があるのか壮五に訊き、今日のラジオの仕事を最後にしろ、と言う。環は部屋から出られなくなってしまったため、壮五は1人でラジオ局に向かう。環は、壮五が好きなものの話をするところを壮志に聞かせるため、部屋にラジオを持って来させる。

壮志の「芸能人は流れ者を相手にする水商売」という認識は、ZOOL(特に悠)の「ファンは馬鹿で移り気」という考えに通じる。

 

17章 壮五と音楽、バックダンサーの、TRIGGER。

1.ラジオ局。壮五1人でのラジオが始まった。

壮五は曲を紹介する前に、自分の過去の気持ちを話し始める。

「自分のことも、自分がいる環境も、自分の性格も、僕は好きじゃなかった。間違えるのが怖くて、いつも不安で、人の顔色を窺って……だけど好きな音楽を聴いている時は自分のことが好きでいられたし、好きなアーティストを応援している時は自信を持っていられた。新しいアルバムを買ったり、こっそり応援コメントを送ったり、そんな時の僕は自信に溢れていて……素敵なことができる自分が少しだけ、好きになって、子供みたいにはしゃいでいた。僕はずっと、自分のことが好きになりたかった。憧れたアーティストみたいに、思い出の曲みたいに、自分を好きになりたい……好きなものや、大切なものを、僕を守ってくれたものを、守れるようになりたい。僕に優しくしてくれた大切な友達を、憧れた人たちを称えるような、いいことがしたい。亡くなった叔父はもう歌えない。TRIGGERの歌も街から消えた。それでも、憧れた思いはこの胸に残ってるから。僕は音楽と生きていたい」

そう話しながら壮五は涙を流す。曲は予定を変更し、TRIGGERの『SECRET NIGHT』を流す。TRIGGERの3人もこれを聞いていた。

 

逢坂宅。ラジオを聞いた壮志に、環は「そーちゃんが自分を嫌いになったのはあんたのせいだ。なんで好きなもの好きって言っていけないんだよ!なんで違う人間を認めてやらないんだよ!」と言う。

 

ラジオ局の外には、心配した壮五のファンが集まって来ていた。

 

2.壮五がファンに声を掛けられながらラジオ局を出ると、タクシーで環が迎えに来る。環はファンに「俺たちは仲良しじゃねえけど、一緒にやってくよ。そーちゃんの作った歌、俺歌うよ。明日はまたケンカするだろうけど、明後日は仲直りするよ。だからみんな、俺たちの続き見ててよ。俺たちは大丈夫だって教えてよ」と言う。

壮志はラジオを聞き、7000万円とFSCホールを貸す気になり、環から壮五に渡すよう借用書を預けた。

 

TRIGGERのコンサート開催を知った了は、FSCホールに圧力をかけ止めさせようと目論む。しかし虎於が「マスコミはFSCが大きなスポンサーになっているから、マスコミを使ってFSCを叩くことはできない」と指摘され、今回は妨害を諦める。

 

壮五「勘当が解けたわけではありませんが、少しずつ、これからも話していけたらと思っています」

万理や岡崎は、TRIGGERのスタッフ手配などを手伝う。演出に関しては、ゼロの舞台演出家だったHaw9に頼むことができた。

あの父親がこんなポーンとお金貸してくれるかな!?ちょっと展開が急すぎたんじゃないか。

 

3.十宅でTRIGGER・姉鷺・九条(Haw9)が打ち合わせ。九条が演出を引き受けるのは天にも予想外だった。

TRIGGERのチケットは完売。i7も行けないスケジュールではなかったが、陸は行かないという。「前までは離れてることが不安だったんだ。家を出た天にぃの気持ちや、オレにアイドル辞めろって言った天にぃの気持ちが分からなかったから。今は違う。天にぃの目で景色を見てるように全部分かる。天にぃは大勢の人に感謝してステージに登って、客席を埋め尽くす光を心から尊敬しながら歌うんだ。今なら全部分かる。仕事をきちんとするってことは、自分を好きになる努力をするってことなんだ。自分を愛することにも、誰かを愛することにも、天にぃは手を抜いたりしない。だからみんな天にぃを好きにならずにいられないんだよ」

 

コンサートが終わり、TRIGGERはこの3人で日本一になると改めて確かめ合う。

十「ブラホワで勝った時よりも、ゼロアリーナこけら落としの時よりも、今が理想のTRIGGERだ。俺と楽と天で、Re:valeを超えて日本一になりたい。本気でそう思ってる」

天「3人でゼロアリーナに辿り着こう。他の誰かとじゃ嫌だ。たとえ陸でも。同じ夢を見るのは、キミたちがいい」

そんな時、ミスター下岡がSNSで「TRIGGERがまた調子に乗らないか心配。あの子たち生意気だったからね」と発言し、TRIGGERファンの反感を買う。しかし百いわく、これはTRIGGERを擁護する発言をしやすくし、TRIGGERの味方を増やすためにわざとした発言。これに続いてRe:valeも何か仕掛けようとしている。

 

4.i7は全会場満員で1周年ツアーを終えた。

MOPでTRIGGERが14位に上昇。1位はRe:vale、2位はZOOL。i7は7位だが、『Friends Day』が終わればもっと順位が上がると一織は予測している。

i7、生放送の音楽番組に出演。色々な番組でTRIGGERの話をしてはいるが、どれもカットされてしまうので、生放送のこの番組で演技力のある大和がさらっと「TRIGGERのライブ行きたかったな」と名前を出す。司会者はスルーするが、視聴者にはTRIGGERが活動していることをアピールできた。

同じ番組にて、Re:valeはライブ会場から中継で『太陽のEsperanza』を披露。

するとバックダンサーでTRIGGERが登場。驚くi7と観客。

 

5.TRIGGERはこの10日前、バックにつくようRe:valeから提案された。
この番組を見ていた了は『Friends Day』でRe:valeとi7に何か仕掛けようと企んでいる。了は「気分転換に陸の歌を聞こう」と言う。
『Friends Day』会議。i7メンバーはそれぞれのコーナーごとに担当が分かれる。
・視聴者が思い出の歌に投票する「Friendsメモリアルソング」を大和・陸
・視聴者が誰かに伝えたいメッセージを読む「Friendsメッセージ」をMEZZO
・応募者によるパフォーマンスコーナー「Friendsスター」を一織・ナギ
・三月はメイン会場とそれぞれのスタジオを繋ぐサブMCを担当。

 

ミーティング終了後、千宅でi7・Re:vale・紡・岡崎が集まり裏ミーティングを開き、ツクモへの対抗策を話し合う。了は、Re:valeが新人の頃に千が星影に引き抜かれそうになっていたところを助けたのをきっかけに、百と付き合うようになった。了が何を仕掛けてくるか百にも全く想像できないが、百への当てつけとしてi7に何かしてくる可能性が高い。

百「みんなデビューしてまだ1年なのに、ディープな案件に巻き込んじゃってごめんな。だけそこの仕事を嫌いにならないでほしい。この世界は本当にこの仕事が好きで、いいものを作りたい人たちもたくさんいる。お金や地位なんかじゃ動かない。TRIGGERの味方をしない人たちを見ても、臆病者だと思わないで。家族やチームや仲間にために、じっと我慢してるヒーローなんだ。そんな人たちに頼りにされてるi7ってグループを誇りに思って、ずっとこの仕事を好きでいてほしいな」

陸「嫌いになったりしません。オレ、ここでずっと歌っていきたいです」

番組最後に3グループで作った曲『Happy Days Creation!』を笑顔で歌えるよう、番組を成功させようと結束するi7とRe:vale。

 

18章 Friends Day、本番。

1.もうすぐ『Friends Day』当日。i7はテレビで見てくれるであろうTRIGGERのためにも頑張ろうと気合を入れる。

Re:valeはこれ以上i7を巻き込まないため、対ツクモ組織が存在することは話していない。その名簿は千が管理している。

百は番組フィナーレ時、i7のみになるメイン会場に了が仕掛けてくると考え、了に気づかれないようi7をメイン会場からスタジオに変更しようとスタッフとラビチャしていた。

 

しかし了は百のラビチャを監視していたので、了側のスタッフをi7のスタジオに移動させ先手を打つつもりである。了は環の父親を呼び、泥酔させた状態で環と再会させれば環が暴れると踏み、番組をぶち壊そうとしている。

了は「録画しておかなくっちゃ。陸を撮るんだ。あの子は僕のために歌っているから」

巳波「楽器の練習をする彼には私も目を奪われましたから、了さんのハートにも刺さったのでは?」

 

『Friends Day』当日。本番直前の局内放送で千がスピーチし、皆の士気を上げる。「これから24時間、トラブルも起こって大変だと思うけど、どうか僕らに力を貸してください。学校に行けない子供たちや、病気や事故で困っている人たち、その人たちは見知らぬ誰かじゃない。いつか出会う僕らの友人だ。だから僕らにできることをしたい。僕らをメインパーソナリティーに選んでくれた、その名誉と信頼に応えます。何が起きたって僕らは困らない。困っている人たちを助けられるのなら」

i7が円陣を組み、いよいよ本番。『Happy Days Creation!』を歌うOPから『Friends Day』が始まった。

 

2.家で『Friends Day』を見ているTRIGGERの3人。事前に会場のチケットをもらっており、念入りに変装してフィナーレは会場に見に行くことに。

大和・陸はメモリアルソングの準備、MEZZO”は視聴者からのメッセージの準備をし、一織・三月・ナギはパフォーマンスをする女子高生ダンスチームを投げキスで激励する。

メモリアルソングの途中集計ではTRIGGERの『SECRET NIGHT』が1位。2位がRe:vale。

百「コネでもなんでもなく、それだけ大勢の人たちの心を動かしたんだ。あの子たち、愛されてるよ」

千「でもなんで『SECRET NIGHT』なんだろう?」

百「ファンからのメッセージじゃない?醒めない夢を一緒に。会いたい日々が切ない。ファンの間から、革命が始まっていく」

ランキング結果はその時は放送されたが、次からはTRIGGERの曲をランキングから外すと言うスタッフ。大和・陸や一部のスタッフは反対するが、次の集計からTRIGGERの曲はランキングから外されてしまう。

 

3.これで、TRIGGERの問題とチャリティーの正当性を問う問題が1つになった。Re:valeは、これがTRIGGERの問題を浮き彫りにするには最高の流れだと考える。

一織・環は18歳未満のため、陸は体調を考慮し夜はホテルで休む。3人がホテルに向かう途中、環は父親の顔を見かけたように感じる。陸はスマホを忘れ、テレビ局に戻る。

テレビ局の廊下で陸と了が会う。

了「君にとても会いたかったよ。君は僕と同じものだって分かったから。同じように、家の中でひとりぼっちだった。だから僕らは誰より理解し合えるんだよ。僕にはわかるよ。君の家では君は異端児だった。僕もそうだった。ようやく出会えたね!僕は陸の味方だよ。なんていうか、僕は君だし、君は僕なんだ。何かあったら僕が面倒見てあげるから」

陸は了から一方的に、ラビチャを交換しようと迫られる。そこに百が来て了を追い払い、何かあったらすぐ連絡するよよう陸をフォローする。

 

次のコーナーはi7大人チーム大和・三月・壮五・ナギによる30分トークコーナー。

百「秋の夜長に、こたつを囲んでお届けします」

 

4.翌朝。眠気が限界の大和・三月・壮五・ナギに、一織・環・陸が合流し、3人は元気な声で周りを活気づける。それを見て万理は「あの子たちは自分の役目が分かっていてえらい。誰かのために、ピエロにも戦士にもなれる」と感じる。
了宅。了は、百の指示によるi7のスタジオの移動を受け、スタッフをスタジオに配置するように指示する。

メモリアルソングコーナーのスタッフと大和・陸の会話。ランキングの上位20曲中、TRIGGERの曲は3曲入っているが、上の指示でランキングに反映しないと言うスタッフ。このことはTRIGGERのファンを中心にネットでも騒ぎになっている。

陸「千さんが言ってました。困ってる人たちを助けられるなら、オレたちが困ることは何もないって。オレも同じ気持ちです。TRIGGERと仲が良かったからじゃなくて、今日は『Friends Day』だから。TRIGGERのファンだって友達だです。友達が悲しむことはしたくないです」と、もう一度TRIGGERの曲を反映できないかスタッフに頼む。

 

TRIGGERの3人も『Friends Day』会場へと出発。TRIGGERの曲のランクインがもみ消されていることを知っていた。

楽「ファンの気持ちだけで充分だ。このままじゃRe:valeも巻き込んでしまう」

そこに九条が現れる。「ファンを止めることはできないよ。それこそがファンの持つ力だからね。了も八乙女くんも、それが分からないまま世の中の人々をコントロールしようとしている。本当は真逆なのに。大衆が、アイドルを理想のアイドル——終わらないアイドルに近づけるためにコントロールしているんだ。天、君はファンが最後の1人になっても、その人のために歌い続ける。千もそうだ。自分の歌を愛する人間を愛さずにいられない。お前たちはステージから消えない。だから選んだ」

「天はTRIGGERを抜ける。今は僕を簡単に捨てない証明のためにTRIGGERでいるだけだ」と楽・十に言う九条。楽は「九条天はTRIGGERのセンターだ!お前には渡さない!」と九条に反発する。

九条は何があってもステージに立ち続ける、終わらないアイドルを求めている。だから天に「世界が終わるまで歌え」と教えた。

 

5.肝心の天は「まあまあ落ち着いて」と2人を仲裁するだけで、自身がどうするつもりなのかはっきりしない。ひとまずTRIGGERは、同じく『Friends Day』会場に向かう九条の車に乗せてもらう。

 

会場。メモリアルソングの集計が終わり、i7が歌う曲が決まった。ランキングはTRIGGERの『SECRET NIGHT』が1位で、制作局長の判断で歌えることになった。

局長「『SECRET NIGHT』に投票したTRIGGERやRe:vale、i7のファンを敵に回すことは、ツクモを敵に回すよりも怖い」

しかし百は、TRIGGERの曲を歌った陸が了から攻撃されるのではないかと恐れる。一織もまた、陸が例の痛ましい表情でTRIGGERの曲を歌い、大衆の心をコントロールできなくなることを恐れている。

しかし陸自身は「TRIGGERを助けるチャンスだから。攻撃されたっていいです。百さんやTRIGGERもだけど歌ってきたでしょう!?オレも歌います。望まれる時に望まれる歌を歌うのがオレたちの仕事です」と、歌いたいと思っている。他のメンバーも陸に賛成し、『SECRET NIGHT』を歌うことに決まった。

 

一織は陸を呼び止める。

一織「約束してもらえませんか?この先何があっても、どんな誉め言葉や非難が降り注いだとしても、全部無視してください。あなたは単純ですぐに心が弱る。そんな愚かなあなた自身より、分析に優れた私を信じてください。私は世界中の誰よりもあなたを知っています。弱点も魅力も、限界も醜さも。その上であなたが最高のスターだと言っているんです。私にあなたをコントロールさせてください。私を指針にして、私の顔色を窺っていいか悪いかを判断して。私のどんな要求にも従って。私以上にあなたの成功を考え、あなたを導ける人間はいない。私を嫌って、憎んでも構いません。だけど私を疑わないでください。あなたの願いを叶えるために」

陸「オレの願いがわかるんだ?」

一織「当然でしょう。誰よりも私を意識してほしいんです」

陸は「一織は友達だし、なんだかんだ信用してるから」と、コントロールされることを受け入れる。

陸「オレを置いていかないで。オレも置いていかないから。オレのためだとしても絶対に止めて。行く先が天国でも地獄でも、オレは先に行かないし、一織も先に行かせない。それでもいいなら、オレをコントロールしてもいいよ。それで?早速コントロールしてみる?」

一織「七瀬さん、私を見て。今TRIGGERを救えるのはあなたしかいない。今の状況がおかしいことを、会場の皆さんに、テレビを観ている人々に、あなたの声で訴えてください。皆が待っている言葉を、歌を届けて。病室で眠る七瀬さんの前で歌った九条さんのように。流れ星を降らせて、虹を超えてください」

 

19章 TRIGGERの歌、ナギと巳波、MOPの行方、捕われの百。

1.了側のスタッフは、i7が来るはずのスタジオで待機している。環の父親も楽屋で待機している。MEZZO”はその楽屋の前を通り、環は父親の声を聞いた気がし、嫌な感じがする。すると壮五は「君に何かあった時は、君が傷つけられる前に僕が怒るから。僕を信用して」と以前約束したことを言う。
メモリアルソング1位発表直前、TRIGGERがメイン会場に着いた。
スタジオ。トウマは、了が陸に「ラビチャをやってるか」と訊いたことを不自然に思っていた。百のラビチャを覗いていれば、陸のラビチャも知っているはずだからだ。三月と百はラビチャ上で絶交したが、トウマはそれも茶番ではないかと勘付いていた。トウマの予想通り、スタジオにはi7ではなくRe:valeが現れた。Re:valeは、i7のスタジオ変更が罠だったことを明かす。環の父は岡崎によって裏に連れて行かれる。
メイン会場。一織「七瀬さん、あなたをスーパースターにすると約束した。恐らく今夜、その約束が果たせる。その先に何が待つかは分からない。ノアの洪水の始まりの雨かもしれないし、伝説の始まりかもしれない。恐ろしさも不安もある。それでも私はこの先が見たい。大丈夫。私が全てコントロールしてみせる」
九条「わかるよ、高校生(一織)。自分が作ったアイドルが、最高の光を浴びるかもしれない。その誘惑には勝てない。そして僕はゼロを失った」
いよいよ1位の発表。その前に陸は「1位の歌についてついさっきまで話し合ってました。この歌とアーティストは、『Friends Day』のイメージを悪くするかもしれないから。だけど歌うことに決めました。悪い歌なんてどこにもないから。誰かが何かを好きだっていう気持ちを大切にしたいから!オレたちは、頑張ってる人、戦い続けてる人を応援したい。子供の頃のオレがたくさんの歌に励まされたように、誰かを励まして生きたい。オレがどんなに弱くても、諦めるな、頑張れって優しく手を貸してくれた人たちみたいに」と言い、1位の曲、TRIGGERの『SECRET NIGHT』を発表する。

・2部8章3話、壮五は環に「君がつらい時、苦しい時にも、ちゃんと君は見守られてる。君の声がピアニシモより小さくても必ず気付けるように努力するって約束する。君が嫌な思いをしたら僕が先に怒るから、もう拳を振り上げなくていいよ」と言っていた。

・3部2章3話、九条は一織に「i7は長くは続かない。終わりはある日晴れた日に突然降ってくるにわか雨。それは降り続けて世界を滅ぼす洪水になる」と言っていた。一織と九条のプロデュース観は、根本の部分では似ている。

 

2.TRIGGERの曲で、熱狂に包まれる会場と視聴者。一織は歌いながら「すごいだろう、これがi7だ。これが七瀬陸の力だ。私が見守り続けた、この人こそスーパースターだ!」と、今までにないほど気持ちが高揚する。九条は「可哀想に、もう止められない」と呟く。陸は「どうかオレの歌を、TRIGGERの歌を聴いて。TRIGGERが真剣に歌っていたことを思い出して。天にぃをもう一度大きなステージに連れて来て!みんなもっと大きな声でオレと一緒に歌って!」と、観客をさらに巻き込み熱狂させていく。
反対に、天は「こんなに大きな声は陸には支えきれない」と苦い顔をする。九条「止められない。あれは嵐を起こして消え去っていき、やがて滅びる。あの子は、天のように与える約束も持たない。千のように無から生み出す歌もない。ゼロなのに引力を持ってしまった」
i7が歌い終わると、観客の1人がTRIGGERに気づき一斉に注目する。九条の指示で3人は席を立ってお辞儀をすると、観客は暖かい声援を送る。こうして『Friends Day』は無事終了した。

『Friends Day』を見た九条は今までよりも一層、陸の姿をゼロに重ねている。

 

3.『SECRET NIGHT』を歌ったことでi7とTRIGGERに好意的な視聴者が一気に増えた。MOPでは1位Re:vale、2位ZOOLに続き、TRIGGERが3位、i7が4位に上昇した。陸に「明日から少し世界が変わると思います。私とした約束を忘れないで」と言う一織。
翌朝、寮の前には今までないほどのファンが集まって来ていた。その多くは陸に会いたがっている。
岡崎事務所。MOPではトップ3までが会場でライブを行い、Web番組で生放送する。Re:valeは千の提案で、i7とTRIGGERが両方出られるよう、MOPを辞退する。
MOPでTRIGGERとZOOLが対決することになるかと思われた矢先、ZOOLもMOPを辞退するという知らせが入る。Re:valeの辞退に乗じてZOOLも抜けることで、MOPという賞自体の価値を下げ、TRIGGERの復活劇がヤラセであるかのように見せることが了の目的だった。
i7とTRIGGER、どちらが1位になっても誰も納得しないような空気の中、音晴は「TRIGGER、i7、MOPの名誉を守るためには、君たちがTRIGGERの強敵になってTRIGGERと本気でぶつかり合うことだ。ブラホワで君たちが賞賛されたのも、TRIGGERが全力で真剣に歌ったからこそだ。全身全霊でTRIGGERと対決しなさい」と、i7を叱咤する。i7もTRIGGERもお互い、全力で戦うことを決意する。

・一織と陸の約束=3部18章5話、「私にあなたをコントロールさせてください」

アイナナのオタク、マナー悪すぎか!(笑)

 

4.音晴はMOPで披露する新曲(『ナナツイロREALiZE』)をi7に聴かせる。メンバーは、自分たちの絆を歌ったようなi7にぴったりの曲だと感じる。
TRIGGERも新曲(『DAYBREAK INTERLUDE』)を用意している。
了は、MOPが終わった直後に、陸と天が双子で全てヤラセだったとマスコミに流そうと考えている。了は、陸がTRIGGERの曲を歌ったことを怒っている。
ナギと巳波は、東京アイドルコレクションというファッションイベントで共演予定。2人は雑誌で対談する。
巳波「子供の頃に映画の撮影でオーロラを見にノースメイアに行き、素敵なところだと思って留学を決めた。ノースメイアは立憲君主制で王室が発言力を持っている」
ナギ「その発言は誤解を招きます。ノースメイアは民主主義を重んじる高度な社会福祉の整った国家」
巳波「若者を中心に、王政復古を唱える人々もいる。皇太子もそれを匂わせる発言をしている。国内では王室支持者が増えており、いずれ主権は王家に戻るでしょう」
ナギ「いいえ、この国は国際社会から非難を浴びるようなことは決してしません」
巳波「穏健派の頼みの綱は、国際社会に愛される第二王子。彼は社交的で優秀で語学に長けており、国際社会の信頼を得た。彼は、反政府組織が関与していると噂されるモルク宮炎上事件を解決した。彼は近隣社会からアイドルのように愛され、ノースメイアのシンボルになった。ですが私に言わせればただの子供です。その理由は彼が寵愛していた音楽家。王子は、彼が病で宮廷から退いたと思っているようだが、音楽家が政治利用を恐れて姿を消したとは、一度も思わなかったのでしょうか?」
迎えに来た万理に、突然「ノースメイアに帰る」と言い出すナギ。ナギは『Sakura Message』を作詞したのは誰かと訊く。
MOP前日。百にトウマから、相談があるとラビチャが来た。千は「モモは人が良すぎるから心配なんだ。昔の僕みたいに救いようのない人間はいる。そういう人は大事な友達の忠告さえ鬱陶しがる。厄介なのは、そいつが滅びる時に周りまで巻き込むことだ。万の顔の傷がそれだ。月雲が自滅するのはどうでもいい。けどお前が巻き添えになるのは嫌だ」と心配する。
トウマは、了が陸と天が双子だとバラそうとしていることを相談する。トウマは、陸・天の家族まで巻き込まれてしまうことを心苦しく思ったのだった。
そこに了が現れ、トウマが責められそうになるが、百が機転を利かせ「オレがトウマをゆすった」と芝居を打ち、トウマを逃がす。了は「これ以上このことを誰かに話せば、お前の家族や前のメンバーに不幸が及ぶ」とトウマを脅す。
寮。ナギはリビングでぼーっと、春樹と再会してi7メンバーと幸せに過ごす想像をしている。ナギ「ですが、魔法は解けるものです。ワタシも最近知ったのですが」

ナギの情報まとめ。

・ナギは8か国語を話せる

・ナギの母親は日本人

・ソルヴァルドら王室はナギの母の血を敬遠した

・ナギはノースメイアにいた頃、月に1度国民の前で定例会見を開いていた

・巳波が言っている「第二王子」はナギのことだと考えていいだろう。桜春樹は、自身の曲が政治利用されることを恐れて姿を消した?

