消えていく星の流線を

デフォで重め

花と凛のダ・カーポ ~HからRに寄せて

 

花と凛のダ・カーポ

 

変に浮き足立つ街は、しかし休日特有のだらーんとした空気を纏っている。

 

今だけ、この国全体の幸福度はほんの数パーセント上がっているように思えた。

 

刹那の休息を享受したぼくは、録り溜めたアニメをダビングしたり、映画を見に行ったり、とりあえず買ったはいいものの取り付ける暇がなく持て余していた洒落たウォールラックをついぞ生活に導入したりと、とくに収穫もなく徒花のように過ごしていた。

 

いつもの休暇と異なる点といえば、今日、そうさ、まさに今日、31年のピリオドが終わり新しいピリオドが始まること。
その時歴史が動いた。ぼくがその目撃者となること。それだけだ。

 

 

 

ゆとり教育をお腹いっぱい摂取したぼくらも、とうとう立派な社会人2年目になりました。
若さという剣一本だけで、どうにかこうにかクエストできるタームは終わったのだ。

 

ゆく河の流れは絶えることを知らない。
ぼくらは「古い時代」の人間になる。
ぼくらが疎まれ、煙たがられ、避けられ、あるいは葉から滴る雨の露ほども見向きもされない時代が、すぐそこまで来ている。

 

それでも、生きていかなくては。

 

 

 

たとえ時代が、切れてるバターみたいに区切られていて、新しいバターの欠片を切り落としたとしても、何も変わらない。
人間はいつの時代も、どこにいても、変わらないものだ。

 

それでも、
──最大震度は7、マグニチュードは9.0を記録、最高16.7メートルの津波が街全体を飲み込み、壊滅的な被害をもたらしています
ぼくらは、
──アメリカ、ワールド・トレード・センターに航空機が激突し、犠牲者・負傷者は莫大な数と見られ、邦人も多数巻き込まれたもよう
次の時代を、
──朝の通勤ラッシュの時間帯、地下鉄の車内にて何者かによって猛毒物質サリンが撒かれ、数千人が病院に搬送、13人の死亡が確認されました

 

生きよう。

 

桜が咲き、ややあって葉交じりになり、またややあって散り、アサガオが彩なしヒマワリが頭をもたげ、やがて萎み、キンモクセイと郷愁の空気が漂い、ポインセチアが紅く燃えては消える。
そして、

 

レンズフレアのかたちをした梅の香がふうわり、大気中をたゆたう。

 

いくばくかの幕間ののち、また激流の日々が開演する。ぼくは今、こう思う。

 

悪くないんじゃないか。繰り返すだけの、くだらないこの世界も。

 

 

 

── 花と凛のダ・カーポ

 

 

 

 

 

 

斉藤壮馬さんの歌詞で遊んでみた。 vol.2

 

ホイール・ン・ミラーボール

 

 

雨がしとしと、降っている

 

この街には無数のミラーボールがぶら下がっている。
あまりにも散らかったこの色彩の戦争を見た時には、ピカソマティスもびっくりに違いない。
この時期は、水の煙によって多少なりとも彩度が下がるのが目に優しい。

 

身体にまとわりつく水分は重く、自分がジュンサイになったかのようなこの感覚がきらいだった。
だけど今年は嫌ではない。
雨の日だけ聴ける歌。わたしは毎日、それを心待ちにしていた。

 

ハチ公から27、28、29、きっかり30歩。そこで左に曲がる。
さらに32、33、34歩。
いつもと同じ歩数を刻みながら、開演前のカウントダウンに慣れることはなかった。

 

21時の高架下は、向こう側の色彩から分断され、道行く人が不快な足元を休める東屋となる。
ここに灯る色はただふたつ、赤と青だけ。

 

赤い光を網膜に映した者は、ここで足止めを余儀なくされる。ハコに入れぬミュージシャンにとっては、意図せず耳を傾けてもらえる恰好の野外ステージというわけだ。
にも、かかわらず。

 

今日もオーディエンスはわたしひとりである。

 

自分だけがそれを愛でることができる感嘆と、
この街の大人のセンスのなさに対する落胆が、
52:48の比率でせめぎ合う。

 

そこにわたしだけの満を持して、
その人が来た。
やっぱり今日も。

 

 

マイクも名札も出さないまま、よいしょ、とか、よっしゃ、とか呟きながら、いかにも力のなさそうな身体をやっと屈めて、ギター1本を構える。

 

その姿は、雑踏とネオンの街からやたら浮いて見えた。

 

彼は斬り方を忘れた侍だったのではないか、
その手にある棹は、血しぶきを音のシャワーで塗り替えた刀だったのではないか。
ほの暗い都会の底のそこを、鎬(しのぎ)に反射した光でまっぷたつに切り込む。

 

ファッションとして、というより手入れに気を配っていないことから、ボサボサに伸びた髪を後ろでひっつめたヘア・スタイルも、ちょうど髷っぽい。

 

ここに来て初めて、ロック・ン・ロールを聴いたんだ。
少しひねくれた言葉と、まっすぐなメロディーライン。
言葉と言葉の隙間に、フラットとナチュラルが点滅する。

わたしは1曲ごとに手の痛みなんか忘れて拍手をしては、ランドセルを背負い直した。

 

 

「おい、おい、おまえ、ランドセル」
「え」

 

ひとときのミュージック・アワーが終演し、いつものように信号に背を向け山手線の改札に向かおうとすると。
「おまえ、いつもいるやつだよな? 小学生がこんな夜中に毎日毎日なにしてんだか」

 

グサリ。
この人は言葉の刀を収める鞘は持っていないのか。歌はとても好きだが、御用改めである。

 

「おまえ、じゃありません。わたしはランドセルじゃありませんし、それに毎日ここにいるわけではありません」
メロディーに乗った言葉からは想像し得なかった二人称に半ば呆れながら、できる限り眼光鋭くこの雨侍に言い放つ。

 

「お、威勢がいいな。それに賢そうだ。おまえ、どこから来てるんだ? いつも気になって仕方ないんだ」
わたしが精一杯研いだ目線も諸刃の剣だったようである。
そのカラッとした笑顔に言い返す気もなくなって、わたしは素直に答えてみることにした。

 

コンマ3秒の沈黙。

 

「学校がこの近くなんです。いつもこんなに夜遅くに出歩いているわけじゃありません。雨の日だけ」
「雨の日だけ?」
「雨の日は家に誰もいなくなるから。わたしの母は気象関係の仕事をしてるんです。雨の日は必ず仕事。気象塔に登って観察しなきゃいけない、と言ってました。本当は留守番を頼まれているんだけれど……」

 

そこでハッとする。初めて会話するアラサーと思しきおじさんに、わたしはなんてパーソナルなことをべらべら喋っているのだろうか。
知らない人についていってはいけません。
自分のことを話してはいけません。
いけません。いけません。
物心つく前から口酸っぱく教えられている。それはもう、大脳新皮質のヒダに染み込んで取れない、コーヒーのシミのように。

 

ほう、へえ、ギターをギターケースにしまいながら、耳だけこちらに傾ける。
同時並行で物事をこなせない典型的なタイプのようで、相槌をうつ瞬間は手が止まる。もっと早く片付けられないものだろうか。

 

「それじゃ、一緒だ。おれと」
パタン、カチャ。
ようやくギターをしまい終えた侍は、あからさまな歓喜の表情をわたしに向けた。
まるでサッカーに付き合ってくれる友達を見つけた幼稚園児のようだ、と思った。

 

「おれ、雨の日、仕事なくなるんだ。地下で働く人たちの警備するんだけどさ、おれ。雨が降るとその地下の仕事自体がなくなるんだ。おまえの母さんと逆だな。はははは」

 

地下の仕事……よくわからないけど、キケンなカオリがする響きだ。

 

この人も訊いてもいないことを次々に話す。元はと言えば、わたしがわたしのことを勝手に話したのだけれど。
彼からすれば、わたしが差し出したパーソナリティーに対して、彼も同じくそれをお返ししただけのことだったのだろう。バレンタインデーにチョコレートをくれた女の子に、男の子がホワイトデーのお返しをするのと一緒だ。

 

わたしが「わたし」をこの人にプレゼントした理由。
答えはシンプルかつコペルニクス的だった。

 

この人が先に、わたしに「この人」をくれたからだ。
ロック・ン・ロールを媒介して。

 

 

 

ぼくらはいつでもひとりなんだね

 

雨が生み出すふたつの「ひとり」。
ひとりとひとりが集まれば、「ふたり」になるのか、「ひとりたち」になるのか。
わたしにはわからなかった。

 

ただここに、いる。
わたしときみが、いる。
雨のカーテンが途絶した、このライブハウスに。

 

カラカラと廻る車のホイールが、うるさい色の光たちを代わるがわる映して過ぎていく。
地には数えきれないミラーボールが落ちて、あっちへこっちへ好き勝手に転がっていくのだった。
 


 

歌がなかったら死んじゃう。おれは。たぶん。──

 

東京の梅雨は長かった。
それゆえ、必然的にライブはほぼ連日開催された。

 

ある時わたしは彼に訊いた。
なんであなたは歌っているの?
あなたの歌のレゾン・デートルが知りたい。

 

師曰く、
「おれは、おれの歌でおれのケツ蹴って、自給自足で生きてんだよ」と。

 

そして付け加える。自らの生死について。

 

きみの、きみによる、きみのための歌。
わたしのためでも、誰のためでもない。自分勝手で利己的な歌。
すごく良いなと思った。

 

ロックとはつまり、自由だ。
彼が自由なんじゃない。音楽が自由なんだ。
だから好きだった。
彼の声とギターは、わたしをがんじがらめに捕える鎖を断ち切ってくれた。

 

そして季節は円環を描く。
落ちる雨のかたちを、日に日に変えながら。

 

 

「あ」

 

「あ」

 

やがて水のスモークがステージから排気され、街が色を取り戻しはじめた頃。
西口の脇に位置する歩道橋からは、駅を隔ててミラーボールの書き割りが見える。

 

一方、駅のこちら側には、鉄骨とクレーン車のジャングルが幅を利かせてずいぶん久しい。この街は永遠に完成しないのではないかと思う。さながら夢の国。

 

頭上には首都高が直角にクロスし、空を狭めている。
カラフルな夜空を横目に、わたしと侍はそこで向かい合っていた。

 

第一に、記憶していたよりもずっと、ボサボサのハーフアップの髪色が明るいことが気になって仕方なかった。あの薄暗い高架下以外で、この人を見たことがなかったからだ。
ひょろひょろと白ナスのようだと思っていた体格も、意外と線がしっかりしている。

 

わたしはこの落ちぶれミュージシャンのことを、手すりのペンキが剥がれた痕ほども知らなかった。その体が放つロック・ン・ロールが最高だということ以外は。

 

「なんでいるの」
乾いた空気の中でこやつと対面しているあまりの違和感から、思わずこんな疑問が口を突いてしまった。

 

「え!」
相変わらず無駄に健康的な歯を惜しげもなく見せびらかしながら、頓狂な声を上げる。
「ひどいなあ。おれが雨の日にしか殻の外に出られないカタツムリか何かとでもお思いなのかい? そこまでノンビリ生きているつもりはないんだがなあ」

 

確かにそのとおりだ。
しかし、いつもと、というのは例のライブが開催される雨の日と、という意味だが、変わらずギターケースを背負っている。
堪らずそれも訊ねると、「いつ雨が降るかわからないから」だそうだ。

 

体育が苦手な子どものように、いつも雨を待ちわびている。
どこまでも変なやつ。

 

 

 

よし。やるか。ちょうど仕事も終わったところだし。
そう言って、当然のようにギターケースを開ける。

 

あれ、あの曲やってよ。
ペンギンのやつ。
いつも決まって歌う曲のひとつをリクエストした。
わたしが一番好きな曲。
わたしたちみたいな曲。

 

 

 

雨がしとしと降ってるね、僕はいつでもひとりだね。
わたしもそのギターのカッティングに合わせて、口蓋垂を震わせる。玉川通りの果てまで聴こえるように、思い切り。
そうして、病室の部屋の中から抜け出そう。

 

雨がしとしと降ってるね、君はいつでもひとりだね。
空中の橋に響きわたる、奇妙な親子もどきの歌。
それが条例なんてものの耳に入るのは、まだ少し先の話だった。

 

「すごいなあ。こんな高いとこで歌ったの、初めてだ」

 

雨がしとしと降ってるね、ぼくらいつでもふたりだね。
だから、歌うのさ。

 

月と太陽の狭間で、この歌が終わらないことを願うわたしは今夜、わたしたちになる

 

 

 

── ホイール・ン・ミラーボール

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

雨がしとしと降ってるね:『ペンギン・サナトリウム

ミラーボール:『夜明けはまだ』

ネオンの街:『光は水のよう』

都会の底のそこ:『夜明けはまだ』

ぼくらいつでもひとりだね:『ペンギン・サナトリウム

雨のかたち:『レミニセンス』

病室の部屋の中:『フィッシュストーリー』

月と太陽の狭間:『スタンドアローン

わたしはわたしたちになる:『sunday morning(catastrophe)』

 

 

斉藤壮馬さん誕生日おめでとうございます!

 

今回は斉藤さん楽曲の歌詞で二次創作、第2弾です。

公開できてよかった~8888888

 

おじロリ小説でした。

おじロリはいいぞ。『LEON』大好き。

某コンテンツで壮馬さんがシブヤだからシブヤ・ディヴィジョンが舞台ってわけではないです。たまたまです。

 

↓追記↓

このお話ですが、追記しまして無事完成しました。

『ペンギン・サナトリウム』を(勝手に)挿入歌にさせていただきました!ドンドンパフパフ~!

口蓋垂」は壮五くんから得た知識ですねwwwおもろい

 

最後にひとつ。

 

許可なく路上ライブをしてはいけません!!!!!!!

