『おそ松さん』の源流 〜和のメロディーと『銀魂』のデジャヴ

 
ここ数年間のアニメ界で、間違いなく覇権を握っているうちの一つが『おそ松さん』だ。
2015年秋〜2016年冬クールに第1期が放送され、現在第2期が放送中。
20代女性を中心に大ヒットとなった。
 
正直、このアニメはくっだらない。
終始、ずーっと馬鹿でくっだらない。
これはね、褒め言葉です。
わたしもそのユルさにハマり、毎週放送を楽しみにしている所存だ。
 
このアニメが大当たりした理由としては、色々なところでたくさん指摘されている。
気負わずに見られるバラエティー番組に近い構成・個性を立たせた6つ子のアイドル性・親しみやすいキャラデザ………などなど。
(これを書くにあたり、さっき「おそ松さん ヒット」でググった。めちゃくちゃ即席の知識ですみません……)
 
前置きはこのくらいにして。
今回はそんな『おそ松さん』ヒットのヒミツについて、私見を書いていこうと思う。
 
 
 
 
 
 

おそ松さん』と『銀魂』のノスタルジー

 
 
わたしが最もピンと来た、『おそ松さん』ヒットの要因。
 
それは藤田陽一監督の存在だ。
 
おそ松さん』1期、2期と監督を務めている藤田監督。
代表作はなんと言ってもアニメ『銀魂』シリーズである。
 
おそ松さん』の中でも『銀魂』の要素は存分に生かされている。
まあ、主に下ネタなんだけど(笑)
 
大事なところにモザイクかかる感じとか、リバースされたものにモザイクかかる感じとか、セリフの端々にモザイク(ピー音)かかる感じとか。
公式への最大のリスペクトを含んだ パロディの感じとかwww
 
テレビに向かって「いやこれ銀魂!!」って叫んだ人はわたしだけではないはず。
 
 
 
   
 そもそも『おそ松さん』のメインファン層である20代(腐)女子は、尊き青春時代に『銀魂を見てすくすく成長した世代である。
 
TVアニメ『銀魂』は2006年放送開始。
22歳のわたしは当時小学5年生、25歳の女性であれば中学2年生だった。
 
今の20代オタク女子は、多感な時期に毎週『銀魂』を見て、テレビの前でゲラゲラ笑っていた世代なのである。
 
おそ松さん』は、そんな銀魂育ち世代のわたしたちに一種のノスタルジーを感じさせた。
「ああ!この下ネタの感じ!銀魂!懐かしい!」という具合に。
 
20代女子が、10年前の青春時代のように、アニメを見てなーんにも考えずに爆笑することができる……
それが『おそ松さん』ヒットの大きな要因だった。
 
 
 
 

おそ松さん』が纏う和のカラクリ

 
 
音楽の面でも『おそ松さん』と『銀魂』は共通点がある。
この2作品の主題歌について探っていこう。
 
 
 
おそ松さんのOP曲はどれも素晴らしいと思う。
 
OPテーマは合わせて3曲、いずれもA応Pが歌っている。
 
 
この3曲を聞くと、あることに気づく。
 
どの曲もどことなく和風なのだ。
 
その秘密はこの3曲の音階にある。
 
 

和を感じさせる音階

 
 
この音階の秘密について、素人ながら解説していこうと思う。
手元にピアノがある人は、弾きながら読んでいただくと分かりやすいかもしれない。
 
 
 
音階はふつう「ドレミファソラシ」の7音が使われる。
 
ここから4音目の「ファ」と7音目の「シ」の音を抜いた「ドレミソラ」という音階は「ヨナ抜き音階」(4・7を抜くことから)と呼ばれる。
 

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音符の横の変な余白は、譜面作成アプリの関係上消せないのですみません、気にしないでください…あと4/4っていうのも…
 
 
また、2音目と6音目を抜いた「ニロ抜き音階」というものも存在する。
2音目の「レ」と6音目の「ラ」を抜いた「ドミファソシ」、これは「琉球音階」とも言われ、沖縄風を感じさせる。
 
ニロ抜き音階には短音階もあり、ポピュラーソングではこちらがよく使われる。
長音階(明るいイメージ)を半音3コ分下げた音から始めると短音階(暗いイメージ)になる。
「ドレミファソラシ」をこの音程分下げて短音階「ラシドレミファソ」にしてみる。
そこから2音目と6音目を抜いた「ラドレミソ」、これが「ニロ抜き短音階」と呼ばれている。
 

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ヨナ抜き音階の「ドレミソラ」
ニロ抜き短音階の「ラドレミソ」
 
この「ヨナ抜き」「ニロ抜き」のように、2音を抜いた5音で構成される音階はペンタトニックと呼ばれ、「日本風」を感じさせると言われる。
 
ヨナ抜き音階は『七つの子』『夕焼けこやけ』『うみ』など童謡や民謡でよく使われ、挙げればキリがない。
音階の種類はまた違ってくるが、『君が代』や『さくらさくら』などもペンタトニック。
 
 

おそ松さん』主題歌のペンタトニック

 
 
実は『おそ松さん』のOPテーマ3曲は、全てこのペンタトニックの音階を使っている。
実際にこの3曲の譜面を書いてみたので、貼っていこう。
 
なお、♯や♭が付いた原曲のキーだと説明がしづらいので、すべてこれらの記号が付かないキーに転調してある。
 
 
 
 

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ララミミレレミミ、ソミミレーミーレ、ララミミレード(シ)、ド(シ)ド(シ)ドレミ
ララミミレレミミ、ソミミレーミーレ、ソミミレソミミレ、ミレミソラー
 
 
 

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ミーレドレ、ラードドレソーミー、ラーソミドレ、レドレドーミー
ミーレドレ、ラードドレソーミー、ラーソミドレ、レミソーミラー
 
 
 

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ソーラ、ソラドレミレード(シ)ラ、ソーラードー(シー)ラ、ソラミレミ
レミソラ、ソラドレミレード(シ)ラ、ソラーミーレドレドー
 
 
 
 
『はなまるぴっぴ』と『全力バタンキュー』は「ニロ抜き短音階
『君氏』は「ヨナ抜き音階」である。
 
まあ、純粋に「ドレミソラ」「ラドレミソ」しか使ってないわけではなく、音の流れの関係上ちょこちょこ「シ」が入ってくるんだけど、そこは()で括りました。
 
 
 
アニメ第1作『おそ松くん』は、1966年〜1967年にかけて放送された。 
 
おそ松さん』の主題歌は、ペンタトニックの音階を使って元祖『おそ松くん』の「昭和の日本風情」のようなものを踏襲した。
そしてその日本風情を、今どきのアニソンとして最大限にブラッシュアップさせたのだ。
 
 
 
 

おそ松さん』と『銀魂』に通底する音楽

 
 
『はなまるぴっぴ』『全力バタンキューと同じ、ニロ抜き短音階をとても上手く使ったバンドがいる。
 
DOESっていうんですけど。
ドーズって読みます。
エスじゃないです。
 
DOESはアニメ『銀魂』の主題歌を4曲担当した。
 
EDテーマ『修羅』
OPテーマ『曇天』
劇場版主題歌『バクチ・ダンサー』
OPテーマ『KNOW KNOW KNOW』
 
実はこの4曲は、すべてニロ抜き短音階を使った曲なのだ。
 
 
 
 

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ラードーレーミ、ソードーレーミ、ソードーレ、ドミレドラー
ラードーレーミ、ソードーレードー(シー)、ラ(シ)ドレミレドラソラードラ
 
 
 

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ソーラーラ、ミソラ、ラソラソミソ(シ)、ララソソミソラ、ラソラ(シ)ド(シ)ラソ
ラーラ、ミソラ、ラソラソミソレドラ、ドーミーレードーソラー
 
 
 

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ラードーレーレドレミレドラ、ラードーレーレドレミレドラ、
ラードーレーレドレミレドラ、ドー(シシー)ラ、ドー(シシー)ラ、ソラードーラ
 
 
 
『KNOW KNOW KNOW』

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ミソ、ドードー(シ)ーラ、ラーソミソ、ドードー(シ)ーラ、ソーラーソミ
ドードー(シ)ーラ、ラーソミソ、ラーソーミーソ、ラーラソーミーソーラ
 
 
 
このように、4曲とも「ラ(シ)ドレミソ」しか使われていないニロ抜き短音階である。
 
 
 
 
DOESはニロ抜き短音階とロックを融合させ、この独特の「和っぽい」世界観を作り出した。
そして、侍が主人公であり、幕末を舞台とする『銀魂』の世界観にその楽曲はぴったりハマった。
 
 
 
そう。
ここで再び『おそ松さん』と『銀魂』が繋がった。
 
 
 
藤田監督はヨナ抜き・ニロ抜き音階を使った主題歌を起用することで、
 
・『銀魂』では幕末の世界観を出し、
・『おそ松さん』では元祖『おそ松くん』に通じる昭和の日本っぽさを漂わせ、
 
アニメに絶妙な「和」のエッセンスを加えた。
 
 
 