・3部16章4話、大和は「ノースメイアは今、政治問題でざわついている。財政が豊かで、高度な社会制度改革をしたのが10代の貴族か何かの人」だと調べていた。

・1部8章2話、ミューフェス前にナギは「ハルキ、もう一度あなたの魔法をかけてください。ワタシたちに奇跡を起こす力を」と口にしていた。ナギは、春樹の曲には魔法のようなパワーがあると思っているが、それはいつか解けると最近知った。

 

5.引き続きMOP前日。
本気で怒った了は百のマンションまでついて来、マンションの管理人に口利きして監視カメラを止め、柄の悪い輩をモモの部屋に呼んだ。百に手錠をかけ、双子暴露は絶対に邪魔させないと言う了。
「なんでそこまでアイドルを嫌うんだ」と百が訊くと、了はこう言う。
「ゼロを見に行ったことがある。みんながゼロを褒めちぎっていたから、少しだけ期待して行った。客席からゼロを呼んで手を振った。だけどゼロは振り向かなかった。がっかりしたよ。こんな風にアイドルは簡単に人の期待を裏切る。モモ、お前も。酔い潰れた時に『自分は5年で期限切れだ』とモモは言った。『じゃあ僕と何かしようよ』って言ったら、いいよって言った。なのにモモはRe:valeのままだ。お前たちはくだらない嘘つきだ。だからZOOLを使って、アイドルなんか価値はない、インチキな詐欺師だって教えてあげるんだ」
百はそれを「酸っぱい葡萄の童話と同じだ。手に入らなかったものが良いものだったら悔しいから、本当は欲しかったのに、罵っていらないふりをして、価値を下げた。あんたは思い通りにならないからって、好きだったものを否定することで自分を守っただけだ!」と、了の核心を突く。
了は手下たちに、百に大量のアルコールを飲ませてベランダから落とすよう指示する。「再び相棒を失った千は、呪われた我が身を嘆くだろうね。お前の後輩たちも双子の正体がバレてめちゃくちゃになる」と言う了。しかし百が「先手は打ってある。また『Friends Day』みたいにしくじるだけだ。今度こそ、あんたの家族もあんたを笑う」と言うと、了は「双子の件には触れないでおこう」と、暴露を諦めたようだ。しかし逃げきれず、ベランダから落とされそうになる百。
千は百から連絡がないことを不審に思い、トウマに会いにテレビ局に向かう。トウマは了を恐れ、何を相談していたのか頑なに話そうとしなかったが、冷静でいられなくなった千に押され、話し始める。
小鳥遊事務所。ナギの様子が気になった万理が『Sakura Message』の作詞家に確認すると、「『Sakura Message』の歌詞は、外国なまりの人物に脅されて書いた。自分の作品じゃない」という。
ナギの部屋を三月が訪ねると、ナギは「大事なものを捨てる時、ミツキならどうしますか」と訊き、何かを捨てようとしている。ナギは「思い出に残して捨てていきます」と言って泣き出してしまう。
九条宅の前。楽が九条宅を訪ね、九条が迎え入れる。

・3部12章5話、了は「2人のアイドルに裏切られた」と言っていたが、この2人とはゼロと百のことだと分かった。

・『Sakura Message』の作詞家は誰に脅されたのか

しかし了さん、簡単に暴露諦めすぎじゃないか?それだけ『Friends Day』での失敗がトラウマということか。

 

20章 楽の宣戦布告、陸のやり方、MOPの勝者。

 

1.MOP前夜。九条宅。九条と楽の会話。

楽「天は何も話さないが、あいつが七瀬を大事にしてることはわかる。亥清が『あいつは病気の弟を助けるためにあんたの養子になった』と言っていた。本当か?」

九条「ある意味ではね」

楽「だとしたらあんたは人買いだ!」

九条「あの子は望まないことにただ屈服し続けたりはしない。僕の夢を叶えることが、あの子の夢だ」

楽「俺にはそう思えない。あんたといるあいつは息苦しそうで不自由そう見える。あいつはゼロを超えるが、あんたのゼロにはならない」

九条「そんなことは僕だって望んでいない。夢の半ばで姿を消したアイドルを、愛し続けていられると思うかい?ゼロは僕を裏切った。春樹はゼロを裏切って、ゼロの歌を世界中にばら撒いてる。だから僕は天と一緒に夢を叶えるんだ」

楽「あいつはそんなこと望んでない。あいつを自由にしてやってくれ」

九条「天を縛ったことはない。君たちこそ天につけ込むのはやめてくれ。あの子は優しい子だから、君たちが二流でも見捨てられないんだよ」

楽「あんたの基準で決めた二流だろ。俺は俺の一流を生きてる。歌もダンスも自分の力で物にしてきた。TRIGGERになってからは天や龍にふさわしいように。あいつのプロデューサーにふさわしくないのはあんたの方だ。今の時代に天っていう人間を見つけて、うわ言みたいにゼロの名前を繰り返してる」

 

巳波は元気がなかったトウマを心配しながら街を歩いている。「元気になるといいなんて、自分でも知らないうちに愛情が芽生えていたんでしょうか。虎於さんもトウマさんを追いかけて行った。なんだかんだ気にかけているんですね」

すると突然ナギに口を塞がれ、路地裏に連れ込まれる。

 

百宅。

百は酔って寝たふりをしている間に、逃げ出す策はないか考える。

するとマンションに千が来る。千は合鍵を持っている。百の部屋まで来たら千まで手を出されかねないため、千を追い返したい百。

了の手下たちは了に連絡するが、電話が通じない。男たちと百が口論している間に、千が鍵を開けて部屋に入ってくる。男たちは「妙なことをしたら割れたボトルで相方の顔を潰す」と百を脅す。

 

MOP当日。ゼロアリーナ前に天が来ている。

天「今は遠いな、ゼロアリーナ」

そこで陸と偶然会う。

天「テレビで陸を見てたよ」

陸「オレも見たよ、街の中でTRIGGERが歌ってるところ。天にぃが泣いてるのも。TRIGGERとファンの間にある絆みたいなものに感動したし、天にぃが、歌、歌ってて良かったって言ってて嬉しかった。MOP終わったら、家に帰っておいでよ。父さんや母さんの顔、久しぶりに見たいだろ?」

天「もうボクの両親じゃない」

陸「天にぃの家族だよ。今夜、TRIGGERに勝つ。オレが勝ったら家に帰って」

天「取引みたいなことはやめなさい。ボクらはファンのために歌う。他に意味を持たせるべきじゃない。賭けなんてしないよ。約束できる?TRIGGERが勝ったらi7を辞めて、芸能界からいなくなるって」

黙り込む陸。

 

MOP前日。十と了が街で出くわす。

了「なんだ、ATMの彼か」

十「ATM…?ああ、『あなたは、ちっぽけで、無力だ!』」

了「言いたくないから略してるのに、わざと言ったな?」

十「そういうわけじゃないんですけど…もう一度言います。あなたは、ちっぽけで、無力だ。俺たちはここまで来ました。あなたはその足を…正しくは人の声を止められなかった」

了「君たちを嘲笑する声も止まっていないよ」

十「笑われるのがそんなに怖いですか?好きなことをして、好きな仲間たちと一緒に笑って、それでも笑われるのが怖いですか?俺は今人生で一番楽しいです。誰かが用意したTRIGGERに入ったわけじゃなく、自分の意志でTRIGGERをやってる。自分で選んだ道を歩くのがこんなに楽しくて手応えがあるものだと、思いもしませんでした。絶望してから気づいたんです。絶望なんて大したことじゃないって。俺が俺でいる限り、何度でも立ち上がれる。仲間がいる限り孤独じゃない。夢がある限り希望は続いていく。天と楽を、俺たちのファンを、俺はゼロアリーナに連れて行きます」

了「モモといい君といい、アイドルは痛みに鈍いみたいだな。モモは酔っ払ってマンションのベランダから落ちて死んだよ」

「あなたは、ちっぽけで、無力だ」3部11章5話、東京国際音楽芸術祭で十がひとりで歌った際に了に言った言葉。

 

2.百宅。

千が部屋入ってくる。百は「友達と飲んで来て眠いから、帰ってくれ」と千を帰そうとするが、千も「月雲と会ってたんだろう?トウマくんが言っていた」と帰ろうとせず、粘る。2人が揉めていると男たちが奥の部屋から出てくる。了から「千を始末しろ」と連絡が来たらしい。追い詰められるRe:vale。

千は「僕が今まで何人病院送りにしてきたか知らないだろ?インドアで運動音痴なのはテレビ用のキャラ作りだ」と、とっさに脅しをかける。

 

九条宅。九条と楽の会話。

楽「あんたには情熱がない。あんたの夢はとっくに死んでる。あんたにあるのは、経験と知識と灰になった妄執だけ。俺たちは違う。俺たちは今を夢見てる。あいつはお前のゼロじゃない。俺たちTRIGGERの九条天だ!あんたが金と妄執で買ったあいつの人生を取り戻す。これ以上天に関わらないでくれ」

九条「天は僕が作った、僕のアイドルだ!僕と一緒にゼロを超える。他のやつに邪魔させるものか。僕の夢は死んでなんかない!」

 

路地裏。ナギと巳波の会話。

ナギ「『Sakura Message』を歌うワタシは最高だと言ったそうですね。ならば、本当のメッセージを知っていたはず」

巳波「ようやく意味に気づきましたか。噂で聞いていたあなたらしくない」

ナギ「あの方がここまで悪趣味だとは想像していなかった」

巳波「あなたは、自分で思っているよりずっと、憎まれている。同時に利用されようとしている。おかげで桜さんはひどいとばっちりを受けていました」

ナギ「ハルキに会いましたね」

巳波「ノースメイアでね。遺言状を預かったのも私。安全のため、日本で投函しました。桜さんはもう長くない。病気を抱えたまま、どこにも定住できずにいた。はっきり言ってあなたのせいです。あなたの弱味になってしまったせいで、あなたを利用しようとするいくつもの組織に追われ、穏やかに死ぬことすらままならない」

ナギ「ハルキに会ったのはいつ?」

答えを渋る巳波。強引に迫るナギに押され、「6月です。『誕生日おめでとう、ナギ。残念だけど、来年はもう祝えないだろう』と言っていた」と答える。

巳波「あなたはエッダのバルドルです。バルドルを失ったノースメイアは光を失う。そして桜さんはミスティルテインだ。万物がバルドルを傷つけないと誓った時、若い新芽だったミスティルテインだけが誓いを立て損ねた。それを神々の敵に利用され、ミスティルテインバルドルを絶命させる矢となった。あなたのせいで死に急いだ桜さんを、助けてくれるんでしょうね!?ナギ・ヴァルハルト・フォン・ノースメイア殿下!」

 

十と了の会話。

「百さんが死んだ?嘘をつくな!」了に掴みかかる十。

了が「TRIGGERの十龍之介が暴力を振るおうとしてるよ」と叫び、手を離す十。

了「愛されるアイドル。無力なのはお前たちさ。イメージを気にして手も足も出ない。ここでボクを殴ってTRIGGERの復活劇を終わらせる?出来ないだろう?」

了に手下たちから電話がかかってくる。了は「モモの前で千から始末しろ」と指示。

十は「連絡先を教えろ」と了に掴みかかるが、通行人には「撮影です」と言う。十「お前の言う通りだ。(世間のイメージでは)TRIGGERの十龍之介は街中で取っ組み合いをするはずがない、セクシーで優しいお兄さんなんだよ」

 

百宅。

千は「無名の僕らが一滴の血も見ずにこの世界でのし上がってきたと思うか?地のイヴと呼ばれたライブでは、30人を病院送りにした」などと言ってこの場を切り抜けようとする。

そこに了から電話があり、引き上げるように指示が入る。手下たちは退散。

千「二度と騙すなと言っただろう?僕も勝手だがモモも勝手だ。僕に歌えと言ったくせに勝手に5年で辞めようとするし、勝手にベランダから飛ぼうとする。飛ぶ時は道連れにするくらいの根性見せろ!」

百は千の顔をぶつ。

百「Re:valeを終わらす気はない!だけどどっちか消える時はオレが先だ」

千「僕は相方に庇われてとんずらされた男だぞ?相方の犠牲なんてトラウマに決まってる。よくもそんな鬼畜な提案ができるな」

百「鬼畜は千の方だろ?オレは元ファンなんだ、道連れにしたいわけない」

Re:valeが言い合いしていると、岡崎が助けに来る。 

ナギが言う「あの方」とは?「あの方」が作詞家に電話し、『Sakura Message』を書かせたと見ていいだろう。

 

「エッダのバルドル」について、3部15章2話にこんな会話が出てきていた。

ナギ「その昔、歌は物語でした。古ノルド語で書かれた王の写本や、歌謡エッダと呼ばれるものが代表的。読書家のリクはヴォルスパー…巫女の予言…世界創造から神々の黄昏までが語られた神話詩は知っているかも」

陸「ああ、ラグナロクか!」

 

3.十と了の会話。

了の手下が百宅から引き上げるよう、十が連絡させた。

了「お前は絶対に許さないからな!TRIGGERもお前の家族も、全部めちゃくちゃにしてやる。お前の力は僕に及ばない。絶望の底で恐怖に震えればいい!」

十「絶望するのも、恐怖に震えるのもお前の方だ。地獄に落ちろ、月雲了……俺の大事な人に手を出したら、お前を絶対に許さない」

 

ゼロアリーナ前。天と陸の会話。

天「i7を辞めるなんて、出来ないでしょう?取引したって賭けをしたって、ボクらは互いの願いを叶えることはできない。遠くまで来ちゃったね。陸のおねだりが、陸の願いを叶えてあげることが好きだった。誰かを幸せにできることがとても嬉しいことだって、教えてくれたのは陸だった。だけど今のキミのやり方には添えない。『Friends Day』で、陸はファンのことを考えずにTRIGGERのことばかり考えてた。あの歓声を引き起こしたのは陸だ。だけどボクは陸の力を認めない。あの観客がもし、子供の頃の陸だったとしたら、わがままをぶつけて、悲しみで動揺させて、無理矢理心を揺さぶるようなことはボクは絶対にしない」

陸「天にぃを、TRIGGERを助けようとして何が悪いの!?そのためにみんなの力を借りて何が悪いの?みんなだってTRIGGERを助けたいんだよ」

天「お客さんを扇動するようなことはボクらの仕事じゃない。お客さんは動かないまま、ボクらが誰より汗だくになって最高のパフォーマンスを届ける、それがボクらの仕事」

陸「なんで天にぃはいつも、オレのやること為すこと否定するんだよ!昔とは立場が違う。今はオレじゃなくて天にぃの方が不自由なんだよ」

天「決めつけないで。だからと言って陸に助けてほしくはない」

陸「ふざけるなよ!自分はオレのために、全部捨てたくせに…」

「……?」ピンと来ていない様子の天。

陸「頭に来た。MOPで1位になってブラホワでも勝って、日本一になる。それでオレのコネでTRIGGERをテレビに出しまくってやる。オレはオレのやり方で勝って、二度と天にぃに文句は言わせない」

天「ボクらも負けない。ボクのアイドル人生をかけて、全身全霊でキミのやり方を否定してみせる」

 

ついにMOPの時がやって来た。Re:valeと岡崎は千の家から中継を見ている。

MOP会場。袖で待機するi7。

「どうしてもTRIGGERに勝ちたい」と言う陸。

環はナギの様子がおかしいことに気づき、ナギの袖を引っ張り「なんかわかんねえけど、だめだよ、それ」と言う。

 

TRIGGER楽屋。天「どうしても叶えてほしいお願いがある。i7に勝ちたい。袂を分かった弟をこれ以上、調子に乗らせるわけにいかない。積乱雲だろうと嵐だろうと、ボクがここで食い止める。兄貴の意地、見せてやる」

 

通行人たちは、どうせ出来レースだと思いながら中継を見ている。

中継を見ている八乙女社長。「いくつもの奇跡をパッケージングしてきた。だが、価値のないものに踊らされ続けるほど、あなたたちは愚かではなかったはずだ。愚かだったのは私だ。TRIGGERじゃない」

中継を見ている音晴・万理。

万理「見ている人たちに伝わりますかね、i7とTRIGGERの本気が」

音晴「伝わるよ。真剣に生きている人たちには、真剣に生きている人が分かるものなんだ。どんなまやかしにも曇ったりしない。僕も君も、一生懸命生きてきた。それは、とてもつらくて、とても楽しいことだったねって、通じ合える」

 

4.袖でのi7の会話。

大和「千さんが言ってた。つらくてつらくて、楽しいだろうって。はじめは半分意味が分からなかった。でも、散々な思いをしただけ、この瞬間が楽しい」

壮五「やりたいことをやるのが怖かった。自分で選んだ道が取り返しの付かない失敗を生んで、誰かに迷惑をかけるのが怖かった。だけど今は違う。『ありがとう』だ。僕を支えてくれて、僕に好きなことをさせてくれて、どんな時も笑ってくれてありがとう」

三月「何を言われたっていい。オレらがピエロだっていうなら玉乗りしてやろうぜ。オレらにはもっと大事なもんがある。オレらにしか出来ないことだ。オレたちのファンと、TRIGGERのファンを笑顔にできんのは、今、世界中でオレたちだけだ」

客席を見渡すナギ。「七色のライトがオーロラのようです。ワタシの国ではオーロラは、戦場の女神、ヴァルキュリヤの甲冑の光と言われています。ワタシは、この景色がとても好きです」

陸「みんながいたから、みんなと一緒にここまで来れた」

一織に「今夜はあれしないの?」と訊く陸。「必要ないです」と言う一織。

 

パフォーマンス前に1人ずつコメントするi7。

三月「1周年の記念の日にMOPにエントリーできて嬉しいです」

大和「こんな場であれですが、実はi7を辞めようとしてました。その時ファンの子に、仲良くしてるi7が好きだって言われました。俺たちが揉めてんのなんか知らないはずなのに。全部見透かしたような、あの目がずっと忘れられません。みんなと俺たちは、遠いようで繋がってる。これからも見守ってください」

 

i7『ナナツイロ REALiZE』披露。歌いながら色々なことを考えるi7メンバー。

一織「終幕はいつもすぐそこに待ち構えてる。ここは、明日には崩れるかもしれない橋の上。ひとつ間違えば奈落に転がり落ちていく。それでも、みんなで同じ夢を見ていたい」

環「ずっとひとりぼっちだった」

壮五「誰かに認めてほしかった」

大和「誰かのために生きたかった」

三月「偉い人に褒められるためじゃなく、自分のことを好きになるために」

陸「オレはここにいるみんなと、一緒に歌っている自分が大好きだ!」

ナギ「………。」

紡「7人の歌声が、降り注ぐ星のように、会場できらきら踊ってる」

 

袖でのTRIGGERの会話。

楽「会いに行く、悲しませないって、ファンとの約束守ろうぜ!」

天「ボクたちはステージと奈落の境目にいる。その覚悟でステップを踏む。楽、龍、キミたちが好き」

 

MOP中継を見ている了は、「みんなアイドルに裏切られて、アイドルを裏切ってしまえばいい」と思っている。

 

TRIGGER『DAYBREAK INTERLUDE』披露。

TRIGGER「完璧な歌を、ステップを、ボクらをここに置いていく。自分のプライドのために、ファンのために、一緒に戦ってきた仲間のために」

天「100パーセントのボクらでファンに向き合う」

十「大丈夫。みんなの夢に終わりは来ない」

楽「俺たちが終わらせない」

天「どうか笑っていてよ。そのためにボクらがここにいる」

中継を見る通行人たちは「3人の一体感が増した」「TRIGGERがひとつの生き物みたい」と感じる。

 