 

 

 

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斉藤壮馬さんの歌詞で遊んでみた。

 

ダンスホールから役者は去った

 


よっぱらっちゃったな

 

駅から出しな、手の甲を右、左、頬に当てる。
まるでト書きで定められたかのようになめらかな仕種だ、と思った。
ぼくはその手の右側数センチに位置して、つかの間、赤いサインに足止めを食らっている。

 

春にはまだすこし早いから、まだマフラーを手放せない。
そのくせ、花粉やら春一番やら、ピンク色の花々やすこしだけ長くなってきた昼間、春のきざしは容赦なく、ぼくなどにはお構いなく、迫ってくる。

 

ロータリー。
光と埃。
風とトレンチコート。
無数の白い歯。すこしの吐き気。

 

駅前の中心に立ち、ラムスデン現象よろしく体にまとわりついた、白けた空気を吸い込む。

 

ビッグボックス。
ツタヤ。サイゼ。マック。ビッグエコーベルサール高田馬場
早稲田松竹。と、その裏手にある古民家風カフェ。

 

ここが、ぼくらの世界の全貌だった。

 

 


「よっぱらうわけないだろ」
「なんでわかるの」
「なんでって。そんなの当然……」

 

ぼくの右手には、ファンタグレープ、
きみのそこにはサイダーの缶が、小さな破裂音をたてながら、握られている。
さよならとようこその願いを込めて、カンパイ

 

「人がね、よっぱらうのはねえ、酒だけじゃないんだよ」
「なにを偉そうに。酒なんか飲んだことないくせにさ」
「飲んだこと、ないけど、今よっぱらってるってことは、わかるよ」

 

にわかにきみは持っていた缶を花壇の縁に置くと。

 

シャルウィーダンス?
ぼくの手をとって、胸の高さまで掲げる。
翻るスカート。
ぼくらは、ローファーを互い違いに向かい合わせる。

 

あしたから、
きみはお気に入りの白のニューバランスを、
ぼくはスタンスミスを履くだろう。
言語化しないままに浮かんだそんな画をブレイクしたのは、春の陽光をフレットとフレットの間に閉じこめたエレキ・ギターだった。

 

フリック&タップできみが鳴らすSpitzは、この白濁の空気の甘ったるさを一層強める。
ふと吹き付けた生あたたかい風が不愉快で、ぼくはマフラーを外した。

 

気持ちいいねえ、春、気持ちいいねえ、としきりにブツブツ言う。
そのすこし前に出た八重歯も、ゆるい弧を描く前髪も、今日でおしまい。

 

「よっぱらうって気持ちいいねえ」
くるくる廻って、ついて、離れて、千鳥足。

 

「サイダーでよっぱらうのか、きみは」
「自分がよっぱらったって思えば、それはよっぱらったってことなのよ」
「おれもよっぱらってる?」
「そう思えばね」
未成年者飲酒禁止法違反だ」

 

いつだか深夜の山手線で見たみっともないオヤジ集団を思い出したけど、それも悪くないな。
今だけはきみをアルコールだと思って、
カシスミルクのようなこの空気によってみよう。
魔法が冷めてしまわぬように

 

 

 

──『ダンスホールから役者は去った』

 

 

 

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ダンスホール:『夜明けはまだ』

よっぱらっちゃったな:『夜明けはまだ』

春にはまだすこし早い:『デラシネ

高田馬場:『デート』

カンパイ:『デート』

シャルウィーダンス?:『光は水のよう』

フリック&タップ:『光はのよう』

魔法が冷めてしまわぬように:『フィッシュストーリー』

 

 

こんにちは! 

今回は斉藤壮馬さんの曲の歌詞をお借りしまして、短編小説のような何かを書いてみました。

こ、更新するネタがなかったとか、そういうのじゃないし……!?

 

めっちゃ端的に言うと、アニメやゲームのキャラみたいに、歌詞で二次創作してみるのもアリなんじゃないかと思ったのがきっかけです。

 

春ネタなので早く上げないと!!って焦った。

スピッツのやつは『春の歌』イメージです。そのまんま。


歌詞で二次創作めっちゃ楽しかったので、継続的に書いてみたいなと思ってます。

なお予定は未定!

  

 

 

 

 

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【随時更新】アイドリッシュセブン メインストーリー第4部まとめ

 

女性向けアイドル育成リズムゲームアイドリッシュセブン』のメインストーリー第4部をまとめています。

随時更新予定。頑張る。

 

ネタバレしかありません。ぜひアプリゲームをプレイしてからこちらをご覧になることをオススメします。

 

全体の雰囲気を感じていただくもよし。

「あの話何章だっけ?」と索引的に使っていただくもよし。

記事の引用OKです。

 

プレイ画像など一切ありません。ひたすら文章でまとめています。

自分の言葉でかなり要約しております。

引用部分で考察、ポイントなど書いています。

 

 

☆記事内での呼称☆

【アイドルグループ】

IDOLiSH7アイドリッシュセブン)→i7

・TRIGGER(トリガー)→TRIGGER

・Re:vale(リバーレ)→Re:vale

・ŹOOĻ(ズール)→ZOOL

 

IDOLiSH7メンバー】

・和泉一織(いずみいおり)→一織

・二階堂大和(にかいどうやまと)→大和

・和泉三月(いずみみつき)→三月

四葉環(よつばたまき)→環

・逢坂壮五(おうさかそうご)→壮五

・六弥ナギ(ろくやなぎ)(ナギ・ヴァルハルト・フォン・ノースメイア)→ナギ

・七瀬陸(ななせりく)→陸

 

【TRIGGERメンバー】

・八乙女楽(やおとめがく)→楽

・九条天(くじょうてん)→天

・十龍之介(つなしりゅうのすけ)→十

 

【Re:valeメンバー】

・百(もも)→百

・千(ゆき)→千

 

【ŹOOĻメンバー】

・亥清悠(いすみはるか)→悠

・狗丸トウマ(いぬまるとうま)→トウマ

・棗巳波(なつめみなみ)→巳波

・御堂虎於(みどうとらお)→虎於

 

【小鳥遊事務所】

・小鳥遊紡(たかなしつむぎ)→紡

・小鳥遊音晴(たかなしおとはる)→音晴

・大神万理(おおがみばんり)→万理

 

【八乙女事務所】

・八乙女宗助(やおとめそうすけ)→八乙女、八乙女社長

・姉鷺カオル(あねさぎかおる)→姉鷺

 

【岡崎事務所】

・岡崎凛人(おかざきりんと)→岡崎

 

ツクモプロダクション】

・月雲了(つくもりょう)→了

 

【その他】

・九条鷹匡(くじょうたかまさ)→九条

・九条理(くじょうあや)→理

・逢坂壮志(おうさかそうし)→壮志

・セト・ランヴァルト・フォン・ノースメイア→セト

 

 

アイドリッシュセブン メインストーリー第1部まとめ - 消えていく星の流線を

アイドリッシュセブン メインストーリー第2部まとめ - 消えていく星の流線を

【20章更新】アイドリッシュセブン メインストーリー第3部まとめ - 消えていく星の流線を

アイドリッシュセブン時系列まとめ - 消えていく星の流線を

 

 

 

 

 

 

1章 はじまり、迷う天、拒否するナギ。

 

1.春樹・九条の回想。

九条「春樹、すごいよ!この新曲はゼロにぴったりだ!あっ……!」春樹「危ない!まったく、俺のカップをいくつ割る気だ?」九条「ごめん、感激してしまって。僕らの夢の話だよ、春樹。僕と、春樹と、ゼロが世界を変えるんだ。みんなが幸せになれる世界だよ!ゼロほど愛されるアイドルはいない。10年先だって100年先だって、ゼロを超えるアイドルなんていないさ。みんな、ずっと、ゼロだけを愛していくよ」

春樹は話の途中で体調が悪そう。

 

回想。旧Re:valeのライブ・現Re:valeのブラホワ総合優勝

NO_MADのライブ。トウマ「俺たちがRe:valeを負かしてブラホワの総合優勝になるんだ」

TRIGGERデビュー時のテレビ出演・MEZZO”デビュー時のライブ・ZOOLのライブ・i7ライブ。

 

紡「i7は……MEZZO”がデビューした時も、センターを交代した時も、すれ違って別の場所で暮らしていた時も、TRIGGERさんと戦った時も、Re:valeさんを助けようとした時も、ZOOLさんに出会った時も7人だった。それは運命だったからだって、私は信じてる。きっとみんなも。私たちが信じた運命だから、私たちは諦めない。何があってもIDOLiSH7は、IDOLiSH7でいる。」

 

MOP打ち上げ後の寮。でっかいカメラを持ってきて「記念撮影しましょう」と言うナギ。ナギ自らシャッターを押そうとすると、「俺がシャッター押してやるよ」と大和。壮五は打ち上げでケンカしたTRIGGER3人を正座させた。

ナギ「ヤマトも入ってください」

大和「誰かが欠けた写真は嫌か?お兄さんもだよ。言ってる意味わかるな?」

ナギ「それでも、誰かがシャッターを押さなければ」

そこに紡が入ってきて「私がシャッターを押します」

 

 

2.i7は今日は歌番組に出演。1週間後には新曲のMV撮影がある。

「マネージャーも写真に入ってください」と言うナギ。タイマーを使えばいいと提案する一織。一織「どんな問題にも、解決する方法はあるものですよ。何故なら、私がパーフェクト高校生で、私たちがパーフェクトだから」

 

Re:valeのライブ会場。了が来ている。了「TRIGGERに続いてRe:valeもそのうちテレビで観られなくなるからね」

 

Re:valeはライブまでに『未完成な僕ら』を仕上げられなかった。今日はユニバーシアードサッカー大会のテーマ曲『永遠性理論』を歌う。千が作曲・百が作詞の新曲だ。

千「すごく良かったよ。モモらしい、優しくて力強い言葉で」

百「サッカーやってる時のどきどきする感じを思い出した。同じように、ユキのメロディーにオレの言葉は上手く乗るかなってどきどきながら考えた。でも、やってみたくて、挑戦したくて、勝ち負けを忘れて全力で自分をぶつけた」

岡崎「千くんの曲も百くんの歌詞も、きっと同じ気持ちでいる人たちの背中を押しますよ。戦わなくても生きられるこの時代に、あえて戦おうとしている人たちの勇気と決意を支えて、より輝かせてくれます。これから寒さも増して、ツクモとも決裂もより決定的になっていきますが……『永遠性理論』を旗印に、加齢に颯爽と冬を超えてやりましょう!最後に笑うのはRe:valeです」

百「行こう。12月の終わりにみんなで笑ってハッピーニューイヤーを言うために」

 

Re:valeのライブのMC。百「みんなといれば楽しい!なんも怖くない!約束するよ、おじいちゃんになっても、ユキの隣で踊ってるって」

ライブを見ていた了「そんな約束は守れないよ、Re:vale。ピアノ線で宙に吊られたアイドル。次は必ず撃ち落とす」

 

 

3.十宅。MOPの打ち上げで楽と天がケンカした。昨夜のことを覚えていない十。

姉鷺が打ち上げの動画を見せる。が、映ったのはアンニュイな表情をしたナギ。

続いて、Re:valeのケンカの動画。やっと楽・天のケンカの動画になり……。

 

天「九条さんに余計なこと言わないで。ボクはボクの生き方に納得してる」

楽「オレは納得してない。お前は七瀬や九条や、他人のために生きてばかりだ」

天「ボクは自分の意志で、時分の満足と喜びのために2人のことを大事にしてる。それを勝手な基準で憐れまないで。ボクに失礼だと思わないの?」

楽「おまえこそ九条や七瀬に失礼だと思わないのか?自分が何かを我慢して、何かを捨てて、それで幸せになったやつらが自分を恥じないとでも?俺もおまえも同じ理屈だろ。お前は七瀬のために九条と家を出た。俺はおまえのために九条に会いに行った。」

天「……そういう言い方はずるい」

楽「ずるいと思うのは、お前が情に脆いからだ。やっとお前の正体がわかった。龍は先に気付いてたかも。おまえは情に脆く、身内びいきで、身内と思った人間にはとことん甘い。めちゃくちゃ過保護で神経質で心配性なやつだ。七瀬のために家を出て、俺と龍に『NATSU☆しようぜ!』の盗作疑惑を話せなかった。世話になった九条とも手を切れずにいる。身内がしんどい思いをするくらいなら、涼しい顔して毒でも飲む。それが冷血ハリネズミのおまえの正体だ。俺の要求はひとつだ。俺の隣で毒を飲むな。俺も耐えられない」

天「しんどくはないし、幸せでいるよ。だって……改まって言うのは照れくさいけど、キミや龍と一緒に歌ってる。ボクにとってはそのことが何よりの幸せだから……。だから心配ないよ。ありがとう」

だが「今はそんな話してねえ」という楽に、「心の機微がわからない男!」と天。

楽「じゃあなんでTRIGGERを辞めさせるっていう九条を拒絶できないんだ。これ以上自分を誤魔化すな」

楽のズボンに酒をかける天。TRIGGERはこのあと壮五に正座させられる。

 

十「九条さんと話し合いを重ねるべき」

姉鷺「TRIGGERを辞めるなんて聞き捨てならない。今あなたに辞められたら困る」

天「TRIGGERを辞めるつもりはありません。でもそれは言えない。九条さんは……九条さんは傷ついてるんだ……。だけど、そのことを本人が理解してない。ゼロを超えるアイドルを育てる。そう言いながら、ゼロを超えるアイドルを認められない。あんなに才能も実績もある人なのに、傷ついて、苦しんで、さまよってる……。これ以上追い詰めるよなことはしたくない」

楽「そういうところが情に脆い下町の女将さんみたいだっつってんだ」

 

そこに九条が訪ねてきてインターホンを押す。

 

 

4.九条は天を連れ帰ろうとしている。居留守を使って逃れようとする天。

楽「おまえはどうしたいんだ。目を逸らさずに現実を見ろ。九条天。俺たちと九条はおまえを取り合ってるんだ!俺たちと一緒にいるのか。九条を選ぶのか」

十「楽も天も、TRIGGERのために一生懸命なだけ。天も今、迷ってるんだよね。もう少し時間が欲しいって言ってみたら?」

 

意を決してインターホンに出る天。

九条「八乙女の息子と一緒にいるんだろう。彼と一緒にいてほしくない。僕とTRIGGER、どちらが大事なんだ!?」

天「どちらも大事です。九条さんかTRIGGERか、ボクには選べません。どちらも手放したくないし、どちらとも幸福な関係でいたい。TRIGGERもあなたも、ボクが心から尊敬してやまない人たちだから。その術を探すためにボクに時間をください。貴方と一緒にいたらほだされてしまう。ボクはあなたに弱いんです。貴方がボクのファンだから。子供の頃の陸みたいに、誰よりもボクに夢を見て、期待してくれる。貴方の夢を叶えずにいられなくなるんです。ゼロを超えて、ゼロができなかったことを成し遂げれば、貴方は本当に幸せになってくれますか。考えて返事をください。ボクも一生懸命考えますから」

そして九条は帰っていった。

 

 

5.i7歌番組収録前。ナギの異変について大和と三月が話している。

ヤマト「あいつは何か隠してる。さんざん隠し事をするなって言ってたナギらしくない」

そこに話しかけてくるスタッフが数人。

三月「最近よく声掛けてもらうようになったよな」

大和「『Friends Day』以降?TRIGGERの歌を俺たちが歌ってスカッとした人は多かったんじゃないの?他にもツクモのやり方に不満を持ってる人はたくさんいるってことさ」

 

すると「どうしたんですか、ナギさん」という紡の声が楽屋から聞こえる。

今日出演する歌番組のテーマは四季。i7は『Sakura Massage』を歌う予定。だが、ナギは歌いたくないと言っている。

ナギ「出来ません……。大切なアナタたちにあのような歌を歌わせることなど」

 

迫る出演時間。紡「ナギさんが歌うことを望まないなら、出来る限りの交渉をします。それに『Sakura Massage』の歌詞には妙なことが……。」

三月「ナギは歌う。大丈夫だ。いいから、黙ってオレについて来い」

 

 

2章 隠された暗号、ナギの正体と、手紙。

 

1.歌番組、i7の出番。環はナギが歌うのを止めようとする。

環「だってしんどそうじゃん。じゃあ、無理しなくていいよ。俺たち、基本頑張んなきゃだめだけど、それって幸せになるためだろ?幸せになるため以外に、頑張んなくたっていいんだよ」