おそ松さん』の主題歌3曲がまとう和の雰囲気は、『おそ松くん』……引いては赤塚不二夫先生へのリスペクトだったのではないだろうか。
 
そしてこのペンタトニックの音階は、まんまと私たち『銀魂』育ち世代の性癖に刺さった、というわけである。
 
 
 
DOESについてはこちらのブログを参考にさせていただきました。
 
それにしてもDOESはいつ聴いてもかっこいい。
 ピックを持つ手が疼くぜ。ギターもベースも弾けないけど。
 
 

アイドルを追う覚悟 〜松野莉奈さんと次元の話

 
A.B.C-Zの最新アルバム『5 Performer-Z』の初回限定盤のDVDには、A.B.C-Zのお弁当作り対決が収録されている。かわいい。
 
お弁当をカメラに見せる戸塚祥太くんの手がアップになった時、その手に結構な大きさの虫刺されがあるのを見つけた。
 

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わたしはその時めちゃくちゃテンションが上がった。
 
見てください!この薬指のおおーきな虫刺され!(高田社長)
 
うん………。
えーと、一応言っておこう。変態は自覚の上である。
 
その時わたしは、「これだよ!これ!わたしが3次元のアイドルを好きな意味!」と発言した。
 
虫刺されに意味もクソもあるか、とは思うが……
 
近年、世の中にはたくさんの2次元アイドルが生み出されている。
うたプリ・あんスタ・アイマスなどと言えばピンと来る方もいるかもしれない。
 
2次元アイドルは当然ながら、虫に刺されない。
わたしは2次元と3次元とを比較して、〈わたしと同じ人間であり、わたしと同じように虫に刺される〉3次元アイドルに親近感を覚えたわけだ。
 
 
 
 
わたしはその虫刺されをきっかけに、3次元アイドルを応援する意味って何だろう?と考えるようになった。
 
その時頭に浮かんだのは、私立恵比寿中学松野莉奈さんだった。
 
 
 
 

 松野莉奈さんの話

 

彼女の逝去はアイドルファンに大変なショックを与えた。
 
正直、わたしはエビ中というグループについて
ももクロの妹グループであること」
「あいあいさんの声が高いこと」
しか知らず、松野莉奈さんの顔と名前はこの時初めて認識した。
 
それでも、現役で活躍するアイドルが急逝したという事実は、私たちアイドルファンの心を激しく揺さぶった。
 
全国のかなりの割合のアイドルファンはこう思ったのではないだろうか?
 
「もし、自担・推しに同じことが起きたら」
 
少なくともわたしは考えた。
不謹慎極まりないが、考えずにいられなかった。
一度だけではない。
 
わたしはその想像の結論として、A.B.C-Zのファンを続けられなくなる、という答えを出した。
 
A.B.C-Zは5人で完全な形になる。
4人や3人では不完全だ。
 
もし自担が、自担以外の4人の誰かが、突然欠けてしまったとしたら……
完全形ではないA.B.C-Zを見ることが辛くて、ファンを辞めてしまうだろう。
 
それどころかわたしはアイドルというコンテンツを追いかけること自体、できなくなるかもしれない。
 
彼女の逝去を受けて、そんなことを考えずにはいられなかったのだ
 
 
 
 
しかしその数ヶ月後、私立恵比寿中学はアイドルグループとして活動を再開した。
 
わたしは本当にたまたま、松野さんが欠けて初めて彼女たちが出演したミュージックステーションを見た。
披露した曲は『なないろ』。
 
彼女たちは涙で目をキラキラさせながらこう歌った。
 
「会いたくて 会いたくて 君の名前呼んだよ」。
 
自分でもびっくりしたんだけど、わたしはごく自然に涙を流していた。
 
その歌詞を歌うメンバーの頭に誰の顔が浮かんでいたのか、一目瞭然だったからだ。
 

 

 
 
 

2次元アイドルにあって3次元アイドルにないもの

 

ちょっと話は変わるが、昨今の2次元アイドルブームは目を見張るものがある。
まだ勉強不足だが、どうやら2次元アイドル市場の売上げは右肩上がりのようだ。
 
その存在が注目されたのは2010年の『うたの☆プリンスさまっ』が最初だったと記憶している。
バリバリのジャニヲタしてたわたしの耳にも『マジLOVE1000%』は届いていた。
 
(実は最近2次元と3次元アイドルを比較したいと思って、2次元男性アイドル育成ゲームを複数始め、見事に沼にハマったわけなんだけど……その話はまたの機会に)
 
そんなドドドにわかなわたしでさえ、ラブライブアイマス・アイナナ・あんスタ・ツキウタ。・Bプロ・キンプリ………など、思い付くだけでこれだけの2次元アイドルを挙げることができる。
 
 
 
 
物語の進行上、彼ら・彼女らにはハッピーエンドが約束されている
最後まで全く売れず、くすぶったまま終わる2次元アイドルというのは聞いたことがない。
 
それは彼らのファンが、彼らに自分を投影し、成功する喜びを追体験するためのコンテンツとして彼らが生み出されたからだ。
 
その「確約された成功の追体験」がたくさんの人に受け入れられたから、2次元アイドルは売れ続けている。
とわたしは考えている。
 
 
 
 
しかし現実のアイドルは違う。
 
デビューしたばかりでドカーンと売れてしまう子がいれば、何年も、十何年も努力を続けてもそれが実らずに終わってしまう子もいる
 
 
 
 
あまり認めたくないが、A.B.C-Zは売れているとは言いがたい。
 
彼らが夢だと公言する「東京ドームでの単独コンサート」をこの目で見るまでファンを辞めるつもりはないが、今の売上ペースだといつになるやら……というのが本音。
 
でも諦めたくはない。
東京ドームでコンサートというハッピーエンドが約束されていないとしても、だ。
 
夢は叶えることではなく、追いかけることに意味があるのではないか。
 
 
 
 
〈現実のアイドルに成功は約束されていない〉
 
それが2次元と3次元のアイドルの一番大きな違いのひとつだ。
 
 
 
 
もうひとつ大きな違いがある。
 
それは〈3次元アイドルはいつか必ず死ぬ〉ということだ。
 
彼らは生身の人間だ。
生物はすべからく年を取り、いつか必ず命が尽きる。
3次元アイドルにはいつか必ず終わりが来る。
 
松野莉奈さんによって、わたしたちは当たり前だったはずのその事実を思い出した。
 
わたしの担当も、これを読んでいるあなたの推しも、勿論わたし自身も、いつか死ぬ。
それは70年後かもしれないし、明日かもしれないし今日かもしれない。
 
しかし死が待っているからこそ、彼らが今生きている幸福を噛みしめることができる。
 
 
 
 
2次元アイドルは作り手がいる限り永久である(もちろん中の人、つまり声優さんは生身の人間だが)。
彼らは死ぬことがない。
2次元アイドルの半永久的な魅力にも、わたしはとても惹かれる。
 
どちらが良くてどちらが悪いという話ではなく、2次元には2次元の、3次元には3次元の良さがある。
 
ただ、3次元アイドルは思っていたよりも儚い存在だった。
 
 
 
 

3次元アイドルを応援していくために 

 

ここまで書いたように、わたしが思う2次元と3次元のアイドルの大きな違いはこの2つにある。

 

〈3次元アイドルは必ずしも売れるとは限らない〉
だからこそ彼ら・彼女らを本気で応援したいと思う。
 
 
 
〈3次元アイドルにはいつか必ず終わりが来る〉
彼らの一瞬一瞬は後にはもう戻ってこない。
だから彼らが今、生きている時間を大切にしたい。
 
 
 
 
虫に刺されるのは生きている証だ。
振りを間違えるのも、髪色が迷走するのも、スキャンダルを抜かれるのも……
 
一見アイドルにとってマイナス要素に見えても、生身の人間だからこそ起こることなのだ。
 
嵐の二宮さんが昔、
「雑誌の写真とかってニキビがあったりしたら修正するでしょ?しなくていいと思うんだよね。ニキビがある俺が本当の俺だから。
という趣旨のことを言ってて。
 
本当にその通りだなあと思ったのを思い出す。
 
そういう欠点も全部ひっくるめた人間として、彼らを好きでいたい
 
自担の手の虫刺されは、彼が今生きているという、当たり前すぎて見逃していた大切なことに気付かせてくれた。
 
 
 
 
ちなみに戸塚くんが作ったお弁当これ。
 

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ご飯のお堀の中にシュウマイ地獄。

最高に気持ち悪い。好き。

 

 

Mr.Children『CANDY』の歌詞を少しだけ深く考えた。

 
高校生の頃にやっていたブログには、音楽について考えたことをつらつらと書いていて、自分なりの歌詞の解釈を上げたりしてました。
 
その中でも『CANDY』の歌詞についての記事には今でも定期的にアクセスがあるようです。この曲はMr.Childrenの中でも隠喩が多く、難解な曲のひとつだからだと思われる。
 