ツクモプロダクションでMOPを見ているトウマ・虎於。

トウマ「陸、やっぱ俺、嘘ついてた。俺、この歓声が欲しい。この歓声を聞いて、感激して泣いてた頃に戻りたい」

楽屋でMOPを見ている悠・巳波。巳波は、天を見る悠の眼に羨望が混ざっていると指摘する。

三月「TRIGGERは世間の声なんかより、目の前にいるファンを大事にしてる。すげえよな」

MOPの鍵は「いかにグループが一体となれるか・誰に向けて歌っているか」にあった。
 
「ひとつの生き物みたい」に見えるほど一体化したTRIGGER。
一方のi7は、6人が想いを込めながら歌うのに対しナギだけが「…………。」である。
パフォーマンス前に大和がファンに全部見透かされてたような、あの目がずっと忘れられません」と言っていた。
ファンは、ナギの心がi7から離れていることもどこかできっと感じ取っていたはず。
 
また、TRIGGERはひたすらファンを笑顔にすることだけを考えて歌っていた。
対してi7、特に陸は「オレのやり方を天に認めさせるため」に歌い、「ここにいるみんな(i7)と、一緒に歌っている自分が大好きだ」と考えている。
MOPは「Music Of People」——「大衆のための音楽」賞であり、ファンのために歌わなければいけない場であるはず。

どちらが勝つかは明白だった。

 

5.完璧なパフォーマンスを見せたTRIGGERをi7が袖で出迎える。

MOP投票結果発表。勝者はTRIGGERに決定した。

悔しがりながらも、TRIGGERを祝福するi7。ナギ「みなで勝者を祝福しましょう!今日は勝ちたかったですけれど」

握手を交わす大和と楽。

 

了宅。了「今のうちに浮かれていればいい。ZOOLはJIMAで優勝する。ブラホワでi7を壊してやる。そこから先は僕の世界だ」

 

Re:valeがTRIGGERとi7をお祝いしてくれると連絡があった。

TRIGGER・姉鷺は八乙女事務所に寄る。事務所内には入らず、ビルの下から頭を下げるTRIGGERを八乙女社長が見ていた。

楽「九条に宣戦布告した。お前はあいつのもとに帰さない。九条や七瀬のために生きるのは止めるんだ。お前はゼロでもスーパーヒーローでもない。お前の人生を始めろ、天」

 

ゼロアリーナ前。九条「天はゼロを超えるアイドルになる。僕とゼロが叶えられなかった夢を、僕は天と一緒に叶える。春樹の最後の歌を天に歌わせる」

エンドロール。

 

i7楽屋。Re:valeが用意した打ち上げに向かおうとするi7。

楽屋に陸とナギが最後に残る。改まって陸に「今夜のリクの歌は最高でした。最高の思い出です。これからもみんなを支えてくださいね」と言うナギ。

ナギ「ヤマトが教えてくれたのですが、日本の大字で六弥ナギの六は、リクの陸でした」

陸「そういえばそうだ。陸って六って意味もあるんだよね」

ナギ「だからリクがいれば、ワタシたちは理想の形のまま、永遠に途切れません」

ピアノの連弾をする若い頃のナギと春樹、そして「Always beside you」の文字が映り、4部に続く。

3部8章5話、「六弥ナギの六はどの字か」大和に訊いたナギ。その字が「陸」だと教わると「ワタシたちは未来でもパーフェクトのままでいられます」と言っていた。

ナギは少なくともこの時点で既にi7を抜けることを考えていた。

 

 

 

20章については詳しく別記しました。

こちらも参考にしてください。

 

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アイドリッシュセブン メインストーリー第2部まとめ

 

女性向けアイドル育成リズムゲームアイドリッシュセブン』のメインストーリー第2部をまとめています。
ネタバレしかありません。ぜひアプリゲームをプレイしてからこちらをご覧になることをオススメします。

 

プレイ画像など一切ありません。ひたすら文章でまとめています。
自分の言葉でかなり要約しております。

引用部分で考察やポイントなど書いています。

 

☆記事内での呼称☆
【アイドルグループ】
IDOLiSH7アイドリッシュセブン)→i7
・TRIGGER(トリガー)→TRIGGER
・Re:vale(リバーレ)→Re:vale

 

IDOLiSH7メンバー】
・和泉一織(いずみいおり)→一織
・二階堂大和(にかいどうやまと)→大和
・和泉三月(いずみみつき)→三月
四葉環(よつばたまき)→環
・逢坂壮五(おうさかそうご)→壮五
・六弥ナギ(ろくやなぎ)→ナギ
・七瀬陸(ななせりく)→陸

 

【TRIGGERメンバー】
・八乙女楽(やおとめがく)→楽
・九条天(くじょうてん)→天
・十龍之介(つなしりゅうのすけ)→十

 

【Re:valeメンバー】
・百(もも)→百
・千(ゆき)→千

 

【小鳥遊事務所】
・小鳥遊紡(たかなしつむぎ)→紡
・小鳥遊音晴(たかなしおとはる)→音晴
・大神万理(おおがみばんり)→万理

 

【八乙女事務所】
・八乙女宗助(やおとめそうすけ)→八乙女、八乙女社長
・姉鷺カオル(あねさぎかおる)→姉鷺

 

【岡崎事務所】
・岡崎凛人(おかざきりんと)→岡崎

 

【その他】
・九条鷹匡(くじょうたかまさ)→九条
・九条理(くじょうあや)→理

 

 

 

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1章 IDOLiSH7冠番組、決定。

1.i7はセンターを一織にチェンジして新曲『Perfection Gimmick』を出す。それにはある理由があった。

三月、「実家のケーキ屋にゼロが来て、ケーキのお礼に歌ってくれた」と、ゼロとの出会いをメンバーに話す。

一織「今のアイドルブームの原点と呼ばれている人物ですからね。ゼロが活躍していたのはたったの3年間ですが、全世界に与えた経済効果は1000億円以上と言われています」

ナギ「ハルキはゼロを捜してノースメイアに来た。その時、ゼロのために作った曲をワタシに託してくれました。ゼロの歌はMAGIC。まるで幸せの魔法使いのようだと言っていました」

ゼロアリーナが工事を経てリニューアルする。アイドル界のトップがそのこけら落とし公演を務めるだろうと言われている。

i7にレギュラー冠番組が決定したという知らせが飛び込む。

 

2.三月のトーク力はテレビ関係者から一目置かれている。音晴に「君は普通に喋っているだけかもしれないが、それがテレビ界では貴重な才能なんだ。君のおかげで冠番組が決まったんだ」と言われた三月は、トイレに籠って嬉し泣きする。

三月「オレをアイドルにしてくれたお前らにやっと恩返しができる」

番組名は『キミと愛なNight!』、毎週素人と何かにチャレンジする内容。

番宣でRe:valeの番組にも出演する予定。

万理「オレもRe:valeのファンだよ。CDも全部持ってる」

大和は「Re:valeか…」と呟き、浮かない顔をしている。

 

3.環の人気が群を抜いて上がっている。環は視聴者の意見に近い飾らないリアクションを取り、親しみを感じやすいため。進行に徹する三月とは対照的なタイプ。

一織「この2人がいる、さらに圧倒的な歌唱力と、人に愛される魅力を持つ天才、七瀬さんがいるi7は必ずトップに立てる。ただし、ステージ以外では世間知らずで甘ったれのブラコン。私たちの時代がすぐそこにやって来ています」

 

『キミと愛なNight!』企画会議。三月の家はケーキ屋で、三月自身も調理師免許を持っている。番組テーマ曲にはi7の新曲を起用する。

突然、陸がひどく咳き込んでしまう。

 

 

4.Re:valeの番組にゲスト出演。
Re:valeの千の主演映画には千葉志津雄が出ていた。
i7はRe:valeの楽屋に挨拶に行く。

 

2章 Re:valeと、初共演。

1.Re:valeの楽屋。百にブラホワのパフォーマンスを褒められるi7。Re:valeは夫婦漫才のようなやり取りを見せる。百は桃とりんごのスパークリングジュースしか飲まない。
収録で完璧なパフォーマンスをするRe:vale。反対にi7は、陸の体調が優れず撮り直しを重ねる。そんなi7をRe:valeがフォローしてくれる。
収録の合間に千は環に話しかけ、「君はテレビでいつも無愛想にしているけど、つまらないなら君が面白くするんだ。テレビの前の妹を楽しませてごらん」と言う。

 

2.トーク収録ではRe:valeがi7の面白いトークをどんどん引き出してくれる。

Re:valeの2人によると、ゼロアリーナのこけら落としは3日間あり、初日はTRIGGER、最終日はRe:valeの公演が決まっている。中日の公演にi7が入れるよう、Re:valeからゼロアリーナの支配人に推してくれるという。

廊下で、大和が「話がある」と千に引き留められるが、逃げる。

千は大和を昔から知っているようだ。千「大きくなったな。初めて会った時は学生服だったのに。人間不信の塊で、芸能人はゴキブリ以下って目をしてた」

22歳の大和が高校生(18歳)以下の時なので、千と大和は最低でも4年以上前に初めて会った。

 

3.ナギが大和の素顔を見ようと、眼鏡を外すよう頼むが、大和は拒否する。

ゼロアリーナ支配人らスタッフが、こけら落とし出演者のライブを見に来ることになる。

紡は勉強のためゼロのコンサートDVDを見ている。ゼロの舞台演出は「Haw9(ホーク)」という人物がしていた。

音晴「ゼロが消えてから、Haw9の名前を聞くこともなくなってしまった」

万理が勤続5年目を迎える。紡は中学生の時に万理にチョコを渡したことがある。

こけら落としに向け、ゼロアリーナに行く紡。ナギもついて行く。そこで紡とナギはある男に会う。

ナギの母親は千葉志津雄のファンであり(1部9章3話)、大和の芝居を見てナギは何かに気づいた(1部10章4話)。

 

4.男(九条鷹匡)と紡・ナギの会話。

男(九条鷹匡)「ゼロが消えてから15年」

ナギ「アナタはアイドルが好きですか?」

男「ええ。アイドルも、アイドルに夢見るファンも。その夢をラッピングする職人たちも。僕も昔アイドルを育ててコンサートの舞台演出も手掛けていた。とても楽しい日々だった。僕だけが知っているアイドルの魅力を、世界中に知らせたくて、頑張れ頑張れって、僕だけのスターが星空に届くように、虹を越えていくように応援していた。舞台演出のコツは、アイドルたちの魅力を知ることだよ。誰よりもアイドルに夢中になりながら、誰よりもシビアにアイドルを解剖する」

 

ゼロアリーナ支配人がi7のライブを見に来る。i7のライブを褒める支配人。

アンコールが掛かる中、咳き込む陸。声が枯れるのを恐れて発作止めの吸入器を使いたがらない。一織らメンバーが無理矢理押さえて吸入させるが、発作は収まらず、陸はアンコールに出られなかった。

 

九条宅。そこには天がいた。

九条「お土産にケーキを買ってきたよ。あの子と一緒に食べなさい」

九条はi7のこのライブを見ていた。「センターの子がアンコールに出られなかった。理由はわかるかい、天」

天「ええ。わかりますよ。ボクらは双子ですから」

 

3章 こけら落とし出演と、陸がいない、0番。

1.ライブ後、メンバーに介抱される陸。
後日、ゼロアリーナ支配人が事務所に来て、こけら落とし中日はi7の公演で決定だと伝える。支配人は「アンコールに出られなかったセンターの子は大丈夫か」と訊くが、一織は陸の体が弱いことを隠す。そんな一織を大和は「あまり陸にプレッシャーをかけるな」と諫める。

 

2.環は病弱だった母親と陸を重ね、陸のために掃除したりご飯を運んだりする。

陸「天にぃはオレに歌ったり本を読んだり、何でもしてくれた。発作が起きた時は天にぃのお腹を枕にして寝てた」と環に話す。

心配した紡が陸の部屋に来る。

陸「もうあんな失敗はしない…ちゃんと体調管理するから。オレ。もっともっと頑張るから。人より弱いぶん、人の倍頑張るから」

そんな陸を見た紡のモノローグ「陸さんを見ていると、心の底から“頑張ってください”と応援したくなる気持ちと、“もう頑張らなくていいですよ”と泣いてお願いしたくなるような気持ちが行ったり来たりする。私はマネージャーとして、どっちの気持ちでいることが正しいんだろう」

 

3.紡は、必ず陸センターに戻すという条件のもと、陸とセンターを代わるよう、一織に提案する。

紡「お医者さんから聞きましたが、今の乾燥した寒い空気、これからの花粉の季節、陸さんの発作はますますひどくなります。陸さんの体調が戻るまで、センターを変えましょう」

一織「ここで間違えば永遠にi7のセンターは七瀬さんでなくなる。代えるとしたら個性の強くない私が最適かもしれない。ですが七瀬さんは必ず歌ってくれます。七瀬さん自身が歌うことを望んでるんです。あの人の声とキャラクターなら、i7はRe:valeにも、ゼロにも手が届くと私は思っています」

 

陸と一織の会話。

陸「ちゃんと、みんなを引っ張っていくスーパースターになる」

一織「期待していますよ」

 

音楽番組でブラホワ以来にTRIGGERと共演するi7。廊下で2グループが会い、天はライブのアンコールに出られなかった陸を叱責する。

歌のリハーサル中、陸は天に責められたことを思い出し、発作を起こしかけ、リハーサルから外れる。空いた陸の立ち位置をどうするか現場が混乱していると、天が陸の代わりにi7のリハに入ると言い出す。

 

4章 センター、交代。

1.陸の立ち位置と振り付けを完璧にこなす天。

天は「体調不良を理由にいい加減なことをしないで」と陸にきつく言う。

一織「他のグループでもおなじことをしましたか?弟がいるi7だからしたんでしょう。あなたがそうやって過干渉だから、あの人が1人で何もできない甘やかされた人間に育つんです」

十が「他の事務所のことに口を出しすぎだ」と天を止め、一織を大和が制止する。それを見た陸はさらに落ち込んでしまう。

「今のままでは七瀬さんが自信を失うばかりだ」と、一織は新曲のセンターを受け入れる。

一織「今まで曲によって何度かセンターを変えたことがあったでしょう。それと同じです。センター交代はただの仕事分担。私たちは7人いるんですから、弱点はカバーし合っていけばいい」

陸「ありがとう…正直ほっとした。毎朝、仕事に行くのが不安だったから。何かお礼しなきゃな。一織の好きなものなんでも買ってあげる」

一織「はは…期待しています」

 

2.三月はバラエティー番組を見まくって勉強している。「誰かに認めてもらえて、頑張れば褒めてもらえるのが嬉しい」

環は一織に「(比べられるだろうから)大変だな」と言う。環いわく「MEZZO"は違いすぎるから、比べられることはあまりない」

 

テレビ局廊下。お互いのダンスが合っていないと言い合いになるMEZZO"。

たまたま通りかかったFSCの役員が「『キミと愛なNight!』の裏で、FSCをスポンサーに付けたTRIGGERの番組が始まる」と話し、壮五は表情を曇らせる。

 

千主演の国民的刑事ドラマ『Mission』が映画化され、大和にその重要な新キャラクター役のオファーが来る。大和は「銀幕に行くつもりはない」と断りたいと思っている。

ナギ「恐らくですが、ヤマトのシークレット知ってます。ワタシたちはメンバーで、ベストフレンズ。隠さず話してほしい」

 

センターが交代してから初めての歌番組の生放送の日が来た。

 

3『Perfection Gimmick』初披露。一織センターは安定感がありやりやすいと感じるメンバー。ファンにも一織のセンターは好評。

『キミと愛なNight!』の三月のトークは、スタッフにも一般人にも好評。ファンクラブ会員も増えている。

この波に乗ってMEZZO"も新曲を出し、それを主題歌としたMEZZO” W主演のドラマのオファーも来ている。しかし環が再会もの番組でスタッフを殴った件を監督が知り、ドラマの話はなくなりかけている。万理が鶏そぼろを手作りして差し入れるなど、MEZZO"が出演できるよう交渉することになる。

音晴「2人の声はとても相性が良い。お互いの魅力を引き出して引き立てる。MEZZO“はそんな関係になれるはず。新曲『恋のかけら』はMEZZO"が生まれ変わり、2人が一回り成長するきっかけになる」

 

4.環は壮五に、「そーちゃんの1人で全部背負いこむところが苦手」だと言う。

i7の楽屋にRe:valeが来る。Re:valeは、FSCがスポンサーで予算が潤沢なTRIGGERの新番組にゲストで呼ばれている。

千は大和を呼び出し、話をする。

千「映画のオファーを受けろ。新人の頃お世話になった大先輩に恩返しがしたいんだ」

大和「あの人と俺はもう関係ない。なんであんたみたいなのが売れたんだ!?5年前までうちで洗車してたくせに」

千「いつまでも隠してはおけない。いくら眼鏡をかけていても、君はあの人の若い頃そっくりだ。なんで芸能界に入った?」

大和「最初は復讐のつもりだった。だけど今は違う。あいつらの夢を叶えてやりたい。俺のゴシップはその邪魔だ」

千「ゴシップくらい僕たちが守ってやる。あの人寂しがってたよ。コンサートにも花が来てただろう。なんで復讐やめたの。思ったより楽しかったからじゃないの。この世界」

 

百が紡を呼び止める。

百「i7の人気が急上昇した今、気を付けてほしいことがあるんだ。人気が上がって、メンバーに向けられる感情がちょっとずつ変化していく」

紡「i7を嫌いな人も出てくるっていうことですよね?」

百「違う。アイドルを苦しめるのはいつだって、好きの感情なんだよ。ファンが増えれば増えるほど好きの種類が無限に増えていく。かっこいい陸が好きな人、かわいい陸が好きな人、バラエティーの陸を望む人、ライブの陸が見たい人。みんな陸を思ってる。でも陸は1人しかいないから全部の期待には応えられない。それが彼らを苦しめる。アイドルは人を幸せにして、愛されるのが好きな奴らだから。ファンにがっかりされると、何が悪かったのか思い詰めちゃう奴がいれば、自暴自棄になってピリピリする奴も出てくる。期待があるから不満が生まれて、好きがあるから嫌いが生まれる。誰も悪くないし、正しい解決法もない」

「TRIGGERも一気に売れてしんどそうだった。だけど天はしっかりしてたな。天は完全に個を消してファンに奉仕するんだよ。天には年季を感じる。完璧な奉仕精神を子供の頃から鍛えていたみたい」

 

i7の寮に天が訪ねてくる。

天のアイドル性の中心にあるものは、ファンへの完璧な「奉仕」。それは子供の頃、陸のために歌って踊っていたことで身に付いたもの。

 

5章 天は、陸を、認めない。

1.天はお土産の王様プリン10個を環に渡し、陸の部屋を教えてもらう。環が天のことを「てんてん」と呼ぶのを子猫と勘違いし、「白い子猫とか、かわ…」と言いかける一織。

天が陸の部屋を訪ねると、陸はTRIGGERのライブDVDを見ているところだった。天は「具合は?しっかり休んで冷やさないように」と陸の体調をかなり気にかけている。

天「もし陸が好きな子となかなか会えなかったら寂しい?会う約束をしたのに来られなくなってしまったら?ボクの恋人はファンだよ。ファンを悲しませることはしない。ファンと交わした約束は決して破らない。アイドルなら当然のことだ。(約束とは)コンサートチケットだ。その日必ずそこに行って、笑顔で全力を尽くす約束。キミは約束を守れない。これまでも、これからも」

 

寮にRe:valeが来る。千は着拒された大和に会いに、百はナギに会いに来た。Re:valeはシチューと天のお土産の王様プリンを食べる。

天のお土産が王様プリンだったのって、「理をキミのもとに帰せなくてごめん」っていう、環への罪悪感からだったんですかね

 

2.天「アイドルとして最低なことはファンを失望させることだ。九条天のファンでいたせいで傷つくことがあったなんて、ボクは絶対に許せない。ボクのファンでいること、いたことを後悔させたくない。陸をライバルだと認めたけど、この前のライブとリハで確信した。陸はこの仕事に向いてない。陸も陸のファンも不幸になるだけだ。ボクたちの仕事は代わりがいない。キミが一流を目指せば目指すほど、キミは周りに迷惑をかける」

陸「オレは…みんなと歌いたくて…」

天「仲間と歌いたいだけならカラオケにでも行ってなよ。ボクが家を出た理由、教えてあげる。父さんの店がお客さんを楽しませる責任を忘れたからだ。経営不振の空気に影響されて、ダンサーたちが不安げに形だけ歌い踊る。そんなショーに誰がお金を払う?ボクも最初は九条さんに反発したけど、プロの世界を見て目が覚めた。隕石が落ちて世界が絶望している時にも、笑って歌うのがボクらの仕事。それを九条さんが教えてくれた。両親より九条さんが正しいと思ったからついて行った」

 

大和と十が一緒に飲んでおり、十を寮に連れ帰ってくる。べろべろで沖縄弁を喋る十。三月も一緒に飲み始める。

「てんてん」を探す一織と環のアンジャッシュコント的なやり取り

百はナギの隠れファンである姉鷺へのプレゼントとして、ナギのブロマイドに本人のキスマークを入れてもらう。

4章1話で、大和と十は飲みに行く約束をしていた。

この寮に大集合する話、わちゃわちゃしててみんな可愛くて好きなお話です。

  

3.陸「天にぃは結局、家族を見捨てたんじゃないか。天にぃがいなくなって、母さんも父さんも、オレもずっと泣いてた。オレの世話を押し付けられてたのが嫌だったんじゃないかって…天にぃはずるいよ!自分は家族を捨ててアイドルになったくせに、オレには辞めろなんて…オレはずっと、大人になったら、天にぃが一緒に歌おうって言ってくれると思ってた…でも天にぃにオレは必要とされてなかったんだ」

天「違うよ。陸を忘れたことなんて一度も…ボクらは生まれた時からずっと一緒だったじゃないか」

そば処山村の出前で楽(にそっくりな店員)が来て、紡をデートに誘うが断られる。

 

4.天はリビングに移動。陸がリビングに追って来て「天にぃが何を言ってもオレはi7を辞めたりしないからな!みんなはオレを必要としてくれてる。ひどいこと言うのは天にぃだけだ。天にぃなんか嫌いだ」と言うが、天も依然として「陸をアイドルとして認めない」と言う。