三月は「ナギは歌うよ」と言う。「歌えて当然なんだよ。ナギが桜春樹の歌を歌うことが、不幸であってたまるか!あんな歌なんて、誰がお前に言わせた!?部屋にあるのが宝物なら捨てなくていいし、どんな傷がついたって桜春樹の曲は最高のままだ。もし傷ついたとしても、もう一度最高のもんにしてやる。何度だってお前の宝物にしてやる」

大和からナギ「言ったよな、俺の名前は、日本を表す言葉だって。子供の頃は自分の名前が好きだったし誇らしかった。俺の宝物だった。だけど親父の事情を知って大嫌いになった。もう一度好きになれたのは、お前のおかげだ、ナギ。お前が本当の俺を表に引っ張り出してくれた。歌ってくれよ、『Sakura Massage』。俺がそうだったように、本当のお前は歌いたがってるはずだ」

歌う決意を決めるナギ。「信じられない、奇跡の様です……。ワタシを生涯苦しめるはずの棘が、泡のように消えてしまった」

三月「消えないものを知ったからだろ。オレ、この歌の歌詞大好き!」

 

歌番組本番。紡「この歌にどんな悪意が隠されていたとしても、この歌声が、このメロディーが、すべて包み込んで消し去っていく。」

 

茶店。万理と作詞家が話している。

万理「このメッセージを暗号にして隠すように脅されたんですか」

作詞家「配……。家族を監視していると人質に取られて。誰かはわかりませんが、私も作詞家。あの美しい曲を傷つける詞は書きたくなかった。書けなかった。いつでもキミをひそやかに思っている。その心が閉じても変わらずに。あの言葉はメロディーが囁きかけてきたものです。儚く、優しく、そして力強く。大切な誰かを見守りながら、明日に向かって歩き出そうとしている。暗号文なんかよりも、このメロディーが気高いメッセージだと感じた」

万理「わかります。音楽に込められた思いは、何者にも傷つけられないものだから」

 

 

2.ZOOL楽屋。巳波がi7の歌番組を見ている。

巳波「恥知らずな人。あの歌の意味を知っているのに、仲間に歌わせて平気な顔で笑っているなんて」

了が来る。デンマークの世界規模のロックフェス『レッドヒル・フェスティバル』への、ZOOLの出演を決めた了。だが新人アイドルが出演したらブーイングを浴びる可能性が高い。

了「いいよ。箔が付くんだから。メディアでZOOLが大絶賛されたと煽れば、そうなんだと思い込む。箔を付けてブラホワでi7に勝つんだ陸は悔しがるだろうね!ないちゃうかもしれないけど、その時は僕が慰めればいい。お前たちはアイドルのステージをめちゃくちゃにするためだけのマネキンだ。そういう話だったじゃないか。お前たちはもって3年のファッド。なんか勘違いしてるんじゃない?」

トウマ「……そうだよ。もっとこいつらと一緒に、本気で歌いたい。俺たちはマネキンじゃない。3年なんかじゃ終わらない。だからロックフェスに出て、本物の喝采を起こしてきてやるよ」

巳波「デンマーク……。ノースメイアに近いですね」

 

i7歌番組の出番が終わった舞台袖。ナギ「皆さんに打ち明け話します」

 

 

3.i7楽屋。ナギ「打ち明け話したことで、皆さんを危険に巻き込むかもしれません。以前のテロリスト爆弾事件の6倍……いや7倍くらい危険かも。ワタシの名前はナギ・ヴァルハルト。フォン・ノースメイア。ノースメイアの第二王子です」

打ち明けたにもかかわらず、メンバーからは「週刊誌のゴシップネタだ」と冗談だと思われてしまう。そこに紡が入ってくる。

ナギ「彼女の前では話せません。マネージャーは若く美しい女性で、アナタを深く愛している父親がいる。続きは寮に戻ってからにしましょう。話す順序を考えるので少し一人にさせてください」

みんなと別ルートで帰るナギ。ゼロアリーナの前で考え込む。ナギ「別れの挨拶のない友人んとの別離ほど、悲しいものはないから……。だから自分の口で告げて行きます。さようなら、を。」

そこに何者かがいて、ナギに近づく。

 

それからだいぶ時間が経ったが、ナギはまだ寮に戻らない。

万理「パスポートは持ち歩いてた!?ノースメイアに帰ると言っていた。俺。探してきます」

事情を知っていそうな万理と紡。

陸「知ってるなら話して、マネージャー。大丈夫だよ。どんなことがあったって傷ついたりしない。傷ついたとしても、みんながいれば大丈夫。オレたちのハートビートは終わらない。ミューフェスの後ナギが言ってた。何度でも、旭みたいに蘇るって」

 

 

4.『Sakura Massage』の暗号について説明する万理。そこには「桜春樹を人質にしたから言うこと聞け」というメッセージが仕組まれていた。

万理「作詞家は外国訛りの人物に脅されたと言っていた。だけどこの曲を嫌いにならないで。桜春樹が曲に込めた思いは変わらない」

大和「棗なら何か知っているかも。共演した時に『この曲を歌うナギは素敵だ』と皮肉を言っていた」

棗と連絡を取ろうとするi7。環がゲームのライフを送りためにラビチャ交換していた悠に連絡する。ひとまず巳波に伝言してくれるという悠。

 

ナギが王子なのか未だ戸惑うメンバーたち。ナギが王子と言っていたことをここで初めて知った紡・万理。万理・大和・三月・壮五が探しに行くも、ナギはその夜帰って来なかった。

 

 

5.翌日、小鳥遊事務所。社長室にソルヴァルドが来ている。ソルヴァルドは書類や違約金の小切手を音晴に渡す。ナギの部屋の荷物も手下たちに持っていかれてしまう。

ソルヴァルド「ナギさんは帰国されました。ナギさんはi7から脱退します。ナギさんからの伝言をお伝えします。『長い間お世話になりました。皆さんのおかげで楽しいバカンスでした』」

 

書類のサインもナギの筆跡。そして、社用車の中にナギからの手紙が残されていた。

「親愛なる友人たちへ。手紙で告げることを許してください。とても残念ですが、IDOLiSH7の活動を続けることができなくなりました。ファンにお別れを言えないことが心残りです。ですが皆さんがワタシの代わりに伝えてくれると信じています。皆さんと過ごした日々は忘れません。ワタシの愛したIDOLiSH7を、これからは遠い空の下から見守っています。お元気で。さようなら。」

 

ノースメイア。<早くノースメイアに帰っておいで。ヴァルハルト。バカンスはもうおしまうだよ>と呟く、立派な服を着た人物。

 

 

3章 巳波の知るナギ、6人のステージ。

 

1.手紙を読んだi7。

大和「めっちゃ腹立ってきた」三月「あいつは誰よりi7が好きだったんだ。ナギに無理矢理こんな手紙書かせたんなら、絶対に許せるもんか」

今すぐ行動したいところだが、今日この後は外せない歌番組の仕事が入っている。ナギはインフルエンザで欠席ということにする。6人用のパート分けを考えるi7。子の番組はZOOLも出演するため、巳波から話を聞くことに。

 

社長室。音晴が紡を呼び出す。

音晴「ナギくんの脱退は認めない。あの子たちはそう思っていい。だけど僕たちは最悪のことを考えておかないと。もしも脱退がナギくんの意思だった場合、そうするか。想像したくなような未来も考えて、どんな事態にも対応できるようにするのが僕らの仕事。i7のメンバーが失われた時、メンバーを増やすのか、6人のままやるのか、名前を変えて再出発するのか。頭の隅に入れておきなさい。i7が進む道を見つけておくために。君にできないなら、万が一の対策は万理くんに任せる。自分の経験も含めて、メンバーの脱退は2度目。きっと最善の道を探してくれる」

紡「私が考えます……ナギさんが脱退したi7のことを」

 

紡モノローグ。「ナギさんがいないi7をメンバーにそう受け入れてもらうのか。ファンにどう受け入れてもらうのか。考えても考えても、答えが出ない。答えを出せるようなIDOLiSH7じゃないから、IDOLiSH7IDOLiSH7だった。いなくなるはずがないとみんなが信じていたからこそ、ゼロが伝説のアイドルだったように」

 

ZOOL楽屋。歌番組の後に了が急遽入れた仕事は、トウマ・巳波ペアの大食いロケ、虎於・悠のお悩み相談電話。明らかに嫌がらせの仕事。

巳波はi7に連絡しなかった。そこにi7メンバー6人が巳波を訪ねてくる。

 

 

2.サクラメの暗号について巳波に聞くi7。拒否する巳波だったが、トウマが陸にほだされて話すよう促し、ナギについて知っていることを話す。トウマはNO_MADが解散した時にメンバーがいなくなるつらさを知っていた。

 

巳波「ナギさんのノースメイアでの名前はナギ・ヴァルハルト・フォン・ノースメイア。ノースメイアの王室の第二王子です王室関係の権利や資格を、今は返上されていますが。ナギさんの存在が、王位継承者であるセト・ランヴァルト・フォン・ノースメイア殿下のプライドを刺激し続けたからです。争いを避けるために返上したのでしょう。国民の人気や実力では、ナギさんの方が上でした。その語学力や外交力で、幼い頃から国際社会の要人に愛され、小国のノースメイアに注目が集まるきっかけを作った。ですが、王室内ではアジアの血が混ざる六弥さんを良く思わない方も多かったそうです。そんな中、ランヴァルト殿下は唯一の彼の庇護者でした。六弥さんの人気を利用したかっただけだとも伺っていますが。」

三月「そういえばあいつ、仲が悪い兄弟がいるって言ってた」

巳波「ランヴァルト殿下はノースメイアを変革しようとしている。そのために六弥さんの人気が必要なんです。だから桜さんを人質にしたのかも。桜さんはこうなる未来を予想して、ナギさんの元から姿を消した。」

悠「巳波はなんでそんなこと知ってんだ?ノースメイアでは有名なの?」

巳波「いいえ、ノースメイアの方々は、王室は愛に満ちた理想の家族だと思っています。桜さんから聞いたんです。私は一時期。桜さんと一緒に暮らしていました。ですが今の居場所は私にもわかりません。ノースメイア王室の管理下ですよ。申し訳ありませんが私はこうなって安心しています。六弥さんを脅すために、ランヴァルト殿下は桜さんに延命治療を受けさせるでしょうから。六弥さんは桜さんが生きている限り、日本には戻ってこない。友人の最期は看取りたいでしょうし、ノースメイアは今、いろいろと問題が起きている。愛する祖国を守るため、友人のために、六弥さんはi7を抜けるしかない」

 

 

3.肩を落とすi7メンバーたち。

壮五「家に戻りたくなかった僕と違って、ナギくんがノースメイアも桜さんも好きだった。もしかしたら……(抜けたいとおもっているのかも)。僕らが戻ってきて当然という態度でいたら、逆にナギくんを困らせてしまうかも。ナギくんは愛情深い子だから」

ナギの欠席理由はとりあえずインフルエンザということにしたが、もって1週間。

 

歌番組のトークが始まった。

下岡「ナギくんがいない間に、ナギくんのパートが得意になっちゃったりして」

三月「でも、あいつの歌やダンスはあいつじゃなきゃだめっていうか。あいつにしか、できないと思うから」

 

そして6人で『ナナツイロREALiZE』を歌う。

陸「お客さんが笑顔になってくれるのにほっとした。その後変な気持ちになった。6人でも大丈夫なオレたちになりたくない。みんなに笑ってほしいのに、笑ってほしくなかった。笑ってほしくないのに、オレたちはナギの分までにこにこ笑ってる。なんだかめちゃくちゃだ。こんなオレたちは初めてだった。なあナギ、完璧なんかじゃない。陸が6の意味だって完璧に繋がらないよ。ナギがいなくちゃだめなんだよ。」

 

歌い終わって、i7は皆うつむいてしまった。

舞台袖のZOOL。巳波に、デンマークのフェスの後、桜春樹に会いに行くようすすめるメンバー。

巳波「桜さんと友人だったのは一時のことです。あの人は私の忠告を聞かなかった。すべて終わったことです。これは私が1年近く考えて決めたこと。無関係な人が、知った口を出さないでください」

 

 

4.音楽番組を見ていたRe:vale。岡崎がマッチョメンな外国人・ボブを紹介する。

岡崎「ふたりのSPです。豊富な経験のある方なので安心してください。アメリカやイギリス、中国、ノースメイアでも活躍された方です」

千は千葉志津雄に連絡を取り、反ツクモ組織の名前を「レッドフラッグ」から「ハッピーアワー」に改名。

 

虎於・悠のお悩み相談電話の番組を見ているトウマ・巳波。

巳波「燃えて、灰だけ残って終わりですよ。どんなに大事にしていたって、大事にしてもらえるとは限らない。メンバーだろうと友人だろうと、他人です。同じ熱量で何かを愛したりしない」

トウマ「同じ熱量じゃなくたって、お前らに振り向いてもらえなくたって、俺はZOOLが好きだ」

 

「先輩が偉そうで仕事を辞めたいくらい嫌だ」という相談者に、「嫌なら仕事を辞めろ」と言う虎於。場の空気は最悪に。

 

 

5.虎於「あんたの仕事で、あんたの人生だろ。あんたが責任持たなきゃ誰ももつわけない。誰もメンテナンスしないし、アップデートしないんだよ。その先輩に言いたいこと言えばいい。不愉快な奴の言うことなんか気にするな」

一変、虎於の好感度は上がっていった。

 

街では、i7からZOOLに担降りするファンや、TRIGGERからi7に担降りするファンの姿が。

紡「変わっていくものを、形を変えるものを……私たちは許せるんだろうか?受け入れられるんだろうか?変わってしまったi7を受け入れるのは、自分の形を無理矢理変えるくらいつらくて悲しい。こんな思いを、ファンの人たちにさせたくない」

 

事務所のSNSアカウントにも、ナギ宛のメッセージがたくさん届いていた。黄色の鶴を折ってアップするお見舞い企画も。万理はノースメイアの宮内庁に英語で連絡を取ってみた。

大和が紡を外に連れ出す。大和「i7の未来のことを話したい。このグループのリーダーとして」

 

 

 

 

 

【アイナナ】九条鷹匡&ゼロ考察

 

来た。

やつが来た。

ついに来た。

来てしまった。

 

アイドリッシュセブン メインストーリー第4部が!

来てしまった……!!