今回またこの曲について書くにあたり、「Mr.Children CANDY 歌詞」で検索したら結構上の方にその例の記事が出てきてびっくりするってやつ。ありがとうございます。
 
5年以上前に書いた記事ですが、まさに今、どこかの誰かの音楽人生を少しでも豊かにできているのかも。インターネットって素晴らしい。
 
掘り起こしたこの黒歴史をグレーくらいにはしておきたい。
ということで当時の解釈をベースに大幅加筆、修正しましてMr.Children『CANDY』の歌詞を掘り下げていきたいと思います。邪推含む。
 
引用部分と赤字部分が元の歌詞、黒字部分が考察、
「」内が歌詞を噛み砕いた文、【】内が辞書的な言葉の意味です。
 
どーぞ。
 
※以下、わたしの個人的考察を書いていきます。桜井さんの歌詞は聞く人によって感じ方が分かれる、ストーリーの余白を残したものが多いです。つまり「これが絶対正しい」という解釈は存在しません。この記事をきっかけに、誰かの世界が広がれば幸いです。
 
 
 
 
『CANDY』Mr.Children
作詞・作曲:桜井和寿
 
 
 
 
 
「あきらめよ」と諭す回路に 君がそっと侵入してきて
何食わぬ顔で 夢をチラつかす

 

「あきらめよ」と諭すとあります。「諭す」というのは【正しい事をよく言い聞かせわからせる】というような意味です。
つまり単純に捉えると、君と僕の恋愛は正しくない、許されていない、と理解できます。
 
回路とは思考回路のことです。頭では君のことを諦めなければならないことが分かっているが、その思考に君がそっと侵入し邪魔してくる。「そっと」とあるので、君は静かに、おそらくは無意識的に頭に浮かんでくることが分かります。
 
そして何食わぬ顔で 夢をチラつかす
「何食わぬ顔」を辞書で引くと【何も知らない、自分には関係ないという顔つき、またはそのように振る舞うようす】【物事に無関係であるかのように感情を出さない表情】と出ます。
つまり僕の思考回路の中の君は「別れの悲しみを知らない、しれっとした表情を見せる」ので、「僕は『君と一緒になれるのではないか』という夢を見てしまう」。夢というよりも、ほぼ実現不可能な幻想に近いでしょう。
 
と、歌い出しの2行だけで僕と君は現在、恋愛が許されていない状況であることが分かります。
少ない情報量で、直接的表現を用いずに、現状や僕の心情まで完璧に描き出してしまう桜井さんは本当に凄いです。
 
さて、僕と君の恋愛が許されていない理由ですが、2つのパターンが考えられます。
 
 
僕と君は以前付き合っていたが、今は別れ、僕と君のどちらかあるいは両方に妻、夫がいる。「別の恋人がいる」だけだと「恋愛が許されていない理由」としては弱いので、既に結婚している可能性が高いです。
 
僕と君は、何らかの理由で恋愛関係になれない立場にあり、僕の片思いである。
ここは本当に想像の域を出ませんが、「身分が違う」「許嫁がいる」あるいは「僕と君は同性であり、僕はホモセクシャルで、君はヘテロセクシャルである」などでしょうか。
 
 
ここまではどちらの解釈でも問題なさそうですが、歌詞が進んでいくにつれ、以上の2つの間でずれが生じてきます。
以下、①②と出てきたらこの2つの例を指していると思ってください。
 
 
 
 
上手に包んで仕舞ったものが「飛び出したい」と疼いてる
痛い記憶を最後に寝たふりしていたくせに

 

 
 ここはダブルミーニングになっています。
 
A.
のちのち出てきますが、この曲の中では恋心=キャンディーと表しています。
上手に包んで仕舞ったもの、それは君への恋心。キャンディーを包み紙に包むように、隠して隠して上手に閉じ込めておいたはずの恋心が、「飛び出したい」と疼いてる
 
痛い記憶を最後に寝たふりしていたくせに
「君に失恋して以来、への恋心が再び現れることはなかったのに」。
 
これが1つ目の意味です。
 
B.
2つ目の意味は、この部分が性行為の隠喩であることです。
Mr.Childrenの歌詞にはさらっと、それも婉曲的に(時にはかなり直接的に)セクシャルな描写が入ってくることが結構あります。
こちらのサイトに分かりやすくまとめてくれている方がいます。エッチなの苦手な人は見ないでね。
このサイトには書かれてないですが『youthful days』のサボテンの花のくだりは有名ですよね。 
 
上手に包んで仕舞ったものが何かは察してください。
話逸れますけどアルバム『I ❤ U』にはコンド…の曲も入ってますよね。
 
ここで先ほどパターン分けした①と②の若干の違いが出てきます。
 
①僕は妻(君ではない)とセックスしている。ここで僕には妻がいることが確定できそうです。もしかすると妻でも君でもない誰かと浮気している可能性もありますが、話が複雑になりすぎるのでその線は消していきます。
 
②僕は君ではない誰かとセックスしている。恋人かもしれないし、行きずりの相手かもしれません。
 
痛い記憶を最後に寝たふりしていたくせに
「最後までした後お喋りなどもせず、すぐに寝たふりをしていた」
現在の相手に対しては愛情がとても淡白なようです。
 
 
 
 
柄でもないけど 会えると嬉しいよ
悩んだ末に想いを飲み込む日々
ほろ苦いキャンディーが まだ胸のポケットにあった
気付かせたのは君

 

 柄でもないけど 会えると嬉しいよ
「普段は人と会って手放しで喜ぶ性格でもないが、君は特別で、会えると嬉しいよ」
 
①別の相手と結婚したものの、君とは別れた後も、友達として定期的に会える関係であるようです。
②僕は君に片思いを続けながらも、その恋心を隠して今も友達として定期的に会っているようです。
 
悩んだ末に想いを飲み込む日々
「会う度に想いを打ち明けようか迷うが、喉元まで出かけた言葉を結局いつも言えずに飲み込んでしまう」
飲み込むのは、好きという「言葉」と「キャンディー=恋心」の2つです。
僕は君への恋心をどうにか打ち消そうと頑張っています
 
ほろ苦いキャンディーが まだ胸のポケットにあった 気付かせたのは君
「そんな風に君への想いを消そう、諦めようと必死だった僕だが、やっぱり僕の胸には昔と変わらず君への恋心があった。君に会って想いが鮮明に蘇り、まだ君を好きであることに気付かされた」
 
タイトルの「キャンディー」というワードが満を持してここで登場します。
「胸にある、ほろ苦い」もの……と言えば、恋心以外にないでしょう。ここで曲中では恋心=キャンディーと表されていることが分かるはずです。素敵な表現ですよね…!
 
 
 
 
多くの事を求め過ぎて 出来るだけ側に居たくて
そんなことをしてる間に息が詰まる

 

 
 ①出来るだけ君の側にはいたいけど、現在の妻との家庭も失いたくない。二兎を追う者状態です。そんなジレンマに息が詰まっていく
 
君が好きすぎて「ああしたい、こうしたい」という気持ちばかり膨らむ。しかし片思いであることは変わらず、叶わない恋に苦しさは増していく。
 
 
 
 
大抵 人はこんな感じで大事なもんを失うんだろう
そして凝りもせず 君を欲しがってる

 

 
この部分で①と②の解釈に大きな差が生まれてきます。
 
ここでもう一度、「僕」と「君」の関係について考え得る2つのパターンを示しておきます。
 
①僕と君は以前付き合っていたが、今は別れ、僕は別の女性と結婚し家庭を持っている(君も既に結婚している可能性あり)。
 
②僕と君は、何らかの理由で恋愛関係になれない立場にあり、僕の片思いである。
 
 
この部分の解釈は
 
①二兎を追う者は一兎をも得ず、と言う通り、僕はついに家庭も君も失ってしまった。繋ぎ留めていたものを両方失ってしまったのに、僕は性懲りもなく君と一緒になりたいと思っている。
 
僕は君を求めすぎたあまり、君に二度と会えない状況になってしまう。そんな状況でもまだ、君のことが好きである。
 
 
①の場合の「大事なもん」は家庭と君の2つ、②では君のみを指していることになります。
 
②で注意したいのは「僕が君に告白して振られた」わけではないということ。1番サビに「想いを飲み込」んでしまうとあるからです
では何故僕は君を失ってしまったのか?歌詞に描かれている状況からはこれ以上の追求はできません。
 
このあたりの歌詞から②パターンだとはっきり読み取れないところがあり、なんかモヤモヤします。
①の方がより主人公の状況に近いと考え、以下、①のパターンに絞ってみます。
 
 
 
みっともないけど すべてが愛しいよ
ふと夕暮れに孤独が爆発する

 