 

6章 特別ユニット、青い髪の少女。

1.TRIGGER楽屋。あれだけ言われても陸に嫌われてないと言い張る天。二日酔いの十に大声を出す楽・天。

 

「絶対に天にぃ…九条天に認めさせてやる」と息巻く陸。

三月「ムリすんなよ。TRIGGERはTRIGGER、オレたちはオレたち。パーフェクトな奴らが7人じゃなく、7人でパーフェクトでもいいじゃん。困ってる時はみんなで助け合ってさ」

さすが名MC、と大和に茶々を入れられ、「そんなんじゃねえけど、みんなの役に立てて嬉しい」と言う三月。

 

Re:valeから、こけら落としのRe:vale5周年コンサートにi7にシークレットゲストで出てほしいと頼まれる。TRIGGERと特別ユニットを組む企画。

 

2.TRIGGER楽屋。天は、「九条にいい加減会わせろよ。お前はプライベートを隠しすぎだ」と楽に言われる。

 

八乙女社長はこけら落としの注目度の高さからi7との共演を受けた。

八乙女「九条さんはスター育成のスペシャリスト。今も1人育てているらしい」

姉鷺「天もデビューまで海外で育てられ、世間から隠されていましたものね」

八乙女「九条さんがこけら落としに注目しているのには、ある理由がある。Re:valeがゼロの曲をカバーする予定らしい。ゼロが消えて15年。アイドル業界で不可侵だったゼロだ。ゼロアリーナのリニューアルを期に、新しい時代がやって来たようだ」

姉鷺「ゼロの存在は大きすぎて、そして未だに熱狂的なファンが多すぎて誰もカバーしていません。Re:valeもただでは済まないかも」

 

実は八乙女プロダクションにRe:valeがが来て、ナギのキスマーク入りブロマイドと非売品グッズと引き替えに、姉鷺に八乙女社長を説得させ、TRIGGERのこけら落とし出演を取り付けたのだった。

5章2話で手に入れたブロマイド。姉鷺さんちょろい。

 

3.各グループリーダー(Re:vale・大和・楽)とマネージャーが集まった会議。
Re:valeが考えたユニットは、一織・陸・天/大和・三月・ナギ・楽/環・壮五・十。
Re:valeがゼロの曲をカバーする企画がある。


MEZZO"の仕事終わり、環は壮五を置いて帰ってしまう。壮五が1人テレビ局から出ると、青い髪をした少女に話しかけられる。

 

4.少女「四葉環さんは元気にしてますか?」

壮五「ああ、うん」

少女は「良かった」と安心した様子。

壮五は少女の雰囲気が環に似ていると思い、「君は四葉理ちゃん?」と訊くが、少女は否定する。さらに「私に会ったことは誰にも言わないで」と壮五に言う。帰り際、少女はクローバーのキーホルダーを落として行ってしまい、壮五が拾う。

 

ショッピングモールに買い物に来ている三月。偶然、ファンが「『キミと愛なNight!』の三月邪魔だよね。人気もないのに1人で喋るし」と会話しているのを聞いてしまう。恥ずかしさから、帽子を深くかぶって泣きながら走って帰る三月。

 

陸がネットで『Perfection Gimmick』の評判を検索すると、「センターは一織のままでいい」「一織センターになって完成度が上がった」などと見つけ、ダメージを受ける。陸「代わりがいないのも、代わりがいるのも苦しい」

 

Re:vale楽屋。千が電話で誰かに「5周年コンサートまでにあいつを探してくれ」と話している。それを聞いてしまった百。百「ああ、そうか、約束の期限だもんな」

私はここの三月くんの繊細さが大好きです。全宇宙が泣いた。

ここからi7は4章4話の百の言葉通りに苦しんでいく。

 

7章 潰れゆく、IDOLiSH7

1.街に貼ってあるこけら落としのポスターに「Get Back My Song(僕の歌を取り返せ)」と落書きされているのをファンが見つける。

ネットでパフェギミの評判を見てから、陸は一織を避けるようになる。

一織は「何ですかあの態度。誰が一番あなたに歌ってほしかったと思ってるんですか」と怒り気味。一織と陸のファン同士も言い合いを繰り返すようになる。

泣き腫らした三月を気に掛けるナギ。三月は「放っといてくれよ」と突き放してしまう。

『キミと愛なNight!』の会議(MEZZO"不在)でも微妙な空気の一織・陸と、どこか上の空の三月。

 

壮五は大和に相談する。

壮五「家でいつも否定されていた叔父を思い出して少しつらい。元気のない陸くんや三月さんにも何かしてあげたい」

しかし抱え込みすぎる壮五に大和は「まず相方と親睦を深めなさい」と言う。

壮五は「環くんとはタイプが真逆だから、もう仕方がない」と思っている。大和に理らしき少女に会ったことを話そうか迷う壮五だが、大和にこれ以上負担をかけられないと思い、話すのをやめる。

大和「ミツは俺たちのファンに認められたいんだよ。だけどMCの技術は伝わりにくい。MCはライトを当てる奴を瞬時に判断して平等に話を振る、スポットライトみたいな仕事だ。すごい仕事だよ。だけど目立つのはスポットライトじゃなく、ライトを浴びてる人間だ。ファンからはどうしても不満を言われちまう」

壮五「その話を本人にしてあげればいいのに」

大和「ミツは俺らが思っている以上にプライドが高い。タマも高いタイプ」

 

2.i7がギスギスする中、せめてMEZZO"だけは円滑でいられるよう、大和は「壮五が環のダンスに憧れてる」と環に吹き込む。すると環は壮五に懐くようになり、オフの日に一緒に遊ぼうと壮五を誘う。環は挨拶もちゃんとするようになりスタッフにも褒められる。

環が褒められると嬉しそうな壮五。

環「ゆきりんが言ってたやつ」

千が2章1話で「番組がつまらないなら君が面白くするんだ。テレビの前の妹を楽しませてごらん」と言っていたこと。

 

3.『キミと愛なNight!』収録。自分ばかり喋っているのではないかと気にして、いつものキレがない三月。

それに気づいたナギが三月と話そうとするが、逃げる三月。ナギは三月を捕まえると、三月は泣き出してしまう。「何をどう頑張っていいのかわかんなくて…情けないこと言ってもいいかな…世界中の人全員に好かれたいなんて、贅沢なこと思ってるわけじゃない。i7を好きって言ってくれる人にだけは嫌われたくない。だって、俺もファンの子も同じはずだろ。みんなi7が好きで…だからちゃんと上手くやりたいんだ。オレ、ここにいて…i7にいてもいいのかな…街中にある、たくさんの人の好きって気持ちに、どうやって応えたらいいんだろう」

まさに今、4章4話で百が言っていた通り、「好き」の気持ち全てに応えられず苦しんでいる三月。

 

4.ファン同士も、お互いの推しメンバーを否定し合ってゴタゴタしている。

寮。一織を元気づけようとホットケーキを焼いてあげる三月。「一織はえらいよ!自慢の弟だよ」

三月は、一織のリクエストでホットケーキをクマの形にしてあげる。

 

i7とRe:vale、音楽番組で共演。下岡「Re:valeは相変わらず仲いいね」千「でもフルネーム知らないっていう」

その日の歌収録、百の声が出なくなり、急遽口パクで収録することになる。まるでゼロが自分の曲をカバーするなと言っているようにも思える。

「Re:valeはお互いフルネームを知らない」?3部において千・百それぞれの本名が明かされるが、その時に名前を把握していなかったのか?

 

8章 百の声、環を見守る、壮五。

1.Re:vale楽屋。百は話す時は声が出るが、歌おうとすると喉の奥が塞がった感覚になり声が出なくなる。千は百を「病院に行けば治る、僕を信じろ」と励ます。

 

i7はファンに何を望まれているのか分からなくなり、すれ違いが続いている。

大和「やれることをやりゃいい。MEZZO"のデビューも最初は誰も望んでなかったけど今はなんとかなってる。なんとかやってきたろ、俺たちは」

万理が思うに、「シングルの売れ行きもいいしオファーもたくさん来ている。だけど根が真面目な子たちだから、要求する声に引きずられてしまう」

紡は「誰も悪くない。だけど潰れていく」と百が言っていたことを思い出す。そして今i7に必要なのは、心の支えだと気づく。

 

2.紡「頑張ってくださいも、頑張らないでくださいも含めて、今だからこそこの言葉を言おう」

レッスン場に向かった紡。i7メンバー1人ひとりに感謝と励ましの言葉を言う。

紡「i7が大好きです!i7は最高のアイドルです!i7はここにいる7人の、誰が欠けても、誰が変わっても不完全です。ここにいるi7がパーフェクトなんです。顔を上げて、胸を張って、ありのままのi7でいてください」

紡に励まされ笑顔を取り戻すi7。

 

3.寮。大和は三月に「お前は俺に一生懸命ってやつ教えてくれたかた、ほどほどってやつ、俺が教えてやるよ」と頑張りすぎる三月にセーブするよう言う。

陸は、一織にセンターを代わってくれたお礼の品物は何がいいか聞き、仲直りしようとする。

 

MEZZO"の会話。

環「ファンの子が俺が最近頑張ってて嬉しいって泣いちゃったんだ。それでゆきりんが、テレビの向こうの理を楽しませろって言ってたのを思い出した。そーちゃんがこの前、嬉しいって言った時とか、親父が出てきた番組で怒ってくれた時も、見てくれてる、繋がってる気がした」

驚くのと同時に、壮五は気づく。「ああ、そうか。僕はずっと人に見られていたから、怒ったり泣いたりするのが上手く出来なくなったんだけど、君は反対だったんだね。君は見守る人がいなかったから、いないと思っていたから、自分で大声を出して怒るしかなかったんだ。ひとりぼっちで自分の身を守るくせがついてたから。君を見てるよ。君がつらい時、悔しい時に、ひとりぼっちで怒らなくていいんだ。ちゃんと君は見守られてる。約束するよ。君の声がピアニシモより小さくても、必ず気付けるように努力していく。君が嫌な思いをしたら僕が先に怒るから、もう拳を振り上げなくていいよ」

環「俺はそーちゃんに何をすればいい?」

壮五「怒ったりするのは前よりできるようになったけど、20歳過ぎて人前では泣けないから、僕が悲しい時泣く係かな」

1部16章2話で、日向をパソコンで殴ろうとしたのも、2部13章2話で環の部屋の鍵をスクリュードライバーで壊すのも、壮五は単に暴力に任せて怒っているのではなく、「怒ること、感情を出すことが下手だから」こういう方法しか取れなかったのだ。

MEZZO"尊い

 

4.寮に戻った環は、紡を「いつも遅くまでありがとう」と労う。ファンやスタッフにも礼儀正しくなったと褒められるようになり、「俺がちゃんとしてると喜んでくれる人がいるから、今はあの親父の番組でも笑うと思います」という環。

環は理のことを思い浮かべる。「理にはいるのかな。見てるだけじゃなくて、家族みたいに見守ってくれる人。もし理がひとりぼっちだったら、これからは兄ちゃんが見守ってやるって言ってやろう。早く伝えたいな…」

 

九条宅。

九条「Re:valeの新曲も世間を騒がせている。ゼロのカバー曲か…伝説のアイドル、ゼロ。失われた虚像に、この国の人々は執着しすぎている。天、こけら落としで最も輝くのは君だよ。TRIGGERがRe:valeに負けても、i7に負けても…九条天だけは誰にも見劣りしてはいけない。君はゼロを超える逸材なんだから」

そこには九条のことを「お父さん」と呼ぶ、九条理という女の子もいた。それは壮五が会ったあの青い髪の少女だった。

 

9章 闇から抜け出した、IDOLiSH7

1.MEZZO"のW主演ドラマの監督から、最近の環の真面目な態度を見て、ドラマを撮るOKが出た。主題歌は『恋のかけら』。ドラマ初出演のため、大和に演技指南を頼むMEZZO"と紡。

壮五が編集者のヒロインの幼馴染の美容師役、環がヒロインが道で拾うボクサーを目指す学生役。2人の演技経験は、環は小学校の時に桃太郎のキジ役、壮五は高校(男子校)の劇で高尾太夫(女装)をやった程度。大和は練習としてMEZZO"にお互いの真似をさせる。

大和、「『Mission』の映画出演を受ける」と紡に伝える。

 

九条宅。キーホルダーを無くしたことに気付く理。天が探すのを手伝おうかと理に声を掛ける。

 

2.天と理の会話。

理が九条の養子になった理由。「九条さんが、養父の借金を肩代わりして私を引き取ってくれたんです。九条さんがいなければ、ワタシも家族も路頭に迷うところでした。とても感謝しています」

天「ボクも似たようなもの。両親が店を経営してたんだ。だけど借金を抱えてしまって、店を手放しても借金だけの頃状況だった。病気の弟がいたけど、借金を抱えながら病院通いなんてできない。ボクを引き取る代わりに借金を肩代わりすると九条さんに言われて、13歳の時に養子になった。妹ができたのは初めて」

理「私は2人目のお兄ちゃんです」

 

小鳥遊事務所のレッスン場でi7とTRIGGER合同レッスン。各ユニット(一織・陸・天/大和・三月・ナギ・楽/環・壮五・十)に分かれてレッスン。

天は、一織・陸の息が合っていないことを指摘。

天「息を合わせようとしすぎて息が合ってない。センターチェンジくらいで心が揺れる程度の覚悟なら、センターでライトを浴びる資格はない。きれいな気持ちも汚い気持ちも全部話して」

 

3.一織と陸の会話。

陸「オレは…どうしていいのか、ずっとわかんなくて…みんな一織がいいって言って、一織センターの方が売り上げもいいって聞いて。自分を否定されたような気持になって…」

一織「あなたは馬鹿じゃないですか。i7随一の歌唱力のあなたの代わりにセンターで歌う私の気持ちが、あなたにわかりますか?怖くて怖くてたまらなかった。けど皆を、あなたを助けるためだから、センターに立ったんじゃないですか。なのになんですか、その態度。ひどいじゃないですか」

陸「一織が同じような気持ちでいるって気付かなかったんだ。オレが一織をうらやんで、嫉妬してるばっかりだって…こんな気持ちに気づかれたら、呆れられると思った」

一織「馬鹿な人」

天「他人と自分を比べるから落とし穴に落ちていく。ボクは絶対、八乙女楽に勝てない。十龍之介に勝てない。だけどボクには絶対2人に負けないものがある。比較していいのは、過去と未来の自分だけ。明日も明後日も、キミたち自身に勝ち続ける努力をやめないで」

 

大和・三月・ナギ・楽のレッスン。三月と楽の会話。

三月「あんたみたいに生まれたら人生楽勝だったんだろうな。素直に羨ましい」

楽「よく言われる。だけどその度に、あんただってイケてる、何が不満なんだって思う。俺がパーフェクトな成功者に見えんのか?好きな奴にも遊んでそうって言われる。ガチでへこむっつーの。ブラホワだって俺たちも必死にやったけど、勝ったのはi7だった。俺は俺以外を生きたことはない。だけど俺を必死で生きてる。大真面目に八乙女楽をやってんだよ。お前はどうなんだ?真面目に和泉三月をやってんのか?」

三月「やってるよ…やってるつもりだよ!だけど、何が正しいのか、頭ん中ぐちゃぐちゃになっちまって…」

楽「ぐちゃぐちゃになるのは、自分の声を聞いてないからだ。ノイズは消して自分の声だけ探せ。お前に愛されるお前になれ。そしたらいつか1万人がお前を愛するようになる。それが自分自身を真面目に生きるってことだろ」

 

環・壮五・十のレッスン。

十のダンスを褒める壮五、それにやきもちを妬く環。十に「エロエロビーストめ」と言うと十は生い立ちを話し始める。

十「あれは会社のイメージ作りなんだ。本当はベッドシーンよりベッドメイキングの方が得意なんだ。ホテル王の息子っていうのも、母親の再婚相手がたまたまホテル経営者だったってだけ。本当の親父は沖縄で漁師をしてる。俺も漁師になる予定だったんだけど、船が壊れて、お金に困って芸能界に入った」

環の妹を探すのに協力すると言う十。「俺にも弟が3人いるから他人事には思えなくて。あの子たちを全員大学に行かせてやるのが夢なんだ」

「ベッドシーンよりベッドメイキングの方が得意」は吹いた。

 

4.TRIGGERによると、百はTRIGGERの番組でも歌えなかった。

午後からはゼロアリーナのステージでリハーサル。TRIGGERとの合同練習でi7にも少しずつ笑顔が戻ってくる。

 

ミスター下岡の番組収録。三月は下岡からアドバイスされる。ナギが、三月の力になってくれるよう下岡に頼んでいたからだ。

下岡「君の価値は、君がいなくなって初めて分かる。合コンの幹事と一緒さ。だけど君がいないとi7というパーティーは始まらない。誰に気付かれなくたっていい。i7を盛り上げ続けてあげればいいじゃないか。君は名司会者の才能がある。この僕がお墨付きする。自信を持って頑張りなさい」

三月はナギにお礼を言う。ナギは「ミツキのファンがワタシの味方でした。胸が痛くても、目を背けずに応援してくれるファンがミツキにはたくさんいました。ワタシたちはとても幸福なアイドルです」と言う。

三月「オレ、もう忘れない。オレを変える勇気も大切だけど、オレでいる勇気も大切だってこと」

 

5.三月に『魔法少女まじかる☆ここな』の声優のオファーが来る。羨ましがるナギ。

音楽番組にi7・TRIGGER・Re:vale出演。百はまたしても歌うことができず、千を突き飛ばし「期限切れだ」と叫んでスタジオを飛び出した。

「ちょっと一人にして」と楽屋にこもり、話をしたがらない百。

陸「オレもこの前まで一人で悩んでたけど、勇気を振り絞って話したら悩みが解けたんです。だから百さんも一人で悩まないで、無理に笑わないで」

百「だって笑ってないと不安で押し潰されそうになる。オレの幸せは借り物だから。オレは本物のRe:valeじゃないんだ」

 

10章 Re:valeの過去、陸が帰ってきた、0番。

1.Re:valeの過去。
百「オレは元々ユキさんのファンだったんだ。ユキはインディーズの頃、別の人と組んでRe:valeをやってた。2人で曲を作って2人で歌って、2人で全部やってた。すごい格好良くてオレみたいな男にも人気で、いつも2人に憧れてた。いつメジャーデビューするんだろうと思ってた矢先、有名なプロデューサーがRe:valeに声を掛けた。名前は忘れたけど、ゼロのマネージメントをしてた人。だけど方向性の違いから2人は話を断って、もっと自分たちらしくやれる事務所からデビューすることになった。

だけど、ユキさんの相方がステージで事故に遭ったんだ。それはオレも見てた。照明がユキさんの真上に落ちてきてとっさに相方が庇った。相方さんは助かったけど、顔にひどい傷が残った。それでデビューの話はなくなった。でも例のプロデューサーが2人に、『私と一緒に来るなら顔の手術台を負担する。君たちはゼロを超える伝説になる』と持ち掛けた。怪我の責任を感じてたユキさんは話に飛びついた。だけど相方さんは『ユキらしく、Re:valeらしくやれる場所を探してほしい』って書き置きを残して消えてしまった。あの時期のユキさん、本当に落ち込んじゃって見てられなかった」
「相方さんを探しても見つからなくて、ユキさんが引退を考えてるって人から聞いて、いてもたってもいられなくて、『相方が見つかるまでの間でも、相方さんと活動していた5年間だけでもいい。オレと組んでください。音楽を辞めてほしくないんです』って、ぐちゃぐちゃに泣きながら頭下げて。ユキはジェントルだから、あいつ以外考えられないって困ってたんだけど、1ヶ月通いつめていいよって言ってくれた。あの日からオレは夢を見てるみたいだった。でもこの幸せはオレのものじゃない。今のRe:valeは本物じゃない。ユキは元の相方をまだ探してる。電話してるのを聞いたんだ。だから5周年で期限切れなんだ」

 

2.そこに千が入ってくる。

千「そんなこと思ってない。節目のコンサートだから相方に見てほしかっただけだ」

百は、千が夜な夜な昔のアルバムを見たり、酒が入ると相方の話ばっかりしたり、「あいつならできるのにな」とぼそっと言ったり、元の相方に未練があると感じている。

陸は百に同調。陸「尊敬してた相手と比べられたらショックですよ。天にぃは何でもできて、オレが一番だったことなんて一度もない」

天「ボクが自分の時間を割いて面倒見てあげたのに、今さらそんなこと言うの?」

一織「親身になって世話を焼いているのに文句を言われる側の気持ちが分かりますか」と天に同調。

百・陸 VS 千・一織・楽・天で言い合いになる。止めに入る十。

千は楽にアドバイスされ「世界が終わる日まで、僕のパートナーは宇宙で永遠に1人だけだ」と百に言い、歌収録を再開する。

しかしこの日も百は歌えなかった。千は「未練があるわけではないんだけど、何も恩返しできずに自分だけ成功した後ろめたさはある。もう一度相方に会えば吹っ切れそうだ」と言う。

楽は、百の声が出ないことが「Get Back My Song」の落書きと関係があるかもしれず、薬を盛られた可能性もあると考える。

楽「目撃された落書きの犯人は、ゼロのウィザードの衣装を着ていた。中にはゼロ本人だと噂する奴もいる。(犯人は)ゼロの曲を完璧に歌いこなしたらしい。周りには拍手喝采が沸いたって話だ」

千「ゼロ本人か。伝説のアイドルは僕たちのことを怒ってるのかな」

天「カバーをやめるつもりはないんですか」

千「今のところは。歌われない歌はかわいそうだろ。ゼロの曲は名曲揃いなのに」

 

3.音楽番組の収録が終わり、壮五がテレビ局から出ると、キーホルダーを探しに来た理に羽交い絞めにされ、キーホルダーを返すよう言われる。そこで壮五は「過激な行動がそっくりだ」と環の妹の理だと確信する。