 

実はずっと前からまとめたいと思っていたけど、今ひとつ手掛かりがなくてグダっていた「九条鷹匡・ゼロ」考察。

それが4部に入って少しずつ取っ掛りが見えてきたので、ここで一旦まとめてみようと思う。

 

1~3章だけですでに動悸と息切れが半端ないんだけど、命の母を片手に第4部も駆け抜けような……。

 

 

 

 

 

 

九条鷹匡について

 

・ゼロのマネージャー兼コンサートの舞台演出家。その際はHaw9名義。

・音晴「ゼロが消えてから、Haw9の名前を聞くこともなくなってしまった」(2部2章3話)

・今はスター育成のスペシャリストで、ゼロを超えるスターを育てようとしている。

 

 

・天「隕石が落ちて世界が絶望している時にも、笑って歌うのがボクらの仕事。それを九条さんが教えてくれた」(2部5章2話)

 

・九条「君は僕の創った完璧なアイドルだ。ゼロ以上のスターだよ。君だけが最高のアイドルの条件を満たしている。千もそうだと思ったけど、一度ぶれてしまった。君は僕に出会う前から、その素質を持っていた。処女受胎で生まれた救世主みたいに」(3部10章2話)

 

・九条「弟やTRIGGERのメンバーや僕が死にかけている時でも、ステージに立っていてくれ」(3部14章1話)

 

・九条「天、君はファンが最後の1人になっても、その人のために歌い続ける。千もそうだ。自分の歌を愛する人間を愛さずにいられない。お前たちはステージから消えない。だから選んだ」(3部18章4話)

九条は「永遠に活動を続けるアイドル」を求めている。

千は万理の失踪~百に土下座されるまで活動を休止していたので、九条の求めるアイドルの条件からは外れた。

 


  

・九条「ボクとゼロと春樹、あの頃3人がいればどんな夢も叶うと信じていた。僕はゼロのマネージャーであり、ゼロのライブの舞台演出家(=Haw9)だった。だけどゼロは僕を裏切ってどこかに逃げてしまった。だから僕はゼロを超える伝説を作ろうと決めた」(2部14章3話)

 

・九条「春樹はゼロを裏切って、ゼロの歌を世界中にばら撒いてる」(3部20章1話)

ここから読み取れるのは、「桜春樹の曲を歌っていいのはゼロだけ」という、独占欲だだ漏れの、ゼロと桜春樹への歪んだ愛情である。

 

言い換えれば、その形はどうであれ、九条はゼロ・春樹に対して愛情を持っている。

なぜならこの二人は過去、共に夢を追った仲間だったからだ。

 

 

・天「あなたはゼロを超えるスターを育てると言いながら、無意識に自分がゼロになるほど、ゼロを求めている」(2部15章5話)

 

・天「ゼロを超えるアイドルを育てる。そう言いながら九条さんは、ゼロを超えるアイドルを認められない」(4部1章3話)

だそうです。

天のが考えるところによると、結局九条はゼロのことが好きすぎるので、ゼロ以外のアイドルは認められない。

 

 

 

七瀬陸と九条鷹匡の関連

 

・天「ゼロがいる時の九条さんに会ってみたかったです。向こうでレッスンしている時に聞いたことがある。純朴で素朴で、たまに抜けたところもあるけれど、夢に溢れた青年だったって」(3部14章1話)

純朴で素朴で、たまに抜けたところもある……?他にもそんなキャラがいたような……?

そう、天の双子の弟・七瀬陸だ。

陸と、過去の九条の性質は似ている?

 

・一織「ようやく謎が解けた。七瀬さんが人を惹きつけ、九条に陸をモンスターと呼ばれた理由——訴求力だ。七瀬さんが何かを必死で訴えよう、やり遂げようとした時に、見る者の感情を一気に引きずり込み、屈服させ、彼の意思に共感させる。サウンドシップやセンター交代、ブラホワの時…私たちはその例を目にしてきました。人々が抱え続けていた感情を、七瀬さんは一瞬で覆してきたんですよ!」(3部14章5話)

 

・理「ゼロを超えるアイドルを育てることが九条さんの夢なら…私はその気持ちに応えたい」(2部14章2話)

 

・天「ゼロのマネージャーだった九条さんは、仕事と仲間と夢を一度に失った。理は優しい子だ。彼が心配なんだよ」環「てんてんも?」天「……。そうだね……。」(3部1章4話)

 

・天「九条さんは傷ついてるんだ……。傷ついて、苦しんで、さまよってる……。これ以上、追い詰めるようなことはしたくない」(4部1章3話)

陸は大衆の気持ちをかき乱す「訴求力」を持っている。

一方、九条は天と理が同情してやまないほどの「訴求力」を持っている。

 

【陸と九条は訴求力を持っている】

という点においても同じである。

 

 

そして「陸と九条が似ている」ことをもっと直接的に表していたのが、4部のド頭で出てきた「カップ」の描写だ。

 

・大和・三月・一織が寮を出て行った際、残った4人の会話(画像1~2枚目・3部4章1話)

 

・春樹「まったく、俺のカップをいくつ割る気だ?」(画像3枚目・4部1章1話)

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陸も九条も、カップ(グラス)をよく割ってしまうほどおっちょこちょい。

寮でのこのやり取りさえ伏線だったんだな……ほんと恐ろしいコンテンツだわ……。

 

カップ(グラス)という分かりやすいモチーフを通して、

【陸と九条の性格は似ている】

ということが決定的になった。なってしまった。

 

 

人間は、自分の中にある不都合な性質を他人に転嫁し、その相手を否定することがある。

これをは心理学の防衛機制のひとつで、「投影」という。

投影とは|解説と具体例 | カウンセラーWEB:心理学・カウンセリングの基礎知識

 

つまり人は、自分の嫌いなところと同じものを持つ人を無意識に嫌う傾向がある。

九条が陸の「訴求力」を毛嫌いするのも実は、自分に似ているからだったのだ。

 

 

陸と九条の類似についてはまた後ほど。

 

 

 

 

アイドリッシュセブンは、アイドルの話のかたちをした家族の話である

 

アイドリッシュセブンはアイドルものだが、裏テーマとして「家族の繋がり」というものがある。

というのも、大体のキャラは家族間で何かしらの問題を抱えているのだ。

 

・一織と三月の家はケーキ屋。三月が一織に抱く劣等感

・大和は大御所俳優・千葉志津雄の隠し子である。

・環の母親は病死、父親はDV。妹の理と施設で暮らす。

・壮五の父親は大企業の会長。幼い頃からやりたいことを抑圧されてきた。

・ナギはノースメイア王室出身。母親が日本人のハーフ。兄と確執あり

・陸の両親が経営していたショークラブは経営不振。双子の兄である天は九条鷹匡に引き取られ生き別れ状態に。

 

・楽と父親・社長である宗助との確執

・天と養父の九条鷹匡、養子どうしの妹・理

・十と沖縄の弟たちとの喧嘩

 

さらにはマネージャーの紡と父親・小鳥遊事務所社長である音晴、すでに亡くなっている母親・結。

 

以上のように、アイドリッシュセブンのストーリーには

もういいよ!!!!!

ってくらい「家族」が絡んでくる。

 

 

そして九条はお金を負担し、アイドルの卵を引き取るのが常套手段のようだ。

・天は陸の治療費のため、両親の店の借金を肩代わりしてもらい養子になった。

・理は養父の会社が倒産し、借金を肩代わりしてもらい養子になった。

・旧Re:valeに対し、万理の顔の傷の手術代を払うと持ち掛けた。

 

・九条「僕から逃げないように養子にまでしたのに、あんまりだ」(3部14章1話)

九条は、天と理を家族にすれば、自分のもとから離れないよう縛っておけると信じて疑わなかった。

このセリフからわかるのは、九条は「家族」という縛りが相手をコントロールする最強の手綱だと思っている、ということ。

 

なぜ九条の中にこんな歪んだ家族像が生まれたのか……。

それを辿っていくと、恐らく「九条自身も家族間で問題があったから」なのだろうと思う。4部では、九条とその家族の間で起こったことが明かされていくのではないだろうか。

 

 

 

 

ゼロについて

 

ナギ考察記事とほぼ同)

 

・ゼロが消えて15年(2部2章4話の九条・2部6章2話の八乙女)

・一織「ゼロが活躍していたのはたったの3年間ですが、全世界に与えた経済効果は1000億円以上と言われています」(2部1章1話)

ゼロの活動期間は、17年前~15年前の3年間。

 

・和泉家にゼロが来た時、一織は赤ちゃんだった。(2部10章5話)

17歳の一織が赤ちゃんだったということで、和泉家にゼロが訪れたのは17年前~15年前の間。ゼロの活動期間と一致する。

 

 

・大和「ゼロが消えた理由は色々な説があるみたいだ。芸能界の大物に睨まれたとか、人気を政治に利用されそうになったとか、どこかの国の王室関係者だったから情報が消されたとか」(2部10章5話)

 

・春樹「俺は彼の名前も生まれた場所も知らない。それでも良かったと思っていた。彼が突然消えてしまうまでは」(3部12章2話)

週刊誌に書かれた大和の隠し子の噂も本当だったし、ナギの小国の王子の噂も事実だと4部開始直後に明かされた。

アイドリッシュセブンの世界では週刊誌レベルの噂でも本当であることが多い。

このゲームは、噂レベルの伏線をプレイヤーになんとなく把握させて、後から「噂は本当でした」という風に回収するのだ。

 

よって「ゼロが芸能界の大物に睨まれた・人気を政治に利用されそうになった・どこかの国の王室関係者」の噂は本当と考えてよさそうだ。

もちろん100%真実とはいかなくとも、これらが全くの嘘という可能性は低い。

 

この「王室」については、ゼロは日本で活動していたので日本の王室……?と思ってしまいそうだが、はっきり日本の王室とは言えない。日本の天皇家のことはふつう、「王室」ではなく「皇室」と呼ぶことから、日本である可能性は低そう。

ゼロは今のところ、国籍も名前も不詳。それはゼロと組んで活動していた春樹ですら知らない情報だ。どこの国の王室か、今ある手掛かりからは断定できない。

 

しかし、断定はできないにしても、アイドリッシュセブンのストーリーで「王室」と出てきたら「ノースメイア王室」だろう、という予想はできる。

【ゼロはノースメイア王室関係者】

 

 

・九条「古い歌の生まれたノースメイアでオーロラを見ることが、ゼロの願いだった」(3部12章2話)

この九条の言葉を素直に捉えると、「ゼロはノースメイアに行きたいと願っている、ノースメイアに住んだことがない人物」ということになる。

しかし、ゼロはノースメイア王室関係者である可能性が高いことは先述のとおり。

よって、【ゼロはノースメイア王室出身で日本育ちの人物】

 

 

 

 

ゼロ・九条鷹匡の関係は?

 

・ゼロアリーナ支配人「ゼロが消えたのは、夢を浴びすぎて狂ったからだ。(中略)ゼロはきっと優しすぎたんだ。(中略)証拠があるわけじゃない。だけどそれ以外に考えられないだろう」(2部10章5話)

「証拠があるわけじゃない」このセリフをわざわざ入れるということは、「ゼロが消えたのは夢を浴びすぎて狂ったから」という情報は恐らく間違っているのかな、と。

 

そして「ゼロはきっと優しすぎたんだ」。

これも4部1章で聞き覚えがありますね……。

そう、楽と天の喧嘩のくだりだ。

 

・楽「天は情に脆く身内と思った人間にはとことん甘い」(4部1章3話)

陸と九条が似ているように、天とゼロの性格もよく似ている。

そして仮に、優しすぎる性格ゆえにゼロが壊れてしまったのだとしたら、天もこのままいくといつか壊れてしまう。フラグ立ちまくりだ。

 

天とゼロの類似についても後ほど。

 

 

・ゼロアリーナリニューアルこけら落とし公演のポスターや、小鳥遊事務所のドアに「Get Back My Song!」の落書きをした犯人は、ゼロのウィザードの衣装を着ており、ゼロの歌を完璧に歌った。

 

・ナギがスピーチをした記者会見にゼロらしき人物が現れ、会場の外で歌って踊る。ゼロの復活に街は色めくが、三月だけは「あいつはゼロじゃない。ゼロに会った時の、魔法にかかったような不思議で幸せな気持ちがなかった。作り物みたいだった」と言う。(2部11章4話~12章1話)

このウィザードの衣装を着た人物を、仮に「ゼロX」としよう。

 

ゼロXが歌って踊る姿を目撃した人は1人や2人ではない。

中には15年前のゼロ全盛期を体験した人もいただろう。彼ら一般の目撃者(それも大勢の)に加え、専門家も口を揃えて「本物のゼロだ、ゼロの復活だ」と沸き上がった。

彼ら全員が、全く別人の歌とダンスを、本物のゼロと勘違いした、ということは考えにくい。

 

ゼロXがゼロ本人ではないと判別できる材料は、三月の「あいつはゼロじゃない。ゼロに会った時の、魔法にかかったような不思議で幸せな気持ちがなかった」という発言だけ。

しかも三月も、ゼロXの容姿や歌声、ダンスについては否定していない。

 

この三月の発言をもとに、以下の2パターンが考えられる。

 

・ゼロXはゼロ本人であるが、魔法のような力は消えていた。

・ゼロXはゼロと別人だが、容姿や歌声、ダンススキルがゼロそっくり。

 

この2つについて、後ほどそれぞれ検証してみる。

 

 

・ゼロアリーナこけら落としに現れた、ウィザードの衣装を着た人物が、九条鷹匡であることに天だけが気付いた。

天「あなたはゼロを超えるスターを育てると言いながら、無意識に自分がゼロになるほど、ゼロを求めている」(2部15章5話)

ゼロXは九条鷹匡だった。

 

もちろんこれは、「街に現れたゼロX」と「こけら落としに現れたゼロX」が同一人物である、という前提が成り立てば……の話であるが。

これに関して、記者会見に現れた「ゼロX」は「僕の歌を返してもらうよ」と発言しているが(2部11章4話)、九条鷹匡と同じ津田健次郎さんの声だった。とりあえずここでは、2か所で目撃されたゼロXを同一人物としておく。

 

 

①「ゼロX=ゼロ」とする場合

 

街中の人々や、三月さえも「ゼロXの歌とダンスはゼロのものだ」と思った。

そこで「ゼロX=ゼロ」とした場合を考えてみる。

 

「ゼロX=ゼロ」、さらに

「ゼロX=九条鷹匡」だった。

 

つまり「ゼロ=ゼロX=九条鷹匡」……

 

となると、三段論法的に「ゼロ=九条鷹匡」という式が成り立ってしまう……!?