 
みっともないけど」の前には「家庭を失って君にも会えなくなって、全て失って何もない僕は(みっともないけど)」という部分が省略されていると考えられます。
「みっともない」は「見とうもない」が変化した言葉で、人が見たくない、つまり【目を覆いたくなるほど醜い、見苦しい様子】を表します。
全てを失った今の僕は、見ていられないほど醜いけど、君のすべてが愛しいよ
 
ふと夕暮れに孤独が爆発する
ここで「孤独」というワードが出てきました。僕が1人になってしまったことがハッキリ示されています。
また、隠喩が多いこの曲において「夕暮れ」のように直接的な風景・時間帯描写はここで初めて登場します。この「夕暮れ」というワードで初めて、聞く人は具体的な景色を思い浮かべることができるわけです。そのおかげでここのシーンは色濃く、鮮やかに印象に残るという仕掛けなんですね。
 
僕はここまで、君への「想いを飲み込」んだり、君と妻との板挟みで「息が詰ま」ったり、感情を押し殺して生きてきた。
しかし独りになったことで感情を殺す必要がなくなり、孤独という感情が爆発してしまった。
 
桜井さんはつねづね、一番言いたいことは2番のサビに入れ込むと発言しています。この曲で一番際立たせたかったのはこのシーンなのかもしれません。
 
 
 
 
甘酸っぱいキャンディーが 僕の胸のポケットにあるんだ
君が食べておくれ

 

 1番では「ほろ苦いキャンディー」だったのがここでは「甘酸っぱいキャンディー」に変わっています。これはどういう違いでしょうか。
 
このキャンディーはほろ苦さと甘酸っぱさ、2つの味を持っていることが分かりました。つまり僕の君への恋心は「ほろ苦さ=苦しさ」と「甘酸っぱさ=幸せ」の2つの側面を持っている
1番の僕は君への想いを飲み込んでいるため、苦しい(=ほろ苦い)。
対して2番の僕は、直前の部分で示した通り、感情のリミッターが外れた状態です。そのため君への想いが止まらなくなり、幸せな時間を思い出している(=甘酸っぱい)。
こんな感じでしょうか。
 
もう君には会えないのに、君が愛しくて仕方ない……なんて矛盾した感情でしょう。
 
「ほろ苦い」も「甘酸っぱい」も、日本語で恋心を表現する際によく使われます。バレンタインチョコのほろ苦さは恋のそれを表しているとか、初恋はレモンの味とか言いますよね。
一般に、「ほろ苦い」は叶うことが難しい恋、「甘酸っぱい」は恋の始まりや初恋などのキラキラした気持ちを表します。
僕の恋心はそのどちらか一方ではなく、両方を併せ持った複雑な気持ちだということでしょう。
 
僕の胸のポケットにあるんだ
1番では「胸のポケットにあった」と過去形だったのが「あるんだ」と現在形になっています。
「僕は今も、現在進行形で、君が好きだ」
 
君が食べておくれ
「そして僕が恋心を捧げるのは、やはり君だけ」
 
 
 
 
昨日の夜 いつもの偏頭痛が僕を襲って 飲み込むタブレット
やけに会いたくて 声が聞きたくなって 

 

 「夕暮れ」に続き「昨日の夜」という時間帯描写が出てきました。夕暮れよりも時間帯が遅くなり、僕の心情に暗い影を落としていきます。
 
続いて「偏頭痛が僕を襲って」。ここは二日酔いしてるのかな?ヤケ酒?と思ったのですが、確信が持てないのでいちど「偏頭痛」について調べてみることにしました。
 
偏頭痛の誘因は以下のようなものに分けられるようです。
ファイバー株式会社という製薬会社のホームページより引用。
 
・精神的ストレスからの解放
・月経による女性ホルモンバランスの変化
・遺伝
・アルコールや特定の食べ物の影響
・空腹
・人ごみ、騒音、眩しい光、匂いなどの影響
・天候の変化や温度変化
・睡眠不足
 
結構幅広いですね。偏頭痛の原因は個人差によるところが大きいようです。
 
この中から「僕」の偏頭痛の誘因と予想できるものは……
「アルコールや特定の食べ物の影響」「空腹」「睡眠不足」くらいでしょうか?
 
「アルコールや特定の食べ物の影響」→君を失ったストレスでヤケ酒、アルコール依存症の可能性もあり
「空腹」→君を失ったショックでまともな食事もままならない
「睡眠不足」→君を失ったショックで眠れない
 
この中でも、歌詞に「」(眠りを連想させる)とあるので、睡眠不足の可能性が高いのでは、と考えます。もしくはダブルパンチ、トリプルパンチの可能性もあり。
 
余談ですが、偏頭痛は女性ホルモンとの関係が深いらしく、偏頭痛持ちの女性は男性の4倍ほどいるらしいです。曲中の「偏頭痛」は僕の女々しさや弱さを暗に示しているのかも。
 
次に「飲み込むタブレット」と出てきます。僕が不眠症であるとすると、タブレットとは睡眠薬だと考えるのが自然です。
しかも「いつもの」ということは、日常的に睡眠薬を服用するほど症状が深刻である可能性が高い。
ちょっと調べてみたらアルコール依存症タブレット状の薬も存在するみたいなので、そっちの線でも良さそう。
 
やけに会いたくて 声が聞きた」いのに、(何らかの原因で)君に会えなくなってしまったため、それは叶わない。僕は今、君への愛情のはけ口がなくなっている状態です。
 
めちゃくちゃ個人的な話なんですけど深夜3〜4時くらいって一番泣きたくなりません?ならないか。良い子の皆さんは寝てる時間か。
 
 
 
 
みっともないけど すべてが愛しいよ
ひとり夜更けに孤独が爆発する

 

 
ここで転調し、キーが2つ上がります。僕の感情がさらに昂っていることが表現されています。
 
大サビの歌詞は2番のサビを踏襲し、少しいじった形になっています。もちろん桜井さんはわざと2番の歌詞とは変えているので、そのいじった部分こそが大事になってきます。
 
みっともないけど すべてが愛しいよ
ここでは、2番サビの「みっともないけど」にもう1つ、みっともない要素が加わりました。Dメロで描かれた不眠症です。
「家庭も君も全て失って、さらに不眠症(やアルコール依存症にもなってしまった僕は(みっともないけど)」という事です。
 
ひとり夜更けに孤独が爆発する
2番サビよりもさらに孤独が強調されています。「ひとり」でさらに「孤独」ってどんだけ孤独なんだ。
そして2番の「夕暮れ」が「夜更け」に変わってます。3つ目の時間帯描写です。Dメロの「夜」よりもさらに時間帯が深くなりました。
2番では「夕暮れ=オレンジ=暖色」のイメージだったのが、大サビでは「夜更け=黒・紺=寒色」のイメージを想起させ、綺麗な対比になっています。
 
 
 
 
ほろ苦いキャンディーが まだ胸のポケットにあった
ただ ひとつだけ
甘酸っぱいキャンディーが まだ胸のポケットにあるんだ
君が食べておくれ
 
 
こうして「ほろ苦いキャンディー」「甘酸っぱいキャンディー」と並列されると、キャンディー(=恋心)の持つ二面性がハッキリします。
ただひとつだけ」というのは「後にも先にも僕が恋するのは君だけ」ということ。
 
わたしは、この曲の終わり方がキャンディーが溶けていくように感じられて大好きです。
 
 
 
 
 
 
以上、『CANDY』の歌詞を曲の流れに沿って読み解いてみました。
 
この曲は終わりに向けてどんどん僕が孤独になっていく構造になっています。
・はじめは「会えると嬉しいよ」とあるように君と会えていた。
・2番で「大事なもん(=君)を失い」「夕暮れに孤独が爆発する」。
・大サビで「ひとり夜更けに孤独が爆発する」。
 
よく出来た作りだなと思います。桜井さんスゲー、スゲーとしか言えねえ(語彙が尽きた)
 
 
 
この曲のポイントとしては
 
・僕の君への恋心(=キャンディー)は「ほろ苦さ」「甘酸っぱさ」の二面性を持っている
・僕はラストに向かってどんどん孤独になっていき、恋が実ることはない
・「夕暮れ」「夜」「夜更け」という、時間帯と色のイメージの鮮やかな対比
 
といった部分でしょう。
 
決して純粋でキレイな恋愛を歌った曲ではありませんが、そのドロドロした気持ちにこそ人間くささを感じられる名曲です。
 
長くなりましたが以上、『CANDY』の歌詞考察でした。
 
こうして見ると、普通に聴いていたらサラッと流してしまうような何気ない言葉にも一つひとつ意味があるんだと、実感できました。
 
この先も色んな曲の歌詞考察をしてみたいんですがこのボリュームの物を書けるのか……とは思いますが、歌詞考察は続けていきたいです。
 
読んでいただきありがとうございました。
 
 
 

 

 