しかし理は、恩人がいて、その人のために環とは会えないと言う。

理「あの人を裏切るようなことは出来ません。わたしの恩人です。足長おじさんみたいに優しい人。あの人の期待に応えたいんです」

壮五「家族に会わせないような人は、優しい人じゃないよ」

理「困ってるのは私じゃない。私があの人を助けたいの。あの人は傷ついてる。大切な光を失ってしまったから…傷ついて、苦しみながら、もう一度夢を叶えようとしてる。私はあの人の夢を叶えてあげたい。だけどあの人が本気で、最後の夢を託してるのは私じゃなくて…」

言いながら理は、通りかかったTRIGGERの宣伝カーの天を見る。

そこに環が来て、それに気付いた理はそのまま去ってしまう。

壮五は「理に会ったことを環に話せば環がまた仕事を放り出してしまうかもしれず、そもそも環は理が見つかればi7を辞めてしまうかもしれない」と考え、理に会ったことを話すべきか逡巡する。

 

小鳥遊事務所。i7は新曲のシングルとセカンドアルバムをリリースすることになった。新曲では陸がセンターをやりたいと名乗り出る。

陸「オレがやります。やりたいです!前の曲の時は一織に助けてもらったけど、今度はちゃんと、自分の役目を果たすよ」

ファンへのフォローとして、次のライブのMCでセンター交代についてメンバーの気持ちを話すことになる。

紡「特に、陸さんの体調不良の件は正式に公表していませんから」

陸「病気のこと、オレは伝えたくないな。ファンに心配かけたくない。オレたちを見て、楽しい思いだけしてほしい」

紡「ですが、悩みを打ち明けてもらったり、正直な気持ちを聞かせてくれた方が、安心することもあると思うんです」

陸「情けなくて、不完全なものだとしても?」

紡「完璧なものってなんですか?」

陸「天にぃの…TRIGGERのライブみたいな…」

紡「陸さんのファンが見たいのは、完璧なものではなく、完璧に陸さんらしいものですよ。一生懸命で、見ていてはらはらする、ありのままの陸さんが好きだから、今まっでずっと応援してくれたんです」

 

一方、壮五は理のことを誰かに相談しようと思うも、メンバーや紡に負担をかけたくないため、結局一人で抱え込んでしまう。

 

4.i7ライブ。MCでセンターが陸に戻ることをファンに報告し、メンバーがそれぞれの気持ちを語る。

一織「数ヶ月、センターに立ってとても貴重な体験ができました。ありがとうございます。七瀬さんは不甲斐なくて、頼りなくて、うっかりした、年上のくせに色々足りない人ですが…自分でセンターに立ってみて改めて、七瀬さんはすごい人だと思いました。皆さんと同じように…いえ、この会場の中で私が一番、七瀬さんのボーカルが好きです」

陸「今日、本当はちょっと不安でした。でもステージに立って、みんなの笑った顔を見てたら全部吹き飛びました。ファンのみんなが大好きです!一織も大和さんも三月も、壮五さんもナギも環も、みんな、みんな大好き!うちのメンバー、みんなすごいんだよ。それでみんな優しいんだ。めちゃめちゃ自慢したい!メンバーにもファンのみんなにも、もう悲しい顔はさせないように、精一杯歌い続けて、大好きな大切な、この空間を守ります」

『RESTART POiNTER』ムービー。

色々な想いを抱えながらリスポを歌うメンバー。

陸「きっとこの曲を歌うたびに、今夜のことを思い出すよ」

三月「みんな笑ってくれてる。この瞬間が大好きだ!最高にオレは幸せだ!」

一織「くだらない思いは全て忘れて、気持ちをリセットさせてくれる」

大和「ここが自分の居場所だって、自分にも出来ることがあるんだって」

環「いつも見守ってくれてる」

壮五「僕の大切なものたちを認めてくれてる」

ナギ「懐かしい故郷に帰ってきたように」

陸「だから歌い続けていられる!」

i7とファン、スタッフの気持ちが一つになり、拍手と歓声はなかなか鳴り止まなかった。

 

5.以前のようにi7はすっかり仲良しに戻った。MEZZO"は一緒に出掛ける。

新しくポスターの落書きが見つかったとSNSで話題になっている。

三月がゼロに会った時の話をする。「うちの店の前にふいにゼロが現れて、人が集まって大騒ぎになった。ゼロは嫌な顔ひとつしないで、短いフレーズを踊ってくれた。一織も見てたんだぞ、ベビーカーの中で。夢みたいな時間だった。店にはその時のサインが飾ってある」

大和「ゼロが消えた理由は色々な説があるみたいだ。芸能界の大物に睨まれたとか、人気を政治に利用されそうになったとか、どこかの国の王室関係者だったから情報が消されたとか」

三月「王子様がわざわざアイドルやったりしないだろー」

 

ゼロアリーナでこけら落としの打ち合わせ。支配人いわく、「ゼロが消えたのは、夢を浴びすぎて狂ったからだ。伝説のライブを最後に、ゼロは忽然と姿を消した。代わりにその日、ゼロアリーナから精神病院に運ばれた人がいる。君たちもアイドルならわかるだろう。日本中の注目と期待を集めて歌うことが、どんなに大変か。ゼロはきっと優しすぎたんだ。10の期待に応えて100を求められて、1000の期待に応えて一億を求められて…そうして壊れてしまった。証拠があるわけじゃない。だけどそれ以外に考えられないだろう」

その話を聞いて不安に思うi7メンバー。陸「オレたちは1年後、5年後、何か変わってしまったりするのかな」。「i7は私が守ります」と言う紡。

 

翌日、小鳥遊事務所の入り口のドアに「Get Back My Song! Haruki The Betrayer!(僕の歌を返せ!裏切者の春樹!)」と赤ペンで落書きされているのが見つかる。

「王子様がわざわざアイドルやったりしないだろー」は、1部17章1話と同じように「ナギ=王子様」の暗示?

あるいはゼロは本当に王室関係者だったというフラグ?しかもノースメイアによく行っていたことから、ノースメイア王室関係者?

  

11章 ゼロ事件と、ナギのスピーチ。

1.事務所にこの落書きをされた事件をきっかけに、小鳥遊事務所がゼロの曲を流用し、ゼロとそのファンが怒っているという噂が広まってしまう。

事務所にはマスコミが押し寄せ電話が鳴り止まない。万理が「回線が混みあっており、お繋ぎできません…」というメッセージをマスターするほど。

紡と音晴が話し合っていると、ナギが入ってきて「特別広報マネージャーになる」と申し入れる。

ナギ「ハルキの歌、預かったのはワタシです。ワタシに責任があります」

音晴「やはりナギくんだったんだね。なんとなく予感はしていたよ。桜春樹氏の作曲した曲だということも」

 

2.「祖国にいた頃は月に1度、国民の前で定例会見を行っていました」と言うナギの提案に乗り、落書き事件と桜春樹についての記者会見を開くことになる。
記者会見前日、MEZZO”は歌番組で『恋のかけら』披露。大物シンガーから桜春樹の件についていびられる。環は壮五の態度に違和感を覚え、「何か隠してることない?」と訊くが、壮五は「ない」と答える。


寮。壮五は、環を陸に、理を天に、壮五を一織に置き換え、火消しの例え話として理のことを陸に相談する。陸が「その一織、役立たずですね」と言ったのをたまたま一織が聞いてしまい、陸に嫌われていると誤解する。
環は大和に部屋で、壮五が何か隠し事をしていると相談する。環は「壮五が環を尊敬している」という大和の嘘にも気づいていた。
ナギの部屋に一織・三月・紡が集まり、翌日の記者会見の準備をする。

 

3.記者会見。

ナギは流暢な日本語でスピーチする。上品でユーモアも含んだそのスピーチで、記者たちを味方にすることができた。

ナギ「ハルキとワタシのサインが入った、権利譲渡の契約書が存在します。ワタシたちは、一連の事件がゼロ本人の犯行だとは考えていません」

すると記者席の後ろから赤いペンキのスプレー缶が投げつけられ、人影が逃げていく。i7メンバーは人影を追いかける。

 

4.人影を追いかけて街に出たi7メンバー。そこにはゼロのウィザードの衣装を着た人物がおり、人々の注目を集めていた。その人は優雅にお辞儀をして「ボクの歌を返してもらうよ」(九条の声)と言うと、i7の曲を歌い始める。

その圧倒的な歌唱力に、街中が魔法にかかったように色めき、皆が本物のゼロだと信じる。

その時、自然に微笑みかけた三月がはっと目を見開き、「違う、あいつはゼロじゃない!」と言う。

いつの間にか忽然とゼロ(らしき人)は消えていた。

 

12章 ゼロの復活に、翻弄される、こけら落とし

1.ゼロが復活したという噂に日本中が沸く。テレビでは連日ゼロの特集が組まれる。

ゼロアリーナこけら落とし最終日にゼロが復活するという噂まで流れ、Re:valeのライブチケットが高値で売買されている。そんな中、Re:valeのもとに「5周年記念コンサートでゼロの曲を歌えば、ゼロアリーナが大惨事に見舞われるだろう」という脅迫状が届く。

 

小鳥遊事務所にも、桜春樹の曲を歌うなというクレームの電話が未だに来続けている。

三月「あんなやつ、本物のゼロじゃない!ゼロに会った時の、魔法にかかったような、不思議で幸せな気持ちがなかった。作り物みたいだった。パフォーマンスに熱狂はしたけど、心は動かなかったっていうか…」

 

ゼロの件について、マスコミから質問攻めされるTRIGGER。

記者「Re:valeとi7をどう思っていますか?」天「素敵なライバルだと思っています」

記者「ゼロの領域は侵さない方がいいと思いますか?」天「今の時代のアイドルが3グループも集まって、彼を超えられないとは思いません」

記者「ゼロを超えるなど失礼ではありませんか?」楽「俺たちはゼロを尊敬してるからこそ近づきたい。追いつきたい。昔は良かったとか言ってて恥ずかしくないのか?今の時代もすごいって言われたくないのかよ」

天「落書きや脅迫状は、ちょっとアイドルの仕事じゃないと思うんですよね。ボクらが皆さんにお届けできるのはこういうものです」と言い、新曲『Last Dimension』をその場で急遽披露。

Re:valeのチケットが高値で売買されているっていうの、現実のアイドルっぽくて生々しくてテンション上がった。

ていうか道端で急に踊るなやTRIGGER!許可取って!許可!

 

2.TRIGGERの対応に勇気づけられるi7。一織は、マスコミを使ってTRIGGERの印象操作をしようと考える八乙女社長をコントロールし、利用しようと言う。一織は「2度と役立たずとは言わせません」と躍起になっている。
紡・姉鷺・Re:valeのマネージャー岡崎凛人も一連の事件の犯人に対抗するため結束する。紡は3グループに好意的な芸能人をリストアップし八乙女事務所に送る。
八乙女は大物女優や漫画家、千葉志津雄らによる、ゼロアリーナリニューアルのお祝いコメントを街頭ビジョンなどで放送し、こけら落とし公演に好意的な印象を付ける。千葉「千くんとはデビューした頃からの付き合いで、よく家に遊びに来てくれました」
さらに、ナギの分かりやすくスマートな記者会見のスピーチが繰り返し放送される。

 

3.マスコミを利用した八乙女事務所の尽力で、世間はRe:vale・TRIGGER・i7に好意的に戻っていった。『RESTART POiNTER』はランキング1位を獲った。

 

Re:vale楽屋。千と大和が話している。千「志津雄さんが喜ぶ。かわいい息子が映画デビューするんだからな」

 

MEZZO”ドラマ撮影。「いいから彼女の居場所を言え!なんで隠してたんだよ!」という台詞の練習をする環。理に会ったことを言い出せていない壮五には胃が痛い脚本だ。

壮五は「次のオフに一緒に遊ぶ時に大事な話がある」と環に伝える。

 

九条宅。九条はTRIGGERが受けたインタビューについて、「よく言った。ゼロは過去の虚像だ。お前は名実ともに時代を塗り替えるスターだ。僕はゼロを超えるスターをずっと探し続けていた。天を見つけた僕の目に狂いはなかったよ。これからも期待しているよ。ゼロの街中のパフォーマンスも、落書きも気にするな」

天「ゼロを超える…ボクがその夢を叶えた時、あなたは本当に喜んでくれますか?」と呟く。

 

i7・TRIGGER合同練習最終日。Re:valeからフルーツの差し入れが届く。陸がRe:valeにあるサプライズをしようと思い付く。

環・壮五・十のレッスン。環はタオルを借りようとして壮五のカバンの中を探すと、理のクローバーのキーホルダーを見つけてしまう。それは環と理の母親が2人に作ったものだった。

 

4.キーホルダーを見つけたことから、「理に会ったのか、なんで話さなかった」と壮五を問い詰める環。「なんで隠すんだよ!?俺があいつを探してること、あんたが一番よく知ってるはずだろ!?」

壮五「知ってるからこそ、軽率に話して君を動揺させたくなかったんだ!ドラマの仕事を放り出したらまた評判が悪くなる」

環「理のことを聞いたら、仕事を放り出すって思ってたのか…?いままで頑張ったのに、本当は俺を信用してなかったのか…?もういい、俺はMEZZO”を辞める。あんたは信用できる奴と組めよ」

ムキになってレッスンを続けようとする環を十が制止し、壮五に席を外すよう言う。

環と2人で話をする十。

環「どうしてこんな大事なこと言ってくれないんだ。じゃあもう止める!真面目にやるのも、頑張んのも全部止める…!遅刻しないように、台本も覚えて、迷惑かけたらやだから、あいつがまた倒れたらやだから、頑張ったのに…信用されてなかった。あいつはダメなやつだって思われたままだったんだ」と涙を流す。

環くんが可哀想で可哀想でたまらなくて、でも壮五くんの気持ちも痛いほど分かってつらい。そしてどこまでも巻き込まれ体質の十さん、おもしろすぎ 可哀想すぎる。

 

13章 キーホルダーと、MEZZO"のすれ違い。

1.環「MEZZO“も辞める、理に会ったらi7も辞める」

十「そんなことを気軽に言うから、君は信用してもらえないんだよ。君が頑張ったことを台無しににてるのは壮五くんじゃない。君のそういう態度じゃないか」

環「だって…褒めてほしかったんだ、そーちゃんに…あいつとうまく」やるのなんて無理って思ってたけど。俺に憧れてるって言われて、ちゃんとしたら褒めてくれて、もっと頑張ろうって思えた。憧れてるっていうのも嘘だってだんだんわかったけど、いつか本当になったら嬉しいなって…でもあいつの中では、俺はずっとだめな奴のままだったんだ」

十「君だって同じだろう?1回のすれ違いで、もう絶対わかってもらえるはずがないって思い込んでる。最初から相性ぴったりのメンバーなんていないよ。俺たちだってそうだった。最初はピリピリしてたけど、今はかけがえのない、最高の友達だ。君たちだってそうなれるよ」

 

レッスン場から出てきた壮五に大和・陸が気付き、壮五は理に会ったことを2人に話す。

大和「なんでも話せって言ったじゃないか。寄りかかることを覚えてくれよ。ソウが話せなかったのが寂しいんだ。俺たちは仲間だろ。お前が何か隠してること、タマは気づいてた。家のことで何かあったんじゃないかって心配してた」

 

2.大和・壮五・陸の会話。

大和「ソウが思ってるよりずっと、タマはソウのことを考えてる。あいつは家族との縁が薄かったから、ソウのことを兄貴みたいに、家族みたいに思ってる。でもソウは完全に自己完結型の一人っ子。俺も誰かを信用したり、されたりすんのは得意じゃなかった。ソウは身長で用意がいい。そこはお前の長所だ。だけど俺たちには迷惑かけていいんだよ。お前はi7の7分の1で、MEZZO”の2分の1だろ?」

大和はガキの頃に裏切られたと思うようなことがあった。

 

それから環・十に壮五が合流し、レッスンは終わったが、MEZZO”はほとんど会話しなかった。

 

壮五「僕が環くんを傷つけた責任を取らなきゃ…人に頼るって、仲間ってなんなんだろう…悩んでるだけじゃ、また自己完結だ。変わらなきゃ。自分を変えなきゃ。1人で生きてちゃだめだ」

壮五は1人で抱え込むのをやめて環と話をしようと決め、環の部屋を訪ねる。しかし環にはドアを開けてもらえず、壮五はスクリュードライバーで鍵を壊す。

壮五「理ちゃんの居場所を探し出すためにどんなことでもして、君を傷つけた責任を取る。だからMEZZO”を解散しないでほしい」

そして2人で遊びに行くはずだった翌日、理を探しに行くことになる。

「お前はi7の7分の1で、MEZZO”の2分の1だろ?」というセリフがすごく好き。i7はいつも「7人で1つ」という意識を持っているが、それを端的に表していると思う。以前にもそれがわかるセリフが出てきている。

・一織「私たちは7人いるんですから、弱点はカバーし合っていけばいい」(4章1話)

・三月「パーフェクトなやつが7人じゃなく、7人でパーフェクトでもいいじゃん」(6章1話)

・紡「i7はここにいる誰が欠けても、誰が変わっても不完全です。ここにいるi7がパーフェクトなんです」(8章2話)

 

3.この日はi7は全員オフ。

環・壮五は理を探しに、一織・陸はRe:valeにサプライズをする許可を取りに行く。三月・ナギは千の昔の相方を探すため、Re:valeのファンだと言っていた万理に手がかりがないか聞きに行く。大和は日帰り温泉に万理を誘う。

 

三月・ナギ・万理の会話。百が歌えなくなったことを知って、万理は「Re:valeはあんなに仲が良さそうだから上手くいってると思ったのに」と言う。千の相方が見つれば千が吹っ切れ、そうすれば百も吹っ切れる、略して「スッキリRe:vale」をしたい三月・ナギ。

万理は何か策がある様子。

 

テレビ局に来た環・壮五。

壮五「彼女についてわかっていることは、君が元気なのか確認したがっていること。キーホルダーを取り戻したかっていること。彼女を表に出そうとしない庇護者がいること。彼女は九条さん(天)に反応していたから、九条さんの出演番組は追いかけてるかもしれない」

そして、TRIGGERの生放送の番組を利用して理を探し出そうと考える。

FSC会長である父からの伝言だ」と言ってスタッフにあるメモを渡し、天に「キーホルダーを受け取った四葉環が体調を著しく損ねている」と読ませ放送させる。

スポンサー権限強し。必要とあらば御曹司の特権をフル活用する壮五くん、意外と図太い。

 

4.同じスタジオには九条が見学に来ていた。

放送が終わると、九条は環・壮五にコーヒーを淹れる。

九条は環に「君はなんとなく僕の娘に似てるね」と言う。

九条「今日は息子の仕事の見学に来た。心配してたけど、大人に混じって立派に仕事をしてる。僕にはもったいない自慢の息子だよ」

それが九条だと知らない2人は、九条と自分の父親たちを比べ、「こんな父親がいたら良かったのに」と羨ましく思う。

「逢坂さん」とスタッフに呼ばれた壮五に、九条「逢坂って、FSCの逢坂?逢坂に知り合いがいたんだ。バンドをやっていた数年前に亡くなってしまったんだけど。知ってるかな、逢坂聡…」

その後、「(聡は)ゼロを超える才能もない凡庸な男だった。あそこにいる僕の天とは違いすぎる」と呟

く。

天が「環がキーホルダーを受け取って体調を崩した」と言ったのをテレビで見ていた理は、環に会おうとテレビ局に向かう。

 

14章 環と理の再会、九条とゼロ。

1.万理を日帰り温泉に誘えなかったため街を歩いている大和。三月・ナギと合流したところに、走ってきた理とぶつかる。理は彼らがi7のメンバーであることに気付き、「病気のお兄ちゃんに届けなきゃいけないものがある」と言う。そこに紡が車で通りかかり、4人をテレビ局まで送っていく。

 

また相談せずに策を考えた壮五に怒る環。

 

一方、同じテレビ局のRe:valeの楽屋に一織・陸が来ていた。Re:valeへのサプライズのため、出番を中座ではなく前座にする許可をもらうことができた。

一織が前の千の相方のことを聞く。

千「相方が消えたきっかけは、天の養父でもある九条鷹匡。後輩の親の悪口は言いたくなかったから、今まで黙っていた。九条はにこやかだけど、強引な男だ。強引じゃ済まない…何かに取り憑かれてる…しつが顔に怪我をしたのだって、九条が僕たちを手に入れるために仕組んだんじゃないか、今でも僕はそう思ってる」

陸「天にぃはどうしてそんなやつを信用してるんだ。九条が正しいなんて、やっぱりオレは思えない」

千「今日、九条が天の収録の見学に来てるらしい。興味があるならお前たちも会ってくるといい。だけど気を付けろ、あの男の闇は深いぞ」

 

2.いつの間にかスタジオからいなくなった九条を探す天。楽に誰を探しているのか訊かれても、話したがらない。楽は「お前ちょっと秘密主義だぞ」と注意する。

 

十はMEZZO”がまた喧嘩になった時に仲裁できるよう、テレビ局の外でMEZZO”と一緒に理が来るのを待つ。十は、壮五がFSCグループの御曹司だとここで初めて知る。

紡の車がテレビ局に到着。理が環に抱きつき、再会を果たす。環が体調を崩していると思っている理はお見舞いに王様プリンを渡す。

理「兄ちゃんいつも風邪ひいた時、王様プリン食べると元気になったでしょ?だから元気になって…死んじゃやだ…」

環「馬鹿だな、死んだりしねえよ。これからはいつも一緒だ。これからは兄ちゃんがお前を守ってやるから。これからは2人で暮らそう…兄ちゃん、今アイドルやってんだ。お金はちゃんとあるから心配すんな」

しかし、理は「環とは一緒に暮らせない」と言う。理「お世話になってる人がいるんだ。私の新しいお父さん。その人と一緒に暮らしてるから…あの人に恩返しがしたいの」

 

「俺と来い」と理を誘う環。環を天が制止する。

天「今は戸籍上、理はボクの妹だ」

理「兄ちゃんのこと大好きだよ。ずっと会いたかった。でも私には新しい家族が…九条さんと天お兄ちゃんがいるの。九条さんには、里親になってくれた人の借金を肩代わりしてくれた恩がある。おまけに、海外で歌やダンスのレッスンを受けさせてくれたの!私、アイドルになるんだ!私には無理かもしれない。だけど、ゼロを超えるアイドルを育てることが九条さんの夢なら…私はその気持ちに応えたい」