そして、ゼロはノースメイア王室関係者(仮)なので、

九条がノースメイア王室関係者、という仮説まで立てられてしまう。

 

 

◆九条多重人格説

「九条=ゼロ説」について、九条が実は多重人格で、「九条」の人格が「ゼロ」の人格をマネージメントしていたのでは、というものがある。

 

多重人格の特徴として、ある人格になっている時には他の人格の記憶がない、ということが挙げられる。

「九条」の人格の時には、自分が「ゼロ」である自覚がない。その逆も然り。

確かに筋は通っている。「九条鷹匡多重人格説」は真実味を帯びていそうだが……。

 

この説には2つの矛盾が残る。それは……

 

矛盾その1

・九条「ボクとゼロと春樹、あの頃3人がいればどんな夢も叶うと信じていた。僕はゼロのマネージャーであり、ゼロのライブの舞台演出家(=Haw9)だった。だけどゼロは僕を裏切ってどこかに逃げてしまった」(2部14章3話)

九条は「3人」とはっきり言っている。

自分の目の前に1人いればここにいるのは自分を含めて2人、目の前に2人いればここには3人である。いくら多重人格者であっても、目の前に1人いるか2人いるかくらいは数えられるだろう。

もし「あの頃」の九条の目に「春樹」と「ゼロ」という2人の姿が映っていたなら、「ゼロ≠九条」と言える。

 

ていうか普通に考えて、マネージメントする対象の人物が物理的に自分の目の前にいなかったら、マネージメントできないだろう。

 

よって、九条の「ボクとゼロと春樹、あの頃3人がいれば」のセリフによると「ゼロ≠九条」となる。

 

 

矛盾その2

・ゼロはこけら落としの打ち上げで、百のグラスに「僕の歌を歌ってくれてありがとう」というカードを残した。(2部15章5話)

九条鷹匡はこの時には自宅で眠っており、天が打ち上げを抜け出して介抱する。

よって、九条がこのカードを入れるのは不可能である。

 

また、カードには「僕の歌を歌ってくれてありがとう ゼロ」というRe:valeに向けたメッセージがあった。

しかし九条は「桜春樹の曲を歌っていいのはゼロだけ」と考えている。

それはウィザードの格好をしている時(=ゼロの人格になっている時)も同じだ。その証拠に、街に現れた時に「僕の歌を返してもらうよ」と発言している(2部11章4話)。

 

カードのメッセージと九条の考えは矛盾する。少なくともこのカードは九条が書いたものではない。

 

よって、このカードをあてにすれば「ゼロ≠九条」と考えられる。

 

 

②「ゼロX≠ゼロ」とする場合

 

「ゼロX」は九条鷹匡だった。これは確実。

だが三月が「あいつはゼロじゃない」と言ったとおり、ゼロXは本物のゼロではない、と考えてみる。

 

◆ゼロ・九条双子説

街に現れたゼロXと本物のゼロは、背格好や歌声、ダンスに至るまでそっくり。だがこの二人は別人である。

とすると、「ゼロと九条鷹匡は双子である」という考えがまず浮かぶだろう。

 