I LOVE U

I LOVE U

 

 

 
 

ジャニヲタが初めてBUMP OF CHICKENのライブに行った。

  

 去る9月17日(日)、BUMP OF CHICKENのツアー「PATHFINDER」幕張メッセ公演に行ってきました。

当日は台風18号が来る来ると言われましたが、何とか暴風雨にもあたることなく参加できました。
 
BUMP OF CHICKENのライブは初めてでしたが、ライブ行こう!と思った理由は2つ。
 
「ここ最近のBUMPの曲がすこぶる好きだった」から。
もともと自担の影響でBUMPには興味があったし、聴きはじめたらハマっちゃうんだろうなーとは思ってたんですが……
某携帯電話のCMでリボンとかいう良曲を繰り返し聞いて、見事洗脳されてしまったわけだ。
とくに『ray』以降の曲はどれもこれも好きです素晴らしい。
 
あとはジャニーズ以外のライブに行って人生経験値を上げたかった」からです。
わたし今までジャニーズかクラシックのコンサートくらいしか行ったことがなくて、バンドのちゃんとしたライブは初めてでした。友達のバンドのライブとかはあったけど。
もっと色んなライブを見とかな人生アカンのやないか…?と急に思い立って、応募に至ったというわけだ。
 
そんなジャニヲタがBUMP OF CHICKENのライブで感じた「違い」。カルチャーショックみたいなものが想像以上にあって、非常に楽しかったです。
 
わたしが「すげーな!全然違う!」と感じたことをまとめてみました。
「ライブ編」と「ファン層編」に大きく分けております。
 
※セットリストネタバレ含みます※
 
 
 
 
 
 

カルチャーショック☆ライブ編

 
ダイヤモンド☆ユカイみたいな感じではっちゃけてみました。
このテンションで進めていきたいと思います。こんにちは。
 
 
 

・普通に始まるサウンドチェック

 

開演前に突然ドラムがドカドカシャンシャン鳴り出したので、一瞬なんかの演出かと思った。続いてベース、ギター、アコギ。
 
オールスタンディング公演なので整理番号順で入場して、すでに客は全員入っている状態です。2万人弱の客の前で始まるサウンドチェック。
 
ジャニーズでは開演前にステージ上に人が上がるなんてことは、装置が壊れたとかよっっっっっぽどのことがない限りありません。わたしは見たことないですね。Hey!Say!JUMPのコンサートでJr.の子が前説で出てきたことはありましたね……
 
 
 

・メンバーが見えない。全く見えない。

 
まあ〜〜〜〜
 
まあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
見えない!!
 
わたしがいたのは一番後ろのDブロックの真ん中あたり。
ジャニーズJr.のEXシアターとかA.B.C-Zファンミとかでスタンディング経験はあるし、いけるやろーって思ってました……
 
全然違った……甘かった!わたしは失念していた!
 
BUMP OF CHICKENには、男性ファンが多いことを!
 
175超え男子が前のほうにゴロゴロいたんだ……
 
見えない、メンバーの髪一本も見えない。
ちょっと前の人の頭ずれれば見えるのに〜とかそういうレベルじゃない。どう足掻いても見えない。わたしの周り一帯みんな見えない。
後ろの女の子2人組の会話によると、跳べばちょっと見えたらしい。
 
ずっとモニター見てた…事前録画した映像流れてましたテッテレー!って言われても信じる。
わたしは跳ばなかったのでガチで1ミリもメンバーを見ていません……
 
ジャニーズのコンサートでは、どんなに広い会場のどんなに遠い席でも、米粒大くらいには人間が見えますというか、ジャニーズで生身のメンバーが見えないなんて金と時間とうちわの無駄にしかならん。
 
幕張メッセオールスタンディング恐るべし。
 
 
 

・PIXMOB超すごい

 
入場時にお兄さんからこんなものを貰います。
 

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PIXMOB(ピクスモブ)って言って、簡単に言えば光るブレスレット
くれます。タダです。チケット代に含まれてます。
くれます。タダです。チケット代に含まれてます。
くれます。タ(以下略)
 
色はレインボーカラー+白の8色だったと思います。
ライブ中は自動制御で光り、自分で操作はできません。
光り方は何通りもあって、ランダムに点滅したり色が切り替わったり…隣の人とは全然違う光り方をします。
あちこちフラッシュがチカチカしていて綺麗でした。よく見るパチンコ屋さんの看板みたい。あれ、全然感動が伝わらないどうしよう。
 
PIXMOBが黄色とオレンジに光るバラード曲がすごい綺麗でした。もう一回あの光景を見たい。
 
A.B.C-Zのコンサートは毎年ペンライト演出があるんですが、ファンが手で操作するタイプのペンライトなんです、もちろん。
それはそれでね!メッッッチャ綺麗なんですよ!みんなでボタンカチカチカチカチってするんですよ。人力。一斉に色が変わるところは毎回ほんと感動します。
 
最近はジャニーズでも嵐が自動制御のペンライトを導入してますが、わたしは初・自動制御ライトでしたすごかった。いい経験した。
 
終演後は自動制御じゃなくなります。
振ると光ります。さらに振ると色が切り替わります。楽しい。何時間でも遊べる。
 

 

ジャニーズはペンライトひとつ1500〜1600円するので、これは嬉しいお土産。
 
 

・曲間がメッチャ長い

 
楽器持ち替えたりしてるのか、曲と曲の合間がめっちゃ長い。
18曲で2時間半って、時間のわりに曲数少ないなあと思ってたんですが納得。
 
ラストスパートの畳み掛けるメドレー!みたいなのがない。
 
曲間が空くので「藤くーーーん!」「好きだーーー!」みたいな声がいちいち飛ぶ。フリーダム。
「オムライスーーー!」とか言ってる人もいた気がする。意味がわからん。フリーダム。
 
 
 

・BUMPメンバー髪長すぎ問題

 
みんなロン毛すぎねえ!?(死語)
 
藤くんさんとチャマさん前髪長すぎねえか!?
 
藤くんさんの顔が見えないのは前から知ってたけど、改めて聞きたい。
前、見えてる!?見えてないよね?
 
ドラムの升さんしかまともに顔が見えねえ……ギターの増川さんがイケメンだった……
 
 
 

・セットリストが昨日と全然違う

 
わたしはにわかなもんで、1週間前くらいからライブの定番曲とかを勉強して50曲くらいBUMPの曲聴いていったんですよ。
 
初日のセットリストも検索して知らない曲は調べて、万全の予習をして行きました。
 
これが1日目のセットリスト。

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そしてこちらが2日目のセットリスト。

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おいおいおい
 
全然違うよ!?!?!?
 
アンコール入れて9曲、18曲中9曲………
 
半分入れ替わってるよ!?!?!?
 
これはもはや違うツアーなんじゃないか!?
予習の意味がねえ!!!!
 
きたえーる公演のセットリストを見る限り、この2パターンを交互にやるみたいですね。
これはファンは普通に両方行きたくなってしまうやつや。
 
 
 

・藤くんさんが天然

 
藤くんさんってクールな感じなのかなって勝手に思ってたんですが、喋るとなんか天然ぽい感じでかわいかった。意外。
 
MC声出して笑いました。
 
「俺らの盛り上がりで台風吹き飛ばそうぜ!!」
\イェー!!/
「…………………みたいなことを言いたいわけじゃないんだ!」
 
いや普通のMCならさwww「盛り上がってこーぜ!台風なんか吹き飛ばそうぜ!」みたいなことを言うところじゃないのwww
斬新すぎてめっちゃ笑いましたwwwww
 
「わたし雨女だから…雨男だから…とか思ってる人いるかもしれないけど、全然関係ないから!君1人の力で天候をどうこうとか、できないから!」
 
たしかに……爆笑しながら納得……
要するに、台風の中来てくれてありがとうっていうことだったらしい。
 
ライブ終盤で
 
「もうすぐ終わりです」
\えぇ〜/
「………………面目ない……」
「気をつけて帰れよ。ご自愛なされよ。」
 
いやwwwww武士かよwwwww
かわいいな藤……いや、武士くんさん?
 