環「なんだよそれ…誰なんだよ、九条って…」

そこに九条が現れる。九条「遠い昔に、ゼロと同じ夢を見た男だよ」

十さんはMEZZO"兄弟のお母さんかよ

 

3.九条「ボクとゼロと春樹、あの頃、3人がいればどんな夢も叶うと信じていた。僕はゼロのマネージャーであり、ゼロのライブの舞台演出家(=Haw9)だった。ゼロの歌が輝くように、ゼロのダンスが七色に弾けるように、夢中になってステージを彩った。彼が虹を越えるように、夜空の星のようにきらめくように。だけど、ゼロは僕を裏切った。夢の半ばで僕を置いて、どこかに逃げてしまった。だから僕はゼロを超える伝説を作ろうと決めた。とてもつらく、悲しい日々だった。世界中を巡ってスターの原石を見つけても、誰も僕の期待に応えてくれなかった。逢坂聡もRe:valeの千も、僕が与えたチャンスを無駄にして、二流のまま終わっていった。だけどやっと、僕はみつけたんだ。僕の夢を叶えてくれる子供たちを。ゼロを超える人材を。天、理。この子たちが、最後に残された僕の希望だ」

楽・十は、天がゼロを超えるために九条に育てられていたことを初めて知る。

 

陸「久しぶりだな、九条。オレのことなんか覚えてないだろ。お前が潰した店の息子で、お前が連れ去った七瀬天の双子の弟だよ…!てんにぃ、そいつと行くな!あの頃は言えなかったけど、今ははっきり言える!そいつは千だんを手に入れるために、千さんの相方に怪我をさせたかもしれないんだよ…!」

九条「ひどいことを言わないでくれ。僕は千に、Re:valeに期待していたんだ。ただ、残念に思うだけだ。僕の言うことを聞いていたら、完全なRe:valeになれたのに…」

 

そこにRe:valeがやって来る。

千「完全なRe:valeはここにある。僕とモモが築いてきたRe:valeだ。あんたの理想を押し付けるな」

九条「君はともかく、隣にいる子は二流だ。二流が傍にいるとスターの輝きを濁らせてしまう。惜しいね、千はもっと輝けたのに。ゼロに挑戦する姿勢だけは評価してあげるよ。ゼロの伝説はもっと早く壊すべきだった。彼の時代はとっくに終わったんだ。だが、ゼロに代わる新しい伝説を作るのは君たちじゃない。僕がこの手で創り出す」

一織「いいえ。新しい時代にあなたの出る幕はありませんよ、おじさん。あなたは過去の亡霊にすぎません。ゼロを超える伝説を創り出すのは、私とマネージャーです。私と彼女がi7を、ゼロを超えるアイドルにしてみせます」

壮五の叔父、逢坂聡は九条にスカウトされたことがあったが、そのチャンスをものにできなかったと予想できる。

 

4.紡も一織に促されて「ゼロを超えて新しい伝説になるのは私のi7です」と言う。

 

環は理を引き留めたいがあまり、天を殴ろうとし、楽・十に止められる。そのまま天・理・九条は行ってしまう。

 

小鳥遊事務所。

三月「ゼロはマネージャーにも何も言わないで消えたのか」

ナギ「だとしたら、ゼロが狂ったという説はデリートされましたね。入院が本当なら、入院先の病院くらい、マネージャーは知っているはず」

三月「でも不思議だな。代わりを探そうとした九条と、ゼロを探し続けた桜春樹。ゼロの傍にいた人たちは、バラバラの行動を取ったわけだ」

ナギ「ハルキはゼロを愛していました。ですが、ミスタークジョーはゼロを恨んでいるのかもしれませんね」

三月「マネージャーだったらどうする?もしもオレたちが、突然どこかに消えたとしたら」

紡「私は…探し続けると思います。皆さんと描いた夢を、他の人に託すことは出来ません。でも、すごくショックだと思います。皆さんが突然いなくなったら…立ち直れないくらい」

 

一織と紡の会話。

紡「どうして、ゼロを超えるなんて言ったんですか?」

一織「超えられると思ったからです。今の仲間と、あなたがいるなら。私たち、いいコンビだと思いませんか?i7のマネージメントコンビ。私だけでも、あなただけでも、今のi7は作れなかった。2人なら超えられると思いませんか。あの男を、ゼロを」

 

5.壮五の部屋に集まる環・壮五・陸。家族を九条に壊された3人は、九条を共通の敵として結託する。

陸は天に電話するが繋がらない。

陸「あいつさえいなかったら、オレたちは一緒に暮らしてたんです。千さんの相方だって、いなくなることはなかった。理ちゃんだって、環のところに帰ってた。ゼロが突然いなくなって、寂しくてつらい思いをしたのはかわいそうだけど…ゼロを作りたい、ゼロを超えたいっていう、あいつの夢は、周りの人間をバラバラにするんだ」

壮五「確かに、あの人の夢は少し怖い感じがする」

 

八乙女事務所。

楽は「俺たちのことをどう思ってるんだ。ただのビジネスパートナーか?いつでも抜けられるグループか?」と天を問い質す。

天は照れながら「友達だと思ってる」と答える。

楽「お前が何を背負ってても、俺たちはTRIGGER。運命共同体だ。お前が伝説になるなら、俺たちが引き金になってやる。お前を守ってやる」

 

Re:vale楽屋。百の状況は変わらず、歌おうとすると声が出なくなる。

百「あの人、オレは二流って言ってた。ユキの傍にいるのは良くないって…オレじゃなかったら、完全なRe:valeに…もし、こけら落としで歌えなかったら、会場中の人が思うのかな。オレじゃなかったらRe:valeは完璧だったのにって」

千「九条の言ったことは忘れろ。今はこけら落としのことだけに集中して」

 

そしていよいよこけら落としの日がやって来る。

 

15章 こけら落としと、Re:valeの帰着。

1.こけら落とし公演初日。TRIGGERのミュージカル『Last Dimension -引き金を引くのは誰だ』は成功に終わる。i7、九条と理も初日公演を見に来ていた。

九条「さすがだね、天は……他の2人もなかなかの逸材だ。割れるよう歓声……昔のことを思い出すよ」

 

i7はその帰り、ファンたちに応援の声を掛けられる。その中には一織・陸のファンサイトをやっているOLもいた。

中日、i7のライブも成功。手を繋いで挨拶するi7。

 

2.最終日。Re:valeのライブ当日。

百「今日も歌えなかったら新しい相方を探してください。なんかあったら、オレがユキさんの盾になります」

千「嫌だ……二度もパートナーを失うのは」と呟く。

 

楽が百を呼び、千は1人で楽屋に入る。

すると楽屋には、百のペットボトルを触る大和がいた。千が怪しんで大和の身体検査をすると、何かの粉を見つける。

大和は「ゼロを殺した芸能界に復讐するため、百に毒を盛った」と話す。千は取り乱し、「モモの声が潰れる事があったら君を一生許さない…!あいつが隣にいてくれたから、僕は音楽を続けていくことができたんだ」と叫ぶ。

 

3.千が取り乱すなか、百がどこか嬉しそうに入ってくる。

TRIGGER・i7がRe:valeの楽屋に集まってきて、これが千の百への愛情を試すドッキリだったことを明かす。

 

そこに万理が登場し、驚く千と百。万理が千の元相方であることが分かった。

万理「小鳥遊社長に拾ってもらって、今はi7の事務所で働いてる。自分で歌うことはもうないけど、i7の子たちのおかげで毎日とても楽しくやってるよ。Re:valeのこともずっと応援してた」

百「オレ。バンさんのファンでした。憧れだったバンさんの代わりにユキの隣にいていいのか、ずっと悩んでいた」

万理「君のおかげで千は音楽を続けてくれたんだ。感謝してるよ。千は俺のぶんも背負って歌ってくれてたんだろう?」

千「おまえと作ったRe:valeを。この世から消したくなくなかったんだ……」

万理「わかってる。だけど君は1人じゃない。もう君と百くんのRe:valeが本物のRe:valeだ。これからも誰より大きな声で、2人に声援を送るよ」

 

4.Re:valeライブ。

前座のi7・TRIGGERは、各ユニットの曲と、サプライズでRe:valeの曲のメドレーを歌う。それを見たRe:valeはそれぞれの曲に詰まった思い出を噛みしめ、千は百に「君が僕のパートナーだ」と伝える。百はようやく歌えるようになり、生歌を披露した。

 

すると、例のウィザードの格好をしたゼロらしき男が客席から逃げ出し、i7・TRIGGERはそれを追う。天が陸を「埃っぽいところで走るな」と止めると「天にぃはもう家族じゃない」と反発され、傷ついた表情をする天。

男に追いついた天は、その顔を見て何かに気付いた様子。すると電気が消え、その隙に男は消えていた(天が逃がした?)

一方、ステージではRe:valeがゼロの曲をカバーして歌う。i7・TRIGGERも挨拶し、ライブは無事終わった。

ゼロの格好をしていたのが九条だと気づいた天が、電気を消し九条を逃がした?

 

5.打ち上げ。

音晴のおごりで念願の懐石弁当を食べるみんな。千が万理とアドレス交換しようとし、プロフィール用に万理の写メを撮ろうとする。十が酔って天にビールをかけ、天は着替えると言って出ていく。

百はグラスの中から「僕の歌を歌ってくれてありがとう ゼロ」と書かれたカードを見つける。

壮五「じゃあ、記者会見や今夜のライブに現れたゼロは一体……」

一織「ただの狂信者でしょう。時代遅れのね」

 

九条宅。いつの間にか帰った天は、ウィザードの衣装を着たまま眠る九条を介抱する。

九条が目覚める。「懐かしい夢を見ていたよ……ゼロアリーナでゼロが歌う夢……彼を応援するだけで幸せだった頃の……」

天「知っています。本当のあなたの夢は、ゼロを超えることじゃない。ゼロを超えるスターを育てる……そう言いながらあなたは、自分自身で無意識にゼロになるほど、ゼロを求めている」

 

こけら落としの数日後。ゼロアリーナの前で陸と天が会う。九条と理はレッスンのため海外に行った。

陸「まだまだ未熟だけど、全力で頑張って、天にぃの認めるアイドルになってみせる。そしたらi7のコンサートチケットを買って。笑顔で全力を尽くす約束。天にぃが言ったろ。オレが約束を守れるアイドルになったと思ったら、チケットを買ってオレに会いに来て。必ず天にぃをオレのファンにしてみせるから」

後ろ姿のTRIGGERの姿が映され、3部に続く。

 

16章 IDOLiSH7と、幻のデビュー曲と、TRIGGERと。

1.『NATSU☆しようぜ』にまつわるi7とTRIGGERの関係まとめ。
・i7のデビュー曲になるはずだった『NATSU☆しようぜ』のデモCDを日向アキヒトが盗み、TRIGGERの新曲として発売した。
・i7はサウンドシップで出られなくなったTRIGGERの代わりに『NATSU☆しようぜ』を歌った。
・TRIGGERは『NATSU☆しようぜ』がi7から盗んだ曲だと知り、歌わなくなった。


翌年の夏、万理とi7メンバーは沖縄で撮影した『NATSU☆しようぜ』の幻のMVを見ている。蕎麦の出前に来た楽(にそっくりな店員)に、「カラオケで歌ったんです」と慌ててごまかす陸。楽はそんな言い訳をさせてしまうことを申し訳なく感じる。

 

2.テレビ局の廊下で、ナギがスマホでここなグッズの予約をしようとしている。十がナギに挨拶すると、ナギはタイミング良くポチれず予約戦に負けた。

ナギは「『NATSU☆しようぜ』を歌わないなら返してください。曲が泣いています」と十に言う。そこに三月が通り、グッズをポチれなかったナギに「ここにないもんを悲しむより、誰かのとこで誰かが幸せになったと思った方が、ナギだって元気になれるだろ?」と励ます。それは『NATSU☆しようぜ』にも通じることだった。

 

スタジオ。大和が天に「『NATSU☆しようぜ』をTRIGGERが歌ってくれるのを期待している」と言う。

第1回夏ノ島音楽祭にi7の出演が決まる。夏のビーチでの野外ライブなので、TRIGGERの『NATSU☆しようぜ』を聴きたいと思うi7メンバー。

 

3.夏ノ島音楽祭で『NATSU☆しようぜ』を歌いたいと八乙女社長に直談判するTRIGGER。しかし八乙女は「臭いものには蓋をするのが一番だ」と却下する。姉鷺も初めはTRIGGERに歌わせてあげたいと思っていたが、八乙女の意見を聞いて「盗作された曲で、しかも桜春樹の曲を歌っていたと分かれば、Re:valeのように傷つくかもしれないから」とTRIGGERに言い聞かせる。

天「その気持ちはよく分かります。それでもたまに、無傷でいることがそんなに大事なことなのか疑問が沸きます」

姉鷺「不況で重く沈んだ今の時代で、人々は安心して愛せるものを選ぶ。不安な気分にさせるアイドルに価値はない」

天「なら、なぜ人が嫌う失敗や挫折を繰り返しているi7が、人の心を動かしてブラホワでボクらに勝ったんだ」

とにかく『NATSU☆しようぜ』を歌うことは認めないという姉鷺。楽は盗作のことを世間に公表すると言い出す。

そのために日向の盗みを目撃した環・壮五に証言してくれるよう頼みに行く。TRIGGERに泥を塗るようなことはできないと言う壮五、王様プリンと引き換えに環に証言させようとする楽、後輩を巻き込めないと言う十は揉める。

 

紡「TRIGGERは背負うものが大きいから、ガラスケースの中で厳重に守られているようなやりづらさをたまに感じる」

陸「昔と正反対だ。無菌のきれいなベッドで守られていたオレに、天にぃが自由な世界を見せてくれた。今度はオレが天にぃを楽にしてあげたい」

姉鷺さんはわりとキャラブレする。TRIGGERと八乙女社長、どちらを一番に考えているのか。「本当はTRIGGERの意見を最優先にしたいが、社長の言うことには逆らえない」という板挟み的な感じなんだろうか。

 

4.夏ノ島音楽祭前日。

会場近くのホテルでTRIGGERと一織・陸が出くわす。天は陸に、外で「天にぃ」という呼び方はやめるよう注意する。

陸「i7からTRIGGERに曲紹介をする時に『NATSU☆しようぜ』を振るから歌って。バンドの人たちも協力してくれるよう話してある」

楽「なんでお前らがそこまでするんだ」

陸「TRIGGERのためじゃない。曲と、ナギのためです。あの歌はオレたちとTRIGGERを繋いでくれた。歌は人の心を繋いでいくものだと思うから。また楽しそうな3人の歌が聞きたいです」

 

海岸で話す大和・三月・ナギ。

ナギ「ハルキと会うまで長い間、ワタシは寂しい日々を過ごしてきました。ワタシは彼の歌を聞いて初めて、寂しいと気づきました。歌はそんな風にハートを揺さぶり、名前のなかった気持ちを育てるパワーがあります。あの歌が悲しみに姿を変え、歌われないのがとてもつらいです」

そこに姉鷺が通る。三月は姉鷺に「TRIGGERの表面だけじゃなく、心も守ってやれよ」と言う。ナギも「あの歌とTRIGGERの心を死なせないで。悲しみを終わらせる奇跡を起こしてください」と言う。

 

ホテル。陸と一織の会話。

陸「オレたちがTRIGGERに期待していることを、オレも一織に期待されて、胸が震えるくらいうれしかった。体が弱かったからみんな優しくしてくれて、それも嬉しかったけど、言われてみたかった。『オレならできるはず、オレにしかできない、オレだから無茶を承知で望んでるんだ、傷だらけになっても頑張ってくれ』って。怖い時も、プレッシャーに負けそうな時もある。だけど、オレに期待する声がオレの背筋を伸ばしてくれる。一織のおかげでかけがえのない自信をもらえた。守られてるだけの自分から変われた。だからずっと期待してて。オレがどんなにボロボロでしんどい時も、一織だけはオレを叱ってよ」

一織「あなたたち兄弟は似ています。誰かの望む声には必ず振り向く人たちです。だからTRIGGERは歌います」

 

海岸で話すTRIGGER。楽は小鳥遊事務所で聞いたi7の『NATSU☆しようぜ』を思い出し、「あいつらが歌う『NATSU☆しようぜ』が楽しそうで、あいつらに返してやりたかった」と言う。十は「天が初めて俺たちを友達って呼んでくれた思い出の曲だ」と言う。

そうして『NATSU☆しようぜ』を歌おうと決めたTRIGGER。

十「傷だらけになったっていい。2人となら。無傷よりも価値のある傷をこの体に刻みたい」

1部17章4話、盗作に気づいていたが言わなかったことについて、天は「ボクは情を優先して、見て見ぬフリをした。だからビジネスに友情なんて必要なかったんだ」と言った。

 

5.夏ノ島音楽祭当日。
急にTRIGGERの出番がi7の前に変更になり、i7が曲振りをする計画ができなくなってしまう。楽は、舞台袖の陸に「バトンは俺たちが渡してやる」と言う。大和・三月・ナギに説得された姉鷺から許可が出たため、TRIGGERは『NATSU☆しようぜ』を歌う。
爆発的に盛り上がる会場。1曲目からアンコールが起こるほど。TRIGGERはi7に『NATSU☆しようぜ』を歌うよう曲紹介をする。ここでやっとi7はデビュー曲をファンの前で歌うことができた。
最後はTRIGGER・i7の10人で『NATSU☆しようぜ』を歌う。

 

 

 

アイドリッシュセブン メインストーリー第1部まとめ

 

女性向けアイドル育成リズムゲームアイドリッシュセブン』のメインストーリー第1部をまとめています。
ネタバレしかありません。ぜひアプリゲームをプレイしてからこちらをご覧になることをオススメします。

  

プレイ画像など一切ありません。ひたすら文章でまとめています。
自分の言葉でかなり要約しております。

引用部分で考察やポイントなど書いています。

 

☆記事内での呼称☆
【アイドルグループ】
IDOLiSH7アイドリッシュセブン)→i7
・TRIGGER(トリガー)→TRIGGER

 

IDOLiSH7メンバー】
・和泉一織(いずみいおり)→一織
・二階堂大和(にかいどうやまと)→大和
・和泉三月(いずみみつき)→三月
四葉環(よつばたまき)→環
・逢坂壮五(おうさかそうご)→壮五
・六弥ナギ(ろくやなぎ)→ナギ
・七瀬陸(ななせりく)→陸

 

【TRIGGERメンバー】
・八乙女楽(やおとめがく)→楽
・九条天(くじょうてん)→天
・十龍之介(つなしりゅうのすけ)→十

 

【小鳥遊事務所】
・小鳥遊紡(たかなしつむぎ)→紡
・小鳥遊音晴(たかなしおとはる)→音晴
・大神万理(おおがみばんり)→万理

 

【八乙女事務所】
・八乙女宗助(やおとめそうすけ)→八乙女、八乙女社長
・姉鷺カオル(あねさぎかおる)→姉鷺

 

 

 

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1章 IDOLiSH7、結成。

1.新入社員として小鳥遊事務所に入社した小鳥遊紡(プレイヤー)。いきなりプロダクション初の男性アイドルグループの担当を任される。事務員の大神万理は、まだ名前のない彼らを「懐石弁当(仮)」と呼ぶ。
そのグループの7人はレッスン場でバスケの3 on 3をしている。一織・三月・環 VS 壮五・ナギ・陸。一番年上の二階堂大和が審判。
紡は彼らを「応援したくなる子たち」と感じる。

 

2.バスケの試合中。環「負けんの嫌い」三月「オレだって嫌いだ」一織「私の人生に敗北の2文字はありません」陸「負けられるか!」と、みんな負けず嫌いな様子を見せる。

 

3.試合は同点で決着。試合後、陸は他のメンバーよりもひどく息が上がっている。紡は7人を「真剣で一生懸命で誰からも目が離せない」と思った。実は7人はほとんど初対面。
紡は、父親であり小鳥遊事務所社長である小鳥遊音晴に呼ばれ、7人の中から4人落とし、3人グループにするよう言われる。

 

4.7人の中から3人を選ぶオーディションをすると紡がメンバーに伝えると、それまでの和気あいあいとした空気が一変する。
陸「絶対に、絶対にステージに立たなきゃ」
一織は「マネージャーへの信頼を失った」と言う。陸が一織に「高校生だろ?大人ぶって背伸びしなくたって」と言うと、「あなたは幼稚園児みたいですね」と返される。
大和は「俺は抜ける。俺の志望動機なんてどうせ復讐みたいなもんだ」とオーディションを受けずに帰ろうとするが、他のメンバーと紡に頼まれオーディションを受ける。

 

5.紡のメンバーへの評価
一織:歌もダンスも上手い。無理がなく楽々こなしてる。高校生という若さが魅力的。
大和:感情表現が上手い。歌もダンスもお芝居みたいに引き込まれる。
三月:歌もダンスも上手いわけじゃないけど、一生懸命で勢いがある。ムードメーカーになりそう。
環:プロ級のダンス。運動神経がいい。
壮五:歌もダンスも安定してる。
ナギ:色気もあり、美形で、王子様みたいに優雅。女の子の理想のタイプ。
陸:歌がかなり上手い。デビューしていないのが不思議なほど。

 

6.紡の決断
紡は7人全員を合格にする、と音晴に伝える。紡「7人には全員魅力がある。誰とも違う個性的な魅力。7人揃った時にはそのパワーがもっと大きくなる」
音晴は最初から4人落とすつもりは無く、自分の選んだタレントと紡の目を確かめたかったのだった。音晴は「天国の母さんもきっと喜んでるよ」と言う。
そして7人と紡が徹夜で考えたグループ名は『IDOLiSH7』(アイドリッシュセブン)だった。

 

2章 IDOLiSH7、初ライブ。

1.IDOLiSH7(以下i7)はまずはライブを重ねて知名度を上げてからデビューする予定である。
今人気のアイドルグループ、TRIGGERがテレビに出ているのを見る紡と万理。紡「曲もクールでかっこいいし、3人ともオーラがある」
TRIGGERは昨年デビューしたばかりなのに毎日テレビに出ており、昨年のJIMA(Japan Idol Music Award、その年一番輝いたアイドルに贈られる)新人賞を受賞。九条天はブロードウェイ演出家からも注目されている。
紡は3000人収容の台場野外音楽堂でのi7のライブを企画。