そしてわたしは、これが一番可能性が高いと思っている。

もしこの二人が双子であれば、「九条と家族の間で問題があったはず」という予想にも当てはまる。

 

~~~~~↓↓それを踏まえて、以下はほぼ妄想ですねん↓↓~~~~~

 

アイドリッシュセブン』の主要2グループIDOLiSH7・TRIGGERは、それぞれのセンターである七瀬陸・九条天が双子どうし。

アイドリッシュセブン』はこの「双子」を軸に展開していると言っても過言ではない。

 

なので、敵のボスキャラ的立ち位置である九条鷹匡が双子だとしても、意外とすんなり飲み込める。

主人公と敵のボスが似た者どうしだった、という展開は少年マンガの王道だ。

七瀬陸(主人公)と九条鷹匡(敵のボスキャラ)は似ている。

 

ここで、2組の双子を並べて比較してみる。

 

七瀬陸 ─ 九条天

九条鷹匡 ─ ゼロ

 

九条は天を「ゼロ」に仕立てあげようとしていること、

また、天とゼロは優しすぎる性格が似ていることから、

天とゼロをイコールで結ぶことができる。

 

七瀬陸 ─ 九条天

              ||

九条鷹匡 ─ ゼロ

 

そして「カップ」のくだりや「訴求力」の点から、陸と九条の性格は似ている。

そのため、陸と九条鷹匡もイコールで繋ぐことができる。

 

七瀬陸 ─ 九条天

 ||         ||

九条鷹匡 ─ ゼロ

 

どうだろう。

「九条天とゼロは似ている」。

「七瀬陸と九条鷹匡は似ている」。

 

この2組の双子を線で結ぶと、綺麗な正方形ができてしまう。

 

アイドリッシュセブン』のストーリーは、

「七瀬陸・九条天」「九条鷹匡・ゼロ」

この2組の双子を軸に展開していた。

 

そう考えるととてもしっくりくる。気がする。

 

 

 

以上から、【ゼロ・九条双子説】は濃厚なのではないかと思う。

 

そして先に語った、

【ゼロはノースメイア王室関係者】

この情報を合わせてみると……。

 

【九条鷹匡・ゼロの双子はノースメイア王室出身】

という予測ができてしまった……。

なんだこの字面、衝撃的と衝撃的のマリアージュって感じだな(笑)

 

ちなみに、春樹は「俺は彼の名前も生まれた場所も知らない」と言っていたが、九条がゼロの正体について言及したセリフ、「ゼロの正体を知らない」といったセリフはなかったと記憶している。

(もしあったらスミマセン、指摘してください)

 

なので、九条がゼロの正体を知っていたとしても何ら不思議はない。

 

 

・九条「伝説のアイドル、ゼロ。失われた虚像に、この国の人々は執着しすぎている」(2部8章4話)

「この国の人々は」ってよく考えると少し違和感がある。まるで他の国のことをよく知っているような口ぶりだ。

九条はノースメイア育ちか、もしくはノースメイア暮らしが長い?と考えられる。

 

【ゼロは日本育ちの人物】である。

九条・ゼロはノースメイアで生まれ、日本で育った?

そしてゼロがいなくなってから(15年前)、九条のみノースメイアに渡って暮らし始めた。とか。

九条は15年前~最近までノースメイアにいた?

 

 

 

まとめ

 

・九条鷹匡とゼロは双子?

「七瀬陸・九条天」「九条鷹匡・ゼロ」2組の双子は対比になっている

九条&ゼロはノースメイア王室出身で日本育ち?

 

 

なんか自分で書いといてしんどい(笑)

すべて個人的主観なので、あくまで参考として見ていただければ幸いです。

たぶん抜け漏れあると思うので、これ違くね?っていうところがあればぜひ指摘してください。

 

 

アイナナのストーリーが1年ぶりに動き出して胃が痛いですね。仁丹常備。

わたしアイナナクラスタのみんなのこと勝手に同志だと思ってるからね。

一緒に頑張って走り抜けようね。

胃を傷めながら進める音ゲーってなんやねんしんどい。

 

 


 

  

 

 

 

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斉藤壮馬さん『quantum stranger』勝手に全曲考察

 

こんにちは!!

 

今回は斉藤壮馬さんのアルバム『quantum stranger』について、先日の アルバム雑記 で予告したとおり、1曲ごとに考察していきたいと思います。

まとめるのがたいへんだったので遅くなりました!!(素直)

 

 

 ・例によってこの考察が正しいとはさらさら思っていません。ただ勝手に深読みを楽しんでいる、かつたまたまこれを読んでいただいた方の娯楽の一助になれば、というだけの目的なのでご承知おきください。

 

・曲によってウエイトがまちまちなのはご了承を……。

 

・各曲のイメージを掴みやすいよう、勝手ながら1曲ずつコピーを付けてみました。

コピー考えるの楽しい。

 

・記事公開後も追記していく可能性があります。

 

 

この記事がどこかの誰かの斉藤壮馬さんライフにとって、彩りの足しになれば幸いです!

 

 

 

 

 

 

02:デラシネ

─明るさの中にこそ、ほんとうのかなしみはあるのかもしれないね─

 

(作詞・作曲:斉藤壮馬 編曲:Saku)

 

 

◆タイトルについて

デラシネフランス語で「根無し草・故郷や祖国から切り離された人」。

この単語と、MVのロケ地が山梨県を源流とする多摩川であることから、

山梨から上京した壮馬さん本人の体験をもとにしている?と予想がつく。

 

 

とはいえ壮馬さんには今も故郷があるし帰省もしているので、そのまんま本人の歌ではない。

 

デラシネ』の主人公は単に上京してきたというより、二度と故郷には戻れない状況なのだろう。

たとえば勘当されて故郷を追い出されたとか、身内がすでに全員亡くなっていて帰る場所がないとか……。

 

そう考えると、この曲の明るさが皮肉っぽくすら感じる。

 

 

 

◆音楽面について

イントロ・間奏について。

 

 

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デラシネ』イントロ 

 

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デラシネ』間奏

 

譜面のとおり、イントロ(=アウトロ)・間奏とも、8分音符の細かいフレーズが2小節のまとまりごとに繰り返される。

ちなみにイントロのこのメロディーは、1番Aメロ後半(「陽だまりの隙間~」)にも入る。

 

デラシネのキーワードとなるのは、サビ最後の「風になって揺蕩って」という部分で、ここはアルバム全体の「量子的」イメージにもつながる。

 

イントロ・間奏の細かいピアノのフレーズが、このそよそよとした「風」の感触を表しているのだろう。

 

 

 

◆歌詞について

デラシネ』の歌詞はわりと抽象的で、具体的にわかるのは

「季節は初春(2~3月頃?)・時間帯は昼間・主人公が街を歩いている」

ということくらいか。

 

まだ少し上着がないと肌寒い春先、光のフレアを視界に入れながら街を歩く……。

「薄手のシャツじゃまだ 少し寒い春の朝の匂い」って感じ(コブクロ『風』)。

爽やかなエモみ。

 

 

陽だまりの隙間 くぐった

世界がふとまばたきしていたから

陽だまりの隙間」とは、陽だまりの中の光が途切れている場所を指す。

つまり「陽だまりの隙間」には陽が差していないわけだ。

 

ここを「くぐった」主人公は、

陽だまり→日陰→陽だまり

という順番に通り過ぎたはずだ。

 

 

まばたき」する時、人は一瞬目をつぶり、暗闇を見る。

この時、わたしたちは無意識に

光→暗闇→光

の順番で世界を見るだろう。

 

壮馬さんはこの「まばたき」の原理を街に当てはめ、陽だまりの中で一瞬だけ闇を通り過ぎた動作を、「世界がまばたきしていた」と表現したのだ。

素敵~

 

 

とこやみ 飽いたらさ 出かけよう

主人公は街に出かけるまで、「とこやみ」(常闇)の中にいたのだと、ここでわかった。

 

陽だまり」の街(MVでは多摩川沿い)に対して、

とこやみ」は室内を指す。室内から室外に「出かけよう」という主人公。

 

この子は引きこもり?に近い状態だったのかな?

そう考えると、高校時代に学校に行けなかった時期がある壮馬さん本人とダブる。気がする。

 

 

・元素(エレメント) もう色づいてきたな

・このパレットに名前はないんだよ

」と「パレット」で歌詞がリンクしている。

 

また、「陽だまり」「とこやみ」=「白」と「黒」のイメージと、春色に色づく世界との対比が見られる。

白と黒が入ることによって、この曲のもつ「色」のイメージが増幅されている。

 

 

・その他の語句

エーテル古代ギリシア時代から20世紀初頭まで、光の媒質として空気中に存在するとされていた物質。

 

【揺蕩う(たゆたう)】モノがゆらゆら動いて定まらない。ただよう。

 

【メランコリック】憂鬱であるさま。

 

テレパス精神感応者・遠隔感応者。テレパシーやサイコメトリー、予知能力を持つ人。

 

【徒花(あだばな)】咲いても実を結ばずに散る花。季節はずれに咲く花。

 

ミーム模倣によって人から人へと伝達し、増殖していく文化情報。

インターネット・ミームインターネットを通じて広がり、進化していく情報。分かりやすい例としては「卍」とか「www(草)」とかがネットスラングとして流行った、というようなもの。

 

【ささめく】小声でひそひそと話す。ささやく。

 

「ささめく」なんて言葉使う男……!好き……

ちなみに『夜明けはまだ』の歌詞には「さんざめくサタデー」とあった。

森山直太朗さくら(独唱)』にも「永遠(とわ)にさんざめく光を浴びて」とある。

「さんざめく」は「さざめく」が音便変化したもの。「さざめく」は「大声をあげて騒ぐ」という意味だ。

「ささめく」と「さざめく」、濁点ひとつでこんなに音量が変わってしまうのか!と調べて驚いた。日本語って面白いね。

 

ちなみにコピーは、選書フェア時の『僕の陽気な朝』という本の紹介から借りました。

なんかこの言葉がとても好きだった。

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03:sunday morning(catastrophe)

─「彼」の目覚めは世界の終わり─

 

(作詞・作曲:斉藤壮馬 編曲:Saku)

 

 

◆タイトルについて

【カタストロフィ】大きな破滅。物語における悲劇的な結末。

 

 

Maroon5に『Sunday Morning』という曲がある。


ちなみにこっちの曲は、幸せな恋人どうしが素敵な日曜の朝を迎える……みたいな曲で、『sunday morning(catastrophe)』とは世界観がまったく違う。

関係あるかはわからんが一応挙げておきます。

 

 

・「アザトース」について

アザトースはクトゥルフ神話に登場する神のうちの1柱。

 

クトゥルフ神話では、この世界は「アザトースが見ている夢」であるとも言われる。

アザトースが眠りから覚めれば、わたしたちが住むこの世界は消滅すると。

 

このタイトルは

「アザトースが“モーニング”を迎えると“カタストロフ”が起きる」

という意味にも考えられるわけだ。

そこで「sunday」は上記のMaroon 5の曲から取ったのかも?

 

 

 

◆音楽面について

ハロー SAN値下げて

下げて」なのに、音程は上がっている。

 

日本語として発音するとき、「上げる」というと音も上がり(上↓げ↑る↑)、

「下げる」というと音は下がる(下↓げ↑る↓)。

日本語って面白いね!!(パート2)

 

そして言葉を歌詞に落とし込むとき、その発音の高さとメロディーの上下を一致させる、というのは定石。

これはさだまさしさんが『嵐にしやがれ』や『関ジャム』で言っていた記憶がある。

 

例えば、美空ひばり『愛燦燦』の歌い出し。

 

「雨」は「あ↑め↓」という発音だが、メロディーもこの高低と一致している。

仮にここが「あ↓め↑」という音程だったら、リスナーは「飴」と誤認してしまう可能性が高い。

 

日本語の発音の高さと、メロディーの高低。

この2つが一致していないと違和感が発生し、あまつさえ意味まで違ってとらえられることもある。

 

SAN値下げて」なのに、音程は上がっているこの箇所。

かなり違和感があるが、あえてアンビバレントな感じを出したのか……?

 

 

 

◆歌詞について

クトゥルフ神話と世界の終わり。だそうだ。


 

歌詞の中でクトゥルフ神話関連の語は以下のようなものが見つかる。

(筆者、クトゥルフ神話の知識ゼロで必死にググッたのでご容赦くだされ……)

 

【オクトパス】クトゥルフの頭部はタコの形をしているとされる。

 

リヴァイアサン旧約聖書に登場する海中の怪物「レヴィアタン」。クトゥルフレヴィアタンを同一とする説がある。

 

SAN値クトゥルフ神話をもとにしたテーブルゲームにおけるパラメータのひとつで「正気度」を表す。

 

 

また、クトゥルフは海の底に沈められた神。

なのでこの曲には「海」関連のワードがよく見られる。

・いるか

・深く潜ったら

プランクトン

・凪

チェレンコフの海

 

 

冴えたやり方 ひとつ飲み込んだ

J・ティプトリー・ジュニアの小説『たったひとつの冴えたやりかた』から?

たったひとつの冴えたやりかた | 種類,ハヤカワ文庫SF | ハヤカワ・オンライン

 

これも読んだけど、宇宙が舞台のSF小説であるのに対して、曲は海モチーフなのであまり繋がりはない気もする。

 

 

 

 

04:レミング、愛、オベリスク

─浄化されゆく世界で、ひとり─

 

(作詞・作曲:斉藤壮馬 編曲:清水哲平

 

 

◆タイトルについて

レミングネズミの一種。集団で海に飛び込み自殺すると考えられていたが、現在は俗説とされる。

寺山修司の戯曲で『レミング~世界の涯まで連れてって~』という作品がある。レミングについてここから知ったのかな?

 

オベリスク都市の広場などに建てられる、四角柱の形の記念碑。

 

 

 

◆音楽面について

本人いわく「Maroon5みたいなグルーヴ感を意識した」。(ダメラジ12/19)

Maroon 5の中でもこの2曲が近いかな?

 

『What Lovers Do』 

 

『This Love』

 

 

リズム・テンポ感は『What Lovers Do』(40秒あたり~)

コードは『This Love』

に似ている感じかな。Maroon5良いね。ハマりそう。

 

 

・3連符の畳み掛け

Aメロで3連符が多様されている。

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畳み掛ける3連符によって、聴いている側も精神的に追い詰められていく感がある。

 

 

・キーの高さ

サビの高さすっごいよね。ソプラノくらいあるもん。

この高さにするの勇気いると思うよ……

 

壮馬さんは裏声も得意だから、このキーでもこなせてしまうんだな。音域が広い。

 

 

 

◆歌詞について

キリスト教関連の語が多用されている。

 

【メシア】救世主=イエス・キリスト

【晩餐】最後の晩餐

【供物】神への捧げ物

【方舟】旧約聖書の大洪水とノアの方舟

悪魔の証明「ない」「やっていない」ことを証明することの難しさを表した比喩。新約聖書でサタンがイエスを試した「荒野の誘惑」という逸話に由来するとされる。

【パライソ】キリシタン用語で「楽園」

 

ロックのひとつにゴシック・ロックというジャンルがあり、キリスト教と関連が深いと言われる。

レミング、愛、オベリスク』の音作りはゴシック・ロックとは言えないが、歌詞のキリスト教要素によりゴシック感が出ているように思う。

 

ちなみに、ゴシック・ロックに分類されるアーティストにはマリリン・マンソンなどが挙げられる。マリリン・マンソンは壮馬さんが学生時代に影響を受けたアーティストの一人だ。

 

 

この曲の世界観を具体的に考えてみる時、キーになるのは「方舟」というフレーズだと思う。

 

ヘミングウェイみたいに ひとり乗る方舟の上

堕落した人間に怒った神は、ただ一人まっとうだったノアに方舟を作らせ、そこにノアと全ての動物のつがいを乗せた後、世界を一度滅ぼすため、40日間大雨を降らせ大洪水を起こす。

 

これが旧約聖書に描かれる「大洪水」。

言い換えれば、世界の浄化だ。

 

そして主人公は、「方舟」にひとり乗っている「ノア」なのだと考えられる。

 

 

ヘミングウェイ」はアーネスト・ヘミングウェイ老人と海』からか。

アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 老人と海 THE OLD MAN AND THE SEA

 

おじいさんが一人で海へ漁に出る話。

また、「レミング」と「ヘミングウェイ」で韻を踏んでいる。

 

 

 

・ああこんな素晴らしい世界の果てに来たのならば

レミングみたいに さあ どぼんどぼん 次は誰

 

・パライソにてお待ちくださるならば

この曲のテーマが「大洪水」だとしたら、「ぼんどぼん」というくっそキャッチ―な擬音も腑に落ちる。

「どぼんどぼん」は恐らく、滅亡におののく人々が、自ら洪水の中に飛び込んでいく様子なのだろう。

 

「大洪水」は、世界をリセットし、生まれ変わらせるための「良いもの」。

だからここは「素晴らしい世界の果て」なのだし、洪水が引いたあとの世界は「パライソ」なのだ。

 

 

ほんと楽に逃げていたかったな

でもーね 悪魔の証明

 悪魔の証明「ない」「やっていない」ことを証明することの難しさを表した比喩。

 

白いカラスが「いる」ことを証明するためには、白いカラスを一羽捕まえて見せればいい。

しかし、白いカラスは「いない」ということを証明するためには、この世の全てのカラスを調査しなくてはならない。

つまり、「実在しないこと」を証明するのは「実在すること」を証明するのに比べてずっと困難で不可能に近い、ということだ。

 

主人公は何かの罪の疑いをかけられ逃げているが、それを「やっていない」ことを証明できずもがいている……みたいな展開でしょうか。

 

ちなみに「デモーネ(demone)」はイタリア語で「悪魔」のことです。 

斉藤さんはイタリア語履修済み。

 

 

・その他の語句

デウスエクスマキナ機械仕掛けの神」と訳される。物語の演出方法のひとつで、終盤で突然神のような存在が現れ収束に向かわせるような手法。例えば終盤でいきなり何でもできちゃう新キャラが出てきて解決したり、「夢オチ」でまとめたり、といったもの。「デウス・エクス・マキナ」は一般的に批判されることが多い。

 

イヤホンから「デウス・エクス・マキナ」が聞こえてきた瞬間、すごく興奮しました。ありがとうございます。

 

 

 

 

05:るつぼ

─来る者の影は絶えずして、しかももとの人にあらず─

 

(作詞・作曲:斉藤壮馬 編曲:Saku)

 

 

◆タイトルについて

元ネタは、「迷い家(まよいが)」という東北地方の伝承。

柳田國男遠野物語』にも登場する。以下の63・64。

柳田国男 遠野物語

 

この曲は「人ならざる者が迷い家に集まっているイメージ」とのこと。

なのでこのタイトルは、「人ならざる者が集まる“るつぼ”」という意味かと思う。

 

間奏のささやき部分は、この人ならざる者たちの声なのだろう。

 

 

 

◆音楽面について

本格派ジャズ。

これと『スタンドアローン』を続けて聴くと、生演奏のオシャレバーに来た気分になれるのでおすすめです。

 

スタンドアローン』はシンセ・エレキギターエレキベースなどエレキ楽器も使っていたのに対し、『るつぼ』はアコギ・ピアノ・チェロなどアナログ楽器のみ。というのがこの2曲の大きな違い。

 

 

『C』でも使用していた6/8拍子。

 

こっちでも拍子について語りました。

 

1番のサビでドラムが入るが、そこからずっと3拍目のところで「カカンッ」ていう音が繰り返し鳴っている。

(例のささやきの間奏・アウトロ以外)

 