MCすごい楽しかったです。
BUMP OF CHICKENって仲良いんですね。っていうのがすごく伝わってきました。
 
チャマさん「嬉ションしそう」とか言うしなんなのwww藤くんさんが「着替えろ」って言ったのに対してチャマさんが「着替え手伝って」みたいな返しをしてて、何かがおかしいwww
 
 
 

・アンコールで巻き起こる合唱

 
何の曲なのかとかよく分からなかったんですが、アンコールでパン!パン!パン!って手拍子してたら前の方から自然発生的に合唱が巻き起こった。
 
あの合唱は定番なのでしょうか?
ちょっと感動的でした。
 
たまにジャニーズのコンサートでも「デビュー○周年企画!○○を皆で歌おう!」みたいなやつがTwitterなどで企画されてたりするんですが、大抵はほとんど拡散されないか、叩かれて立ち消えになります。
それでも強硬する人はいるんですけど、その場合は2〜3人でいきなり歌い出す変な集団になって終わります。
 
BUMPでは、自然と前方のお客さんから歌が広がっていって一体感がありました。
人が密集するスタンディング会場ならではかもしれませんね。
 
 
 

・終演後のステージ撮影時間

 
ライブ終わった直後に、ステージ撮影可とのアナウンスあり。そして写真をSNSに上げるのもOK。
 
じゃじゃじゃん。
 

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か、か、かっけえ。
 
至れり尽くせりか。
 
お母さんと娘と息子で来ました風の家族に「撮ってください」って頼まれて撮って差し上げあげました。ええ思い出やな。
 
 
 
 

カルチャーショック☆ファン層☆編

 
続いてBUMP OF CHICKENのファンに対して感じたことです。
今度は遊☆戯☆王みたいにしてみました。
 
 
 

・ツアーTシャツ率が異常、そしてモノトーン

 
ツアーT着てる人多すぎる。
 
9割5分くらいの人がツアーTシャツをお召しになられている。盛ってない。本当にそのくらいの人が着てる。
ツアーT着てない人が浮くくらい。
 
 
Tシャツが白か黒のデザインなので、必然的に会場はモノクロで埋め尽くされます。
白黒合わせやすくていいよね。デザインもシンプルでとてもかわいい。
Tシャツだけでなく、BUMPのグッズはほぼ全部モノトーンのデザイン。
それでいてかわいい。リュック高いけど欲しい。
 
ジャニーズのコンサートでは担当のメンバーカラーを身に付けいかにアピールするか、を楽しむところがあります。
当然、コンサート会場は基本的にカラフルでふわふわな雰囲気。
担当カラーで、かと言って派手すぎず普段使いもできるワンピースなんか見つけた時はバリテンションあがります。
 
すっごい思ったんですけど、BUMPファン全身BUMP OF CHICKENすぎやしませんか??
Tシャツ、パーカー、キャップ、ヘアゴム、バンダナ、リュック、ポシェット、腕時計、リストバンド、ラババン、タトゥーシール………
 
この身をBUMP OF CHICKENに捧げてる感がすごい。
 
自担(BUMPファン)もツアーT着て参戦するんやろか。見てみたいなそれは。絶対かっこいい。
 
 
 

・イケメンはだいたい女連れ

 
カップル率高くね?
 
若い男性ファンが多いのでイケメンが拝めてありがたやという感じだったんですが、奴らたいてい女連れ。
 
斜め前にもイケメンと150センチ代のちんまりかわいい女子のカップルがいた。かわいかった(語彙力のなさ)。
 
えーな。わたしもBUMP OF CHICKENのライブデートしてーな。
 
 
 

・スタンディングはメッチャ腰痛い

 
わたしはもともと腰が弱くて湿布貼って生活することが多いんですが、結構キました、ていうか多分こんな人がスタンディング参戦したアカン。
 
ライブ自体は2時間半なんですが、その前後の時間も立つ。立っている。ひたすら立っていなければならない。
 
開演2時間前。
整理番号順に呼ばれて入場。
最初の方は地べたにビニール敷いて座ってたんですが、スタッフさんに呼び掛けられて途中からは立つことに。
 
開演1時間前。
後ろの方の番号だったので1時間かかってやっと入場。
しかしまだ開演まで1時間あるぞ。
ここでもスタッフさんの呼び掛けが……座っちゃいけない……当たり前だよね……
 
開演。
この時点で既に腰がヤバい。
分からない程度に腰をひねったり、かるーい空気イスみたいな体勢になったり(つまり座っているのに近い状態にする)色々努力しながらなんとか2時間半を乗り切る。以外とイケました。
 
終演後。
規制退場に引っかかる。
これが、マジで、想定の範囲外。
スタンディングじゃない会場だと規制退場でも勝手に出ていけるんですよね。ほんとはダメだけど。新幹線の時間が迫ってる人とかトイレ行きたい人とかは出ていけます。
今回これ柵があるので出られない。閉じ込められた羊みたいな気分だった……
しかも立ちっぱ……
こちとら腰が痛いんじゃあ!!!!若くないんじゃあ!!!!
待つこと30分。
 
合計5時間立っていたことになります。
加えて京葉線で座れなかったので、あと1時間くらい立ってます。
湿布2枚貼りしてなかったら翌日どうなっていたことかガクブル。
 
こんな身体の奴はスタンディングは今後避けます……ウッウッ……自己防衛だいじ……
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こんな感じですかねー。いやー結構あった、カルチャーショック。
とてもいい人生経験になった。
 
 
 
わたしはリボンという曲に導かれてBUMP OF CHICKENを好きになったわけですが、この曲にの中にこんな言葉があります。
 
「ここはどこなんだろうね どこに行くんだろうね 誰一人わかってないけど」
「赤い星並べてどこまでも行くんだ」

 

それは「PATHFINDER」………探検者、の意味を冠するこのツアーにぴったりな歌詞ではないでしょうか。
 
 
 
 
話変わりますけど藤くんさん超イケボ
いや知ってたけど!生ボーカルのかっこよさは違いますね。
 
最近、声が良い男に生まれ変わってモテたいっていう不純な願望がすごい。
梶くんか櫻井孝宏か藤くんさんになりたい。
 
 
 
今回、最初の方に書いた通り、メンバーの姿を拝むことができなかったので絶対にBUMP OF CHICKENのライブはリベンジしたいと思います。
次回のツアーか、暇があったらたまアリ公演か、わからないけど。
スタジオコースト公演も申し込んでるんですが、当たらない。A.B.C-Zのファンミがスタジオコーストだったので狭さは知ってる。当然だわ。
 
 
 
「音符になって繋がって 僕らを結んだ」
 
音符が繋いだ、彼らとの出会い。
 
 
 
PATHFINDER!!
 

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担降りします。 〜伊野尾慧くんについて考える

はじめましての方もそうでない方も、どうもです。どうも、という挨拶は時間帯に関係なく使えて便利です。
はてなブログを始めてみました。ヲタクといえばはてなブログ!憧れてたんですよ!ちなみにブログを書くのは高校生ぶりです。黒歴史
 
早速ですが担降りブログ書きます。憧れてたんですよ(2回目)!担降りブログ!
普通はなんか、1発目の記事って自己紹介的なことをやるもんじゃねーか的な認識はわたしにもあります。
でも真っ先に書きたかった。担降りブログを。残しておきたかった。今この時しか感じられないこの気持ちを。それに尽きる。
自己紹介はプロフィールページをみてね。
 
これを書く理由は憧れてたから、だけではありません。担降りをしたからです。当然ですね。
 
私は今、A.B.C-Z戸塚祥太くんの担当です。が、少し前までHey!Say!JUMP伊野尾慧くんの担当もしていました。掛け持ちというやつです。
そして最近、伊野尾くんの担当を降りました。いや、降ります。いや、どっちが正しいんだろう。わたしにも分かりません。
 
何を言ってんだコイツって思いますよね。自分でも自分の気持ちが微妙すぎてよく分かりません。なので、整理する意味も込めてわたしの伊野尾くん観を順を追って見ていきたいと思います。おお、担降りブログっぽくないですか、これ。
 
 
 
 
 

最初に注意書き

※まず、わたしはデビュー時やそれ以前からのJUMPファンの方からすればド新規もいいとこです。ド新規ですが降ります。それを不快に感じる方はどうぞこの記事を閉じてください。
 
以下に書き進めることわたし個人の感じ方です。
わたしが個人的に思ったことを、表現の自由に甘んじてここに残すだけです。
伊野尾くんに対して辛口なこともこれから書くと思います。好きだったところも、今なぜ好きじゃないかも、感じたことを書きます。今、伊野尾くんが好きな方は共感しかねる部分があるかもしれません。
そういったものを不快に思われる可能性のある方は、どうかバックキーを押すかブラウザを閉じてください。今伊野尾くんを好きな方は、いち弱輩ヲタクの愚痴なんか気にせず、そのままの伊野尾くんを好きでいてください。
 
 
 
 

わたしと伊野尾慧

わたしが伊野尾くんの担当になったのは、……これもはっきりとしたきっかけがあったわけじゃないんですが、……2013年始め頃、Hey!Say!JUMPがデビュー6年目あたりでした。
『理想の息子』あたりから母親が山田くんにハマり、必然的にわたしもJUMPが出ている番組を見たり、雑誌を見るようになりました。
その前は嵐の二宮くんの担当をしていたというなんとも典型的ジャニヲタ。しかしその頃の嵐は、出すシングルはタイアップ用の作品に寄せたものばかりになり、嵐らしさってなんだったかな?と、彼らの音楽に違和感を感じ始めていました。あとKinKiも好きでコンサートとかSHOCKとか入ってた。今も好き。
 