 

2.曲(『MONSTER GENERATiON』)パート決めで陸の歌が飛び抜けて上手いと褒めるメンバー。
サイトに載せるアーティスト写真の撮影中、憂鬱そうな顔の壮五。「サイトに顔が載るとまずいのか」と大和に訊かれ、「もう引き返せない」と言う。

 

3.サイトに載せるため、好きなものをメンバーに聞く。
三月:伝説のアイドル「ゼロ」。ゼロに憧れてアイドルを目指した。子供の頃会ったことがある。
ナギ:アニメ『魔法少女まじかる☆ここな』
一織:クールでシャープな文房具(嘘)

 

4.駅でライブのフライヤーを配る紡、壮五、陸。
陸「兄がすごい奴だったから自分にスポットが当たるのに慣れてない。優しくて何でも出来て、気付くと周りの人が幸せを感じている。壮五さんはなんとなく兄に似ています」
迎えたライブ当日。会場には両手で数えられる人数しか集まらず、紡は信じられない様子。それをメンバーのせいにせず、自分の責任だと言った紡を、音晴は「自分が見つけたタレントの力を最後まで信じること。僕らの仕事で一番大事なことだ」と褒める。

 

5.ライブ本番前、会場がガラガラなことを紡が伝えると、メンバーは緊張が解けた様子。
三月が「一番おっさんだろ。あんたがオレたちのリーダー!」と言って大和がリーダーになる。

紡「初めてのステージの上で、7人は星のように、虹のように、きらきらと眩しく輝いていた」
TRIGGERがライブ会場の近くを通りかかり、i7の歌を聴く。十は「上手い」と感じる。
ライブ後、一織が紡に「自分がi7のマネージメントをする」と名乗り出る。

 

3章 歌とダンス、禁止令。

1.i7メンバー、寮に入る。
環が施設育ちであると明らかにする。
三月いわく「陸やマネージャーは一織が構い倒したくなるタイプ」
一織は紡を呼び出し、2年先までのi7の構想をプレゼンする。そしてグループのセンターを決めるよう、紡に言う。

 

2.一織、陸のことを「かわいい人だな」と発言
一織が「センター次第でグループの路線、カラーが決まるが、どんなグループにしたいか」と紡に訊く。紡は「みんなに愛され、たくさん応援してもらえる、それでいて夢や希望を与えられるグループにしたい」と思っている。そのイメージから、陸がセンターに決まった。
i7は路上ライブを重ねていく。環とナギがややダラっとした態度でライブをしている。

 

3.アイドルの自覚ミーティング
三月が環とナギに注意する。壮五は環に5分前行動をするよう言うと、環は「そーちゃん細かい。やることやってんだからいいじゃん。他のことまでガミガミ言われるのはやだ」と反発。
一織は、しばらくライブ活動は止め、TRIGGERのライブに行って刺激を受けるよう紡に提案する。

 

4.紡、「1か月後のTRIGGERのライブまで歌とダンスは禁止」とi7に言い渡す。
アイドルになった理由を訊かれた環は「テレビに出たいから」と答える。大和は「そんないいもんでもない。嘘ついて笑ってる奴ばかりだ」と言う。
三月はナギの部屋でナギと話し合う。ナギは「皆さんが初めての友達です」と言う。

 

5.アイドルになった理由を紡に訊かれた一織。「ゼロに憧れている兄さんは片っ端からオーディションを受けて落ちまくっていました。そんな時社長にスカウトされて、兄さんも一緒ならとお願いしました。履歴書や少し会っただけの凡人では見過ごしてしまいますが、兄さんには周りの人を元気にする才能があります」と言う。
一織いわく陸は「典型的な甘ったれの弟気質」紡「一織さんも?」一織「そうですよ。だからたまには甘やかして」
陸にTRIGGERをどう思うか訊かれた壮五は、「歌もダンスも実力があるし好きだよ」と返す。陸は「オレは、TRIGGERのこと好きなのか嫌いなのか、許せるのか許せないのか、わからない。壮五さんはアイドルになるって夢のために家族を捨てられますか?」と意味深な質問をする。壮五は「もう捨てたんだ」と返す。

 

4章 初めて見た、TRIGGERライブ。

1.TRIGGERのライブの日。
会場に来ない大和、環。ナギ。
雨の撮影で倒れて入院し、ライブに出られないはずの天が病院を抜け出した。
大和、環、ナギが、ぐったり座り込んでいた天を見つけ声をかける。
異常に緊張して息切れする陸。「オレを、家族を捨てていったあいつのステージを見なきゃ」
三月は陸の歌がなんとなく九条に似てる、と発言。

 

2.天は「おぶってライブ会場まで連れて行って」と環に頼む。
陸「オレ、双子の兄がいるんだ。両親がちっちゃいショークラブを経営してて、兄さんがいつもオレのためにショーの真似をしてくれた。中学に入った頃、大きな同業企業にお店を明け渡して、そいつが兄さんを100年に1人の才能だって欲しがった。兄さんはオレの手を離してついていった。そいつが、TRIGGERのセンター、九条天」

 

3.陸「オレは天にぃが何を考えてるのか、あの時何を考えてたのかわからない。天にぃと同じ場所に立って、天にぃが見てるもの、選んだものを知りたい」
一方、そんな体でステージに立つなんて無理だと言われた天は「プロである以上、どのライブも同じクオリティのものを提供する。ステージに立てば、観客席からのパワーで元気になるんだよ」と言う。

 

4.TRIGGERのライブに圧倒され、終わった後に「歌って踊りたい」と口々に言うi7メンバー。陸「天にぃの歌聴くのも、自分で歌うのも好きだ」

 

5.歌とダンス禁止令が解け、思わずライブ会場近くの道端で踊り始めるi7。TRIGGERのマネージャーである姉鷺カオルはこれを宣伝活動だとみなし、小鳥遊事務所に苦情の電話を入れる。
倒れ込む天をフォローする楽、十。天は「愛してるよ、君たちのこと」と2人に言う。

 

5章 陸の、秘密。

1.i7に新曲(『Joker Flag』)ができる。駅前での屋外ライブで発表する予定。音晴「気持ちを一つにして夢に向かって勢いづいている君たちにぴったりの曲」
一織が「私たちの曲は誰が作っているのか」と訊くと音晴は「企業秘密」だと言う。
ライブ会場付近でパフォーマンスをしたお詫びに、紡がTRIGGERが所属する八乙女事務所に行こうとすると、大和がついてきてくれる。大和「俺はこういうの得意だから。i7が泥を被る時は俺が正面で被る」

 

2.レッスン中、陸のひどい息切れに気付いた一織は陸の背中に耳を当て、音で陸が呼吸器系の病気を持っていることに気付く。陸は「みんなには言わないで」と隠すよう言う。
八乙女事務所で天に会った紡と大和。紡が「陸さんにはいつもお世話になってます」と挨拶すると、天は「陸には致命的な欠陥がある。あの子はショービジネスの世界で生きられない」と言う。

 

3.天は「陸に伝えて。甘えた覚悟でこちらに足を踏み入れないで。真剣にやってるボクたちの迷惑だから」と紡と大和に言い残す。
テレビに出たい環。「かわいいな、クラスメイトに自慢したいんだ」と壮五が言うと、「そーちゃんは悩みがなくて幸せそうだな」と返す。

 

4.一織と陸の会話。一織「あなたのボーカルはi7の最大の武器と言ってもいい。あなたさえいればi7はいつか必ず日の当たる場所に出られる。それゆえ、グループ最大の爆弾にもなりかねない」陸「わかってるけど、みんなとやりたい。みんなと一緒にi7でいたい」
駅前ライブの日、台風が直撃し土砂降り。電車が止まって足止めされた人たちが駅にはたくさんいたので、それに便乗して「電車が動くまでの暇つぶしになってやろう」とi7はライブを決行する。

 

5.電車が動くまでアンコールに応えるi7。渋谷駅前にテレビ中継が入り、ライブをするi7の様子が映される。その中継をTRIGGERも見ていた。天「台風だっていうのに、何やってるんだあの馬鹿」
陸は半ば意地になって歌い続けるが、やっと電車が動いてライブが終わった時、発作を起こして呼吸困難になってしまう。

いつも思うんだが喘息持ちの子が一番臓器冷えそうな衣装なのやめたげてほんと

 

6章 キャパ3000人、リベンジ。

1.倒れた後、陸は病院に運ばれる。
天が去って行ってしまう夢を見る陸。夢の中の天は「陸には無理だよ。陸はベッドから一生出られないでしょう?」と言う。
目覚めた陸は紡に「天にぃの真似しようとする度に、オレには無理だって叱られてたから、辞めさせられると思った」と言うと、紡は「陸さんを見て誰かを応援したい気持ちが芽生えた。陸さんはi7に絶対必要な人です」と返す。

 

2.台風の日の駅前ライブがネットで話題になり、i7の人気が上がっている。一織・陸コンビのファンサイトがある。ナギは街で声を掛けられ、環は女子高生に写真を撮られ、三月のファンはうちわを作ってくれた。壮五には週1で差出人不明の豪華な贈り物が来る。
この風に乗り、一織は大きい会場で再びライブをすることを紡に提案。台場野外音楽堂で再びライブをすることになる。前回のガラガラのライブにもメリットはあり、「大きい会場でライブをした」という実績がついた。ナギ「ステータス&グロリアス、ワタシの家では最も大事にされています」
音楽サイトのインタビューや大手企業の営業など、次々と仕事が来るi7。主にファンの口コミで魅力が広まっている。

壮五に贈り物をしているのは誰なのか?

 

3.台場野外音楽堂ライブのチケットが販売開始3分で完売。

 

4.このところスコールが多い。
ローカルテレビの音楽番組『LIVE×LIVE』から野外ライブの中継の依頼が来る。
野外ライブ当日。ライブ開始と同時に雨が降り始め、だんだん雨風が強くなる。機材に雷が落ち、壮五のソロパートの手前で音響が止まってしまうトラブルが起こる。

アニメでは『Dancing∞Beat!!』を歌っている途中で音が止まった。

 

5.紡、環にスポットを当てるよう指示を出す。音が止まっている間、環のダンスで繋ごうと考えたのだ。音響装置が復旧すると、壮五にスポットを当てソロパートから再開。すると会場は爆発的な熱狂に包まれる。i7が初めて味わった喝采と成功だった。

 

7章 環と壮五、脱退?

1.八乙女事務所の社長、八乙女宗助は、大型音楽番組『ミュージックフェスタ』に向けi7とTRIGGERの対立を煽り、TRIGGERの人気を示そうとする。八乙女「天はあの人からの預かり物だ」「人の心をコントロールするのが私たちのビジネスだ」
屋外ライブの中継の影響で、特に環・壮五の人気が爆発的に上がっている。じつにファンメールの6割がこの2人宛て。万理が思うi7の人気順は 環・壮五→陸→一織→大和・ナギ→三月。万理「三月くんは目立った武器がない」紡「三月さんが盛り上げてくれるから他のメンバーの魅力が増すのに」万理「ファンや本人たちもそれに気づいていない」

 

2.中継を見た環は「もっとでかく映らないとだめだ」と感じる。
人気急上昇の環・壮五2人メインでのテレビ(全国ネットの深夜番組)の依頼が来る。テレビに映りたいのでオファーを受けたい環、他のメンバーを裏切るようなことをしたくないので断りたい壮五。2人は掴み合いになる。

 

3.八乙女社長が環・壮五に八乙女事務所からのデビューを持ち掛け、引き抜こうとする。i7の活動を妨害するためでもあった。環が「あいつらとデビューしたい」と断ると、八乙女は「今の事務所では妹に会えないぞ」と環を揺さぶる。

 

4.八乙女「四葉環について調べた。母親が病死した後、父親が失踪。妹と施設に入った。2年後、妹だけ中小企業の社長の家に引き取られるも会社が倒産。妹と養父母は夜逃げ同然に消えた。妹の名前は理(あや)、来年高校生になる」
環は妹に見つけてもらうため、テレビに映ることにこだわっていた。
さらに八乙女は「うちに来ればCMタレントとして毎日テレビに映れる。妹と暮らせるだけの報酬も約束しよう」と揺さぶる。ただし壮五も一緒にデビュー、という条件付き。
壮五は断って帰ろうとするが、環は壮五に「一緒に移籍してくれ」と頼み込む。
壮五は紡にこのことを相談するが、一方の環はメンバーに「i7を抜ける」と話してしまう。

 

5.環は、生き別れの妹のことをメンバーに打ち明けた。事情を知ったメンバーは、i7がデビューできるよう音晴に交渉する。
しかし音晴が出した決断は「環と壮五2人でデビューさせること」だった。音晴「八乙女プロダクションは引き抜きに失敗すれば徹底的に潰しにかかる。2人のため、i7のためにi7を分断する。数年後には7人でまた組める日が来るかもしれない」
来月には環・壮五のデビュー告知をしたい。しかし、それまでに7人の知名度を上げれば7人でデビューできる。そんな時、『ミュージックフェスタ』の出演依頼が来る。これは知名度を上げるビッグチャンスだった。

 

8章 ミュージックフェスタ、初めての、挫折。

1.八乙女社長、出掛けようとする楽に「またあの女の店に行くのか。結(むすび)…」と話しかける。
TRIGGERの曲の作曲家である日向アキヒトは、持ってきた新曲を八乙女にこっぴどく却下される。
八乙女「i7の人気の秘密は曲にもある。一体誰が作ってるんだ」
音晴は、ミューフェスに向けi7に新曲(『miss you...』)のデモを聴かせる。歌のレッスン中、環と壮五はハモるときれいだと指摘される。

アニメではi7は、『miss you...』と同じメロディーで歌詞が異なる『TODAY IS』をミューフェスで歌いました。

その後MEZZO”のデビュー曲として歌詞を変え、『miss you...』がリリースされました。

 

2.人気がないことを気にする三月に、大和は「ミツがいてくれて良かった。みんなそう思ってるよ」と言う。
ゼロアリーナに来ているナギ。「ハルキ、ここまで彼らに感情移入するとは思いませんでした。もう一度あなたの魔法をかけてください。ワタシたちに奇跡を起こす力を」
部屋でTRIGGERのライブDVDを見ている陸。そこに一織が来て「九条天の影はもう追わないで。七瀬さんは七瀬さんの歌を歌ってください。私が必ずあなたをスーパースターにします」と言う。
「ミューフェスの日に天にぃに会いに行こうかな」と言う陸を止める一織。天に何を言われて陸がショックを受けるかわからないため。

 

3.ミューフェス当日。陸が天に会わないようにするi7メンバー。
テレビ局廊下で八乙女社長と紡が会う。八乙女は「結…」(紡の母親の名前)と言って紡の顔を凝視。八乙女が自分の母親の名前を知っていることに驚く紡。そこに楽が通りかかり、紡を「親父の愛人か?」と疑う。
他のアーティストの到着が遅れ、調整のためi7の出番が早まった。

 

4.日向アキヒトがi7の楽屋を探っている。日向は「i7の曲はどこか懐かしくて聞き覚えがある」と感じており、デモCDを探している。そこに陸が鉢合わせ、もみ合いになった挙句、陸は発作を起こしてしまう。出番まであと15分、現場はかなり混乱している。
i7の出番。陸はなんとか回復しステージに立ったが、また発作が起こるギリギリである。それを気にしすぎた一織は、自分のパートを歌い忘れてしまう。

 

5.歌い忘れた一織を三月・壮五・陸がフォローしようとするが、歌が被って引いてしまい、無言の時間を長引かせてしまった。それをTRIGGERも見ていた。天「最悪だ。焦りを顔に出して全員が呆然としたまま踊ってる。陸には、この状況で堂々と歌う度胸はない」
TRIGGERはi7と反対に完璧な歌とダンスを見せる。陸は「今のi7にはTRIGGERは遠すぎて、初めて天にぃの歌から耳を塞ぎたい」と思った。

 

9章 MEZZO"、2人ぼっちの、デビュー。

1.ミューフェス本番の後、テレビ局から一織がいなくなった。それにナギが気付き全員で探す。三月「あいつ、子供の頃からなんでも出来て失敗なんてしたことないんだ」
陸は、一織の失敗は自分のせいだ、と言う。三月は一織の居場所に心当たりがある。三月「オレが落ち込むたびに行ってたゼロアリーナ。ゼロが最後のライブをした場所」
三月の言う通り、一織はゼロアリーナにいた。一織は泣き出し、続いてマネ、他のメンバーも次々に泣き出す。ナギだけは「ワタシたちは人を笑顔にするのが仕事です」と言って紡の手を取り踊り出す。三月は「人生で初めての経験だ」と言って一織をハグして慰める。
壮五「バスケの後で、嵐の中で、ガラガラの客席で、僕たちはいつも歌ってた」
こうして、環と壮五、2人でのデビューが決まった。

 

2.環と壮五のデビュー曲は先日ミューフェスで披露した『miss you...』、ユニット名は『MEZZO”』(メッゾ)。一織は2人のデビューに伴い、7人での活動場所も増やしていきたいと考えている。例えばweb番組など。

 

3.音晴にバーベキューに連れてきてもらったi7。
陸→一織「泣いてる時はかわいげがあったのに」
ナギがノースメイア出身だと明らかにする。ナギは英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・ノルウェー語・日本語・中国語が話せる。今まで友達がいなかった。日本人である母親は大御所俳優の千葉志津雄のファン。

 

4.料理しながら話すMEZZO"。
環「そーちゃん俺のこと嫌いじゃん」壮五「それは君のせいだろう。僕にガミガミだとかつまらないだとか悩みがなさそうだとか立ってるだけでいいとか言って」
環が「いい子ちゃんに見られたいだけだろ」と言うと、「僕は大人だから、君みたいな態度は取れないんだ」と言って、壮五は包丁で環を脅迫。怖がる環。そんなこんなでカレーが出来上がり、全員で食べる。

 

10章 WEB番組と、大和のドラマ。

1.MEZZO"は対照的な2人のビジュアルとキャラクター、それを裏切る相性抜群のハーモニーで人気急上昇。紡が忙しすぎるので、MEZZO"の現場からは紡が離れ2人が自己管理することになる。
Web番組『キミと愛ドリッシュないと!』が始まることに。万理によるとi7は、台風の駅前ライブや落雷の野外ライブなど、ネット動画の再生数が多い。中でも最初にやった野外ライブの楽しそうなi7の動画はすごい再生数。
i7はこれから活動の幅をバラエティーや芝居にも広げていきたい。一織が大和に「表現力があるので芝居のオーディションを受ければいいのでは」と言うと大和は「興味ない」と言う。

 

2.『キミと愛ドリッシュないと!』スタート。ナギが自己紹介で「ナギ・ヴァルハルト・フォン・ノース…」と言いかける。番組はゆるい進行だが視聴者にウケる。歌やダンスの実力とゆるいトークのギャップも口コミで広まる。
そんな時、大和に2時間ドラマ出演の依頼が来る。

 

3.興味なさそうな大和。監督の名前を見ると「ああ、あのおっさんか」と言う。三月「大和さん、ミューフェスでも何人かテレビ局の人から久しぶり、とか声掛けられてた」
オファーを受けるか迷っていた大和。しかし三月に「一生懸命じゃなきゃつまらない。全力でやって全力で成功して全力で喜んだ方が気持ちいい。全力で失敗することもあるけど、そんときゃ全力で悔しがればいい。オレはあんたが本気で悔し泣きするところも、本気で嬉し泣きするところも見たい」と言われ、ドラマ出演を決める。これがi7初の演技仕事になった。

 

4.大和が出演したドラマをみんなで見るi7。大和は主役を食うほどの演技力である。するとナギは「この表情…」と大和の芝居に引っかかるものがあったようだ。
i7デビューの時にはタイアップしたいと数社から問い合わせがあり、他にも出演依頼が殺到。音晴「時は満ちた、かな」

 

11章 念願の、IDOLiSH7デビュー、しかしその曲は。

1.音晴はi7を呼び出し、デビューシングルのPV撮影で沖縄に向かうよう伝える。この曲は飲料水のCMタイアップが決まっている。
一方、MEZZO"はさらに過密スケジュールになっていく。

意外とあっさり7人でデビューするやん!数年後とか言ってたのに!と思った

 

2.環はたびたび番組に遅刻したり挨拶をしないなど、だらしなさが目に付く。壮五は環の分まで打ち合わせや番組の下準備で忙しく、メンバーは顔色の悪い壮五を心配する。
そんな中2人は、環の妹を探す再会ものの番組をプロデューサーから提案される。「君の家庭の事情が見世物にされるかもしれないんだよ」と断ろうとする壮五に、環は「普通の家で普通に育ったそーちゃんにはわかんねーよ」と言う。
沖縄。仕事でTRIGGERが来ている。十はホテルでマダムに捕まりそうになっている。日向からはなかなか新曲が上がって来ない。天「あの音楽プロデューサーもうお終いじゃない?一時代くらい誰でも名を残せる。難しいのは永遠だ。永遠になるにはゼロみたいな伝説が必要」
i7とTRIGGERが偶然ホテルで会う。

 

3.陸と天が対面するが、天は無視する。
PV撮影の後、陸は天の部屋と間違えて楽に「どうして家族を捨てたの」と訊く。楽は陸を部屋に上げ、陸は天との関係や過去を話す。
大和・ナギは天の部屋に連れて行かれ、ミューフェスの失敗の件で説教され、プロの心構えを聞かされる。

 

4.i7が事務所に戻ると、何者かによって室内が荒らされ、デビュー曲のデモが盗まれていた。
その頃、日向は八乙女社長に新曲を持ち込む。
駅前でのライブでi7がデビュー曲(『NATSU☆しようぜ』)を披露しようとすると、全く同じ曲をTRIGGERが歌うのが街頭ビジョンから流れてくる。i7は曲を変更するか迷うが、下手したら明日から歌えなくなるかもしれないデビュー曲をそのまま歌う。
その歌はTRIGGERの新曲として発表され、7人で披露されたのはこの駅前ステージだけだった。