スネアの縁をバチで叩いてるのかな?ドラムできないのでよくわからないですが……。

 

これは……「人ならざる者たち」が迷い家の扉をノックしている音……?

って考えたらゾワゾワした。

どんだけいっぱい訪ねてくるんだよ……。

 

 

 

◆歌詞について

泥濘

梶井基次郎の短編で『泥濘』という作品がある。

梶井基次郎 泥濘

 

 

かつ消えかつ浮かぶものよ

鴨長明方丈記

「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」

に由来している?

 

 

・その他語句

【客人(まろうど)】よそから訪れる人。まれびと=稀に来る人。

 

 

 

 

07:レミニセンス –unplugged-

─表情を変える、雨のかたち─

 

(作詞・作曲:斉藤壮馬 編曲:出羽良彰

 

 

『ヒカリ断ツ雨』と『レミニセンス』はいずれも雨が降っている楽曲。

この2曲が続いていることで、スッと世界観に入れる気がする。

しかし、2曲のテイストはまったく異なる。例えるなら1幕から2幕への舞台転換、というような感じかな。

 

 

 

◆音楽面について

アレンジって曲にとって影響大きいんだなって改めて感じましたね……。

本家『レミニセンス』は重厚なロック・チューンなので、どしゃ降りの雨というイメージがある。

一方、アンプラグド・アレンジは、ピアノとストリングスが全面に出た静謐なイメージ。こっちは、同じ雨は雨でもしとしと降りという感じだ。

 

また、イントロをはじめ、要所要所で鳴るピアノの高音が、しとしと降りの雨特有の「ぴちょん、ぴちょん」という音に似ている。

棘 ひそむアイロニー」や「ああ 面倒くせえ」、「わかってるよ」あたりなど。

 

 

 

 

09:光は水のよう

─夜の街、まわるあふれる極彩色─

 

(作詞:斉藤壮馬 作曲:YU-G・陶山 隼 サウンドプロデュース:陶山 隼)

 

 

これな~好きなんだよな~~

歌声……ちょうかわいい……

この曲の主人公はマジで上海にいるのか、それとも夢か妄想かよくわからない。以前述べたとおり「嘘」は「そまみ」要素のひとつ。嘘と本当の間を行き来する、この感じも典型的なそまみと言える。

 

 

◆タイトルについて

元ネタは、ガブリエル・ガルシア=マルケスによる短編『光は水のよう』。

5ページで読めるショート・ショートだ。

 

 

 

◆歌詞について

上記の短編において、光は水のようなものとされている。

電気のスイッチを入れると、光は床に近いところから順に溜まっていく。

主人公の子供たちはある日、両親のいぬ間に家いっぱいに光を溜めた。そして溢れた光に溺れ、永遠に停止してしまう。

 

彼らは一度にあまりに多くの光を開けすぎて家はあふれてしまい、(中略)溺れてしまったのだった。

──ガブリエル・ガルシア=マルケス 野谷文昭・旦敬介訳『予告された殺人の記録 十二の遍歴の物語』より「光は水のよう」P.286

 

 

まぶしい おぼれさせて

曲ラストのこの部分は、まさに元ネタの短編と同じ。

 

極彩色のネオン(=光)があふれる夜の街を泳ぎまわる「ぼくら」。

「ぼく」はマルケスが描いた子供たちのように「おぼれさせて」と、つまり「時間を停止してくれ」と願う。

それは、この夜の旅があまりに魅力的だったからだ。

 

 

・映画関連の固有名詞

オードリー

オードリー・ヘプバーン

 

・シャルウィーダンス?

スーパーサイズミー

2つとも映画のタイトル。

 

Shall We ダンス?

周防正行監督による映画。

 

 

スーパーサイズ・ミー』という映画は初めて知った……。

1ヵ月間、朝昼晩マックを食べ続けると体はどうなるのか、監督自身が実験したドキュメンタリー映画


それを踏まえると、

つられてフリット&ディップしてる

満腹なモンスター嗤え

この「フリット&ディップ」しているものは、マックのナゲット、またはポテトなど……と考えられる。

 

 

「彼女」をオードリー・ヘプバーンになぞらえたり、その場を映画と重ね合わせたりしている主人公。やはり現実とフィクションの境界が曖昧になっているようだ。

 

 

ゆるいステップから上海へ

上海の夜景といえばこんな感じ。

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極彩色が眩しい街。まさに「ネオンの街泳ぎ」って感じですね。

 

この曲のMVを撮るなら、とにかくずっと上海の街を歩き回るみたいな感じになりそう。

満島ひかりの『ラビリンス』みたいなイメージ。


ちなみにこのMVのロケ地は香港だそうです。

『デート』のMVはひたすら海を目指す道中を撮りたかったと言っていたし(見たい)、『光は水のよう』もそんなやつを見たいです。見たいです。

 

 

ノスタルジイ

ノスタルジ「イ」!ノスタルジーじゃない!「イ」!

この表記たまらない。よだれ出そう。

 

日本近代文学でよく見るやつ。

芥川が言うところの「ボオドレエル」とか、小林秀雄が言う「モオツァルト」とかね。

 

つまり、「ノスタルジイ」という表記そのものがノスタルジックというメタ・ノスタルジイ。ん~たまらんな!!

ノスタルジックなもの大好きだよ、大正ロマンとか純喫茶とか60年代ファッションとか好き。

「純喫茶 ノスタルジイ」とかありそうじゃん?

 

 

・その他語句

トロール北欧の伝承に登場する妖精。『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる印象が強い。

 

【カンブリア・完新世どちらも地質時代の区分。カンブリア紀は約5億4200万年前~4億8830年前。完新世は約1万年前~現在まで。

 

 

 

◆音楽面について

恐らくほとんど全ての音が打ち込み。その中でも、アジアの民族楽器を意識しているような音が聴こえる。

イントロ・アウトロでとくによく聴こえるが、全体的に鳴っている。

 

・「トルン」または「ガンバン」

 


「トルン」はベトナム民族音楽で使われる竹琴。

 

 


「ガンバン」はインドネシアガムラン音楽で使われる木琴・竹琴。

 

この2つは音がよく似ているので、このどちらかという聞き分けはわたしにはできなかった……。

2つとも反響が少ないこもった音色で、水の泡が浮かぶ「ぷくぷく」という音をイメージさせる。

 

 

・「シタール

 

 


トルンまたはガンバンと一緒に「じゃらんじゃらん」と鳴っている音は、「シタール」っぽい感じが。

シタールはインド発祥の弦楽器で、奏法はギターに似ている。

 

 

ベトナムインドネシア・インド。

このアジアン・テイストな音から、「上海」をはじめとするアジアの景色が浮かんでくるようだ。

 

 

 

 

11:Incense

―煙る香りは白い朝を包んで―

 

(作詞・作曲・編曲:Youmentbay)

 

 

チルアウト。

歴代最高に息多めでウィスパーな歌い方がとってもセクシーで良き!

 

◆歌詞について

【incense】香り。

この曲は「香り」が最も大きなテーマになっているが、実は「何の香りか」ということは、具体的に何も提示されていない。

 

「君」の香水の香りかもしれないし、

君と一晩過ごした翌朝のお味噌汁の匂いかもしれないし……。

 

「僕」が何の香りを嗅いでいるのかは、まったく聴き手の想像に委ねられているのだ。

 

 

香りは五感のなかで、記憶と一番密接に関係していると言われ、「プルースト効果」と呼ばれている。

脳は「匂い」に逆らえない。匂いで記憶をコントロールする方法。 | コラム

 

・緩く立ち昇って

鼻先まで届いてくる煙

眠りながらなんとなく思い出してた

 

・Incense 焚き付けるこの感傷

「香り」によって記憶が呼び起こされている僕。これはプルースト効果の影響で、筋が通っている。

 

 

 

 

12:結晶世界

─「ない」ものに見出されるアイデンティティ

 

(作詞・作曲:斉藤壮馬 編曲:Saku)

 

 

◆タイトルについて

元ネタはJ.G.バラードSF小説『結晶世界』。

エッセイ『健康で文化的な最低限度の生活』にも同名の書き下ろしが収録されていた。

http://zip2000.server-shared.com/crystalworld.htm

 

読んだよ!読みましたよ!読まざるを得なかったよね!

面白かった。結晶化していく森の描写がきれいでした。パキ…パキ……って音が脳内で常に聞こえていた気がする。

登場人物はいっぱい出てくるんだけど、人が主役なのか風景が主役なのかわからない感じが良かった。

 

 

小説『結晶世界』のあらすじはざっくり、

とある森がすべて水晶のような物質に包まれて結晶化していく。その頃、同時多発的に地球のさまざまな場所でも結晶化現象が起こっていた。

そして結晶化は世界に広がり、破滅へ向かう……というもの。

 

作中では、世界は「森」と「森の外」に大別される。

 

暗さと明るさという区別はここマタール港のいたるところで自分につきまとっているようだ。ベントレスの白服とバルザス神父の黒い僧服という対比のうちにも、ひっこんだところが暗い影になっているあの真白なアーケードにも、さらに、心の中にあるスザンヌ・クレアの面影にさえも、明暗が対立している。

──J.G.バラード・中村保男訳『結晶世界』 P.47

 

この森の外では、なにもかもが両極化し、黒と白とにはっきり分かれているようです。(中略)森では、たぶん、あなたにとって黒と白とがちゃんと折り合うことでしょう

──同書 P.94

 

いまじゃ、わかるんだ──ここの森の外の世界にあるすべてのものがどんなに光と闇とに分かれていたかってことが。

──同書 P.184

 

「森の外」ではすべての物事が二元化されている。「白と黒」「光と闇」「男と女」そして「生と死」……。

「森」では反対に、すべてのものが融け合いひとつになっていく(=結晶化)。だから対立することもない。

つまりこの森に生きる人たちは、混沌を平穏ととらえているのだ。

 

【森の外=全てのものの二元化】

【森=全てのものが混ざり合う混沌】

 

↑これ自体が二項対立的で、それがまた面白い。

 

この曲のテーマは

結晶化=すべてのものの融合と、世界の破滅

なのである。

 

 

 

◆MVについて

 

小説で、「森の外」の世界は白黒やオリーブ色といった暗い色で描写される。

それに対し、森の中の「結晶」はカラフルに描かれている。

さらに、作中で最初に結晶化現象が発見されるのは「植物」である。

 

弧を描いて水面にたれさがっている樹々が、何百万というプリズムでしたたり、きらめいているようなのだ。幹も枝も、棒のような黄色と洋紅色の光にくるまれ、その光が水面ににじんでいる。目にはいるものすべてが、なにか強すぎるテクニカラー加工で再現された光景のようだった。

──同書 P.90

 

 

そしてこの曲のMVも白黒やセピア色が基調で、花や果実といった植物だけに色が付いている。

これもやはり、小説『結晶世界』を踏襲しているためだろう。

 

 

 

◆音楽面について

サビがシューゲイザー風。

シューゲイザーの特徴は以下のようなものだ。

 

・歪(ひず)んだギター

・大きめサウンドのベース

・ギターやベースと反対にファルセットを多用した囁くようなボーカル

 

壮馬さんからたまに聞かれるMy Bloody Valentineシューゲイザーバンドの代表格。


なんて言うか、パチンコ屋にいる気分になる(笑)

 

 

・サビの2段階構成

サビは2段階で構成されている。

壮馬さんいわく「メガ盛り」。サビが2回あるような感じでおトクだね!ということだ。

 

サビが2段構成の曲

 

BUMP OF CHICKEN『Hello,world!』

 

「全部サビ」みたいな曲もたまにある。おトク。

ずっと真夜中でいいのに。『脳裏上のクラッカー』

 

 

・テンポについて

この曲はBPM100程度のミドルバラード。

けして戻らない軌道に

ゆるやかに落ちて 溶けてったのかい

と言うとおり、まさに「ゆるやかに進んでいく。

 

曲全体として、結晶が美しく輝くそのひとつ上のレイヤーにフレアが見えていて、

大気中に舞った灰や砂や塵が日の光に照らされ、ダイヤモンドダストみたいに見えるような、そんなイメージがある。

 

ピアノのアルペジオやスケールによって、この量子的なダストが光に当たって輝いている様子が浮かぶ。

 

 

 

◆歌詞について

まず、小説『結晶世界』における世界観について。

「結晶化」をかなり端的に説明すると、「時間の停止」である。

 

生きているのでもなく、死んでいるのでもないああいう状態

──同書 P.117

 

(結晶化の)直接の結果として、不死性という贈り物がすぐに手に入るのです。

──同書 P.232

 

時間が停止し、万物がそのままの姿を維持し死なない、森の中の世界。

 

結晶化した人間や森はその変化を停止し、美しい姿のままでいられる。

そして、限りなく「永遠」に近い時間を手に入れるのだ。

そのため、自ら結晶化を望む者も現れる。

 

この小説の流れを知っておくと、歌詞をより理解できると思う。

 

 

結晶みたいで綺麗ね

バラードが描いたように、曲中の世界も「結晶化」へ向かっているようである。

 

 

けして戻らない軌道に

ゆるやかに落ちて 溶けてったのかい

けして戻らない軌道」=結晶化

溶けてった」=結晶化に伴う世界の融合

 

 

いつかはあの星の土を

この足で踏みしめようって

夢物語はついにもう

くだらない現実と化して

この曲で、唯一具体的な名前が挙がる天体は「月」。

なので、「あの星」は恐らく「月」のこと(月は地球の衛“星”である)。

 

いつか月に行きたいと夢見ていた主人公の「ぼく」。

そして、その夢物語は現実となった。

アポロ11号が月面着陸してから半世紀。今やある程度のお金を払えば、民間企業の社長だって月に行くことができるのだ。

 

しかし、ここで「くだらない現実」と言っているのがポイント。

人間が月に行くことができる……この進歩をぼくは「くだらない」と一蹴し、月に行くことへの興味を失ってしまう。

 

ぼくは月に行けないからこそ、月に行くことを夢見ていた。

つまり、手が届かないものだからこそ焦がれてしまう、ないものねだりの夢想家なわけだ。

ぼくは自分の中の「足りない」「できない」ものに、夢や情熱、生きる意味を見出している。

 

進歩を否定し、今の状態がただ永遠に続くことを是としている。

だからぼくは結晶化——時間の停止を望んだ。

 

これが『結晶世界』のポイントだと思います。

 

 

さよならを結晶世界に

閉じ込めるよ

結晶化へ向かう「ぼく」と「きみ」は今、ほとんど永遠に一緒になろうとしている。

たからもうお互いに対して「さよなら」を言うことはないのだ。

 

 

きみはどうしてそんなふうに

月の裏側みたいに笑える?

月は、ずっと同じ面を地球に向けて地球のまわりを公転している。

だから月に行かない限り、「月の裏側」を見ることはできない。

月の裏側」=誰も見たことがないもの。

 

君はどうしてそんな風に月の裏側みたいに笑える?」=君はなぜ誰も見たことないくらい思いきり笑えるの?

または、

=君はなぜそんなに僕の興味を駆り立てるように笑うの?

でもしっくりくる。

 

 

まるでドーナツの穴のよう

たしかなものなんて ひとつもないんだ

ないんだよ

ドーナツの穴」という哲学のテーマから来ていると思われる。

ドーナツには穴があるか?

 

では、哲学でいう「ドーナツの穴」とは?

 

ドーナツには穴が「ある」が、穴部分には生地が「ない」。

ないのに、ある。

その穴、欠けている部分があるから、ドーナツはドーナツでいられる。

穴がなければドーナツとは言えない。

 

つまり、欠点があるからこそ、その「モノ」のアイデンティティを保っていられる。ということ。

 

恐らく歌詞の「ドーナツの穴」もこれと同じ。

欠点こそが、「ぼく」をぼくたらしめている要素なのだ。

 

 

さて、Bメロ(「いつかはあの星の土を~」)で明らかになったように、この主人公は自分の「足りないもの」「できないもの」に、生きる意味や自分のアイデンティティを見出していた。

これは、欠けている部分によってその「モノ」の存在意義が生まれるという、「ドーナツの穴」論にも通じるのだ。

 

ちなみにドラマ『カルテット』の主人公4人の弦楽四重奏団も「カルテット・ドーナッツホール」という名前でした。

ドラマの劇中には、「音楽というのはドーナツの穴のようなもの。何かが欠けている人間が奏でるから音楽になる」というセリフや、

「僕達の名前は『カルテット・ドーナッツホール』ですよ。穴がなかったらドーナッツじゃありません。僕は皆さんのちゃんとしてないところが好きなんです」という松田龍平のセリフも。

カルテット実際に楽器を演奏してる?高橋一生・松たか子・松田龍平・満島ひかり | きらりんぐEYES

 

 

冬の朝って綺麗ね

小説『結晶世界』における結晶化は「凍結」に近い。

結晶はしばしば「氷」と表現されるし、森の中を歩く人たちは「寒い寒い」と言う。

だから曲中でも、冬のように世界は凍っている。

 

 

終わりのない 旅に出ようよ

怖くはないさ 大丈夫

「結晶化=時間の停止」に向かっている世界のなかで、主人公もまた、自ら結晶化を選ぶ。

それは「終わりのない旅」という比喩で表されている。

 

そして「怖くはないさ 大丈夫」と言って、「きみ」も結晶化へと誘う。

ぼくときみと、二人で永遠になるために。

 

 

きみはどうしてこんなふうに

完璧な世界に舞い降りていく?

完璧な世界」=万物の時間が停止し、誰も死なない・何も壊れない世界。

「ぼく」と同じように「きみ」も、自ら結晶化を望んだようだ。

 

 

降り積もる 雪のように

みんなそう 灰になる

これは恐らく、世界が結晶化する前の話?

人間やすべてのモノ「みんな」は元来死んで「灰になる」。

 

ぼくは、

進歩=死へ向かうこと

だと考えている。だから永遠を望むぼくは、進歩を否定した。

 

また、この「」は色としての「灰色」という意味も含まれていると思う。

小説『結晶世界』の「森の外」では、全ての事物が「白・黒」で分かれているが、

「森」=「結晶世界」ではそれらは混ざり合う。

白と黒が混ざるから、「灰(色)になる」ということだ。

 

 

溶けてゆく たぶん ねえ

ぼくらいま まざりあっている

溶けてゆく」「まざりあっている」=結晶化に伴う世界の融合

 

 

 

 

13:ペンギン・サナトリウム

─とらわれのぼくと、飛べないきみと─

 

シークレット・トラック。

 

 

◆タイトルについて

サナトリウム」は壮馬さんがたぶんすごく好きなモチーフなのだと思われる。

 

たとえば、『草の花』(福永武彦)はサナトリウムが舞台の作品。

壮馬さんは『草の花』を「青春時代にもっとも大きな影響を与えた小説」として挙げている(『本にまつわるエトセトラ』より)。

 

小説『結晶世界』の主人公は、らい病院勤務という設定だ。

 

梶井基次郎結核を患い、遠隔地で療養を続けたものの31歳の若さで亡くなった。

『海』や『Kの昇天――或はKの溺死』は結核療養地が舞台。

壮馬さんは『Kの昇天――或はKの溺死』を「国語の教科書に載っていた作品でもっとも好きだったもの」のひとつに挙げている(『本にまつわるエトセトラ』より)。

梶井基次郎 海 断片

梶井基次郎 Kの昇天 ――或はKの溺死

 

壮馬さんが「サナトリウム」のテーマを好む背景には、こういった作家・作品の影響があるのだと思う。

 

 

『ペンギン・サナトリウム』は『フィッシュストーリー』と対になっているそうなので(リリイベ談)、同じ海の生物から取って「ペンギン」にしたのだろうか。

 

 

 

◆音づくりについて

宅録?デモテープをあえて収録したのかな?とはじめ思ったけど、ちゃんとスタジオで録ったそうです。

しかも、わざとマイクを外に出して宅録風にレコーディングしたらしい。ニクい。

 