初めてJUMP目当てで行った公演は「JOHNNY'S WORLDの感謝祭」でした。山田さんが愛かた歌い始めて脚の震えが止まらなかった。泣いてた。くっそ楽しかった戻りたい。ここがわたしにとってHey!Say!JUMPとA.B.C-Z、二つの明確な入り口でした。
そこで気持ちいいくらいスパーン!と嵐担は降りました。
 
最初はJUMP担になるとか意識せずに見ていて、だーれーにーしーよーうーかーなーとかそういう風に担当を選んだわけでもなくて、吸い寄せられるように伊野尾慧を好きになった。
顔立ちがきれいで、麗しくて、勉強を頑張ってて(伊野尾担になった頃ちょうど大学を卒業した)、けど少し口が悪くて、へにゃへにゃしてて何考えてるのか分からなくて、でもこれだけは分かる。彼は売れたいという熱意を持ってたこと。表には見せない情熱がすごく好きだった。と記憶している。
 
伊野尾慧への気持ちがあまりに雑多なのでここから、ちょっと年号振って整理していこうと思います。
 

【2013】

わたしが伊野尾くんに降りた頃はまだギリギリ干されてた時期で、もちろんシングルにソロパートはなかったしBESTの『スクランブル』にさえ唯一ソロパートがなくてへこんだ。
コンサートでは『アイ☆スクリーム』の「見たことなぁ〜い」と『Thank you〜僕たちから君へ〜』の「色んな思〜い出〜」に命賭けてた。そのくらいしかなかったからねソロが。
 
そうそう、この時期はJUMP自体も絶望的に落ち込んでて、矢印コン東京ドームが埋まらなくてJOHNNY'S WORLDの同窓会を開催してましたね。なぜかJUMPコンでえびの新曲を宇宙一早く聴けるという謎の事態。
今考えるとなんであんなに売れてなかったのか本当に謎。裕翔くんが「僕たちから離れないでください…」って挨拶しててすごい悲痛で衝撃的だった。
 
しかしここからHey!Say!JUMPは変貌を遂げていく。
 
Ride With Meで、シングルA面で伊野尾慧が初めてソロパートをもらう。JUMP全員のソロパートがある初めてのシングルになった。これはもう本当に嬉しくて飛び跳ねた。リアルに飛び跳ねてた。ここがいわゆる「伊野尾革命」の始まりだったのではないかと、個人的には思う。
 
100秒博士アカデミーっていうダウンタウンさんの番組で、伊野尾慧が地上波レギュラーを獲得する。薮くんも一緒だった。この頃は大学生組ってことでいのやぶが色んな番組にセットで出てました。Qさまとかネプリーグとか。いのやぶ厨だったわたしは心底楽しかったですね…………!
100アカは伊野尾くんに超!レア!だった地上波ロケを与えてくださった番組でもある。伝説の洞窟ロケである。あの日はまじで放送10分前に身の回りのこと全て済ませて、テレビの前に正座して見てた。最終的には土下座になった。TBS様!!
 
「山田涼介と仲間たち」から9人横並びに変わろうとしている、それも意識的に。そんな時期だったように感じる。
 

【2014】

ほんとーーーーーにJUMP担楽しかったのが2014年前半。いま下書きとかなしで思い出したことダーッと書いてるんだけど、これは物凄く鮮明。ここが一番楽しかった。
 
○伊野尾慧、ドラマ出演が決まる。
 
ダークシステム〜恋の王者決定戦〜!に!伊野尾慧が!盲目ピアニスト役!インドでオフショルダー着て修行!
これはすごかったよ。ツイッターTLの盛り上がりが尋常じゃなかったよね。みんな赤飯炊いてたよ。確か10年ぶりくらい?だったんだよね…伊野尾がドラマに出るのが…苦節かよ…
 
○そして主題歌Aino Arika。これはさあ、わたしはさあ先日のMステのリクエスト回で迷わずこれを入れるくらいに好きな曲。ちょうどJUMPが「ダンスを揃えて大人数を武器にしていこう」っていう方向性の頃で、ザッ、ザッ、ザッて足音が聴こえてきそうなくらい揃ったダンスを見るのが好きだった。音楽番組に出たときに「Hey!Say!JUMPめっちゃダンス揃ってるスゲー!」っていう一般のかたの呟きを見るのも好きだった。揃ってるでしょすごいでしょHey!Say!JUMP!
山田センターを保ちつつ、ドラマ出てる八乙女と伊野尾が両端を支える絶妙なバランスが良かった。9人横並びJUMPを象徴する曲のひとつじゃないかな。
 
○ドラマ出演と同じくらい衝撃だったのがスギルセツナ
 
これ以前って伊野尾ソロパートが少なすぎて文字数で数えてたんですけど、1コンサート15文字くらいだったと思うんです…
そこからの『スギルセツナ』は、まず「繋がらない携帯電話」で、え???ってなる。え?ソロパ?ってなる。既に9文字。そっかーついに伊野尾くんにソロパかーと感傷に浸っていると、襲いかかる「全部夢と知るだけ」。
畳み掛ける「感情ばかり」「No more lonely night」。怒涛のソロパート。なんと22文字と4単語。伊野尾担にとってはこれでも怒涛だった。輪廻転生……風林火山……アーメン……
当時、伊野尾担の友達と、やばくない?ソロパート多すぎない?おかしいよね?って、今度はなぜか逆の心配をしていた。
 
あの頃両手より少し少ないくらいの伊野尾担のフォロワーがいて、伊野尾くんに仕事が決まる度にきゃあきゃあ言い合って赤飯炊いて(エア赤飯)、本気で嬉しくて本気で祝福していた。
多くの知り合いは降りたり別ジャンルに行ったりして、すっかりいなくなってしまった。
 
○そして突然の金髪。美容師がTwitterに匂わせ書いて叩かれていた印象が強い。
『なるようになるさ。』通称なるなるは伊野尾くんの染髪童貞を奪ったドラマだった。演技ヘタすぎたけど橋田壽賀子だしいっか、ってなっちゃう橋田壽賀子マジックの力を存分に借りていた。「('A`)きょーこちゃんきょーこちゃん」は全伊野尾担がモノマネして遊んだ(かどうか定かではないがわたしはモノマネした)。
 
『Live with me』東京ドーム。このコンサートがJUMPで一番好きなコンサートになった。
『FOREVER』初披露のときの鳥肌が忘れられない。
ちゃんと天井最後列までJUMPだけで埋められたこと(ワンコインチケットとかあったけど)、JUMPを見に来た人たちだけの会場の一体感、RWMの「れっつ(れっつ!)らい(らい!)」のコールが活気に満ちていたこと、「Surviveするため誰か蹴落とす?No Way!」の箇所を薮くんが超力強く訴えてたこと、覚えてる。覚えていようと思って必死で焼き付けた。
ちなみにあれだけ推してたあいありは、1日目はMC前に踊ってくれたけど、2日目には無事お手振り曲に転生しました。ダンスバージョンが映像に残らなかったことは根に持ってます。1日目が完璧だった。
 
○伊野尾慧、茶髪でMステに登場。
『smart』発売時のMステにて、伊野尾慧が人生初の茶髪を解禁。ちょーーーぜつ似合ってた。可愛かった。可愛さの中に麗しさもちゃんと残してた。なんであの茶髪は良くて今の髪は受け入れられないんだろう。
 
『smart』はより横並びJUMPを感じられた1枚だったと思う。
3・3・3のグループは確かじゃんけんで分けたと言ってたような。
愛追I隊は控えめに神だったし(主にオカモトケイトが)、単純にコールが楽しかった(主にオカモトケイトが)。怪盗イエローボイスはやたら山田がエロくしたいエロくしたい言ってて、欲求不満かコイツってなった。スパナイは衣装作ってもらえなくてなんか可哀想だった。しかしああいう手振りは個人的にとても好きです。
 
待って、2014年の情報量すごくない?長くない?2014年楽しすぎだな?
 