 

12章 MEZZO"の、多忙。

1.紡が「作曲した人の手違いでは?」と訊くが音晴は「それはない」と断言。
i7は既存の曲でデビューし、PVも一部撮り直す。ナギ「ワタシは非常に悔しいです。ワタシは皆さんに歌ってほしかった」
i7はデビュー会見を開く。

 

2.翌日からアルバムツアーが始まる。一織と環の学校は芸能活動している生徒が多いので学校の心配はいらない。
MEZZO"は相変わらず忙しそうで、壮五の負担が心配。万理は徹夜でファンクラブ会員の処理をしており、現場には出られない。紡がMEZZO”に付くと言うと、壮五は「僕はいいんだ。忙しいくらいの方が何も考えずに済むから」と断る。
i7にレギュラー冠番組のオファーが来る。内容はスポーツ系。

 

3.アルバムツアーが始まる。大阪。
空き時間に買い物をするMEZZO"以外の5人と、仕事の後に合流するMEZZO"。
MEZZO”がテレビ局の楽屋でアンケートを書いている。アイドルを目指した理由の欄に環は「理を探すため」と正直に記入。「そーちゃんは?」と訊かれると「自己証明かな。結局、家にいた頃と同じことをしている気がする」と答える壮五。

 

4.アルバムツアーファイナル東京。
電車で寝過ごし、ダッシュするMEZZO"。環は壮五に「俺は馬鹿だから、やだとかむかつくとかしんどいとか、言ってくれよ」と言う。そこに壮五の父親の車が通りかかり壮五は委縮する。環は「高そうなぺかぺかな車」だと思った。
ライブの楽屋で、i7の冠番組が立ち消えになったと知らされる環・壮五以外のメンバー。番組スポンサー企業の親会社であるFSCグループの意向で、i7は使いたくないという。

 

13章 壮五と、降板の理由。

1.抱かれたい男ランキング5位に環がランクイン。
環が街を歩いていると、ファンに「妹の居場所を知っている」と声を掛けられてついて行ってしまい、生放送に穴を空けてしまう。壮五はプロデューサーに怒られるが、その時にi7が番組降板になったことを知る。

 

2.ショックで塞ぎ込む壮五。他のメンバーは日頃のストレスが溜まっているからだと思っている。環は壮五の部屋に行き、今までの行動を改め仲直りしようとする。
大和は、壮五が持っているものは全部さりげなく一級品だと言う。陸が壮五にもらったカバンも10万くらいするもの。ナギ「壮五は、昔はセレブ、今は貧乏なんでしょうか?」

 

3.陸は壮五が以前言った「家族を捨てた」という言葉を思い出す。
気になった陸が壮五の部屋を訪ねると、壮五が倒れているのを発見する。病院で診断を受けたところ、ストレスによる急性胃腸炎だった。
寮に帰ると、壮五は自分の家の話を始める。「場合によっては辞めることになるかもしれない」と覚悟している壮五。

アニメ12話、壮五が倒れているのを陸が発見したところで、特別EDとしてMEZZO"の『雨』が流れた。

 

4.環は、壮五のストレスは自分のせいだと自身を責める。
壮五は「番組降板は僕のせいだ。僕の父は逢坂壮志。FSC——ファイブスターカンパニーグループの会長なんだ」と明らかにする。

 

14章 壮五の、過去。

1.壮五「音楽活動は反対されていて、会社を継ぐつもりでいた。だけど心のどこかで音楽を捨てきれなくて、そんな時に社長にスカウトされた。両親には『成功するわけない。成功したとしても続けさせるものか』って猛反対されて……でも諦めきれなくて、大学を辞めてこの事務所に入ったんだ。その時に勘当されているから、親子の縁はもう切れている」
環「なんで音楽やりたかったんだ?」
壮五「僕の叔父がミュージシャンだった。あまり売れてなかったけど楽しそうにバンドの話をしてくれて、叔父も叔父の音楽も好きだった。だけど叔父も音楽活動を反対されて、親族からも疎遠にされて、体を壊して亡くなってしまった。叔父の葬式で『ほらやっぱり、音楽なんて保証のないものに夢中になるからこうなった。おかしな夢を追いかけずに堅実に生きていれば幸せだった』と皆が言った。だけど僕は、叔父は幸せだったって大声でみんなに言いたくて、この世界に飛び込んだんだ」
環「やっと自分のこと話してくれた」
また降板させられたことと同じようなことが起こるかもしれない、と壮五が言うと、三月が「親父さんの力が及ばないくらい。ゼロくらいの人気スターになればいい」と答える。

 

2.環は「やっとそーちゃんと本物のコンビになれた気がする」と感じる。
i7は大型音楽番組『サウンドシップ』でミューフェスぶりにTRIGGERと共演する予定である。
ミスター下岡がバラエティー番組のレギュラーになるようi7を誘う。また、下岡は「ミューフェスにi7を推したのは八乙女楽だ」と話す。
TRIGGER楽屋。新曲がi7の曲と似ていると勘付く天。「七瀬陸と双子なんだろ?」と楽から言われると「どうでもいい。もう家族じゃない」と言い切る。楽は天に「親父が、九条さんから逸材を預かったと言っていた。九条さんって誰だ?」と訊く。

 

3.天は「ボクたちはビジネスパートナーだ。オトモダチじゃない。プライベートのことまで君たちに話すつもりはない」と返す。
紡がTRIGGERの楽屋を訪ねてくる。TRIGGERは自分たちの曲が盗作だと知らない様子で、天が「なんでデビュー曲は新曲にしなかったの」と訊いてくる。天は「JIMA新人賞を獲ったら陸が知りたがってること教えてあげる」と言う。

 

4.そろそろi7も移動車で移動できるようにしたい。紡は教習所に通っている。
JIMA(ジャパンアイドルミュージックアワード)はCDの売り上げ数によって決まる、日本のアイドルにとって最も権威ある音楽賞。新人賞を獲得すると、大晦日のブラックオアホワイトミュージックファンタジア(通称ブラホワ)にノミネートされる。部門ごとに、前年の勝者と今年の挑戦者がバトルする。前年はTRIGGERが新人賞を獲っているので、今年i7が新人賞を獲るとTRIGGERと対決できる。
一織は「マスメディアを通して七瀬さんが実力を発揮できれば新人賞を獲れる」と言う。
陸はテレビ出演が苦手なわけについて、「お客さんがいないから、失敗しちゃいけないって気持ちが先走る」という。

 

5.駅前の大きな看板にナギの姿が映っている。海外の有名高級ブランド、クララ・ローウェルのモデルに抜擢されたが、事務所を通しておらず紡も驚いている。
大和に連ドラ主演のオファーが来る。一織はこの主題歌をi7でもぎ取りたいと考える。i7の飛躍の時が来ていた。

これ事務所通してないのさすがにまずいでしょう(笑)

 

15章 サウンドシップ、TRIGGERの不在。

1.i7新曲(『GOOD NIGHT AWESOME』)がサスペンスドラマ『ネメシス』主題歌に決定。大和が復讐鬼役で出演。
山村そばから小鳥遊事務所に出前を取ると、楽そっくりな男が届けに来る。本人は別人だと言い張っている。「ばあちゃんとおふくろが店を切り盛りしている」と男は言う。
i7はミスター下岡のバラエティー番組『ザ・テレビマンショー』にレギュラー出演が決まる。

 

2.サウンドシップ本番の日。お客さんの半分以上はi7以外のアーティストのファンで、中でもTRIGGERのファンが多い。本番前にi7とTRIGGERが会うと、楽は「今日は本気出せよ、センター」と陸を激励。楽のオーラに圧倒される陸だったが、環は「りっくんには癒しオーラがある。それはそれで武器になんじゃねえの」と言う。

 

3.TRIGGER楽屋。
楽が天に「信頼してる」と言う。
突然、姉鷺が来て「サウンドシップ出演はなしになった」と言い出す。八乙女社長がテレビ局と揉め、TRIGGERを出演させないと決めたのだ。姉鷺「あなたたちは事務所の商品。駆け引きにも切り札にも使われる。それが嫌なら路上で歌ってなさい」
TRIGGERは出演できないか交渉を粘る。楽が八乙女社長に電話で交渉すると、八乙女は「勝手な真似をすればお前たちを辞めさせる。お前の母親はさぞ残念がるだろうな」と脅しまがいなことを言う。
i7楽屋。一織によると、TRIGGERのライブ後の路上で踊った一件で、TRIGGERファンはi7を良く思っていない人が多い。

 

4.サウンドシップi7の出番。i7のパフォーマンスを見てTRIGGERファンも楽しそうにノってくれる。
それを見ていた天は「これじゃミューフェスの真逆だ」と感じる。
TRIGGERの代わりにi7がトリを務められないかスタッフから打診される。紡は断ろうとするが、陸の「やりましょう。だってオレたち、あの曲歌えるんだもん」という言葉で、トリとしてもう一度i7が歌うことになる。

 

5.i7は『NATSU☆しようぜ』を歌いものすごいブーイングを受ける。しかし紡は「うちのアイドルは、ガラガラの会場でも、びしょ濡れでも全力で歌えるんです」と自慢げにスタッフに言う。
i7がひたむきに歌う姿に、次第に一つになりi7を応援し始める会場。
陸「ずっと天にぃみたいに完璧になりたかったけど、全然及ばなかった。だけどオレだけにできることがある。今はそう思える」
そのステージを袖から見ていたTRIGGER。天「こんなに自分が惨めだと思ったのは初めてだ。ファンの期待に応える——ボクらが出来なかったことを彼らが今パーフェクトにやってる」

 

16章 仕組まれたゴシップ、明かされた盗作。

1.TRIGGERの曲を歌ったi7に怒り心頭の八乙女社長。新曲を3日で作るよう日向アキヒトに指示する。
天は陸に対して、「甘やかして育てたのに、随分たくましくなったな」と感じる。
夜、環の忘れ物を取りに環・壮五が事務所に戻ると、事務所を漁っている日向と鉢合わせる。揉み合う3人。

天くんは陸くんを「育てた」と思っている。双子なのに!かわいいね!

 

2.環が日向にスパナで殴られ、怒った壮五は日向をパソコンで殴ろうとする。が、環が制止する。
後日、音晴はこのことで八乙女社長に話しをしに行く。2人は過去に因縁がある様子。
音晴「この仕事は人を喜ばせる仕事。人を大事にしないといつか大きな失敗をするよ」
八乙女「人はコントロールするものだ。女房を早死にさせた男が、笑わせるな。私なら結をもっと幸せにできた。徹底的に小鳥遊プロダクションとi7を潰してやる」

 

3.i7に関するゴシップ記事やネットニュースがあることないこと書かれ、広まっている。
・三月が「万能だけど個性がない壮五より自分の方がグループに重要」と思っている
・三月が「大和がアイドルを辞めて俳優業に専念するか悩んでいる」と発言した
・三月が一織のおまけだとネットニュースに書かれている
・一織が陸を「ひ弱で、センターを任せられるタイプじゃない」と思っている
・陸が一織に「ミューフェスの失敗は一織のせい。肝心なときにいつも決められない」と思っている
・環が、大和は「芸能関係者だとあちこちで吹かしてる」と思っている
壮五は三月に冷たい態度、三月は一織に冷たい態度を取る。三月「なんであいつが弟なんだろ。子供の頃からこんな思いばっかしてる」
紡が免許を取り、移動がワゴン車になったが、車に乗る席ひとつ取っても揉めるi7メンバー。

 

4.忙しくなり、人気が上がるにつれて増えたゴシップ記事やネットニュースの影響ですれ違うi7メンバー。
楽が紡に、音晴のことについて聞きに来る。楽の両親は離婚している。紡の母親、結は紡が子供の頃に亡くなった。
そこに陸が来て、『NATSU☆しようぜ』が盗まれた曲だと楽に明かしてしまう。

 

17章 JIMA新人賞ノミネートと、すれ違い。

1.i7のゴシップ記事が次々と出る。
・天と陸の親が天を芸能界に売り、次に陸も売った
・壮五がある大企業の御曹司である
・環の妹の件は売名のためのヤラセである
・大和が大物俳優の隠し子である →大和「嘘に決まってんだろ」
・ナギは北欧の小国の王子様
・一織と三月の実家が客商売をしている
万理は「悪意のある記事が多すぎる。誰かが背後で動いているのでは」と感じる。

ここで出ているゴシップは大体事実。「嘘に決まってんだろ」と否定した大和の件ですら、事実だと第3部で明かされる。

ということは「ナギが北欧の小国の王子様」も事実である可能性が非常に高いと考えられる。

  

2.八乙女が「今頃、自分の無力さを思い知っている頃かな、小鳥遊」と呟き、ゴシップを仕掛けたことをほのめかす。
環、妹との再会ものの番組の収録。妹を見つけられなかった代わりに父親が登場。環は父親に殴りかかり、止めに入ったスタッフやミスター下岡も殴ってしまう。

 

3.環は謝ろうとせず、このままだと下岡がi7のレギュラーを降板させるかもしれない。
壮五は環をかばい「僕だってあんな風に父親が出てきたらぞっとする」と言い、「大和さんもそうでしょう?」と同意を求める。壮五は隠し子疑惑が本当なのか大和に訊くが、はぐらかされる。
そんな時、JIMA新人賞にノミネートされたという知らせが入る。しかし素直に喜べないメンバー。
そんなメンバーに音晴は「目指していた夢に手が届きそうなのに喜べないなら、アイドルなんて辞めてしまいなさい。i7も解散、MEZZO"も解散」と強く言う。

 

4.TRIGGER楽屋。
盗作のことを知った楽は八乙女社長を殴りに行くという。盗作のことを他の2人に話そうとしない楽。
十は「俺たちはずっと一緒にやってきた仲間だ。俺は友達だと思ってる。もっと強い絆だって感じてる」と言う。すると楽は『NATSU☆しようぜ』が盗作であったことを2人に話す。天は薄々気付いていたが、楽と十が傷つく顔を見たくなくて言わなかった。天「ボクは情を優先して、見て見ぬフリをした。だからビジネスに友情なんて必要なかったんだ」
その夜、ゼロアリーナに向かった天。陸もゼロを思い出してゼロアリーナに来ており、2人は偶然会った。

 

18章 ゼロアリーナ、TRIGGERへの、宣言。

1.サウンドシップの時、「昔、天にぃがオレに笑って歌ってくれるのを見てオレも笑ってたから、天にぃに笑ってほしかった」と、天を元気づけようと歌ったと言う陸。
三月・壮五・ナギ・楽もゼロアリーナに足が向かい、偶然会う。

 

2.ゼロアリーナにi7、TRIGGER、紡が集まってくる。
一織「最初はアイドルになるつもりなんてなくて、ただ兄さんの夢が叶えばいいなと思って事務所に入った。だけど隠れてマネージメントするうちに、この仕事とi7が好きになった」
大和「オーディションの途中で帰ろうとしたあの頃は、こんなにお前らのことが、歌うことが好きになるなんて思わなかった」
環「俺には目的があったから、人気やルールなんてどうでもよかった。だけど一生懸命な奴を見て、俺も頑張りたくなってきた」
十は、「誰か本当の俺をわかってくれよって、全部洗いざらい話したくなる。だけど、そんな弱い部分は見せたくない自分もいる。俺は、俺自身が愛されるよりも、俺の歌とダンスがTRIGGERの一部になって愛されるようになりたい」と環に話す。
紡、「TRIGGERは、こんなに素晴らしいものを見られて幸運だと、見た人に思わせてくれる。虹を見上げた時みたいに。私の夢はi7がその虹を越えていくこと。必ずあなたたちを越えてみせます。だからそこにずっといてください」とTRIGGERに言う。

TRIGGER=虹

i7の目標はTRIGGER、つまり虹を超える、もっと大きな虹になること。

これが物語全体に通底するi7の願いになっている。

 

3.陸、天に対しライバルだと宣言する。陸「歌がオレの武器だから。武器がここにあって、仲間がいるなら、戦える限り戦っていたい。」陸と天はブラホワ決闘前の握手を交わす。
i7とTRIGGERは、互いを背にしてゼロアリーナを後にする。
TRIGGERは八乙女社長に、i7に対して汚いやり方を止めるよう交渉する。

 

4.ナギは「i7の曲の作曲家を知っている、ワタシが曲を事務所に送った」と言う。その作曲家とは、ゼロの曲を作っていた桜春樹。
桜春樹はナギの友人で、ある人のために曲を作っていたが、その人はある日いなくなってしまった。春樹はその人を捜してノースメイアに来た。しかし、春樹は病気を患ってしまい、迷惑をかけてしまうからと、手紙と曲を残して消えてしまった。手紙には「この曲を大切に歌ってくれる人に渡してほしい」とあった。
ナギはゼロのような日本のアイドルに歌ってほしいと思ったが、ゼロのようなアイドルはその時の日本にはいなかった。そして春樹が以前「人と歌を大切にする人だ」と褒めていた音晴に曲を送った。そこで音晴に会うために日本に来たところ、スカウトされた。
i7は、目標を見失いかけたことを謝りに、音晴に会いに行く。すると音晴はi7が路上ライブをしていた場所に彼らを連れていく。そこには昔のi7のように夢を追うアーティストの卵たちがいた。
音晴「この人たちが死ぬほど憧れている舞台に君たちは立ってる。それがどれほどありがたいことなのか、忘れちゃだめだよ。昔の君たちの夢をもっと大切にしてあげなさい」と話す。

桜春樹と音晴は面識がある?

 

19章 JIMAと、ダグラスのオファー。

1.TRIGGERはブラホワに向け新曲を発表した。i7は環の暴力の件をミスター下岡に許してもらい、芸能人が集まる下岡主催の忘年会にも呼ばれた。
i7のガラガラの初ライブの映像がなぜか海外で流行っている。
昨年のJIMAの映像を見ているi7。色々な経験をした今だからこそ、TRIGGERもそこに行くまでに苦労したことをi7は理解できた。

 

2.JIMA当日、i7楽屋。たくさんの花の中に名前の付いていない胡蝶蘭がある。壮五の家族からのもの?
一織はミューフェスでの失敗をまだ気にしており、「私のせいで皆さんを遠回りさせてしまったけど、その失敗を今日取り戻せる」と言う。そんな一織を他のメンバーがハグし、励ます。

 

3.JIMA本番。
陸は歌いながらこんなことを考える。「いままでよりもずっと強い絆を感じているからか、不思議と緊張しなかった。気軽に笑いながらオレたちを引っ張ってくれる大和さん、感激する時も悔しくて泣く時も一番先頭を走ってくれた三月、いつもみんなを気遣ってくれる壮五さん、ふざけているみたいに見えて誰よりもオレたちのことを好きなナギ、トラブルメーカーのくせに人懐っこくてまっすぐで純真な環。生意気な一織の指は少しだけ震えていた。七色の光が束になって虹になるように、オレたちのハートが同じものを目指してひとつになっていく。今のオレたちは誰にも負けない!」
そして、i7はJIMA新人賞を獲ることができた。
万理は「実は俺も昔、音楽をやっていたんです。だから自分の夢をあの子たちが叶えてくれたようで嬉しい」と言う。

 

4.小鳥遊事務所に英語で電話がかかってくる。ナギが通訳する。
電話は、アメリカの人気歌手ダグラス・ルートバンクのクリスマスの日本公演の前座をi7にオファーしたいという内容だった。ダグラスは例のi7初ライブの映像を見てオファーしてきた。
ダグラスのファンの壮五は大興奮。陸・三月も壮五の影響でダグラスファンになる。
それに合わせ、i7は新曲を出す。
一織と環が事務所で留守番している時にダグラスが事務所に訪ねてくる。

 

5.ダグラスの顔を知らなかった一織と環は工事の作業員と勘違いし、ダグラスに電球を交換させる。そこに他メンバーが帰って来て、丁重にダグラスに謝る。この機会にi7はブラホワで勝つ秘訣などをダグラスに質問する。ダグラスはゼロが好きで「彼の歌を聞いた時、魔法にかかったような気分だった」と言う。
日本中で話題になっているi7とTRIGGERの対決。
クリスマスのダグラスのライブも終わり、ついに大晦日、ブラックオアホワイトミュージックファンタジアの日がやってきた。

ダグラスのくだりって結局何だったんだろう

 

20章 ブラックオアホワイトミュージックファンタジア。

1.大晦日、ブラホワ当日。
i7もTRIGGERも今日まで新曲を隠してきた。
TRIGGER楽屋。天が2人にハイタッチしようと言い出す。

 

2.TRIGGER『Leopard Eyes』披露。TRIGGERの世界観が完成しきった曲とダンスに会場が魅了される。

 

3.i7『MEMORiES MELODiES』披露。
パフォーマンス前、陸と一織の会話。
陸「一織、オレをスーパースターにしてくれるって言ったの、今でも思ってる?」一織「もちろん。あなたは私たちの爆弾だから、最強の爆発力をお見舞いしてください。爆風がこっちに向いたって、今度こそ完璧にフォローします」陸「頼りにしてる」
歌いながら今までの道のりを振り返るi7メンバー。
陸「自分には何も出来ないと思ってた。」
一織「退屈な日々に刺激なんてないと思ってた。」
大和「一生懸命なんて面倒くさいだけだって…」
壮五「自分を変えようとしても変えられなかった。」
環「しなくていい嫌な思いもたくさんした。」
三月「それでも憧れ続けてきたんだ。」
ナギ「仲間と手を繋ぎながら夢見ていた。」
陸「ちっぽけなオレにも、出来ることがあるんじゃないかって。」
街頭ビジョンで環を見つけるが、すぐに男性(九条)に連れて行かれる少女(理)がいる。
一生懸命なi7を日本中が、TRIGGERさえも応援していた。

 

4.ブラホワの結果が出る。
i7はTRIGGERに勝利。
天は「陸の歌、ダンス、笑顔…ボクも笑いながら見てた。キミのお返しがちゃんと届いた」と陸に言う。そして約束通り、家を出た理由と九条のことを話すと言う。
天はステージ袖で九条と会ったようだ。
「ブラホワ総合優勝はRe:vale!」と司会が紹介し、2部へ続く。