水の音はガチの水道の音なのかな?

 

また、最後にはテープを止める「カチッ」という音が入っている。

これは『デート』のボーナストラックも同じだった。

ここも徹底的に宅録風なんだね……変態的な生音へのこだわりが感じられる……。

 

 

 

◆歌詞について

まずわたしが耳コピした歌詞を貼っておきます。

 

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病室するっと 抜け出したのなら

曲の舞台は病院(=サナトリウム)である。

 

 

・だから夢を見て

・ここはたぶん偽物なんだ

・明日起きたらきっと ねえ(もう病室の外は見られない)

僕は病室で夢を見ている。その夢を曲全体で描いている。

夢だから「ここはたぶん偽物」。夢を見ながら「夢だ」と気づいてしまうタイプ、いるよね(笑)

 

『ペンギン・サナトリウム』における「君」は、この夢に出てきたペンギンのこと、というのがわたしの解釈だ。

 

「ペンギン」には羽があるけど飛べない。

同じように、「僕」には脚があるけど、サナトリウムから出ることはできない。

 

だから僕はペンギンという生物に自己投影している。

もしくは、自分そのものの再現を、ペンギンというモチーフを借りて、脳内に作り出しているだけなのかもしれない。

僕とペンギンは似た者どうしだから、友達になれたのだ。

 

 

僕はいつでもひとりだね」→「だから夢を見て」→「君はいつでもひとりだね」→「病室するっと抜け出したのなら

この歌詞の流れから、

 

病室でいつもひとりの僕 → 眠って夢を見る → 夢の中でペンギンに出会う → ペンギンと一緒に病室を抜け出す

という風にストーリーが進んでいるのだと読める。

 

 

雨がしとしと降ってるね

曲全体で繰り返されるこのフレーズ。

雨がザーザーではなく、「しとしと」降っているのがポイントだ。

 

つまり、病室の窓の外から「ぴちょん、ぴちょん」という音が聞こえている。

その音を聞きながら僕は眠りに落ちる。

 

この音が、ペンギンが歩くときの「ペタペタ……」という音に似ていたから、僕の夢にペンギンが出てきたのかもしれない。

 

 

氷の街 眠ってるみたいさ

『結晶世界』における世界の結晶化は「氷」とも表されていたのは先述のとおり。

だからこの夢の中の「氷の街」も、結晶世界と同じように時間が止まっているのではないか、と思う。

 

 

なんだか今日は 体が軽いね

夢の中の僕はたぶん病気ではないので、これは当たり前。

 

 

・僕はいつでもひとりだね

・君はいつでもひとりだね

・僕らいつでもひとりだね

・僕らいつでもふたりだね

ひとりだった「I」と「You」がいて、「You&I」になって、「We」になる。

ペンギンと徐々に友達になっていく様子が見事だな~

 

 

 

◆『フィッシュストーリー』との関連

『フィッシュストーリー』と対になっているこの曲。

 

わたしは、

『ペンギン・サナトリウム』の「僕」

=『フィッシュストーリー』の「君」なのではと思っています。

ただし、『フィッシュストーリー』における「僕」に出会う前の「君」。

 

『フィッシュストーリー』の歌詞から見えるストーリーはこうだ。

「君」は子供の頃からサナトリウムにいるため、外の世界を知らなかった。

起きてはまた寝て」というように、寝るくらいしかやることがなかった。

そこに「僕」が入院してきて、君に「外の世界を話してあげよう」。

 

一方の『ペンギン・サナトリウム』。

『ペンギン・サナトリウム』の主人公は、『フィッシュストーリー』の僕に出会う前なので、「いつでもひとりだね」。

そして寝て夢を見ることが日々の楽しみだった。この部分が『フィッシュストーリー』と一致する。

 

 

また、『フィッシュストーリー』のふたりは屋上にいるので、天気は晴れている。

それに対して『ペンギン・サナトリウム』では雨が降っているのが対照的だ。

 

「ペンギン・サナトリウム:僕」=「フィッシュストーリー:君」の気持ちは、

「フィッシュストーリー:僕」と出会うことで晴れていった……ということかと思う。

 

 

 

 

お、お、終わった~(泣)

久々に1万字の大台に乗った記事でした。

 

こうして1曲ずつ掘り下げてみると、どの曲も粒だっていて、どの曲も負けていないと、改めて感じた。

名曲がひしめき合っている。

全部好きだよ……選べないよ……

前回も言ったとおり、本当に名盤だと思う。

 

ちなみに蔦谷好位置さんにこのアルバムを聴いてほしすぎて本人にダイレクトマーケティングリプをしてしまったことについて後悔はありません。

 

さて、今この時、進行形で壮馬さんの世界を享受できることを本当に嬉しく思う。

リリイベでは次のシングルについての話もされていたようだし、

これからも続いていくこの音楽の世界が楽しみで仕方ない。

 

なんて、全部嘘かもしれない、ということを頭の片隅に置いて、ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Twitter@Alden_tenn

 

 

 

ジャニヲタ・アイナナオタによる『Readyyy!』のすすめ

 

先ごろ2月1日、男性アイドル育成ゲーム『Readyyy!』(読み:レディ)がリリースされました!!

 

この記事をクリックしたあなた、おめでとう。
あなたはとりあえずアプリをダウンロードする運命にあります。

Android

 

iOS

【新作】Readyyy!

【新作】Readyyy!

  • SEGA CORPORATION
  • ゲーム
  • 無料

 

 

事前登録件数30万件、Twitterフォロワー数は8万人を突破(2019年2月3日時点)。
老舗ゲームメーカー、SEGAが満を持してリリースするアイドルコンテンツ、それが『Readyyy!』だ。

 

そんな大注目の新作ゲーム『Readyyy!』のおすすめポイントについて、ジャニヲタ兼アイナナオタが ゴリ押し ご説明します。
これを読めばきっと『Readyyy!』について興味がわいてくるでしょう……ふふふ……

 

 

 

 

 

 

【グループ・キャラ】紹介

 

『Readyyy!』では、5グループ・18人のキャラクターから推しを選び、応援することになる。
人数多すぎず少なすぎず、ちょうどいいなという印象。
あんスタやエムマスは人が多すぎて頭が混乱……アイナナ(4グループ・16人)くらいがちょうどいい、という人におすすめです。

 


・SP!CA(読み:スピカ)


「明るく軽やかな曲調にぴったりの息の合ったダンスを見せてくれる正統派アイドルユニット」

(公式HPによる紹介)

youtu.be

 

いろんなタイプのメンバーがいてバランスが良い正統派グループ。


ジャニーズでいうと:嵐
アイナナでいうと:IDOLiSH7

 


・摩天ロケット


「無限に突き抜ける音速ロケット」
「フレッシュさが漲(みなぎ)る」
「若さが放つ荒削りな魅力」

youtu.be

 

げんきいっぱいヤンチャな若手グループ。


ジャニーズでいうと:ジャニーズWEST

 


・Just 4 U(読み:ジャストフォーユー)


「心に捧げる陽だまりのカルテット」

youtu.be

 

年上組2人と年下組2人による、ほんわか癒し系ユニット。


ジャニーズでいうと:Sexy Zone

セクゾは意外とみんなほんわかしてるイメージがありますね。

 


・RayGlanZ(読み:レイグランツ)


「高校生離れした圧倒的な実力を備える」
「キレ味の鋭いダンスパフォーマンスは必見!」

youtu.be

 

ビリッビリッビリッビリッ!

オラオラ系のハイクオリティパフォーマンスグループ。


ジャニーズでいうと:KAT―TUN
アイナナでいうと:ZOOL

 


・La-Veritta(読み:ラベリッタ)


「生まれ持った天賦の才と、たゆまぬ努力が出会った奇跡のデュオ」
「幻想的で妖しい雰囲気とふたりの生み出すハーモニー」

youtu.be

 

わたしの推しユニットです!!
正反対の2人が奇跡のハーモニーを奏でる運命的デュオ。
どうせこの2人ものちのち夫婦と呼ばれるんだろ!!

 

ジャニーズでいうと:KinKi Kids
アイナナでいうと:Re:vale

 

 


各キャラについてはわたしもまだまだ始めたばかりで把握しきれていないので、ひとまずHPを参照ください。

 

ただ、他のアイドルコンテンツより性格きつめ、Sなメンバーが多い印象が……。なんでかな?

 

※以下、チュートリアル終了時点での印象。ネタバレ含みます。

 


・錦戸佐門(SP!CA):戦略的S。和泉一織タイプ。
・宗像十夜(RayGlanZ):実力・自信ともに備えた俺様系S
碓井千紘(RayGlanZ):頭のネジが3~4個飛んでる無秩序系S
・香坂安吾(RayGlanZ):愛想は振りまかないが礼儀を弁えてるS
・上條雅楽(うた)(La-Veritta):才能あるがゆえ周りにきつく当たってしまう天才型S

 

このようによりどりみどりのドSを取り揃えております。
今までのアイドルじゃ生ぬるい!というMな人には特におすすめかも(笑)

 

特に錦戸佐門はやばい気がする。
戦略的タイプ・和泉一織の位置かと思うんだが、精神崩壊臭が時々する。
突然高笑いする。

 

あと、真田淳之介くんの田口淳之介みがスゴい。
そちらの畑の亡霊の方は気をつけたほうがいいかもしれない。

 

 

 

 

【楽曲制作陣】の豪華さ

 

『Readyyy!』プロジェクトが始動したのは約1年前、2018年2月のことだ。

 

たしか、このプロジェクト名発表よりも前にTwitterアカウントをフォローした記憶がある。

 

 

このプロジェクトがすぐさまわたしの心を掴んだ要因は、なんと言っても楽曲制作陣の豪華さだ。
主要な楽曲制作関係者を挙げるとこんな感じ。

 


・山下和彰さん


Special Nu World(SP!CA):作詞・作曲
スタートライン(摩天ロケット):作詞・作曲・編曲
Four JUMP(Just 4 U):作詞・作曲

 

☆代表作
小悪魔ジュリエット(タッキー&翼):作曲
Catch(V6):作曲
愛はタカラモノタッキー&翼):作曲
A to Z(A.B.C-Z):作曲

 


・CHOKKAKUさん


Special Nu World(SP!CA):編曲
大胆不敵に恋したい(Just 4 U):編曲
BEAT IN LOVE(La-Veritta):編曲(共編)

 

☆代表作
CHOKKAKUさんはとにかくジャニーズの曲にたくさん関わっていて、多大な功績を残している方。とても紹介しきれないのだが、以下では一部だけ代表作を挙げる。以下すべて編曲。

 

SMAP$10・オリジナルスマイル・青いイナズマ・SHAKE・夜空ノムコウ……など
V6:愛なんだ……など
KinKi Kids愛されるより愛したい・to Herat・カナシミブルー・ビロードの闇・Misty……など
嵐:感謝カンゲキ雨嵐・時代・ハダシの未来・WISH……など
タッキー&翼卒業~さよならは明日のために~・Venus・Ho! サマー……など
NEWS:チャンカパーナKAGUYA・チュムチュム……など
関ジャニ∞イッツマイソウル・ワッハッハー……など
KAT―TUNReal Face……など
Hey! Say! JUMPUltra Music Power・キミアトラクション……など
Sexy ZoneSexy Zone……など
A.B.C-ZテレパシーOne! Two!……など
ジャニーズWESTええじゃないか・ズンドコパラダイス・逆転Winner……など

 


・吟さん(BUSTED ROSE)


The Beginning Place(久瀬光希・藤原蒼志・明石達真・宗像十夜・上條雅楽):作詞・作曲・編曲
鳳翔(La-Veritta):作詞・作曲・編曲
ほか、ゲーム内BGMを担当

 

☆代表作
アニメ『ポプテピピック』音楽
POP TEAM EPIC(上坂すみれ):作詞・作曲・編曲

 

 

中西圭三さん


BEAT IN LOVE(La-Veritta):作曲

 

☆代表作
Choo Choo Train(ZOO):作曲

 


また、まだ楽曲は発表になっていないがボカロP出身の黒うさPさんも関わっている模様。
黒うさPさんはあの『千本桜』を作った人だ。

 


恐らく、上記の曲をほとんど聴いたことがない人がいたとしたら、日本においてかなりの希少人種なのでは……?と思う。

 

そんな屈指の豪華クリエイターが揃った『Redyyy!』プロジェクト。
少なくとも、楽曲について期待を裏切られることはないだろう。

 

個人的な好みだとCHOKKAKUさん激推し。
CHOKKAKUさんはジャニヲにとっては本当にお馴染みの方なので、CHOKKAKUさんがいるなら間違いなく神コンテンツだろうと思った次第だ。


吟さんによるBGMもきれいで、プレイ中もつい聴き入ってしまう。
ぜひBGMにも注目してみてください!

 

 

 


【中の人】のフレッシュさ

 

出演声優は全員この作品でデビューという、フレッシュすぎる試み。

 

女性アイドルコンテンツには新人を発掘したものが多いが(あまり造詣が深くないので間違ってたらスミマセン)、男性アイドルコンテンツは有名声優・人気声優を起用する流れが圧倒的に強い。
新人起用した男性アイドルもので思いつくのは『ドリフェス!』くらい?

 

そんな中、「声優のフレッシュさ」を前面に打ち出してきた『Readyyy!』は、かなり他のコンテンツとの差別化に成功していると思う。

 

今Readyyy!始めて推し声優を見つければ、「わたしReadyyy!リリースの時からこの子のファンやってるんだー!」って言えるよ!
つまりそういうことなんだよ!

 

そんなスーパーフレッシュな中の人たちは、『Readyyy!』のイベントにガンガン出てくれます。
もしかしたらあの子もこの子も、あっという間に売れてしまうかも?
だから推しが見つかったら、迷わずイベントに行こう!推しには会えるうちに会っておこうな!

 

 

 


トンチキ&闇を感じる【ストーリー】

 

トンチキストーリーでお馴染みのアイドリッシュセブン
だって突然バスケしたり、王様ゲーム始まったり、「てんてん」コント始まったり、「ラブラブナイスカップル!」とか言って先輩煽ったりするもんね。

 

一方で闇が深い本格派ストーリーもアイドリッシュセブンの特徴。

 


そんなアイナナのストーリーが好きなあなたなら、きっと『Readyyy!』もハマるはず。

軸となるストーリーはこんな感じ。

 

すべてのアイドルがランキング化される時代。
アイドルのランクは

 

・ブロンズステージ

・シルバーステージ

・ゴールドステージ

 

の3つに分けられる。ゴールドステージにたどり着けるのは、たったひと握りのトップアイドルのみ。

 

芸能事務所「ディア・プロダクション」はそんなアイドル界に新規参入を決めた。
そしてプレイヤーの「わたし」はひょんなことから、ディア・プロダクション所属の18人のアイドルの卵たちのプロデューサーに!?

 

アイドルたちは全員高校生。
彼らは湘南の寮で共同生活を送りながら、デビュー、そしてゴールドステージを目指す……。

 


「ひょんなことからわたしがプロデューサーに!?」はもうお決まりですね。
ストーリーはもちろんフルボイスなのがお得感あり。
アイドルがランキング化される、という点はアイナナにおける「ブラホワ」とか「MOP」に近い。
アイドル同士を競わせることで、応援のしがいもあるというものだ。

 


と、ここまで見ると正統派アイドルコンテンツだが……。
はい皆さん安心してください。
『Readyyy!』もトンチキしてます!!
チュートリアル終了時点での感想)


簡潔にいうと、SP!CAメンバーがシラスになったりワカメになったりします。
ワカメのコツが掴めないメンバーに対して、「歌舞伎の女形を意識しろ」という、ホンマか?それ。わけワカメ、という感じのアドバイスをするメンバーがいます。
錦戸佐門なんですけど。錦戸佐門、やっぱり狂ってるぞ。

 

ヤンキーに絡まれてる?と見せかけて談笑する王族(仮)がいる。
あだ名は「殿下」。センス良い。
王家出身アイドルももはや定番だよね。

 

寮が湘南にあるので「Shirasu House」っていうんだけどどんなネーミングセンスやねん。
テラスハウスのパロかな?wwwふざけてるでしょ、好きですwww

 

そんな感じで、恐らくこれはまだまだ一部なのでしょうが、トンチキ満載な予感がしている。


Sexy Summerに雪が降る』とか『チュムチュム』とか『3.1415926535』とか、

13月とかメリケンサックペンラとかコテペンラとかチンラとか、

トンチキ時代を共に過ごしたトンチキ好きなジャニヲタにもおすすめです。
セクサマは冬なのか夏なのかよく分からないタイトルなのに10月リリースだし。
なんやねん、チュムチュムインディアって。

 

 


その一方で『Readyyy!』のストーリーも、ちゃんと闇を備えてそうな予感が。

 

以下はわたしの推しユニット、La-Verittaの事前紹介記事。

www.bs-log.com

 

罪を背負う天使の番犬」ってなんやねん……!?
なんの罪を背負っているの……気になるじゃん……!

 

 

またSP!CAについて、事前のキャラ紹介では「久瀬光希」がセンターとされているが、ストーリーの初めでは「紺野梓」がセンターである。

www.bs-log.com

 

このことから、SP!CAには今後 センター交代 という一大イベントが起こるのは確実。

 

来ました……来ましたよ、アイナナオタ トラウマ お馴染みの「センター交代」……!
以前、ジャニヲタがアイナナ沼に落ちた記事でもセンター交代について触れた。


アイナナマネージャーなら誰もが涙した、「あの」和泉一織・七瀬陸のセンターをめぐる一連の流れ。
あれが好きな方なら、きっと『Readyyy!』のストーリーにも期待していいのではないだろうか。

 

 

 


美麗な【グラフィック】

 

ゲーム画面では美麗なキャラがめっちゃぬるぬる動く。
ただの立ち絵じゃない!!セリフに合わせて体全部に動きが付いてる。まるで作り込まれたCGアニメのようだ。

 

アニメーション制作はあの Production I.G
PSYCHO-PASS』『黒子のバスケ』『ハイキュー!!』などを手がけた、アニメ制作会社のトップと言っても過言ではない。

 

I.Gはとにかく安定の画力が特徴。
とりあえずオープニングアニメーション見て。

youtu.be

 

も~絵が良い!

曲も良い!

 

 

Re:valeの『NO DOUBT』MVもI.Gによる制作だった。
このMVはアイナナMVシリーズのなかでも屈指の出来。パイセンたちの顔が良すぎる……

youtu.be

 

I.Gが作るMVは、スタイリッシュでキラキラしたエフェクト(三角とか四角の)がカッチョイイ。
ゲームのインターミッション画面っていうのかな?ロード中の画面とかもスタイリッシュ。
ロード画面が楽しみと思ったゲームは初めてです……(笑)

 

 

 


さて、以上のように『Redyyy!』プロジェクトはSEGAの本気がうかがえる内容になっている。

さらに嬉しいポイントとして、チュートリアル終了後の☆5(最高レアリティ)確定フォト撮影(ガシャ)は、何度でもやり直し可能!

 

推しが出るまで撮り直せる!
つまり リセマラの必要がない!
「新しいゲーム始めたいけどリセマラがめんどくせえ……」という人にも『Readyyy!』はもってこいなのです。

 

わたしもまだまだ始めたばかりなので掴みきれていない情報などもたくさん。
これからプレイを続けていき、さらに曲やキャラ、ストーリーを好きになれればと思います。

 

さあ一緒に、未来へReadyyy Go!!

 

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【新作】Readyyy!

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