この年はリトラのクリスマスSPが楽しかった。JUMPとジャニーズWESTがバーチャル彼氏みたいになってディズニーデートするやつ。ちなみにこの頃レコーダーがお亡くなりになりましてこれは消えました。泣き。
 

【2015】

○2月、舞台『カラフト伯父さん』主演が発表される。
決定のメールは、確か演習が終わった直後の教室で見た。友達にヲタバレしていなかったわたしは歯茎あたりまで出かけた悲鳴を必死で飲み込んだ。
 
この年の5月は大変忙しくて(ヲタク現場が)、GWはカラフト→滝沢歌舞伎→カラフト、次の週はえびのテレ東フェス?の生放送を見に行き、最終週はえびのアーリーサマーコンサートに行った。
 
初めてグローブ座内部に入った。客席は約700席で、マイクなしでも俳優の声がよく聞こえる。
初めて最前列というものが当たった。近くで見た舞台上の伊野尾くんは、動かない場面では指先が常に震えていて、肩まで力が入っているのが見て分かった。
伊野尾くんが関西弁を頑張っていた。変な関西弁ではあったし、正直芝居が上手いとは言えないものだったけど、伊野尾くんは舞台の上でたしかに頑張っていた。
物語の山場、伊野尾くんが泣きながら独白するシーン(じーちゃんが死んで、仮説住宅でばーちゃんが死んで…のところ)、わたしの母親が泣いていた。
 
桜が舞う中、伊野尾くん、升毅さん、松永玲子さんを乗せたトラックは走り出す。終わりだと思っていた場所が始まりになる。幸せなラストシーンだった。
 
拍手をしすぎて手が痛くなって、掌が腫れるんじゃないかと思った。それでも拍手をやめたくなかった。この荒削りだけども素晴らしい舞台と俳優に、観客ができる精一杯の称賛を。いつまでもいつまでも拍手をし続けたいと思った。そんな舞台は初めてだった。
拍手が止んだ後も、客席にはラストシーンの優しいBGMが流れたままになっている。そのせいでなかなか余韻から抜け出せなくなる。あの劇場の空気感を思い出すと、今でも涙が出てきそうになる。
 
しかし
 
このあたりからわたしは伊野尾担であることに違和感を感じはじめる。
 
伊野尾慧自身に、なのか、自分が伊野尾担であることに、なのか分からない。が確かに違和感が出始めた。
 
○夏。伊野尾慧の知名度はうなぎ登りでアップしていく。詳しくは割愛するが、嵐のバーターをたくさん貰っていたためと思われる。
同時に、世間的に「伊野尾慧=可愛い」の方程式が浸透する。
なんか……何がスイッチだったんだろう……事務所の方針?あと岡田J一さんの発言の影響力?明らかにそれまでからはシフトチェンジしているのが分かった。
 
『Chau#』はなんであの衣装になってしまったんやろか…20代後半でふわふわ売りは、個人的には受け入れ難かった。知念ちゃん可愛かった。
そんな自分と反比例するように、Twitter上には「Chau#のいのちゃん可愛い😂」の呟きが散乱していた。Chau#はツイートする時気をつけないと「#」以降が全部ハッシュタグ扱いになって読みづらいから注意しろ。
 
そこからの伊野尾慧かわいい売りは『ペットショップ・ラブモーション』『キミアトラクション』「志村どうぶつ園」というように繋がっていていった。伊野尾慧かわいい売りというより、「Hey!Say!JUMPかわいい売り」だったかもしれない。
 
「志村どうぶつ園」での猫好きキャラはすごく嫌だった。伊野尾くんは「じゃむ」と「あん」という2匹の犬を飼っていたはず。猫好きを全面に出して番組に出たことで(本当はそれだけが理由ではないかもしれないけど)、じゃむとあんの話を一切しなくなったことが本当に嫌で悲しかった。
 
茶髪も最初は好きだったのに、マッシュにしてからだんだん受け入れられなくなっていった。不思議だった。相手は同じ人のはずなのに、向ける感情がつい数ヶ月前とは全く違うものになっていた。
世間からは茶髪マッシュの伊野尾慧がすごい勢いで浸透していったことも肌で感じていた。「伊野尾くんのファンなんです」と言うと十中八九「ああ、あの茶髪でマッシュの」と返ってきた。
 
○人気(と推し方)に比例して曲中のソロパートも以前とは桁違いに増えた。
そこ、山田くんじゃないの?と思うことがあったりもした。
暗殺教室』のCMが流れる度に、『殺せんせーションズ』の伊野尾くんのソロパート「未来に繋ぐこの地球(こころ)を守れるよ」が聴こえてきた。むしろCMでここを流すことを踏まえての伊野尾ソロパートだったんじゃないだろうか。
「その唇奪っちゃっていいですか?」は『我 I Need You』の中でも一番美味しいパートだろう。
 
正直、ソロパートの増え方には戸惑った。
わたしには、伊野尾くんが今にも離陸しようとエンジンを暖めている飛行機のように思えて、その翼にしがみついていたわたしは振り落とされそうになっていた。
ついて行けなかったんだ。
『スギルセツナ』の22文字と4単語のソロパートで大ハシャギしていた自分が馬鹿らしくなった。
 
この頃のわたしは相当歪んでいたもので、「ああ、茶髪マッシュの」と言われるたびに「この人はあの美しい黒髪の伊野尾慧を知らないんだ」とよく分からない優越感のようなものを心の中に作り出した。
わかっていた。無い物ねだりであることは充分わかっていた。わかっていたけれど、黒髪に戻してくれたら何かが変わるんじゃないかとか考えてた。実際には何も変わらなかったかもしれないけど。
たかが髪型ごときで、と思うかもしれないがアイドルヲタクにとって自担の髪型は1コマ講義ができそうなくらい重要な議題なのです。
 
本当はわかっていた。「伊野尾くんのファンだ」と名乗りたくない自分に気付いていた。降りる予感に気付いていた。
 

【2016】

○2016年度始めから、伊野尾くんはめざましテレビ』『メレンゲの気持ち』と立て続けにレギュラー出演が決まった。『めざまし』はもはや伊野尾慧の代名詞とも言えるかもしれない。
 
Twitter上のたくさんの伊野尾担の子たちが盛り上がっているのを、わたしは横目で見て、自分はほとんど何も呟かなかったように記憶している。「すごいなあ」とは思うものの、「楽しみ」だとか「おめでとう」だとかそういう事は思っていなかったと、記憶している。
 
あのですね正直ここから特記すべきことが見つからない。
ツアー「DEAR.」も年末年始のドームを含めて5回くらい入ったけど、一番楽しみにしてたのはありやまの『My Girl』だったくらいだ。
 
伊野尾慧への興味が薄れていくのを自覚しながら、それでも仲が良いHey!Say!JUMPは好きで、何より母親が山田担だったこともあり、JUMP担は辞めたくないなあと思っていた。
『UNION』とか『Come Back...?』の八乙女光くんの書く詞とか、バカさとのギャップとか、細マッチョ加減とかが好きだったので、八乙女光に降りることも一時期本気で考えてた。JUMP担を辞めたくなくて。
でも結局、伊野尾担以外にはなれないなあってなって、伊野尾担というよりHey!Say!JUMPの仲良いところ担みたいな変な時期だった。
 

【2017】

伊野尾くんにほとんど興味がなくなった。つまり不満も言わなければ沸きもしない。「好きの反対は無関心」という言葉がやけに説得力を持って感じられた。
でもわたしは悪いことじゃないと思っていて、Twitterや現実世界でマイナスの感情を吐き出すよりは、今はずっと良い状況なんじゃないかと思っています。
 
ピーチガール』は結局見に行かなかった。去年はエキストラに応募までしたのに。外れたけど。
 
I/Oツアーは全滅しました。JUMP担になって今回初めて全滅というものを経験しました。チケットの神様が「こんなモチベ低いやつに当選させるわけにいかん」って言ってるのかもしれない。相場やばくないですか今回……みんな冷静になって……
チケットを探す気もなくて、一回も入らないツアーはJUMP担になって初めて。
 
本当は横アリ入って、それで伊野尾担は降りようと思ってた。今までズルズル担当を続けて、ケジメみたいな、編集点みたいなタイミングが欲しくて、そこで降りようと考えてた。ちょうど10周年なのでここで降りようと決めた。理由はキリがいいから。
 
ツアーは入らないけど、きっと秋冬に東京ドームがあるんじゃないかと踏んで、そこでさよならかな?
だから、タイトルを「担降りしました」ではなく「担降りします」にしました一応。
 
 
 
 
 
 
わたし自身の伊野尾慧年表はざっとこんな感じです。印象深いところだけを抜粋しましたので、抜けている仕事などもあるかと思いますが大目に見てください。
日本でトップ10に入るんじゃないかと思うくらいクソ長いこんな愚痴を最後まで読んでくださった方は、きっといないとは思いますが、もしいらっしゃったら、ありがとうございます。
 
母親から「あんたってマイナーな人が好きなんだよ」と言われたことがある。そうかもしれない。少し売れてない人を応援して、その人が売れていく過程が好きなのかもしれない。頑張った人が成果を出していく、というのはとても希望がある。
 
伊野尾くんが売れた(=応援の必要がなくなった)からなのか、茶髪だからなのか、薮くんとあまり絡まなくなったからなのか、あるいはその全部が少しずつ重なって、伊野尾慧担当であることに楽しさを見出だせなくなった。
 
でも楽しかったことは書き出したら止まらないくらいあるし、良いものたくさん見せてもらった。結論としては伊野尾担やってて良かった。そこに行き着くのだ。
 
楽しい思い出をありがとう。陰ながら活躍を見守ります。またいつか会いに行くかもしれません。それまでさようなら。
 
 
 

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美しくないですか…!黒髪の伊野尾くん…!